大好きだったあの人。
しかし、月日はその愛情をなくし、憎しみや冷めた気持ちだけを増大させることがあります。
そんなことを思ってしまう配偶者と一緒にいても、あなただけではなくそう感じられていると思っている相手だって苦しいものです。
しかし、いざ離婚をするとなるとカップルが別れるのとは違って、さまざまな段階を踏んでいかなければなりません。
しかし、離婚するときのマニュアルってどこでもあまり見たことがない!離婚をするときにとりあえず裁判をすればイイなんて考えていませんか?実は、離婚にはさまざまな種類があるんです。
また、離婚をする際に知っておきたい”離婚することのリスク”、そして”離婚の切り出し方”、またお子様がいらっしゃる場合にはお子様の親権の決め方なども知っておきたいですよね。
いざ離婚してその後に「離婚しなければよかった」だとか「もっとスムーズに離婚できるように手立てしておくべきだった」なんていうことのないように、この記事でしっかりと離婚の方法について学んでいきましょう。
この記事では、誰もが知りたい離婚のマニュアルをご紹介しています。
今すぐに離婚したい方、いつか離婚すると思っている方、また今は幸せな家庭を築いている方でもチェックしておいて損はないはずです。
離婚するときのマニュアルを紹介!
結婚することになったときには、ゼクシィなどの結婚情報誌やWEBサイトなどを閲覧して”どのように結婚を進めていくべきなのか”を知ることが出来ますよね。
それに周囲に結婚をしたことのある人たちがいれば、その人たちから「こうしたほうがいいよ」なんて結婚のアドバイスをもらった方もいるのではないでしょうか?
ずばり、結婚に対するバイブルやアドバイスというのはいくらでもできるんです。
しかし、反対に「離婚」となるとそれを経験した人はそのことを恥ずかしいと感じているためかアドバイスしてくれません。
それに「離婚」は未だ日本社会ではタブー視されていることも多いため、それらを扱ったゼクシィのような人気のある”離婚情報誌”は存在していないんですよね。
離婚について知ることが出来るのは、身近に離婚した人たちがいてそれを見ていたという経験かまたは弁護士の方などが出版した書籍を読むことになるでしょう。
しかし、弁護士さんが出版している雑誌だとか書籍ってどこか難しいイメージがありませんか?急に法律が出てきて、その法律の行っている意味もわからないのに文章がドンドン進んでしまう。
結局、離婚をするために何をしたらいいのか分からなくてただ慰謝料のことしか学べなかった、なんて方もいるんです。
ずばり、日本ではまだ離婚に対する情報が少なく、また離婚について軽視している部分がとても多いんですよね。
でも、結婚する人がいれば離婚する人がいるのは当たり前のことなのに、なんです。
自分のこととして考えていない人が多いからこそ、そういった情報が少ないんです。
だったら、離婚するときの”バイブル”となるようなものがあったら、どんなにスムーズに離婚を進めることが出来るでしょうか?人は、初めてするものは手こずりがち。
離婚なんて、特にそうなんです。
なぜならば、”対人間”だからなんですよね。
ひとりでするものではないからこそ、相手の気持ちや相手や自分の状況をしっかり把握しながら離婚を進める必要があるんです。
そんな離婚は初めて、それに何回目かの離婚だけれどもやっぱりスムーズに離婚できない!なんてならないように、ぜひこの記事で離婚の基礎知識をチェックしておいてくださいね!
離婚するまでに泥沼化してしまうと、思ったように離婚を進めることが出来ず苦い思いをすることになっちゃいますよ。
離婚の種類4つ
これから離婚をしようとしているそこのあなた!離婚には、いくつかの種類があると知っていましたか?「離婚は、ただの離婚でしょう?」ハイ。
その通りです。
法律的に交わしている約束である”婚姻”を解消する手続きになります。
まぁ、そこには人情も少なからず含まれるのですが。
この話はさておき、離婚には4つの種類があるんです!
それはどのように離婚を進めていくのかによって名前が違うんですよね。
あなたはきっと「役所に離婚届けを出せば終わりでしょ!」と思っているのでは?
