ゆとり教育についてご存知の方も多いかと思われます。

かのゆとり教育を受けた世代の方が社会人になり、何かにつけ「これだから、ゆとりは…。」というようなことを言われることで話題になったこともあります。

著者は30代ですが、競争ではあったものの受験戦争のようなハードさはあまり感じませんでした。

著者より4歳から10歳差の人が団塊ジュニアと言われ、第二次ベビーブームで多く生まれたのですが、そこから子どもの人数が減りつつある世代でしたのでそこまで厳しい印象を抱かなかったのかもしれません。

著者の代から年々子供の人数が減り、少子化になってきたことで詰め込み式の受験に疑問を抱き始めることもあったことからゆとり教育が生まれました。

確かに勉強以外にいそしむことができたのであれば、もしかしたら芸術系を磨くこともできるかもしれないしとの期待があったのです。

でも、このゆとり教育も長くは続きませんでした。

では、ゆとり教育についてみていきましょう。

ゆとり教育の功罪

さて、何かにつけやり玉に取られてネガティブなイメージがあるゆとり教育ですが、もちろん良い点もありました。

あと、定着しなかったほどですので良い点を上回る悪い点もあったのです。

では、ゆとり教育について詳しく見ていきましょう。

ゆとり教育とは?

では、ゆとり教育とは何なのでしょうか?

1980年度(狭義では2002年度以降)から2010年代初期まで取り入れられていた教育のことです。

学習量を大幅に減らし、週休2日制にして学習以外のことにも時間が使えるようにしたのです。

こうして調べてみると著者がそこまで受験戦争のような厳しい印象を抱かなかったのは、広く言えば1980年度からすでに取り入れられていたからですね。

よく「これだからゆとりは!」という文句が出るのは2002年度以降に学生だった方がそうだったのですが、もうすでに1980年代には取り入れられていたのですね。

だからこそ、厳しい印象は全く抱かなかったようです。

中には「これだからゆとりは!」と言っている人の中にはご自身も知らない間にゆとり世代という事もあるのかもしれませんね。

今子供の世代は「脱ゆとり」ですが、週休2日制はそのままに学習量が増え、なんだか小学生なのに忙しそうです。

反詰め込み教育

では、なぜこのゆとり教育が生まれたのかというと、詰め込み教育への反動です。

詰め込み教育は膨大な量の学習量をとにかく詰め込むように頭にたたきいれることからそのように言われています。

なんだかとにかく詰め込むって良くないイメージがありますよね。

こういう事から、この詰め込み教育をやめよう!という事でゆとり教育が生まれました。

よく「学歴が高くても仕事面で使えないヤツ」という社会人の先輩や上司がいますが、それもこれも詰め込み教育の影響もあるのでは?と思われますね。

ですが、この詰め込み教育も見直されています。

自由にとか自主的にというと聞こえはいいですが、何の下地もなく好きなようにと言われても勉強においても芸術面においても良いものはできず、中途半端なものしかできないとか。

ですので、反詰め込み教育から始まったゆとり教育も失敗に終わったのかもしれません。

ゆとり教育以前の教育は?

