正しい努力の仕方、報われる努力をするためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは近い将来予想される社会を踏まえながら考えてみようと思います。

LCL(格安航空会社)の発達やビザ発給条件の緩和により、訪日外国人客は急速に増加しています。

今年は5月中旬で早くも1000万人を突破し、昨年の2400万人を大幅に上回る勢いです。

有名な観光地では今や外国人の方が多いくらいです。

また現代では、外国との関わりのない日本企業はほぼ皆無でしょう。

全世界を販売先としている大中小のメーカーはもとより、国内市場専門の小売業でも海外仕入れが多いケースはざらです。

外国人との関わりは深まる一方です。

断ち切ることは不可能でしょう。

外国人の価値観はさまざまです。

外国人を理解するためには、これもまた努力を必要とします。

また外国人のなかには、努力よりも別の項目を重視している人たちもいます。

この際、生まれ育った日本社会の枠内にとどまらず、もう少し幅を広げて努力とその成果について、考えてみてはどうでしょうか。

以下そうした視点も加味しながら分析していこうと思います。

努力する姿は美しい!

実は日本的な努力をする姿は美しい、とは思わない人たちも世界にはいるのです。

ヨーロッパの貴族階級や、中国人富豪などにとって、小さな努力の積み重ねなどは、下々のやるべきことと考えています。

そういうヨーロッパの階級社会がいやで、脱出した人々によって作られたアメリカはちょっと違います。

アメリカンドリームは、努力とその結果としての成功を何より重視しているからです。

日本とアメリカには通じるものがあるように思います。

ヨーロッパ人や中国人には、日本的な美徳は理解されにくいようです。

それよりも彼らに対しては、自分の考えをはっきり言うこと、そしてそれに基付いて交渉力を磨く『努力』が必要でしょう。

努力する上でのポイントはいろいろ持っていいた方が良いと思います。

1. 何のために努力したい?