たしかにそのようにスムーズに離婚をすることもできるんですが、どちらかが浮気・不倫をしていたとかDVなどの暴力を受けたとかってなってしまうと、そこに”話し合い”が必要になってくることは想像できるかと思います。
慰謝料の請求だとか、子どもの親権についての話し合いもそうです。
では、いったいどのような離婚の種類があるというのでしょうか?4つ、それぞれご説明していきますね。
協議離婚
協議離婚というのは、夫婦がお互いにしっかり話し合って同意をして離婚をする方法です。
日本ではほとんどがこのパターンにて離婚している人が多いです。
離婚をするにあたっては、2人のすれ違いなど2人だけで話し合うことが出来る問題がありますよね。
その場合には、この協議離婚になるんです。
また、しっかりと話し合い冷静に離婚を進めていくことが出来るので、安心安全な離婚ともいえそうです。
進め方としては、まずはお互いが離婚を同意。
そして、夫婦そろって離婚届に記入、お子様がいらっしゃる場合には親権欄のところにも名前を記入、また離婚の証人として2人の署名が必要になるのでだれかにサインしてもらうことをお願いしましょう。
この協議離婚は、裁判をおこすこともなければ弁護士を雇うこともないので、誰でもスムーズに簡単に離婚できちゃうんですよね。
だからこそ、本来であれば話し合っておかなければならないことを放置しがち!もしも協議離婚で別れようとしているのであれば、財産の話、子供の親権および面会日程、子供の養育費、またその養育費の支払いができなかったときに法的手段をとることの同意書、場合によっては慰謝料の請求などになります。
もしもどちらかが浮気をしたり、DVなどで心的にも外的にも深く傷つけられた場合は安易に協議離婚にするのではなく、弁護士を挟んで話し合いをすることをオススメします。
調停離婚
調停離婚とは、協議離婚のように2人だけで話し合うのではなく、そこに家庭裁判所の調停委員を挟んで話し合いや離婚を進める夫婦関係調整調停のことです。
そのため、2人だけの意志では慰謝料や親権を決めることが出来ませんし、離婚ができる時期もその調停委員によってまちまちです。
また、調停委員を挟んで話し合いを行う時に調停委員からいくつか質問をされることになります。
そして、その質問への受け答えの内容によって夫婦どちらが勝訴するかなどの結果が決まってしまうんです。
協議離婚であれば、完全に夫婦間の主観で話し合いを済ませることが出来ますが、この調停離婚ではそうもいきません。
そのため、メリットとしては第3者の意見も取り入れることが出来るので”平等”に話し合いを進められることでしょう。
反対にデメリットとしては、主導権は全て調停委員が握っているので全て自分たちの思い通りにいかないなんてことも。
調停離婚を進める場合は、まず離婚調停申立書というものを家庭裁判所に提出するところからスタートします。
その申立書が受理されると調停が始まり、早ければ1ヶ月くらいで長くても半年から1年かけて調停という名の話し合いが行なわれます。
財産などの金銭面に関する問題で離婚をしようとしている場合は、早い段階で終えることが出来ることも。
しかし、子供の親権を争っているだとかどちらか一方が離婚を受け入れていないとなると長期戦の調停になることが多いですね。
時間とお金がかかるので、そのことも含め配偶者と話し合う必要があります。
とはいっても、どうしても離婚したいときはそんなお金や時間なんて気にしていられないはずですが。
審判離婚
離婚といえば、夫婦などが離婚届けに必要事項を記入し、市役所などに提出するだけでカンタンにできる!と思っている方もいるのでは?
しかし、そんなにスムーズに離婚できないこともありますよね。
そんなときは一つ前にお伝えした”調停離婚”を行なうケースと”審判離婚”を行なうケースがあるんです。
審判離婚とは、夫婦間では離婚することに決着がついているけれどもその他に何か問題があるときに行なわれることが多いです。
例えば、財産分与の話、そして子どもの親権などになります。
調停離婚と違うのは、必ずお互いが離婚に同意しているというところでしょう。
調停離婚と同じく、家庭裁判所に離婚調停申立書を提出し、それが受理されることからスタートします。
調停離婚と同様、お金がかかるのでそのあたりも考慮してください。
裁判離婚
夫婦どちらか一方が離婚をしたいといっているがもう片方が離婚に応じようとしないとき、また子供や財産分与について問題があるときには協議離婚では、離婚をすることは難しいですね。
そのときには調停離婚、それでも離婚が決定しない場合には審判離婚をするとお伝えしてきました。
ほとんどの場合は、その審判離婚で決着がつくのですがそうはいかないケースもあります。
そんなとき、どちらか一方が「離婚すること」「財産分のや子供について」などで家庭裁判所に離婚の訴えを起こすことが出来ます。
裁判離婚に至る前には、必ず調停・審判をおこなっていなければなりません。
そしてその裁判のなかで離婚を勝ち取ることが出来れば、めでたく離婚できることになります。
また、行なわれる裁判は公開された法廷で行なわれるため、あなたを含めた関係者が傍聴可能です。
調停・審判離婚と同様に多額のお金が必要となりますので、ご注意を。
まずは、調停離婚から始めてみてください。
離婚する前に知っておきたいこと
「離婚をしたい」気持ちでいる場合には、離婚をすることだけに集中してしまいますよね。
一刻も早く配偶者と別れたい、だから今は離婚することしか考えられない!という方も多いハズ。
でも、離婚した後の生活をしっかりイメージすることはできていますか?