ゆとり教育以前は、団塊世代ジュニアは子供が多いにもかかわらず大学は800校しかないため東大などのトップ校は受験戦争がありました。

ですので、そこで苛烈な詰め込み教育があったのです。

また、その親世代も団塊世代で子どもの神通が多いものの、そこまで大学進学率は高くない世代ですので受験戦争とまではいかなかったのかもしれません。

ゆとり教育の特徴

ゆとり教育は自由な時間が取れるのは最高!と思ってしまいますが、結果的に資本主義に相反するところも多くあります。

でも、悪い点ばかりでもありませんでした。

では、ゆとり教育の特徴を見ていきましょう。

みんなが「1位」

ゆとり教育の一番の弊害、それはみんなが「1位」という事です。

徒競走は手をつないでゴール、学芸会は皆が主役というやつですね。

でも、結果的にはこれも良くないと廃止になりました。

確かに日本は資本主義ですので常に競争があります。

ですので1位に慣れているとそうなれない人のほうがほとんどですので、そうなれなかった時のショックは大きいです。

しかも仕事をしていれば主役ではなくアシストをするような仕事も多いです。

例えばですが、営業所の事務職は営業の方を事務的な処理でアシストすることがあります。

ですので、主役に慣れているとそのアシスト業もやりがいを感じないことも出てきます。

ですので、子供時代から競争に敗れる経験はある程度は必要だという結果に達しました。

子どもは小学生ですが、今は徒競走も普通にあります。

やっぱり子供時代から競争はある程度は必要ですね。

学校週5日制

学校も週5日制に変わりました。

著者の時代は土曜日も学校がありました。

地方によって違うのかもしれませんが、中国地方在住でしたので所謂「半ドン」というものがあったのです。

由来ははっきりしませんが、給食がなく3時間で変えることができる日をそう呼んでいました。

著者はそれが導入されたときは既に高校を卒業していたので結果的に恩恵を得ることはできず、漠然と週5日制をいいなとあこがれていました。

ですが、子供が生まれてその子が小学生になると、親目線から週5日制を体験することになったのですが、脱ゆとりという事もあってか結構ハードです。

(もしかしたら、地域によって違うのかもしれませんが)1年生でも週1日6時間の日があります。

警報が出ると休校になるのですが、休校になったら夏休みなどの長期の休みがつぶれます。

カリキュラムがギリギリなのを特に体験しなくても感じます。

高学年の子がいますが、夕方から取り組んで夜7時くらいにやっと終わるような忙しさのようです。

うちの子が特にできない子と言うわけではなく、他の子のお母さんに聞いても似たような感じですので、結構ハードで驚いています。

著者が上の子の時代も外で遊ぶ余裕があったように記憶しています。

結構週5日制も子どもは大変だなと思っています。

総合的な学習の時間

私たちの時代にはなかったのですが、2000年(平成12年)から徐々に自主的に学習をする時間がとられるようになりました。

ゆとり教育の時もこの総合的な学習の時間はあったのです。

詰め込み教育はただひたすら与えられた課題を勉強していく形でした。

でも、そのような教育方法であれば自主的に考える力を養うことが難しいことからそのような試みが始まりました。

その形態は学校単位での活動として行われているものや、講座を開いて希望する生徒が集まる形などもあります。

著者の子供たちについては学校単位の活動のようですね。

上の子はあまりそのような話をしてくれないので、その実態はあいまいです^^;。

ただ、問題点もありそれを取り入れるには教師の数が不足していること、詰め込み教育の時に出てきましたが、そもそも土台がない状態だと自主的にと言われても良い学習効果が得られないことなどが挙げられます。

絶対評価

この絶対評価は今でも続いています。

絶対評価の反対は相対評価です。

相対評価は例えば1から5まで評価を付けるとしたら、全体の割合でどれくらいその評価を付けるかが決まってきます。

例えば1と5は全体の10パーセント、2は全体の20パーセント、3と4は全体の70パーセントなどのように割合を決まっているのです。

それに対し、絶対評価であればそのような割合は全く決まっていません。

ですので、先生がこの評価をつけようと思ったら割合を気にせずつけることができます。

また調べてみると、例えば「逆上がりができる」を評価するときに逆上がりの補助をする器具を使わずにできた場合、補助具を使ってできた場合、補助具を使ったにもかかわらずできなかった場合と評価は分かれます。

これもまた絶対評価の評価の仕方のようです。

ゆとり世代を生み出した根幹?

今も続いているこの絶対評価ですが、ゆとり教育の根幹とも言われています。

やはり先ほどの逆上がりができるという条件についても、補助具を使うかどうかまで評価するのは相対評価にはない評価でした。

ですので、細やかに評価できるのは悪くないですね。

成績のつけ方において分布を意識する必要がなくなったのは良いのですが、もしかしたら全員1位という発想もここから生まれてきたのかもしれませんね。

ゆとり教育のメリットとは?

