日本語でよく使う言葉「たくさん」について書いていきます。

無意識に、日常的にたくさんっていう言葉はよく使いますよね。

たくさんという言葉はよく使いますが、たくさんについて深く考えたことはありませんでした。

たくさんについての素朴な疑問を解明していきましょう!

️たくさんって実際どれくらい?

よく使われるたくさんって、実際にどれぐらいなんでしょうか。

例えば、美味しそうな料理をみて「たくさん食べたい」とお腹がいっぱいで「もうたくさんだ」だと同じたくさんでも意味の捉え方が全くちがいますよね。

辞書で調べてみると…


たくさんを辞書で調べると、
1.数や分量が多いこと。

2.充分なこと。

3.これ以上はいらないこと。

とでてきます。

さらにこれらを例文を使って分かりやすく、掘り下げていきましょう。

数量の多いこと

例えば「たくさんの料理の量だ」

数量が多い意味でのたくさんは、物質的な量を示しています。

数量が十分なこと

例えば「これだけ料理がたくさんあれば十分だ」

数量が十分な意味でのたくさんは、物質的な量がある程度満たされていることを示しています。

十分すぎること

例えば「たくさん食べて、お腹もいっぱいだ」

十分すぎるたくさんは、物質的にも満たされており、精神的な満足度も大きいことを示してまいます。

これ以上いらないこと

例えば「もう食べれない。お腹はたくさんだ」

これ以上いらない意味でのたくさんは、物質的というよりかは精神的な満足度が十分に満たされていることを示しています。

たくさんの度合いは人によって違う!

たくさんという言葉に分量の基準があるわけではありません。

よって、たくさんの度合いは人の感覚によって変わってきます。

例文も少し交えて、説明をしていきますね!