実はあなたのように、離婚をする前には「離婚をする」ことだけに目がいってしまっていて、離婚した後に起こりうる問題などを把握できていないことが多いんです。
離婚した後に気づいた方は、「離婚する前に知っておきたかった」なんて本音を話すこともあるんです。
離婚を一度してしまったら離婚する前に戻ることなんてできません。
過去に戻ることなんて出来ませんから。
だったら、離婚をする前に離婚経験者たちが「知っておきたかった」といっているものを知っておこうじゃないですか!
ここでは、離婚する前に離婚をしようとしている人になら全員に知っておいて貰いたいことをお伝えしていきます。
必ず、あなたに起こりうる問題ですから”他人事”なんて思わずに必ずチェックしておいてくださいね。
リスクが伴う
まず、離婚をすることはリスクを伴います。
「そんなの分かってる」と皆さんおっしゃるのですが、具体的にどのようなリスクが起こるのかまでは想像できていないことが多いんですよね。
結婚をしていれば夫婦で協力していてやっていたことを一人でやらなければならなくなります。
金銭面
一番大きなリスクを伴うのが金銭面。
専業主婦の方であれば、旦那さんが稼いできてくれたお給料で家庭の食事代などの生活費を支出していたはず。
しかし、離婚をしてしまえばそのお金が手に入らなくなります。
自分の生計をたてるためには、働く必要が出てきてしまうんです。
かといって、すぐに就職先が見つかればいいのですがそうもいかないことってありますよね。
反対に配偶者にお金の管理をまかせっきりにしていた方にとっては、そのお金の管理を全て自分で行なわなければならなくなります。
その点においてはどうにかなってしまうことが多いのですが、やはり”専業”として家庭に尽くしてきた方にとってはちょっとつらい現実が待っているかもしれません。
それに調停離婚を進める場合には、その調停離婚を行なうためのお金が必要になります。
子供
次に子供についてです。
子供の心のケアをしっかり行なうことになりますし、どちらか一方が引き取った後引き取らなかった側にとっては子供がどんな生活をしているのかを想像して生活していくことになります。
子供を愛している方にとっては、少しつらいかもしれないですね。
それに子供は「お父さんに捨てられたんだ!」なんて被害妄想をしていることがあるんです。
そのように思われるリスクもあることも忘れずに。
世間体
海外では離婚をするカップルは普通に存在しますし、そんなに悪いと思われていない国もあります。
しかし、日本では離婚することに対して良いイメージをもつ人ってほんのごくわずかなんですよね。
離婚=悪いもの。
どうして離婚したんだ?どうしてガマンできなかったんだ?それが夫婦というものだろ?なんて何を根拠に言っているのか分からない持論を話す人までいます。
離婚をすると世間体が悪くなってしまうんですよね。
離婚をするだけ、それだけです。
どちらも不倫など不貞行為をはたらいたわけでもなく、お互いが別々の道を歩くための最良の手段であるにもかかわらず、一度婚姻関係を結んだもの同士は一生一緒にいるべきだ、なんて思われているんです。
あなたももしかしたら、そのような意見を持っているから離婚をこれまでにためらってきたのかもしれないですね。
たしかに”バツ”がつくのはカッコ悪いかもしれません。
しかし、あの大物女優である大竹しのぶさんは「さんまと別れて”よかった”」といっているんです。
離婚は必ずしも悪いものではありませんが、世間では「よくないもの」として少し変な目で見られることを覚悟しておく必要があるでしょう。
心身の疲弊が伴う
離婚を進めていくときって離婚を決意している時よりもとっても疲れます。
それは相手の様子を伺うこと、それにこれまでに経験をしたことのないような離婚の手続き、両親や義理の両親への説明、周りの目線、さらには子供の問題までを一気に対処していかなければならないからなんですね。
どんなに良いイメージができていたとしても、やはり疲れてしまうもの。
それに心が疲れすぎて体が休まらず、話し合いでしっかりと気持ちを伝えることが出来なくなったら本末転倒。
離婚後の経済状況
離婚をした後は、経済状況が悪くなる人が多いです。
さきほどもお伝えしましたが、特に”専業”として家事育児にいそしんできた方にとっては大ダメージでしょう。
離婚後はどのようにして生計をたてていくのか?または、そのために働く場所を見つけておくなど早め早めに行動を進めておくべきです。
離婚後にもらえる可能性のあるお金
離婚をした後には、慰謝料・養育費などをもらえる可能性があります。
そのお金のことを知らないでいると、協議離婚でその話を切り出すことが出来ずにもらえないなんてことも。
離婚後にはどんなお金を受け取れる可能性があるのかをしっかり把握してください。
離婚後数年経っていたりするとそのお金はもらえないことが多いからです。
離婚後の住まい
あなたは、離婚した後の生活をしっかりイメージできていますか?