人生とは何か?生きがいを得て、自分の存在価値を確認すること、自分の生まれてきたことの使命は何かの模索。

自分探しの旅。

その人によって表現は違うでしょうが、一般の人にとってはこんなところではないでしょうか。

それぞれの努力もそれらに向けたものとなるに違いありません。

1. 自分のため

仕事のための努力は、自分のためのものです。

いい作品を作ろう、いい仕事をしよう。

求めるものは名声、金、あるいはその両方、いずれにしても個人的動機からスタートするはずです。

その気持ちは人間の基本的欲求ですから、それに忠実でかまいません。

あらゆる表現活動の出発点となります。

まずは意欲が大切です。

【自分のために何の努力をする?で迷った人は、こちらの記事もチェック!】

2. 家族のため


やがて既婚者になると、家族のためというインセンティブが加わります。

それは爆薬の導線に火をつけたように、爆発的に頑張る動機になる一方で、強いプレッシャーにさらされることにもなります。

それがいやで避けようとしたり、逃げ出そうとする人間もたくさんいます。

草食男子とみられる人はみなこの傾向を持ってるでしょう。

こういう人がやっとの思いで結婚している場合、その取り扱いには十分注意してください。

張り詰めている心の琴線を切ってしまってはおしまいです。

割れ物と思って間違いありません。

自信を付けるように持っていくことが重要です。

3. 見ず知らずの人のため

世界のために貢献するというような遠大な目標を、最初から持つ必要はありません。

かえって上滑りするばかりです。

世界を魅了した芸術家やスポーツマンも、最初はみな自分のためにやっていたことです。

ファンが多くなったころには、期待にこたえようといろいろな路線の修正を加えたかも知れません。

迎合かモデルチェンジかはわかりませんが、最終的に見ず知らずのファンを楽しませる結果になったとすれば、それは正しい方向性の一つだったのでしょう。

素晴らしい活動は、影響する範囲を自然と拡げ、いつの間にか世のため人のためになっていきます。

4. 国のため

国民や国というのは大雑把な概念です。

近代になってきてから出てきたものにすぎません。

それまでは世界中が〇△家という領主に属しているというのが普通でした。

例えばヨーロッパのハプスブルク家はドイツ、オランダ、イタリア、スペインなどに領地を持っていました。

イギリスのアンジュー家はフランスに領地を持っていました。

江戸時代の300諸侯も、日本国などという意識は持っていませんでした。

現代でもサウジアラビアは、サウード家のアラビアという意味で、とても国民国家とは言えません。

国民国家とは歴史が浅く、できたばかりといっていいものです。

しかも短い歴史にもかかわらず、2つの世界大戦が起き、これに殉じた人の数は膨大ものです。

そうしたことをよく考えて、国に対してはもっとクールに対応したいものです。

入れ込みすぎは禁物です。

自分にとって努力を結実させるためのインフラの一つと思えばいいように思います。

2. ポイントは「継続」

努力はたまにやっただけでは効果はなく、その名に値しません。

ただの気まぐれというべきでしょう。

スポーツでは継続して練習しなければ、技量のレベルを保持できないことは誰もが知っています。

昨今ではマラソンブームでランニングが盛んです、ストイックに努力を続け、ジョギングレベルをはるかに超えている人も多いようです。

筆者の周りにも毎年ホノルル・マラソンに参加している人がいました。

毎年その30日前から禁煙に入るそうです。

毎年同じリズムを壊さないように注意している、と言っていました。

勉強するときでも同じように目標を掲げて、努力を継続しないとレベルを保つことはできません。

こちらの方は多くの人が受験勉強を思い出してしまい、遠ざけたい負の記憶になっているかも知れません。

しかし努力するポイントとは何よりも「継続」で間違いないでしょう。

3. 努力の仕方を間違えると時間が無駄になる

無駄な努力だった、という言い方、言われ方は日常会話でもよく出てきます。

これはもちろん結果から見ての評価です。

確かに結果が出るまでは、うまくいったのかどうか評価はできません。

何もかも効率よく、無駄をはぶいてことを為すのは難しいものです。

合理的でシャープな人ほど早いうちに限界を感じてしまうこともあるでしょう。

無駄な努力はしたくない、というわけです。

しかし一方では、不器用な生き方の方が好印象というケースは多いでしょう。

それに無駄かどうかに関わりなく、努力は人生の血肉となり得ます。

ただしあまりにピントはずれな努力はやめましょう。

心に後遺症が残って、立ち直りを妨げてしまいます。

正しい努力の仕方とは?

