人間が生活していく中で、気になるのが「匂い」です。

その証拠に世の中にはたくさんの消臭グッズが販売されています。

また、最近では香りのおしゃれとして、香水だけでなく香りのつく柔軟剤の開発、芳香カプセルの開発などが進んでいます。

人々の生活に密接にかかわっている「匂い」についてですが、時に他人に迷惑をかけてしまうことがあります。

昨今さまざまなハラスメントが問題視されていますが、匂いのハラスメント「スメルハラスメント」という言葉まで存在しています。

匂いで他人に迷惑をかけないためにはどうすればいいのか、なにができるのか、また会社では同僚の匂いが気になって仕事に集中できない。

そんなお悩みを抱えておられる方に参考になればと思います。

匂いの原因とは

匂いの原因は、多種多様です。

人は生きているとさまざまな分泌物を身体から発しています。

いわゆる生活臭とされている、人間が起こしている匂いの原因は、この分泌物によるものがほとんどです。

では、これらの匂いを防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか?

またどんな原因が挙げられるのでしょうか?

匂いの原因を突き止めることで、対策法もおのずとわかって来る場合があります。

今は、匂いの原因それぞれに対して対策グッズが販売されており、人々の悩みを軽減してくれています。

匂いの原因を探って気になる匂いには今日からさっそく対策をしていきましょう。

汗が原因

匂いの原因のダントツ1位は、ズバリ「汗」です。

では人はなぜ汗をかくのでしょう?

汗には重要んな役割があります。

それは、「体温調節」です。

人は一定の体温を保った恒温動物で、心臓などの臓器の温度はおよそ37度に保たれていると言われています。

この温度以下になると、低体温になり生命に危険を及ぼします。

これに対して、皮ふ表面や筋肉などの温度は外殻温と呼ばれ、汗は体の内外の熱を入れかえることで体温調整を行う役割を果たしています。

運動をしたり、暑い中外に出たりした時、また風邪をひいて体内で熱がいっきに上昇したときなどに、身体の外に熱を放出することで熱量のバランスを取ってくれています。

人が生きて行く上でなくてはならない機能「汗」ですが、どうしてこの汗は臭ってしまうのでしょう?

ワキや足など

人間の皮膚には、汗を分泌する腺が2種類あります。

エクリン汗腺と、アポクリン汗腺です。

このうち、匂いを出す汗腺はアポクリン汗腺です。

ではどうしてアポクリン汗腺から出る汗は臭うのでしょうか?