さて、何かにつけ問題視され、社会人になったとたん「これだからゆとりは…!」と言われるような状態ですが、もちろん悪いことばかりではありません。

ゆとり教育が問題視されていますが、では詰め込み教育が全く問題がなかったかというとそうではありません。

むしろ問題があったからこそゆとり教育に移行したところがあるのです。

学習意欲を削いでしまう、いじめの激化などが詰め込み教育のデメリットとして挙げられています。

今もいじめが問題になっていますが、ゆとり世代の時は詰め込み教育世代に比べていじめの件数が少なかったようです。

このようにメリットもいろいろとあります。

では、一つ一つ見ていきましょう。

1. 生徒の自主性を伸ばす

先ほど詰め込み教育のデメリットを挙げましたが、やはり詰め込み教育だと自主性を延ばす教育は困難です。

敢えて学ぶ範囲を狭くして宿題などを少なくすることで自主的に学ぶ意欲を取り戻すことを目的に取り入れられました。

今、子供たちは脱ゆとりですが、上の子の学習意欲は確実に削がれています^^;。

この上の子は1年生の時から泣きながら2時間くらいかけて宿題をするタイプでしたので5年生になって泣かなくなっただけマシですが、意欲のなさは相変わらずです^^;。

ですので余裕が生まれたら自主的に何かしよう!という気持ちにもなれますね。

著者自身も学業からは離れましたが、同じような感じで仕事が忙しい時は家事に手が回りませんでした。

ですが、仕事を辞め専業主婦になったところですごく自主性が出てきたのです。

掃除、整理整頓が壊滅的にダメでしたが、リビングは大分すっきりしました。

やはり意欲的になるには余裕も大事です。

2. 考える力がつく

考える力がつくのもゆとり教育のメリットです。

確かに詰め込み教育はやることがたくさんあってどのような学習をしたら良いのかが一目瞭然です。

ですが、ゆとり教育だとやることは本当に必要最低限ですので、考えて学習をする必要があるのです。

必要最低限ですので、学習するにしても自分で考える必要があります。

3. 温厚な性格になる

先ほども少し触れましたが、いじめはゆとり教育になってから減ってきています。

やはり精神的な余裕はそのようないじめが起きにくくする効果もあるようです。

やはり子供は精神面での発達は未熟です。

ですので、嫉妬をしてしまったり、ともすれば極端にできない子をバカにする気持ちが生まれてきていじめに発展することもあります。

国によってはずっとゆとり教育のようなところもあります。

具体例を挙げるとスウェーデンは日本のゆとり教育のような方針を取り入れています。

ですので、プレッシャーになりにくいことからいじめや登校拒否もそこまで多くないようです。

話は変わりますがそれは社会人になっても言えます。

昨今は夫婦共働きでないと生活の維持が大変になりました。

子供を大学まで通わせるのも学費が上がり高くなりました。

ですので、大人になってもいかに収入を得るかという熾烈な競争(?)があります。

ですので、今専業主婦の方を執拗なまでに叩く人が増えてきています。

心の余裕のなさを感じられて複雑な気持ちになります。

4. 時間的に余裕がある

やはり課題ややるべき項目が減っているだけで時間的な余裕が持てます。

これは脱ゆとり世代の子どもを持つ母親だから言えるのですが、やはり課題があればあるほどに子供たちは忙しそうです。

ゆとり教育から一変脱ゆとりになったわけですが、私たち親世代の時のように元通りになったわけではなく、英語の授業あり、パソコンの授業ありとやるべきことが増えているままに脱ゆとりになり、且つ週5日制はそのままです。

(ただ土曜の午前のみの学校を復活させてた地域もあるといううわさも聞いたことがあります。)

ですので、平日は目いっぱい忙しく、余程要領の良い子か、課題なんて全くやらないなどというタイプの子でなければ日々やるべきことに追われています。

子どもの習い事の先生(50代)と「私たちの時代ってそんなに忙しくなかったですよね。余裕で外で遊んでいた気がしますけど…。」なんて話で盛り上がったことから、やはり世代ごとに違う感じがしますね。

5. 勉強以外の才能を伸ばしやすい

人生は何も勉強だけではありません。

芸術関係やスポーツ関係など特殊な分野で才能を伸ばすタイプのお子さんもいます。

お名前を出してよいのかは悩みますが、有名なエピソードなので…。

嵐の大野智さんですが、彼のファンでいろいろと調べていると彼は勉強が大の苦手だった事もわかりました。

ですが、彼はダンスの才能や絵の才能を開花させて芸能界でも成功していますし、絵の分野では個展を開いています。

彼はゆとり教育世代ではありませんが、もしその世代だったら彼は非常にマッチしていたのかもしれませんね。

同じく今、俳優に音楽にとマルチに活躍している星野源さんも大の勉強嫌い、そして大の学校嫌いでした。

でも、彼も芸能の分野で地道な努力を続け、今はその才能を開花させています。

彼らは1980年代生まれですので、どちらもゆとり世代ではなくゆとり世代だから必ず才能が開花されるというわけではありませんが、ゆとり教育なら勉強が苦手な子も生き生きとできるかもしれませんね。