正しい努力の仕方とは、もっと具体的にはどうすればよいのでしょうか。

もちろん目標によってとるべき手段は千差万別でしょう。

とてもマニュアルにまとめるのは不可能です。

しかし注意すべき項目なら、まとめることはできそうです。

以下それにチャレンジしてみましょう。

1. 成功した先人の経験談を学ぶ

成功した人の自伝には、果たして本当のことが書かれているのでしょうか。

たとえ本当であったとしても、本人の考える成功のポイントと、世評のそれがくい違っていることは十分あり得ます。

第三者の書いた伝記ならより客観的かも知れませんが、やはり著者の主観が加わっています。

それより本になるような有名人より、身の回りにいる、そこそこの成功者たちを探した方がよいでしょう。

彼らに直接聞いて学ぶのが一番いいと思います。

質問できることは何より大きな要素です。

思いがけない成功の秘訣を、自分だけが得られるかもしれません。

【成功者から何を学べば良いか分からない人は、こちらの記事もチェック!】

2. 出来るだけ労力が少ない方法を使う

努力するにしても、できるだけ労力をかけずにやる方法はないのでしょうか。

一流のスポーツ選手は効果の高い練習方法を確立した人、と言われています。

それはまずまちがいないところでしょう。

弱点を補うにしても、強味に磨きをかけるにしても、目的意識を持って合理的にやっているはずです。

一流スポーツ選手たちのインタビュー記事なども、そうした視点を踏まえて読むと、もっと参考になるように思います。

思想背景の異なる外国人選手のものなら、さらに役立つヒントに富んでいるのではないでしょうか。

3. 良い結果を常にイメージする

イメージトレーニングはもっと直接、役に立ちそうです。

これはもともとスポーツのトレーニング方法です。

予めイメージを思い描いておけば本番のとき集中力を高めやすいということです。

もちろん最良の結果をイメージします。

イメージトレーニングは、ビジネスシーンでの利用も大きく前進しています。

ということは実際に効果をあげているのは間違いありません。

考えるだけですからいくらやっても費用はただです。

手引きはネット上にたくさん出ています。

ぜひトライしてみましょう。

4. 自分に自信を持つ

努力を続けるには、強い意志の他に自分に自信を持つことも必要です。

いかにも自信なさげなへっぴリ腰では、運気を引き寄せることもできないでしょう。

自信のない人はまず勝利のイメージトレーニングから入ってみてはどうでしょうか。

それですぐに自信がつくわけではありませんが、少なくとも気持ちを前向きにすることはできそうです。

スタートアップの準備になります。

5. 小さな成功を積み重ねる

努力を始め、少しでも成果が表れたと思ったら、積極的にプラス評価を下していきましょう。

それらを積み重ねていけば、単純な足し算以上の波及効果をもたらすはずです。

小さな失敗に落ち込むことなく、小さな成功の方により目を向けていきましょう。

6. 人生は一度切りであるということを肝に銘じる

最近はあまりはやらないように思いますが、日本の本屋にはよく、30代でやっておくべき事、50代までに済ませておくべき事、などという類の人生指南本があります。

しかしこれは日本以外のところではほとんど通用しません。

お隣りの中国には論語の有名な「不惑の歳」があるではないか、と思われるでしょう。

ところが今は全く機能していません。

全国民が銭の方を向いていて、スキあらば独立起業することを目指しています。

20代も50代もまったく関係なく、身につけておくべき年齢相応の経験則やたしなみなどはどこにもありません。

まったく気にも止めないと言ってよいでしょう。

市場を制したものが勝つだけで、勝つチャンスがあれば決して逃してはならないのです。

どちらがいいのかということは、この際問題ではありません。

どちらも人生は一度しかない、どのように使いますか、ということを問いかけていることには変わりないからです。

7. 目標をブレさせない

損得勘定を優先すると、努力目標がブレるどころか、簡単に消滅してしまう恐れさえ出てきます。

こんなこと一文の得にもならないのではないか、などと考えると努力しようするエンジンが止まってしまいます。

目標はしつこく追求することが必要です。

成功した人は、欠点の多い変な人も多いものですが、彼らは執念深く目標を追いかけました。

この点だけは共通しています。

8. 継続させ習慣にしてしまう

努力とその継続はセットで考えるべきものです。

さらにそれを発展させ、習慣にまで高めていきましょう。

そこまで行けば、努力し続けなければというプレッシャーは軽減され、力みはなくなっていきます。

身体もリラックスして楽になっていくはずです。

9. 時々自分にご褒美をあげる

誰にとっても身体のメンテナンスは必要です。

目標に向かい日々努力を重ねているときは、なおさらでしょう。

トップアスリートではありませんから、1日休んだら取り返すのが大変だ、などとストイックに考えるのはやりすぎです。

たまにはリラクゼーションの時間をゆっくり取りましょう。

ただしその楽しみがもう一つの目標になってしまうと問題です。

あくまで一時的な自分へのご褒美と考えておきましょう。

10. 失敗してもクヨクヨしない

失敗してもクヨクヨしない。

これは勝負師には必須の素質です。

どの世界でも一流に人は頭の切り替えが早いものです。

負けたことのショックを引きずることはありません。

小さな失敗などでいちいち落ち込むことはやめましょう。

テレビでゴルフ中継を見ていると、優勝争いをしていた選手が、ちょっとしたミスから大崩れになることがしばしばあります。

ミスを続けるのです。

アメリカPGAツアーには全世界から一流選手が集まっています。

どうやらトップクラスのミスになると、出身国の文化は関係ないようです。

明らかに心理的な悪影響を引きずっているのがわかります。

その一方で、一流アスリートでも失敗の悪いイメージは、振り払うことができない、ということは私たちのような一般人を安心させてもくれます。

11. 努力を楽しいことだと思うようにする

 
着実な進歩、あるいは成果が実感できれば、それまでの努力は急に楽しいものに変わっていきます。

