きます。

憧憬の気持ちが止まらない13個のもの

憧憬の気持ちは、人や物に対して抱くことがありますが、土地や場所に対して抱くことも多いです。

一度も行ったことが無く、テレビや雑誌、ネットなどの情報を介してのみ知って、憧れの感情を抱く場所もあれば、直接そこへ行き、憧憬の気持ちを強めることもあります。

今回はそんな憧憬の気持ちを抱きやすい13個の場所と、どんな人に対して憧憬を抱きやすいのかをご紹介していきます。

1. 神戸ルミナリエ

神戸ルミナリエは、元々は阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂の意を込めるために開催されました。

以来、震災の記録を語り継いで、都市と市民の希望を象徴する行事として開催されています。

神戸ルミナリエは、都市の復興と再生への夢を希望の形として表すために、阪神・淡路大震災が起こった1995年の12月に初めて開催されて以来、毎年のように開催されています。

悲しい記憶を忘れずに、そこからさらに都市を盛り上げていくためにと毎年テーマを変え、さまざまな趣向を凝らした作品が展示されています。

2016年には第22回目の開催として、「光の抒情詩」のテーマで美しいお城の扉が展示されました。

立体感のある豪華な輝きのお城の扉は、見る人を魅了し心を掴みます。

開催のきっかけとなったのは震災の悲しい記憶からですが、毎年美しく光り輝く神戸ルミナリエの姿は、訪れる人に憧憬の感情を与えています。

2. 京都の夜桜

「そうだ、京都行こう」のフレーズで有名な国内有数の観光都市・京都。

千年の都の伝統や美しさが今でも守られ、観光地として毎年国内外から多くの旅行者が訪れます。

世界遺産の建造物や庭園の美しさなども有名ですが、京都では桜並木も有名な観光スポットです。

特に夜桜見物では、平安神宮や円山公園を始めとして、京都市内だけでも20ヵ所以上も夜桜を楽しめるスポットがあります。

美しくライトアップされた桜を楽しみながら、ゆっくりと桜の花弁の舞う道を歩く、そんな素敵な場所へぜひ行ってみたいと思う人も多いことでしょう。

そもそも桜の木は日本人にとっては最も馴染み深く、古来より毎年桜の花見が各所で楽しまれてきました。

その中でも京都といえば古くは日本の都であり、平安時代には貴族から庶民の間まで、大勢の人たちが毎年花見で賑わっていた歴史があります。

京都で花見をすることは、日本の古き良く時代の伝統や文化に想いを馳せることにも繋がります。

美しい京都で夜桜を楽しむ、そう考えただけでも憧憬の気持ちが沸き上がってくる人も多いでしょう。

3. 青の洞窟

幻想的な青の美しさ、吸い込まれそうな日常とはかけ離れた水中の空間。

青の洞窟では決して日常では味わうことの出来ない高揚感と胸の高鳴りを感じることが出来ます。

青の洞窟は、沖縄県のシュノーケリング・ダイビングスポットの中でも最も人気の高い場所の一つです。

海水の浸食によって出来た洞窟で、洞窟内の海面部分が、太陽光線の反射によって青く輝くことから青の洞窟の名がつけられました。

その神秘的な青さに心惹かれる人は多く、誰もが一度は行ってみたいと思うような非日常で幻想的な空間として有名です。

実は「青の洞窟」と名の付くシュノーケル・ダイビングスポットは北海道から石垣島まで、全国に数カ所存在しています。

その中でも特に沖縄県の青の洞窟は、沖縄県内の人気スポットとして1・2位を争っていますので、青の洞窟といえば沖縄を想像する人も多いでしょう。

毎年雑誌やテレビ、インターネットなどで青の洞窟を紹介することも多いため、海が好きな人や非日常の空間に憧れている人は、憧憬の気持ちを膨らませている人も多いでしょう。

水中という不自由な空間だからこそ、その神秘性をより実感出来る青の洞窟は、日本人だけでなく外国人にとっても憧憬の対象であることが少なくはないようです。

4. 美瑛のパッチワークの丘

北海道上川郡美瑛町にある美瑛のパッチワークの丘は、CMや雑誌でも盛んに取り上げられるほどに人気の観光スポットです。

南東側は十勝岳をバックにして美しい丘を楽しめるパノラマロードが広がっていて、北西側にはパッチワークの路が広まっています。

「パッチワーク」と名がつくように、パッチワークの丘には赤や黄色、紫やオレンジなどさまざまな色合いの花が咲き乱れ、まさに花のじゅうたんのような美しく心穏やかな景色が広がっています。