その人が多いと感じるくらい


自分が少ないだろうと感じても、相手がたくさんと感じたら、相手にしてみたらそれは「多い」になります。

友達にお菓子をあげて、「もっといる?」って聞くと「もうたくさんもらったから大丈夫よ」と言われることってありませんか?
そんな時、相手が遠慮してるのかな。

とか、もっと食べたらいいのにって勝手に思ってしまいがちですが。

友達にしてみたら「たくさん」なんですよね。

中には内気な子もいて、ほんとはもっと欲しいけど、たくさんあるから!って良い子にしてる場合もありますが、学生時代までですかね。

結果論としては、相手が多いと感じたら、それで良いのです。

自分の気持ちより、相手の気持ちを尊重できるように心がけましょう。

その人が充分と感じるくらい

次に相手がもう「充分」と感じたら、それはたくさんになります。

よく「もー充分!充分!」と身を引く人がいますよね。

それは相手にしたら、充分満足ということです。

なんとなく多い!って言われるより、充分!と言われると、相手方も自己満足しやすいと思います。

なぜなら、充分という言葉は相手が満たされている感じがする言葉ではないでしょうか。

もしも相手にたくさんの物を頂いた場合や何かしてもらった時は、笑顔で「充分よ!」と言うと気持ちがよいでしょうね。

反対に相手に「充分」と言われたら、自分の行いをストップして、相手の気持ちに合わせることです。

その人がもういらないと感じるくらい

最後に、相手が「もういらないと感じるくらい」のたくさんは、莫大な量でしょう。

多いや充分を通り越して、もういらないとまで感じさせてしまっては、押し付けすぎだと言えます。

相手にもういらないと思わせてしまうまで、何かを勧めたり渡したりするのはやめましょう。

きっと相手はあなたに対して「ちょっとしつこいなぁ」とか「空気読めてないのかなぁ」などの不信感を抱きがちになっているでしょう。

また相手も、「もういらない」という言葉を吐くことも勇気がいります。

あなたがいらないと思ったら、はっきり言わずにやんわりと伝えたほうが柔らかい素敵女子になれますよ。

そして、相手に「もういらない」と言われたら、潔く身を引くようにしましょうね。

「たくさん」は時には相手を脅かすことも

たくさんという言葉は、たくさんの量に定義がない分、人間関係で勘違いが生じてしまうことがあります。

例えば、「そんなにたくさんないから!」と言われて渡された仕事の書類がキャパオーバーしている場合があります。

もちろん上司に言われたら、断ることもできずに無理をしてしまいます。

他にも「今月はたくさん給料が入ってくる!」と渡されたお給料が生活費にも満たない金額だったらどうでしょう。

そうなると「これじゃあ足りない!」と言い争いになる可能性も。

はたまた「合コンにたくさんかっこいい男の子がくるよ!」と言われて、いざおしゃれして合コンに行ったら、イケてない男の子が少数しかいなかったらどうでしょう。

言葉に踊らされた分、テンションもガタ落ちですよね。

もう、友達の言うことは信じたくないとなります。

たくさんという言葉は簡単に使える分、具体的な数字や分量がない為、相手に誤解や不信感を与えてしまいがちになります。

しまいには、なんでも「盛りグセ」がついてしまうと、なかなか治すこともできず、あなたの友達も減っていくことでしょう。

そうならない為には、仕事や金額などの、重要なことは「たくさん」でひっくるめずに、数えられる量なら、正確な数値を具体的に使うようにすることです。

そして数量を具体的に表現できるようになれれば、内容も正確に相手に伝えることができます。

大まかに表現する時と、細かく正確に表現する時のメリハリはしっかりつけましょうね!

たくさんの定義は曖昧!会話では少し注意

よく田舎のおばあちゃんの家に行くと、沢山の料理が並べられ、たくさん食べなさいと言われます。

まごの中では腹八分目でも、おばあちゃんはもっと食べなさいと進めてきます。

そこで「もうたくさん食べたよ〜」と言うと、おばあちゃんは「それだけ?全然食べてないじゃない!」と言ってきます。

このようにまごが感じるたくさんの量と、おばあちゃんが感じるたくさんの量は違います。

ここでのポイントは、孫にたくさん手料理を食べて欲しいおばあちゃんの気持ちが加わっていることです。

ここではたくさんの定義はとても曖昧であるわけです。

人のたくさんが自分は少なく感じる場合

先ほどのおばあちゃんの話のように、人のたくさんが自分にとっては少なく感じる場合があります。

しかしそこで無理強いをして、「もっと食べなさい」と言われるほど、孫は食べることに嫌気をさすか、おばあちゃんを喜ばせようと無理をして食べる羽目になってしまいます。

人のたくさんが自分は少なく感じてしまう場合は、自分をたくさんの量を基準に考えてしまってはいけません。

もしも、そう考えてしまいそうになった時は、相手の様子を観察をしたり気持ちをつかさどるようにしましょう。

自分のたくさんが人には少なく感じる場合

逆に、おばあちゃんが用意したたくさんの料理は実は孫にしてみたら少ないパターンもあります。

こちらのほうが、おばあちゃんと孫にとっては平和な関係が築けるでしょう。

なぜなら、おばあちゃんがたくさん用意した料理を孫がペロリと平らげ、「おばあちゃん、もっと食べたい!」って言って喜ばせてくれるのですから。

このように、じぶんのたくさんが人には少なく感じる場合な多い時は、いつもより気持ち多めに用意することを心がければ、帳尻合わせができるでしょう。

そこで会話に注意する点は「せっかくたくさん作ったのに残すつもり〜?」や「たくさんあったのに、後先考えずに全部食べちゃったのね〜」と卑屈なことを言わないことです。

良い人間関係を築くには「たくさん作りすぎちゃったから残してもいいのよ。」や「たくさん食べてくれて作りがいがあったわ」が良いでしょう!

それだけ「たくさん」の定義は曖昧であり、人の感覚や価値観で数や量は違うことを理解しなくてはいけません。

️ところで、たくさんの漢字とは?