その風景が変わる地点まではあきらめずにがんばりましょう。

例えば、思いもかけずお金になった、というような地点でもいいと思います。

お隣りの中国人は金のことになるとどんな努力をも厭いません。

むしろ楽しそうにしています。

手数料、金利、為替の計算など頭の回転も急にシャープになります。

あさましいなどと思わず、見習うべきところは、見習った方がいいと思います。

12. 邪念を捨てて集中する

仕事ができると評されている人は、集中して仕事をこなし、結果として短時間で終わらせています。

その結果次のプロジェクト準備にあてるための時間ができ、普通の人とのアドバンテージをさらに拡大していきます。

これまで努力の結果として身につけた、できる人ならではのスキルです。

まず事に当たっては、邪念を振り払い、集中することから始めましょう。

それができなければできるように、周囲の環境改善を図っていきましょう。

13. 時々他人の客観的な意見を聞いて自分を戒める

努力は続けているつもりであっても、果たしてこれでいいのかどうか。

とくに成果が上がらないうちは自問を繰り返すことになるでしょう。

そういうときに限らず、たまには第三者の客観的な意見に耳を傾けてみましょう。

自信はあってもなくても、努力を継続するためには必要な行程のひとつです。

違った角度からの見方はピントはずれの場合も多いでしょう。

しかし思いもかけない鋭い指摘をしてくれることも十分にあり得ます。

14. 失敗した人の体験を学ぶ

失敗は間違いなく成功の基楚になります。

失敗なくしてに成功なしです。

野球でいえばバットを振らない人は永久にヒットを打てません。

空振りを繰り返しているうちにたタイミングが合うようになり、やがてバットに当たるようになります。

最初は誰でも同じ素人だったのです。

とくに成功した人の持っている数々の失敗体験は、学ぶべきです。

必ず参考になるはずです。

15. 志の高い友人を増やす

人を高めてくれるのは、やはり人に尽きます。

同年代でレベルの高い人に会うと、「これは、いかん。」と向上心に火が付くきっかけになります。

そういうきっかけを作ってくれた人とは、友人となって長きにわたって関係を維持したいものです。

志の高い友人たちは、直接の師匠・先生やその道の権威者などより心の支えとなってくれることが多いものです。

16. 完璧主義になってはいけない

日本人は完璧主義に陥りがちです。

何事にも完成度の高い芸術的な出来栄えを求めるからです。

職人芸を好み、彼らの精魂こめた作品を非常に大事な宝ものと考えています。

しかしこれは長い修養の結果身に付くスキルです。

はじめの一歩から目標とすべき水準ではありません。

高い基準を設定すると、一度のつまずきであきらめてしまうことになりがちです。

一つ間違えただけでいちいち落ち込むようなことはやめましょう。

外国人はこのあたりが大ざっぱで、生き急ぐような切迫感はありません。

また立ち直りにも時間は必要としません。

日本人は、この職人気質が欠点にならないようにしたいものです。

17. 他人の噂話や悪口は気にしない

日本人は世間の目を気にし過ぎる傾向があります。

そうした日本社会では周囲の雑音を完全にシャットアウトすることは至難の業です。

その環境を受け入れた上で、できるだけ影響を遠ざけるようにしましょう。

毅然とした態度をとるべきですが、ときには演技をして、周囲の目をそらせることも必要となるでしょう。

噂話の一つ一つに、正直に対応する必要はありません。

もちろん噂話を供給したり、配信したりする側に回ることはタブーです。

厳に慎みましょう。

18. 本をたくさん読んで知識を広げる

本屋の閉店が続いています。

個人書店はもちろん、名の知れたチェーン店でも店舗網の縮小に追い込まれているようです。

また最近、週刊少年ジャンプの発行部数が200万部を下回った、と報道されました。

全盛期は600万部以上あったそうですから3分の1以下に落ち込みました。

どうやら紙のメディアはひどい惨状のようです。

おそらく発表はされていませんが、大新聞もそうでしょう。

その減少分はネットや電子書籍に回っていると思われます。

例えば著作権の切れた、夏目漱石や太宰治の作品集は、電子書籍なら100~200円のレベルで買えます。

わざわざ新潮文庫や角川文庫を買ってそろえる必要はまったくなくなりました。

逆に言えば、これまでよりはるかに安く、古典に接することができるようになっています。

時代は大きく変わる途上です。

今の人間には昔の人には得られなかったアドバンテージがあります。

この進化するネット時代に応じた、自分なり新しい知識吸収のスキルを磨くとよいと思います。

19. 人と討論できる場に積極的に参加する

会社や所属組織の内外を問わず、人と交流できる場には積極的に出向きましょう。

新しい知見が得られることはもちろん、何より人に対して強くなります。

これからの時代は、外国人の存在もますます意識しなければなりません。

彼らは強い押し出しと存在感で、日本人に迫ってきます。

交渉においてもとてもタフです。

日本人同士の交流くらいで、尻込みするようでは、とても新しい時代に対応していくことはとてもできないでしょう。

20. 簡単に諦めない

一度設定した目標は、簡単にあきらめないようにしましょう。

非現実なまでに高すぎる目標も、少し馬力をかければ達成できてしまう安易な目標も、目標としての役割を十分に果たせません。

努力を簡単にあきらめないように、最初は望めば手が届く辺りに置いてスタートしてもよいと思います。

その後、徐々に高める方法です。

ねばり強い人はこの限りではありません。

諦めないようなレベルを保っておきましょう。

21. 報われることに主眼を置かない

目標を設定し、努力を開始したとき、誰もが成功をイメージしているでしょう。

それはとても重要なことです。

あなたのモチベーションを高めてくれます。

ただしあまりも世間的な成功、富貴や名誉ばかりイメージしていては、かえって集中力の妨げとなるかもしれません。

知らないうちにあなたの努力が結実し、思いの外、広範囲に知られていた、というのはどうでしょう。

外国人から見れば少し奥ゆかしすぎるかもしれません。

外国人とは積極的にやり合うべきですが、日本の美的感覚まで変えてしまう必要はありません。