特に女性に人気が高く、その場所を歩いているとまるで自分が花畑を歩くお姫様のような気持ちにもなれるでしょう。

花が好きな人はもちろん、疲れた時や心を落ち着かせたい時にもパッチワークの丘は最適の憧憬スポットの一つです。

5. オーロラ

光のカーテンとも呼ばれるオーロラは、夜空にゆらゆらと幻想的に光り輝いて揺れ、地元の人でも思わず見惚れてしまうほどの美しさだと言われています。

テレビや雑誌、写真などで見ることは出来ても、なかなか実際に目にすることは出来ないオーロラは、その見ることの難しさから憧憬の感情を抱く人も多いことでしょう。

オーロラは残念ながら日本国内では見ることが出来ませんので、見ようと思ったら海外へ出なければなりません。

オーロラを見ることが出来るのは北アメリカと北欧です。

そこまで行くのには時間も旅費もかかりますが、そこへ行けばいつでもオーロラが見られるというわけでもありません。

オーロラは、空が晴れていて月や街の明かりがなく、太陽の活動が活発な時にしか見ることが出来ません。

オーロラを見に旅行へ行き、一週間現地へ滞在したのに結局見ることが出来なかったという人も珍しくはないぐらいです。

日本でも富士山などの早朝登山で朝日を見る時に、景色が綺麗に見える時とそうでない時とがありますが、オーロラはあらゆる自然の景色の中でも、最も見ることが困難な景色の一つと言えるでしょう。

そんなオーロラを人生で一度でいいから見てみたい、と憧憬の気持ちを募らせる人が多いのも納得です。

6. 満天の星

満天の星空は、頻繁に見られるようでいて意外と目にする機会が多くありません。

キャンプや登山など、街を離れて自然が多い場所へ来ると綺麗な星空を見ることは出来ますが、一面の星空は天候の条件が合っていなければなかなか目にすることは出来ないでしょう。

よく見る場所によって星空が変わるといいますが、確かに人の多く住む土地では建物の明かりや排気ガスなどが邪魔をして、星空が曇ってしまうことがあります。

そのため、たまに田舎や山などへ行くと、いつも以上に美しい星に驚く人も多いことでしょう。

真っ暗闇に浮かぶ満天の星を眺めていると、なんだかそこに吸い込まれてしまいそうな、不思議な気持ちが湧いてきます。

また、悩み事がある時にぼんやりと星空を眺めていると、自分のその星々の一つになったように思えて、自分の悩みがとてもちっぽけなものに感じてしまうこともあるでしょう。

満天の星は心を高揚させもしますが、同時に落ち着かせてくれもします。

静かに満天の星空を眺める時、人は言いようもない憧憬の気持ちを抱くことも多いです。

7. マンハッタンの夜景

マンハッタンの夜景は、ニューヨークの夜景スポットの中でもかなりの人気スポットです。

夜の闇に賑やかな人の営みがきらきらと眩しく輝き、マンハッタンをブルックリンから眺めると水面に映った景色はまるでオーロラのように美しく揺らめいています。

人の生活するところから離れ、大自然の作り出す神秘的な美しさを眺めるのも良いですが、マンハッタンの夜景のように、人間の営みや生活を象徴する、人工的な灯りの美しさも何とも言えない感慨深い気持ちにさせられます。

