実際にある土地を舞台にして物語が展開していくアニメのことをご当地アニメと呼んでいますが、聖地巡礼と称してアニメの舞台になったところを訪れるということが流行っているようですね。

「聖地巡礼」という言葉は2016年の新語、流行語大賞にノミネートされたほどです。

今回は聖地巡礼におすすめな5個のアニメの舞台のスポットについて書いてみたいと思います。

おすすめの5個のアニメ舞台のスポット

1. 『君の名は』

子どもから大人までこころゆさぶられた「君の名は」を知らない人はいないというほどの大人気作品になりました。

日本だけでなく世界でも爆発的人気を得ました。

2016年8月公開の新海誠監督脚本、監督の作品です。

物語もさることながら、実写かと見まがうほどの繊細で精巧な描写が大きな特徴といえますね。

岐阜の山奥に住む宮水神社の家系に生まれた女子高生の三葉と、三葉とはまったく面識のない、東京に住む男子高生の瀧が入れ替わってしまうというストーリーにと、1000年に1度の彗星の接近、衝突を回避するという壮大なストーリーが絡み合わさっています。

入れ替わり現象が起きた三葉と瀧ですが、あるときから入れ替わることはなくなったのですが、どうしても三葉に会いたい瀧が岐阜へきてわかったのは三葉は糸守村に落ちた彗星によってすでにこの世の人ではなかったということだったのです。

実は三葉と瀧の2人が生きている時空には3年の隔たりがありました。

瀧は三葉や500人もの犠牲者、そして糸守村を救うべく奔走するのです。

彗星の落下は免れませんでしたが、三葉はじめ500人の命は救えたのですが、2人の記憶はなくなってしまいました。

ところが5年後に電車の中で再会したのです。

知らない人だけれどお互いを探し始めた三葉と瀧です。

知らない人だけれど知っている、会ったことはないけれど知っている人。

「君の名前は?」と声をかけあうラストシーンです。

これはもう輪廻の物語ですね。

私たちが出会う大切な人とは、どこにいてもこうして知り合っているのかもしれませんね。

1. 東京の新宿の須賀神社


東京の須賀神社は、四谷駅から徒歩10分のところにあります。

神社前の階段もドラマや映画の撮影によく使われていますね。

階段は瀧と三葉がすれ違う場所です。

映画では六本木ヒルズや東京タワーも遠くに見えていますが、実際の階段からは見えない景色です。

2. 飛騨古川駅

三葉が住んでいる糸守町を探すために瀧は飛騨へ行きました。

古川駅の待合室にある牛のゆるキャラ「ひだくろちゃん」も実際にあります。

映画では待合室に売店がありましたが架空のものでした。

古川駅についた瀧は古川駅周辺で聞き込みをしています。

飛騨でも神社が登場します。

瀧たちは気多若宮神社でも糸守町についての聞き込みをしていますね。

この気多若宮神社は国の重要無形民俗文化財にしていされています。

瀧たちはその後、糸守町に巨大隕石が落下した事実を調べるため飛騨図書館に立ち寄ります。

図書館内部には今でも「君の名は」コーナーがあります。

大きなボードに「君の名は?どこから来たの?」と張り紙がしてあって、来訪者がコメントを
貼りつけています。

ちなみに、この飛騨図書館内部の写真撮影は許可をとる必要があるそうですので気をつけてくださいね。

司と奥寺先輩が五平もちを食べていたのは「味処古川」という実在するお店のようです。

風情のあるバス停が映っていましたが、実物は少し小さ目です。

飛騨市営川町落合バス停です。

駅から北方向へ歩きます。

河合橋という橋を渡って左折します。

そこから歩いて約150メートルのところにあるバス停です。

三葉と四葉が口噛み酒を奉納する儀式を行った神社は特定されていなかったのですが佐久市長が新海三社神社とツイートしていますが、公式発表で新海三社神社と指定されているのではないようですが、実際の造りと作中の造りはかなりの一致度ということなのでここがモデルなのは間違いないかもしれません。