6. 興味があることへの集中力は高い

どの子もそうかもしれませんが、興味がある分野においての集中力は恐ろしいものがあります。

皆さんも昔、言われませんでしたか?「ゲームでの集中力を勉強に傾けて!」と…。

著者も大のゲーム好きでしたのでそれは非常に言われました。

ゆとり教育で課題が減ることでより好きなこと、興味があることに集中できる土台ができるようになります

確かにゲームとなるとあまり良い目で見ない人もいるかもしれませんが、ゲーム好きが高じてゲームを作る関係の仕事に就くような方もいますし、そちらの関係で収入を得る可能性もあります。

絵が好きならその画力を生かすような仕事に就ける可能性もあります。

ですので、著者自身は例えゲームであっても好きなことに集中すること自体は反対ではありません。

とはいっても、やはり勉強ができたほうが選択肢が広がりますので、ついつい口うるさく「ゲームは宿題をやってから!」と言ったり、「やるべきことをやらなかったらゲームを取り上げる!」と言ってしまいます。

親としてのジレンマに悩む今日この頃です…。

7. 優しさや思い遣りが育まれる

競争をし良い方向性にとなればそれが一番良いのですが、やはり競争には弊害があります。

大変いい方は良くないですが、競争というと必然的に優劣をつける形になります。

ですので、極端にできない子がいじめの対象になる可能性があるのです。

昔は勉強ができないのはやる気がないから、覚える気がないからで済まされてきた時代もありましたが、最近は脳の構造的に計算が極端に苦手な子や読み書きが非常に苦手で、上達に非常に時間がかかる学習障害についても知られるようになってきました。

そのような障害を抱えているお子さんが傷つく場面がゆとり教育では(全くないとは言いませんが)減り、人と自分との違いに気づきやすくなります。

やはりそのような違いを認めるのも心の余裕が必要です。

そして子供の心は柔軟ですので、優しさや思いやりがはぐくまれます。

ゆとり教育のデメリットとは?

このようにメリットもたくさんあるゆとり教育ですが、やはり廃止になった背景にはそれを上回るデメリットがあったからです。

やはり鎖国してしているのでしたらまだしも、日本は世界とも競争していかなくてはいけません。

今は日本のブランドのものは非常に世界で大きな評価を得ています。

東日本大震災の時に車の部品を作る工場が壊れてしまったことがニュースになっていましたが、その部品を作る工場が世界のどこを探してもなかったのだそうです。

それほどに日本製のものは品質が高いのですね。

もちろん、日本人特有の器用さや細やかさがなせる業ではありますが、その能力を発揮するにも学力の高さは必要です。

このようなデメリットについても詳しくみていきましょう。

1. 学力低下

ゆとり教育の最も大きな弊害と言われる学力低下。

やはり課題が少ないと自主性の点から良いと思われますが、大人でもそうですが「やってもやらなくても良い」と言われるとやらないほうを選択する人が圧倒的に多いです。

でも、「やらないといけない」となるとどうでえしょう?
例えそのような「やらないほうを選択する」人でもやるようになります。

ですので、そこそこの課題は必要なのです。

また、塾通いについては「自主的に勉強ができればそんなところにお金を使わずとも済む!」との声もありますが、そもそも勉強の仕方からわからない子もいます。

宿題であれば何とかしてやっても自主的にと言われると何をしたら良いのかわからない子もいます。

お金があるご家庭でしたら塾にお子さんを通わせるという選択肢があります。

ですが、昨今は経済的に余裕がない家庭も増えています。

お母さんが専業主婦や時間が取れやすいパート主婦の方でしたらまだしも、そのように余裕のないご家庭はお母さんもフルタイムで働いていたりでお子さんに目を配るのが難しいご家庭も少なくありません。

そうなると、学校で習う事もできず塾通いもできず、周りの子と学力の差が広がる形になってしまった一面もあります。

2. マイペースな人間が育つ

自主性に任せると、積極的にいろいろと取り組む子もいる一方で、たいていは標準より少ない課題をこなすことで満足してしまう子も多いです。

ですが、それについて言われることはないので、その状態で満足してしまい、マイペースに育ってしまうことがあります。

確かにマイペースな人は一定数いますし、そのような人も問題なく社会生活を営んでいる人は当然います。

ですので、マイペース=悪というわけではありません。

ですが、社会生活を営めないほどにマイペースだと少々考え物です。

このように言っては難かもしれませんが、女性であれば専業主婦になれれば比較的マイペースに過ごすことができます。

昨今は男性の専業主夫も認められつつはありますが、まだ少数派です。

また、結果さえ出せればフリーランスの仕事も良いでしょう。

(ただ、結果が出なかったら徹夜もしなくてはならない厳しい世界ですが…。)