また、マンハッタンの夜景を眺めていると、まるで自分がニューヨークの大都市で生活しているような気持ちの高揚感を味わうことも出来ます。

日本では見られない大都市ニューヨークならではの夜景に憧れる人も少なくはないでしょう。

8. マチュピチュ

古代インカ帝国が残した究極の神秘と言われるマチュピチュ。

ペルーのアンデス山脈にあり、絶壁にたたずむ天空の要塞都市は、世界遺産に登録されて以降、毎年多くの観光客が訪れる人気スポットです。

マチュピチュはジブリ作品「天空の城ラピュタ」のモデルになったと噂されており、日本人が一生に一度は訪れてみたい人気の遺跡スポットです。

未だ謎がすべて解明され切っていないこのマチュピチュは、日本人の多くが知っていますが、実際に訪れたことがあるという人は非常に少ないです。

国内ならばいざ知らず、時間とお金をかけて国外まで行くのが難しいというのが大半の理由ですが、気軽に行けないからこそ憧憬の思いは強まります。

現地へ足を踏み入れれば、きっと古代の都市にタイムスリップしてしまったかのような不思議な胸の高鳴りを覚えることは必至でしょう。

9. ステンドグラス

ステンドグラスといえば、教会を想像する人は多いでしょう。

まるで万華鏡のように美しくさまざまな色の輝きを発するステンドグラスは、天井や高い窓に設置されていると本当にそこから天空の光が差し込み、神様が舞い降りてきそうな幻想的な美しさを感じさせます。

人の手で緻密な計算のもとで造られたステンドグラスの輝きは、いつでも見る人の心を昂らせ、また神秘的な気持ちにさせます。

外国のイメージが強いステンドグラスですが、その美しさは日本国内でも見ることが出来ます。

長崎の「大浦天主堂」や神奈川の「箱根彫刻の森美術館」など、行こうと思えばそう手間暇かからずに見に行くことが出来ますので、ぜひ美しいステンドグラスを眺めて憧憬の気持ちに浸ってみて下さい。

10. ヨーロッパのお城

ヨーロッパのお城は、日本の歴史や文化とはまた違った魅力溢れる建造物です。

各国にさまざまなお城があり、中でもフランスのモンサンミッシェルのように世界遺産に登録されているお城もあれば、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城のようにディズニーランドのお城のモデルになったお城もあります。

古くは王族や貴族がお城には住んでいましたが、現在ではその多くが美術館や博物館として利用されていたり、観光スポットとして多くの人を集めています。

日本のお城ではありえないような作りや、その独特の美しさや雰囲気に憧れる人は多く、お城の住むことは出来ないと分かってるからこそ、余計に憧憬の気持ちを募らせてしまうこともあります。

11. となりのトトロの世界観

のんびりとした田舎の景色や、そこで暮らす人たちのおおらかさ。

自然の中で思い切りはしゃいで暮らすとなりのトトロの世界観は、大人にとっては懐かしく、また子どもにとっては新鮮な気持ちから憧憬の感情を抱くことがあります。

自然の中で生活するだけでなく、トトロという不可思議な森の生き物と出会い、困った時には助けてくれる存在がいるのも子どもにとっては憧れでしょう。

また、大人にとっても忘れていた子どものころの思い出をよみがえらせ、「あの頃に帰りたい」と、ついそう思ってしまうような憧憬の魅力が、となりのトトロの作品には詰まっています。

12. 3ヵ国語がしゃべれる人

3ヵ国語がしゃべれる人は、バイリンガルといって日本人の中でもとても教養の高い人のイメージがあります。

海外ではバイリンガルが珍しくありませんが、英語すらほとんど話すことの出来ない日本人にとっては、バイリンガルは帰国子女のイメージが強く、また一種の憧れを抱く人も多いでしょう。

しかし、どんな人でも本当に真剣に勉強すれば、バイリンガルになることは不可能ではありません。

「良いなぁ」と羨ましがる人たちのほとんどが自分は努力も行動もせず、また自分には出来ないと思い込んでいます。

しかし、憧憬の気持ちが強く、「自分も話せるようになりたい」と本気で思っている人は、懸命に努力をすればいつしか憧憬が、現実のものとなる可能性も十分にあります。

13. ミスユニバースやミス日本

ミスユニバースやミス日本に憧れる女性は多いでしょう。

ミスの称号に輝くのは誰でも出来ることではありません。

不可能というわけではありませんが、ミスユニバースやミス日本になるためには、容姿や教養など、あらゆる部分を磨いて人並み以上になることが求められます。

それだけ強い気持ちで本気で努力をする人はミスの称号を手に入れる可能性は出てきますが、大抵の人は憧れ程度の気持ちで留まっています。

しかし、テレビで受賞台に上る輝かしい姿を見る度に、思わず憧憬の溜息をついてしまうのは仕方がないことでしょう。

憧憬の気持ちは心を豊かにする

憧憬の気持ちを持つことは、人の心を豊かにすることでもあります。

憧憬の対象がある人は、それに対してさまざまな気持ちを膨らませることができ、また憧憬する存在に近づこうと努力することで、それまで以上に物の考え方や心の内面が豊かになっていきます。

憧憬する人はただ浅ましくその対象を妬んだり、僻んだりするわけではありません。

「ああなりたいなぁ」という気持ちは純粋な好意から来る感情であり、羨むだけではなく実際に自分の行動をもそれに近づけようとするため、より実りある豊かな人生を送るためには憧憬は人にとって必要なものであると言えるでしょう。

1. 「憧憬」とは?