糸守湖のモデルはどこかということですが、諏訪湖という説が有力のようです。

なにしろ新海監督の出身地である長野県にある湖なので、ということでしょう。

舞台は岐阜の飛騨のはずですが、物語の重要なポイントとなる湖ですから、出身地の湖を持って来たいというのは当然の感情なのではないのかという憶測からでしょうか。

ところが形状の一致点はほとんど見られず、北海道の倶多楽湖に形が似ているという説が出て来ました。

ただこちらも信ぴょう性には疑問があります。

2. 『ゲゲゲの鬼太郎』

「ゲゲゲの鬼太郎」は水木しげるが最初は1960年に発表した作品です。

1965年に
少年マガジンで「墓場の鬼太郎」として連載が始まり1968年に「ゲゲゲの鬼太郎」としてアニメ化されました。

実に50年以上もの長きにわたって日本で親しまれ愛され続けた作品です。

妖怪というものを子どもから大人まで認識させた作品でもありますね。

妖怪を題材にしているにもかかわらず温かさを感じるのはなぜでしょうか?
きっと人間の本質に響くものがあるからなのでしょうね。

1. 鳥取県境港市

舞台は水木しげるの出身地である鳥取県境港市です。

妖怪の聖地には他にも妖怪神社や水木しげる記念館などみどころスポットがひしめき合っています。

毎年妖怪ファン、水木しげるファンが100万人も押し寄せるそうですが、境港の人口はわずか3万5千人だといいます。

JR境港駅は「鬼太郎駅」という愛称が付けられています。

そしてそこへ向かうまでのJR米子駅は「ねずみ男駅」という愛称がつけられています。

米子は妖怪の世界への入り口といえるようです。

JR米子駅境港線の0番ホームというのは「霊番ホーム」ともいい木彫りのねずみ男像が置かれています。

電車の表面には妖怪たちが描かれている妖怪列車にぜひ乗ってみてください。

列車内も妖怪たちがたくさん描かれていて鬼太郎とねこ娘の案内があり、妖怪ワールドをこれでもかというほど味わうことができます。

2. 水木しげるロードには妖怪がいっぱい!

境港駅から1キロ続く水木しげるロードは130体以上もの鬼太郎や目玉おやじ、ねずみ男などの妖怪たちのブロンズ像が飾られています。

この水木しげるロードを東へ約5分行くと「妖怪神社」が見えてきます。

2000年1月1日に創建された妖怪神社は全国の妖怪が集まりくる神社ということです。

ファンは妖怪の力をいただきにこの神社を参拝に訪れます。

実は、この水木しげるロードはかつてはさびれた商店街だったのです。

街おこしが最高に成功した街でもあります。

妖怪スポットには「妖怪広場」があります。

通称「カッパの泉」は妖怪たちが集う広場ということで9体の銅像が立っています。

小休止のための椅子や机が配されています。

妖怪楽園も楽しいスポットです。

妖怪縁日小屋では射的やスマートボール、台型パチンコなどゲゲゲの鬼太郎の時代、昭和初期の遊びが体験できます。

疲れたら妖怪茶屋で一休みしましょう。

妖怪おでんや妖怪ラテなどのメニューでホッとひと息つけます。

お土産は妖怪仲見世で妖怪グッズが売られています。

人気は目玉おやじだそうです。

先にも書いた「妖怪神社」の見どころをご紹介します。

境内には妖怪おみくじを1回200円で引くことができます。

ほかには妖怪絵馬や妖怪守りなども売られています。

ちなみに妖怪神社の御利益は厄災消除と一家安泰だそうです。

3. 『らき☆すた』

2007年7月から2007年9月まで放映された「らき☆すた」は、美水かがみ原作の4コマ漫画からスタートしました。

その後KADOKAWAが発行したパソコンゲームや美少女を扱う月刊誌「コンプティーク」で連載が開始されました。

ほのぼのとした癒し系の学園コメディタッチで、ちょっと変わった女子高生たちの日常生活を描いたアニメになっています。

登場人物はオタク系少女の泉こなた。

泉こなたのクラスメイトの柊つかさと高良みゆき。

柊つかさの双子の姉である柊かがみの4人。

聖地巡礼の先がけとなったアニメといえます。

舞台になった場所は訪れたファンが生み出した経済効果が社会現象となりました。

1. 埼玉県久喜市

舞台は埼玉県久喜市です。

らき☆すたの聖地としてあげられるのは何箇所かあります。

その中でも中心となって特に注目されたのが旧北葛飾群鷲宮町にある関東最古の神社といわれている鷲宮神社です。

鷲宮神社ではその後地元の商工会が中心となりさまざまな催しが開催されるようになっています。

初詣におけるそれまでの参拝者が約18万人であったのが放映以降は2008年が30万人、2009年は42万人、2010年は45万人、そしてなんと2011年以降は47万人もの人が訪れ続けています。