人間の皮膚は、無菌状態ではありません。

数百種類におよぶ常在菌という菌が常に存在しています。

常在菌とは基本的には人の健康に影響を与えることはありません。

むしろ、病原菌微生物の発生を抑えてくれる役割があります。

この菌は、汗をかくと汗の水分と皮膚上にある皮脂や角質によって繁殖します。

この常在菌の数が増えることによって匂いが発せられる仕組みです。

アポクリン汗腺は、主に脇に集中しています。

ワキガの方は脇にあるアポクリン汗腺が普通の人よりも多いと言われています。

なお、汗をかいた後の6時間後ぐらいが最も匂いが強くなるそうです。

口臭が原因

匂いの原因で、次に多いのが口臭です。

男女ともに口臭に悩んでいる方は多いと思いますが、実は自分では口臭というものは、あまり気がつかないのが現状です。

人から口臭を指摘されて初めて気が付く方も多いでしょう。

匂いと言うものは、当たり前ですが鼻で感知します。

ところが、ご自身の口臭について口の上に鼻がありますので、自分の口臭をあまり感じ取ることができません。

しかし、他人の口臭については、その人と話しているとダイレクトに自分の鼻に匂いが感じられますので、他人の口臭は気になるのです。

ところが、他人に「あなた、口臭酷いですよ」とはなかなか注意しにくいものですよね。

親しくしていればなおさら「こんなこと言っては悪い」と思ってしまいます。

自分でも気がつかない、他人にも指摘されにくいというように、口臭は意外とやっかいなものなのです。

虫歯や食べたものなど

口臭の原因はさまざまですが、主に食べ物が原因です。

ニンニクなど匂いの強いものを食べれば匂いの成分が胃から伝わって息と一緒に排出されます。

世の中には、美味しいけれども匂いは不快という不思議な食べ物が数多く存在します。

また、虫歯など歯そのものが口臭の原因となっている場合もあります。

信じられないことですが、大人の方でも歯磨きをしないという方も少なからずおられます。

何らかの事情で歯磨きができない場合はしょうがないですが、健康の為にも、また今口臭が気にならなくても必ず歯磨きは習慣づけるようにしましょう。

さらに、内臓が悪い場合も口臭となって表れることがあります。

歯磨きをしている、オーラルケアに十分注意している、匂いのきついものも食べないなどさして原因も無いのに口臭がきつい場合は、内科を受診されることをおススメします。

【口臭ケアについては、こちらの記事もチェック!】

嗜好品が原因

口臭は食べ物が原因であると先程述べましたが、その他にも嗜好品が原因であることも。

例えば珈琲の香り自体はとても癒される良い香りですが、これが口腔内の雑菌とまじってしまうと、かなりきつい口臭に変化してしまいます。

匂いのきつい飲料として、嫌がられるのがお酒です。

特に焼酎・イモ焼酎などはお酒が苦手な人にとっては、たまらなく不快な口臭です。

酔っぱらった方が、しらふの方に近づいて絡んだり、口臭を浴びせている場面をよく見かけますが、本人はほろ酔いで気分が良いかもしれませんが、やられている方はたまったものではありません。

嗜好品は、あくまで自分にとっての嗜好品です。

全ての方がそれを好きではないということを、社会のマナーとして覚えておきましょう。

たばこなど

お酒の口臭も酷いのですが、こちらが吐き気を催すほど気分が悪くなる嗜好品があります。

それがタバコです。

タバコは、吸っているご本人はもちろんですが、周りにいる方の健康をも害します。

タバコを吸っている方は、肺がんの発生リスクが約4~5倍高くなりますが、それは自業自得です。

しかし、タバコを吸っている周りの人も、喫煙者の吐いた煙を吸うことになります。

これが受動喫煙です。

受動喫煙でも肺がんになるリスクは高くなります。

少し話がそれてしまいましたが、タバコを吸っている方の口臭も、かなり酷いです。

タバコの成分はメンソールのような、さわやかな気分になれるものかもしれませんが、吐く息はそうではありません。

特に女性が、タバコによる口臭が酷いと、かなり引かれますし、幻滅されてしまいますので十分注意が必要です。

年齢が原因

匂いの原因ですが、年齢が原因であることも多いです。

もちろん若い方でも、匂いがきつい人もいますが、悪臭からの回復能力が年齢を重ねることで弱くなってしまうようです。

また、匂いがきつい場所も、年齢とともに変わったり増えたりと変化があるようですね。

加齢臭など

年齢が原因と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「加齢臭」です。

加齢臭とは年を重ねて行くことで出てくる匂いのことです。

よく、古本・古い油の匂いと表現されることもあります。

一般的には「お父さんの匂い」として不快な匂いの代表とも認識されていますが、稀にこの加齢臭がたまらなく好きだと言う方もおられますね。

加齢臭は、40歳を過ぎると急に強くなります。

それは、ノネナールという物質が40歳を過ぎると急に増え始めるからなのです。

人間の皮膚をみてみますと、毛穴がありますがこの毛穴の中には「皮脂腺」という腺があります。

皮脂腺から、皮脂という油が分泌されることで、毛のうるおいが保たれていたり、清潔でいられるのですが、この皮脂の中にある9ヘキサデセン酸という酸が酸化したり、分解されると「ノネナール」という物質になるのです。

加齢臭が出やすい場所としては、脇の下、陰部(デリケートゾーン)、耳の後ろが挙げられます。

お父さんの枕が加齢臭で臭うというのは、耳の後ろの加齢臭が枕に移ってしまうからなのです。

また、加齢臭は男性特有の匂いのようにイメージされていますが、もちろん女性にも認められる症状です。

同僚の場合の対処法とは?

ところで、匂いについて家族間であればまだ注意ができますが、会社の同僚に対して匂いがきついなと思った場合はどうすればいいのでしょう?