確かに生きる道はいくらでもありますので、マイペースだから絶対ダメではありませんが、勤め人生活のほうが一番安定するのは言うまでもありません。

【マイペースな人については、こちらの記事もチェック!】

3. 競争心がない人間が育つ

競争心がないのも長所としては穏やかな人という事で決して悪いことではありません。

ですが日本は資本主義ですので、競争心がないとそこから出世をしてたくさんのお金を稼ぎ出すというレールからは外れがちです。

競争心がなくても類まれなる才能でやっていく人はいるかもしれませんが、そのような人はほんの一握りです。

ですので、できれば子供のうちから競争に晒され、競争心がある人であったほうが社会生活を送るうえで有利に働きがちなのは言うまでもありません。

ゆとり世代の方もそうではない方も、「競争心がないとだめなの?」と悩んでしまう人もいるかと思います。

著者もゆとり世代からは大幅に外れていますが、競争心はそこまでないです。

今は専業主婦に収まっていますが、フリーランスの仕事もありますし、昨今は少ない収入で工夫しながら生活している人も多いです。

競争心があれば出世街道を登りやすいかもしれませんが、それが苦手でも生きる道はありますよ。

4. 忍耐力がない

もちろん、世代は特に関係ないのかもしれませんが、ゆとり教育を受けることで忍耐力がない人が多くなる傾向があるといわれています。

やはりあまり競争に晒されていないことから負けた雪辱に耐えるような経験はないか非常に少ないです。

ですので、そうなってしまったときの精神的なショックは非常に大きいものです。

ですので、ゆとり世代=忍耐力がないと言われています。

何かにつけ「これだからゆとりは!」と言われる傾向にあるわけですが、忍耐力がない人は世代に関わらずある一定数はいます。

著者(30代後半)より上の世代の人でも仕事が続かず忍耐力がイマイチな大人は結構いました。

ですので、ゆとり世代だけが悪いわけではありませんが、やはり教育方針からそのように傾きやすい傾向があるようです。

5. 結局塾に通わないと間に合わない

学校生活をしている間はまだしも、偏差値の高い大学に行こうと考えると途端に受験の競争に晒されます。

少子化の影響で大学も定員割れをしているところはあります。

ですが、東大、京大、MARCHの有名大学となるとそこは競争があります。

ですので、ゆとり教育で特に掘り下げて学ぶことをせずにいた子と塾通いをして受験に備えてきた子との差が出てくるようになります。

「じゃあ、塾に通えばいいじゃない?」と思いがちですが、そんなに話は簡単ではありません。

子供の中には片親であったり、経済的に困窮している家庭も少なくありません。

「自分には手に職もあるし、問題ない!」と思ってはいても、突然の病気やケガなどで思うように働けない状態になる可能性も無きにしも非ずです。

どの子も経済的に困窮する可能性はあるのです。

その時に塾通いをしないと受験についていけないのであれば、よほど勉強の才能があったり努力ができる子であっても、塾通いをしてプロの力によるサポートを受けている子に勝つのは困難です。