らき☆すた効果で参拝者の爆発的な増加という偉業が大きな話題になったことでその他のご当地アニメに火がついたといっても過言ではありません。

また、鷲宮神社では9月に開催される土師祭というお祭りがあります。

舞台の中心が神社ということで日本の伝統文化と昨今のオタクブームによるオタク文化の融合だといわれているお祭りで担がれるらき☆すた神輿は登場人物たちのイラストをしつらえていてファンにとってはたまらないものといえます。

登場人物の白石稔役の少年が神輿に乗って笛を奏でると「こなた」コールが巻き起こる圧巻の光景でした。

埼玉県久喜市は人口15万4千人で狭山市につぐ県内人口第12位です。

あまり大きな都市ではないようですね。

原作者の美水さんが埼玉県出身だという事で埼玉県が舞台に選ばれたようです。

登場人物の柊姉妹の父親が鷲宮神社の宮司を努めているという設定からこの神社が「らき☆すた」の聖地と認識されるようになっていきました。

鷲宮神社の側を流れている川にかかる古風な風情の宮前橋も聖地のひとつにあげられています。

そしてアニメのオープニング曲である「もってけ!セーラー服」でつかさが踊っていた場所が東武鉄道の春日部駅ですがアニメの中では「糟日部駅」となっていましたね。

こなたが通っていた陸桜学園のモデルは春日部市にある春日部共栄中学高等学校です。

正門の絵柄はそのままの様子が描かれています。

作者の美水かがみさんと西友の國府田マリ子さんがこの学校の出身ということです。

オタク少女である主人公のこなたが大好きなアニメショップがある大宮駅とその周辺も聖地の一角に陣取っています。

駅前のそごう、LUMINEなどアニメの中に登場していました。

実は、春日部市というのは「らき☆すた」だけではなく「くれよんしんちゃん」発祥の地、聖地でもあります。

しんちゃんは春日部市在住です。

4. 『けいおん!』

「けいおん」はもとは、かきふらい原作の4コマ漫画でした。

第1期は2009年4月~6月第2期は2010年4月~9月に放映されています。

部員0人で廃部が目の前に迫った私立桜が丘女子高等学校の軽音部が舞台になっています。

唯を主人公にして律、澪、紬の4人と途中で加わった梓の5人が卒業までの3年間を軽音部でバンド活動をしている姿というのではなく、まったりした日常生活に焦点を当てて描いています。

軽音部に入部したかったのは律のみでした。

音楽活動に熱を上げているというのではなく廃部を免れるために律が友人を誘った設定になっています。

友情っていいなと思わせてくれるアニメです。

1. 滋賀県旧豊郷小学校

舞台となたのは滋賀県です。

私立桜が丘女子高等学校の軽音部のモデルとなったのは
滋賀県犬上郡豊郷町にある旧豊郷小学校です。

なんとこの校舎はウィリアム・メレル・ヴォーリズという有名な建築家が設計しています。

かつては東洋一の小学校だと呼ばれていたそうです。

外観の美しさだけでなく細かな造りに
創意工夫が凝らされています。

堂々としたたたずまいの正門、噴水など小学校とは思えないです。

そして外観も内装も実物とそっくりに描かれています。

ただなぜか噴水は実物より小さめに描かれているのが不思議ですね。

廊下は木造になっていて懐かしさを感じ、かつ美しいです。

放課後ティータイムのメンバーが過ごしたという部室には今、ファンが寄付したというティーポットが置かれています。

若者だけでなく大人世代も 「けいおん」タイムスリップ
したような気分になるそうです。

2. 京都鴨川デルタ

「けいおん」では滋賀県だけでなく京都も聖地とされています。

京都と滋賀は隣り合わせ
ですから。

京都鴨川デルタではオープニングで4人が飛び石を飛んでいるシーンがあります。

聖地巡礼に訪れたファンが同じように飛んでいるところをよく見かけますが川の流れが早くなっていることもありますからくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

京都では他に南禅寺水路閣も聖地とされています。

こちらも観光客が多いところで、写真撮影には一苦労しそうです。