匂いの被害というのは、精神状態にも弊害をもたらします。

とても我慢できるものではありません。

いくら、同僚が仕事ができる・性格が良いという人であっても、匂いがきつければ一緒に仕事をしていくのは困難です。

できれば自分で気づいて対処してほしいけど、匂いについては自分自身はさほど気になっていない、わかっていない人が多いのが現状です。

かといって、部署を変わってほしい、自分が異動したいなど匂いが原因で、その人と離れたいというわけにはいきません。

一体どうすればいいのでしょうか?

どのような対処法があるのでしょう?

1.さりげなく手で鼻を覆う

まずは、さりげなく自分の鼻を手で覆ってアピールしてみましょう。

もし、同僚の方がそこで感が良ければ臭予防対策を次の日からでもしてくれるとは思うのですが、こんなことで気が付いてくれるのであれば、最初からご自身で臭予防をしているはずですよね。

匂い問題って、結構デリケートな問題でもありますよね。

指摘する方もされる方も決して気分が良いものではありません。

ですので、できるだけ互いが言わないで解決できるようにしたいものですが、やはり匂いに困っている被害者側が思い切って相手に伝えなければ難しいのではないでしょうか?

さりげなく手で鼻を覆っても、それが自分の匂いに対するアピールということは、正直あまり気づいてもらえないかもしれません。

気付かれたくない場合のとっさの対処

とはいえ、もしあなたが同僚の方の匂いが嫌で、さりげなく手で鼻を覆ったとして、それに同僚が気付いたとします。

「もしかして、臭う?」と聞かれて「はい」とはなかなか正直に言えないもの。

そんなときは、言えるような雰囲気であれば思い切って言ってしまうのもいいかもしれませんが、否定したい時は、「何の話?」ととぼけるしかないでしょう。

ただ、アピールしようとしてやっているわけではなく、匂いに自然に反応してしまい、つい鼻を手で覆ってしまった場合は、今後はこの方法はやらないように注意しなければなりません。

自分の匂いが他人に指摘されたら、かなり傷つきます。

会社の同僚の場合は、会いたくなくても会わなければならないですし、仕事になりません。

ですから、どのようにすれば穏便にすむのか、被害者側も試行錯誤が必要です。

2.我慢する

極端な方法ですが、我慢するのも一つの手です。

相手に言いたくない、かといってアピールしてしまい相手を傷つかせるのも嫌だと言う場合は、自分が我慢するしか方法がありません。

被害に会っているのは自分なのに、何故自分の方が我慢をしなければならないのだと理不尽に思うのでしたら思い切って相手に伝えましょう。

なにせ相手は自分自身の悪臭に気付いていないのだから、しょうがないのです。

人が生きて行く上で、いろいろ我慢をしなければならないことも沢山あります。

しかし、匂いに関しては我慢できない、限界があります。

匂いに対しては人間は意外と我慢ができないものです。

それほど悪臭は人に悪影響を及ぼすのです。

匂いを発している方が悪気がないので、こちらも言いにくいのだと思いますが、それでも本人に解決してもらう他ありません。

それでも我慢を続けますか?

時間が過ぎるのを待つのみ

生活臭や気になる匂いについて、時間が経てば慣れるという人もいます。

しかし、匂いに対して慣れるほどこちらも我慢しなくてはいけないのでしょうか?

時間が過ぎるのを待つといっても、会社には仕事をしに来ているのであって、我慢大会に参加するために出勤しているのではありません。

もしどうしても匂いが気になって仕事に支障をきたす、どうしても我慢できないと言う場合で、なおかつ相手に言いだせない、雰囲気を壊したくない、怖くて言えないなどの場合は、何か用事をみつけて席をはずす、トイレにいくように見せかけて席を離れるというようなことをしなくてはなりません。

3.同僚に思い切って打ち明ける

結局この方法が一番的確で早い解決法だと思います。

同僚には思い切って匂いが気になることを言いましょう。

言われた方は一瞬は傷つくかもしれませんが、最終的にはあなたに感謝するはずですよ。

今まで誰も言ってくれなかったのですから。

自分で自分の悪臭に気付かずにいて、さらに誰も今まで注意してくれなかった。

なのに、今回初めて注意してくれたのですから、ありがたいなと思うと思います。

匂いというデリケートな問題なのに、言いにくい話題なのに思い切って言ってくれたんだとわかってくれます。

ただし、同僚に注意する際は、できるだけ人のいない場所で話すとか、他人に気付かれないように伝えるなどの配慮は必要です。