大学を出ても必ず生活安泰とはいかない世の中ですので、そこから貧困の負のループに陥ることがあります。

6. 仕事をすぐ辞める人になる

これもどのような年代にもいるので、必ずゆとり世代だけがというわけではないのですが…。

やはり競争に晒されない状態が長く続くと、仕事の時に初めて敗北感を味わうことになります。

そこで、「もうだめだ」と辞めてしまうようになりやすいと言われています。

ただ、それに対してもいろいろな説があり何とも言えません。

「俺たちの世代に比べてゆとり世代は…。」と思いがちですが、そもそも時代背景が違うので何とも言えません。

著者の時はまだしも著者より上の世代の方はまだ終身雇用制度もありました。

ですので、会社に尽くせばその見返りは十二分にあったのです。

ですが、昨今は会社経営も厳しくなるくらいに不景気が続き、正社員であっても職を失う可能性はあります。

ですので、仕事をすぐに辞めることに関してはそこまで否定できないです…。

7. お金にシビア

こちらもゆとり世代と関係あるかは謎ですが、最近の若い人はお金にシビアな人が多いですね。

もちろん価値観は人それぞれですので、全く否定をする気はありません。

ただ、若い世代の方は「専業主婦=絶対悪」なくらいの勢いで否定をする人が多いです。

「男に奢ってもらって楽していきやがって!」くらいの憎々しさを感じます。

やはり金銭的に厳しい時代でそうならざるを得ない時代なのですね。

確かに家事分担をしっかりしつつダブルインカムを保つ考えは著者も賛成です。

そうしたいと我が子に言われたら「賢い選択だね。」と言います。

ただ、お金だけに囚われると大切なものを見落としがちです。

仕事に没頭するがあまりに、子供が暗い顔をしていることに気づけなかったり、お金はあるけれど、会話がないようなさみしい家庭にという事もなりえます。

あのアメリカでも女性も社会進出を!という時代の後に専業主婦に対して見直されるような流れがあったようです。

もちろんお金が大切なのは言うまでもありません。

ですが、(もちろん、それが母親だけである必要はなく、おばあちゃんでもOKですが)著者自身は仕事に追われることなく、子供をじっくりとみてあげられる大人はある程度必要だと子育てをしていて思います。

8. 別世代と交流し辛い

著者の時代も新人時代は「新人類」などと揶揄されていました。

ですので、ゆとり世代の方の気持ちもわからなくはありません。

新人類なんて言われた時代の私たちももう40代も近くなり、むしろ若い人のほうが増えてきました。

私たちの時代もそうですが、どちらかというと上の世代の方に積極的に取り入ろうという感じではないですよね。

おそらくゆとり世代と言われる方も同じことでしょう。

さらにはゆとり世代より下の世代の方を「さとり世代」と言われています。

調べてみるとゆとり世代とさとり世代は特に大差はなく「ゆとり世代」と言われて嫌気がさした若者が作り出した言葉とも言われています。

やはり生まれた時からすでに不景気だったことから、バブル世代を知る上の世代の方とは違い、あまり多くを望まずという感じですので、上の世代の方となると水と油くらいに考え方の相性が違うところがあります。

ですので、別世代との交流のしにくさは無理もありません。

9. 恋愛や結婚にあまりこだわらない

著者の時代もそうでしたがだんだんと「結婚=幸せ」という公式は成り立たなくなりました。

不景気になり、男性の給与所得を挙げるのが難しくなるのと同時に学費は上がるという苦しい時代ですので、結婚を望まない方も増えてきました。

そして、多くの男性は女性を求めるものですが、最近はその需要をあっさりと満たすことができるようなサービスも多様化し、彼女や妻を必要としなくなっている傾向にあります。

女性もまた、資格を取得したりする等で自立する道もあることから、女性にも結婚離れが起きています。

10. ストレスに弱い

著者の世代もそこまで変わらないとは思いますが、やはり戦後生まれであったり、日本の復興に当たった世代に比べるとストレスに弱いところがあるのは否定できません。

昔は精神疾患というと誰にも言えず隠さないといけない状態でしたが、昨今はカミングアウトできるくらいにメジャーなものになりました。

ただ、こちらに関しては若者世代の心が弱くなったのか、時代は厳しく入り組んで来たからか、もしくはその両方かもしれません。

確かに便利な世の中になってきましたが、今やいじめもネットで公開するなど不特定多数に向けて何かすることもできるようになりました。

ですので、その気の張り様は昔とは比にならないほどにストレスかもしれませんね。

11. 言われたことしかやらない

ゆとり世代の方は言われたことしかやらないと言われています。

が、こちらもゆとり世代の方だけの責任ではない気がします。

確かにゆとり世代でも関係なく仕事に燃えて抜きんでている人はいるかもしれませんが、昨今はプライベートも重視する人が増えています。

確かに過労で倒れても会社は何もしてくれないですし、言われたことを最低限して必要最低限のお金を稼ぐという考え方をする若者が出てきても仕方ないなと思うほどに今は希望を持ちにくいなと著者も感じています。

12. 熱意がない

熱意がないともいわれるゆとり世代ですが、こちらもやはり彼らだけの責任ではないなと思います。

頑張るのは確かに素晴らしいですが、報われにくい社会になったという見方もできます。

まとめ

ゆとり世代についていかがでしたでしょうか?

ゆとり世代の方はいろいろと否定されて大変だと思いますが、大丈夫です。

著者(30代後半)も若いころはいろいろと言われたものです。

若い世代はまず否定から入られます。

確かに長所短所も傾向があります。

私たち上の世代も若いころはありましたし、いろいろな失敗をしています。

ですので、上の世代の方も若い人を否定するばかりではなく暖かく見守りたいですよね。