憧憬とは「憧れることや、憧れの気持ち」を意味します。

昔から使われていた言葉ではなく、1902年に姉崎嘲風と高山樗牛がドイツ語「 Sehnsucht」 の訳語として造語したことが始まりです。

現在では辞書にも載っているほど一般に定着している言葉です。

元々は「異国の文化に憧れる」という意味合いで造られた言葉ですが、現在では人物や事物など、さまざまな対象にもこの言葉が用いられています。

2. 読み方は2通り

憧憬の読み方は2通りあります。

「どうけい」と「しょうけい」です。

一般的に使われているのは「どうけい」の読み方の方です。

一方の「しょうけい」は、「どうけい」の慣用読みとされているため、正式な読み方としても「どうけい」と読むようです。

「しょうけい」で読む場合には、その言葉を使う本人がわざと何かしらの意図を示していることが多く、その場合はわざわざ「しょうけい」と読み仮名が振られています。

3. 日常会話の中ではあまり使わない

憧憬という言葉は、日常会話の中ではあまり使われることはありません。

教養のある人であれば憧憬という言葉自体は知っているでしょうが、それをわざわざ日常会話の中に用いることはそうありません。

何か小難しい話をする時や、本人にとってはそれが特別な感情をはらむ場合に、わざわざ「憧憬する」などと口にすることはあります。

4. 憧憬の対象になるもの

どのようなものが憧憬の対象となるのでしょうか。

人によって抱える憧憬の感情はさまざまですが、大抵は人や事物、土地などで共通しています。

憧憬は、「自分もそうなりたい」という気持ちを持っているから起こる感情です。

その感情を嫉妬や妬みなど、善くない方向へと向けなければ、憧憬の気持ちを糧に自分も努力をすることが出来ます。

1. 土地

土地に対して憧憬の気持ちを抱く人は少なからずいるでしょう。

例えば田舎育ちの人は、テレビやSNSなどのあらゆる情報源から都市部に関する情報を知り、「自分も都市で生活してみたい」と憧憬の気持ちを持つことがあります。

田舎からすれば都会は活気に満ちていて、物や情報が溢れ人の交流も盛んで賑やかで華々しいイメージがあるのかもしれません。

一方で、都会育ちの人が田舎に憧れることもあります。

都会は確かに移動や物を求めるのには便利な場所ですが、居住面積が狭く出かける場所としては理想的ですが、そこで住むのには向いていない場合もあります。

また、自然も田舎に比べると圧倒的に少ないため、都会のごみごみとした喧騒や空気の悪さが嫌で、大自然が広がり空気が美味しい場所に住みたいと考える人も少なくはありません。

また、田舎は人間関係も大らかという印象が強いため、都会で人付き合いに疲れた人が行きたがる場合もあります。

また、実際に住むということ以外にも、旅行や観光に出かけたくなるような魅力的な土地に対して憧憬を抱く人も多いでしょう。

自分の憧れるものがある土地へ移り住みたいという気持ちもまた、立派な憧憬の感情なのです。

土地への憧憬は、自分が住む土地にはないものを求めて抱くことがほとんどです。

2. 人

人に対して憧憬の気持ちを抱く人も多いです。

自分にとって憧れの、すなわち「この人のような人間になりたい」という気持ちがあればまさしくそれが憧憬の感情です。

自分が内気だと感じている人は、明るく社交的な性格の人に憧憬を抱くかもしれません。

また、何事に対しても猪突猛進になってしまうタイプの人は、もっと慎重派なタイプの人に憧れているかもしれません。

見た目には普通にしていても、どんな人にも人間として憧憬する対象は少なからずいます。

歴史上の人物や偉人、身近な人や自分にないものを持っている人など、憧憬を抱く相手手がいることによって、自分もその人を指標として努力することが出来ます。

ただし、自分にないものを持っている相手をただ羨むだけで何も行動が起こせなかったり、自分の求めるものを持っている人が憎らしくて妬みの感情を抱いてしまったりする場合には、それはただの「やっかみ」の感情であって、憧憬とは言えません。