たくさんを平仮名で書くこともありますが、「沢山」と漢字で書くこともあります。

そこで沢山の語源と由来を調べてみました。

たくさんは漢字で沢山

たくさんは漢字で沢山と書きますが、「たかい(高い)」や「たける(長ける)」などの「tak」の音から、「たく(沢)」があてられ、それに「さん(山)」がつき「沢山」という漢字になった説かあります。

沢山の由来

たくさんは多い意味の「多(さは)」と、数の多い「山(やま)」を重ねたものが「さわやま」になり、それに「沢山」をかけあわせたものである。

沢山(さわやま)を訓読みにしたもの

たくさんの例は鎌倉時代の平家物語に見られることから「さわやま」は「沢山(たくさん)」の訓読みをした説もあります。

つまり、当て字だった!

「沢山(たくさん)」は「多山(さわやま)」にかけあわせた当て字だということでしょう。

たくさん=いっぱいが、沢に山だと意味が不明であることが裏付けになっていますね。

️たくさんの類語

たくさんという言葉は少し幼いイメージがあります。

またたくさんを指すものによっては、たくさんという言葉でひとくくりにできないものもあるでしょう。

そこで、大人の社会で使えるたくさんの類語を紹介していきます。

多数

多数とは人や物の数が多いことです。

また他方よりも数が多いことを示しています。

例)これだけの多数の人達がいたおかげで、仕事が早く終わります。

仰山

仰山とは大げさなさまです。

数量や程度がはなはだしいことを示しています。

例)こんな仰山のお料理を用意してくれて、嬉しいです。

豊富

豊かであり富んでいることを示しています。

例)ここは笹があり燃料が豊富であるため、一夜を過ごすことができます。

大量

量が多いことです。

大きい度量、心が広く、こせつかず、人を受け入れる態度を示しています。

例)大量当選で欲しかったものが当選しました。

豊饒

豊かなことです。

また地味が肥え、作物がよく肥えることを示しています。

例)今年は天候の良い日が続いて、作物が豊饒で美味しい果物を食べられます。

多額

金額などが多いことです。

例)多額のお給料が入金されたので旅行に行こう。

うんと

数量の多いさまです。

また他と比べて程度が非常に大きいさまを示しています。

例)前よりうんと体重が減ったから、うんと可愛い服を買ってあげましょう。

いっぱい

数が多いことです。

例)お客様がいっぱい来て大繁盛してます。

ふんだん

絶え間なく続くさまや転じてあまるほど多くあるさまを示しています。

例)お金をふんだんに使えるから、楽しいことをしよう。

あまりある

さらに充分にあり余裕があるさまを示しています。

例)お菓子があまりあるので、お土産に家族に持ち帰りましょう。

️たくさんの対義語

たくさんの対義語は「少し」です。

たくさんと同じように少しの量の定義はありません。

少しの意味は、数量、程度がわずかであるさまです。

「少し」は、「ちょっと」「僅か」というように、くだけた使い方をすることもあります。

たくさんと少しの捉え方

不思議と人は、同じ金額を「たくさんのお金」と「少しのお金」と二つの表現をしてみます。

そうすると、同じ金額でも「少しのお金」と言われたほうが大事につかう傾向があります。

ならば、なんでも「たくさん」と使わずに、「少し」と表現したほうが良いのではないかと思いがちですが、小さく考えながら振舞っていると、寂しい一生を送ることになります。

ならば「たくさんのお金」と捉えて、いつも通りに使ったほうが、また稼げる気がしますよね!

️たくさんについて、理解できましたか?

いかがでしたか?
日頃よく使う言葉「たくさん」について、理解はできましたでしょうか。

じつは「たくさん」という言葉は奥が深く、類語も多いこともよく分かりましたね。

そして「たくさん」はとても曖昧な表現のひとつなので、大事な時に使う場合はよく考えましょう。

わたしも気づけば、よく「たくさん」という言葉を子供の前で使ってました。

そして子供に「たくさんってどれくらいよ?」と突っ込まれてましたが、今回、記事を書くにあたり色々と調べたおかげで、感慨深い言葉だということに気づけました。

決して自分の「たくさん」の量が相手に伝わるわけではないのですね。

そして、相手が使う「たくさん」にどのような意味が含まれているのかを、考えるきっかけにもなりました。

自分の中の「たくさん」と、相手が使う「たくさん」の度合いが、必ずしも等しくないことに注意して、会話をするようにしましょうね!