憧憬は、歪みや不純な感情から起こるものではなく、あくまでも純粋な好意の感情から起こるものなのです。

3. 昔の思い出

憧憬は、昔の思い出の中に存在していることが多いです。

例えば子どものころに、何でも出来る親戚のおじさんや、近所のお兄さんに憧れていたことはありませんか?夏休みに虫取りに連れて行ってくれて、色々と教えてくれたり、または年上の優しいお姉さんに何かと良くしてもらった覚えのある人は、思い出の中のお兄さんやお姉さんの姿に、今もなお憧憬を抱いていることがあります。

また、近所で年齢も近い異性に対して仄かな恋心の混じった憧れを抱いていたという人も少なくはないでしょう。

思い出は美しいものだとよく言われますが、その美しさの中でこそ、憧憬の感情はより強い輝きを持ち、自分の中に存在し続けているのかもしれませんね。

5. 憧憬の対象になる人の特徴

思い出の中の人物にせよ、今現在自分の周りにいる人にせよ、憧憬の対象になる人にはそれなりの特徴があります。

その特徴は相手の性格や行動力、知性や人間関係などさまざまな部分で誰かの憧憬となるような秀でた部分があり、それに憧れている人は自然とその人の周りに集まってきます。

もし今あなたに憧憬を抱いている人物がいるとすれば、その人のどんなところに憧れていますか?また、あなたが今憧れている相手がいなくても、あなたの周りでいろんな人から憧れを抱かれている人がいるとすれば、その人のどんな部分が憧憬の対象となっているのでしょうか。

憧憬の対象となる人物に共通しやすい特徴を以下にご紹介していきます。

1. みんなのヒーローのような人

みんなのヒーローのような存在は、多くの人から憧憬の対象とされています。

一口にヒーローと言っても、それは憧憬の対象となる人にとってさまざまです。

例えば典型的なヒーロー像として、困っている人や弱っている人を放っておけずに助ける人がいます。

電車で積極的にお年寄りや妊婦さんに席を譲り、皆の迷惑になるようなことをしている人には臆することなく注意をする、道で困っている人がいれば自分から手助けを申し出たり、友達の悩み相談に親身になって乗ってあげたりと、誰かの助けになることを自ら進んで行っている人は、周りの人から見れば憧れの対象でもあります。

人のためになっている行動を見た時に、「いい人ぶっている」と捻くれた考え方をする人は、そうやって行動することが出来ない自分の存在と比較して、ついやっかんでしまうことがありますが、素直に「ああなりたい」と思う人では、憧憬の気持ちが強いです。

また、人の失敗を笑ったり責めたりせずに、自分が指導したりまとめたりする立場にあればその下にいる人を庇う人もまた、ヒーローとしての憧憬を抱かれることがあります。

例えば会社で働いていて自分がミスをして取引先を怒らせてしまった時に、上司が取引先と一緒になって自分を責めずに「部下の失態は私の失態です」と代わりに頭を下げてくれるような人であれば、この先もずっとその上司のもとで働きたいと思いますよね。

また、自分が上司の立場になった時に、同じようなことが出来ればと憧れを抱くと思います。

いつも誰かのために積極的に行動する人は、皆のヒーローのような存在として憧れを抱かれることが多いです。

2. 文武両道の人

文武両道の人は、自ら進んで皆のヒーローとなる行動を必ず取るわけではありません。

しかし、頭が良くて運動も出来るというだけで、周りが勝手に憧憬の気持ちを抱きやすいです。

「天は二物を与えず」ということわざがありますが、これは「神様は人に二つも才能を与えない」という意味です。

例えば頭が良い人は勉強には強いですが、運動神経はあまり良くないことが多い、もしくはスポーツ万能な人は勉強が出来ないなど、誰もが長所と短所を必ず併せ持つようになっています。

しかしその中で、時々そのどちらも出来てしまう人がいます。

例えば知性もあり運動神経も抜群の人、コツコツ地道な作業も出来れば、華やか社交場で人を楽しませることも出来る人など、人が羨む部分を多く持っている人は、それほどたくさんはいません。

そのため、文武両道な人はそれだけで周囲からは憧憬の対象となりやすいのです。

本人が二物とも手に入れようと必死で努力した結果文武両道になった人もいれば、生まれ持った才能でどちらも出来てしまう人もいます。

才能であればどれだけ憧れても自分には手に入れることは難しいでしょうが、努力した得た場合には、「もしかしたら自分にも出来るようになるかもしれない」という勇気を持つきっかけにもなります。

3. 外見の美しい人

外見の美しい人も、周りからは憧憬の対象となります。

生まれ持った顔やスタイルは人それぞれですが、容姿の場合は本人もその美しさを保とうとそれなりの努力をしていることが多いです。

例えば髪型一つとっても、きちんと毎月美容室でセットしてもらったりブローしてもらったりして手入れをします。

化粧品関係も多少お金がかかっても自分の美を磨くために妥協をすることがありません。

常にファッション雑誌をチェックして、流行に乗ったコーディネートを心がけたり、健康的な食生活や定期的に運動を行ったりと、美しい人ほど外見を磨くための努力に余念がありません。

よく、容姿が一般的な人が優れた容姿の人のことを「生まれつき差があるのは仕方がない」「どうせ整形している」などと言うことがありますが、生まれ持った美しさは何をせずとも保てるというわけではありませんし、整形も美しさを追求した結果行ったものなので、本人は自分に出来る努力をしているのです。

努力もせずに人をやっかむ人は少なくありませんが、それは自分にはそれだけの努力をすることは出来ないと認めてしまっているようなものです。

一方で、美しい人に対して純粋な憧憬を抱く人は、叶うことならば自分もそうなりたいと常に考えています。

そのため、少しでもその美しさに近づく方法があれば、直ぐにでもそれを行う積極性を持っています。

6. 憧憬の気持ちは自分を変えてくれる

憧憬の気持ちは、自分を変えてくれる良いきっかけとなります。

人は「あれが欲しい」「ああなりたい」という欲求を持つことによって、自ら積極的に励み、努力をすることが出来ます。

何かを求めたり、なりたいと思ったりするものがあれば、それが自分の原動力となって人生を輝かせることが出来るのです。

1. モチベーションを高めてくれる

人は何かをする時には、必ずその動機となる感情のもとに行動しています。

例えば勉強をするのは行きたい高校や大学に受かりたいという気持ちがあるからですし、仕事をするのはお金が欲しいからですよね。

そうして何かしら自分にとってメリットがある場合に、行動することに対してモチベーションが上がります。

一方で、掃除の時間や強制参加のボランティアなど、自分がとくにやりたいわけでもないのに何かをやらされている場合には、モチベーションは全くと言っていいほどありませんので、行動にやる気が出ません。

前向きな思考の人はやる気がない作業の時でも、自分で何かしら「これが終わったら〇〇をやろう」などと楽しみを作ることで、自らのモチベーションを上げることが出来ます。

憧憬の感情は、そうした自分の中でのモチベーションを高めてくれる良い動機となっています。

2. 目標に気付かせてくれる

憧憬の気持ちは、自分の目標に気付かせてくれるきっかけとなります。

例えば自分が憧れている存在がいるとします。

自分でも意識しない内に、なぜかその人に憧れてしまいますが、その人のことをよく考えている内に、その人のどんな部分に自分が強く惹かれているのかに気付くことが出来ます。

例えば相手の容姿や知性、行動力や社交性など、相手を「良いな」と思うことによって、「自分もそうなりたい」のだと気付くきっかけとなります。

それに気づくことで、今まで漠然としていた自分の中での目標に気付くことが出来るようになるのです。

3. 気持ちを切り替えさせてくれる

憧憬の感情は、モチベーションを高めるのと同時に、自分の気持ちを切り替えさせてくれます。

例えば目標を定めても、いつまでもそれに向けてがむしゃらに努力出来るわけではありません。

時には疲れて、少し立ち止まりたくなる時もあるでしょう。

そんな時に、自分が憧憬を抱くもののことを考えると、だらだらとしていた気持ちを切り替えて、気を引き締めることが出来ます。