それは生計をたてるためのお金だけではなく、”住まい”についても含まれています。
今は配偶者と一緒の家で暮らしているかもしれません。
しかし、離婚をすればその家を出る可能性のほうが高いですよね。
急に部屋を探すといっても難しいこともありますから、早めに物件の下見などをしておき契約しておくといいでしょう。
また、実家に一時的に戻るというのも手段のひとつですがいい大人なのであまり両親を頼らないようにしたいですよね。
精神的自立の確立
これまでは何か問題があってもそばに配偶者という大きな存在があったから乗り越えることが出来ていました。
あなたは、そんなことを感じられないと思うかもしれませんが、あなたが気づかない間に配偶者の存在はあなたのなかで大きくなっているものなんです。
そのため、離婚をした後には精神的な自立が必要になってきます。
なにか問題が起きたとしても、人生の荒波にもまれたとしても一人で自立して戦っていかなければならないのです。
離婚の切り出し方
離婚をする前に知っておきたいことをチェックしていただきましたね。
全てを読んで納得することが出来ましたか?まだ全てを受け入れることは出来ないけれど「離婚したい」という気持ちは変わらない。
早く離婚をしたい。
そのように考えている方もいるのではないでしょうか。
離婚をすると今まで一緒に暮らしていた方であれば、”別居”をすることになりますよね。
一緒に暮らすことが亡くなるんです。
一番気になる離婚を切り出すタイミングには、その別居をする前なのかした後なのかによって変わります。
もしかしたら既に「離婚してやる」なんて相手に宣言をした後かもしれませんが・・・。
別居前に離婚を切り出すのと、別居後に離婚を切り出すのであればどちらがいいのでしょうか?それぞれ詳しくみていきましょう。
別居前に切り出す場合
一緒に暮らしているうちに相手に「離婚したい」と伝えるのも悪くありません。
メリットとしては、会うたびに離婚の話を進めることが出来るんですよね。
しかし、これってデメリットのほうが多いんです。
離婚を切り出しさえしてなければ、相手はこれまでと変わらずにあなたに接してくれていたかもしれないのです。
しかし、やはり相手から「離婚したい」なんて言われてしまったらこれまで好きだった気持ちまですべてをふみにじられているような気持ちがしてしまうもの。
そのため、かなり冷たくなってしまう配偶者もいるんです。
場合によってはDVに発展することも。
また、離婚したい相手が離婚に応じてくれない時にでも毎日その人の顔を見て、性格を感じていなければなりません。
それって離婚したい人にとってはとても苦痛ですよね。
だって一緒にいたくないし、もう同じ名字であることも拒否したいからこそ離婚したいと感じるようになったのですから。
特に家庭内暴力が原因で離婚を切り出そうとしている方は、このパターンはおすすめしません。
家のなかで更に家庭内暴力が悪化する可能性があるからです。
それは相手にとっては「自分の元から離れることの”悔しさ”と”怒り”、”悲しさ”」なんですよね。
少しでも冷静に話し合うことのできない性格のしている配偶者である場合は、別居前に離婚を切り出すのはやめましょう。
反対に冷静に話し合うことの出来る相手であれば大丈夫です。
別居後に切り出す場合
今お話したばかりですが、家庭内暴力などで離婚を切り出す場合は別居をしてからお話するようにしてください。
別居後に離婚を切り出すメリットとしては、やはり家庭内暴力をされている方であればその危険性がなくなること、そして嫌な相手の顔をみることもないですし、重い空気のなかで過ごすこともないことでしょう。
しかし、デメリットとしては、話し合いをスムーズに進めることが出来ないということがあります。
同じ空間で暮らしていれば、離婚届に記入してもらうのも目の前で催促することができます。
しかし、別居してしまったら相手へ気持ちを伝えるのはほぼメールや電話になりますよね。
もちろん対面して話し合いをする日ももうけるのですが、「その日程はむりだ」なんていわれてどんどん離婚を先延ばしにされてしまうことも。
また、音信不通になってしまうこともあり、ますます離婚しがたい状況になりかねません。
それに別居していると相手の顔を見ることがないので「わざわざ離婚するひつようもないか」なんて半ば諦めモードに入ってしまうことも。
意志が強ければ問題ないですが・・・。
別居前でも別居後でも離婚を切り出すことは、離婚への道筋に影響してしまうことがあるので慎重に選んでくださいね。
気になる親権について
離婚をするときにどこかつらい気持ちを抱えるのは離婚をする当事者だけではありません。
もしも夫婦間に子供がいる場合には、その子供までも離婚に巻き込むことになってしまうのです。
その子供はもしかしたら心のどこかでは「お父さんとお母さんの仲が悪い。
でもいつかは仲直りしてくれるよね」なんて思っていたかもしれません。
しかし、あなたたちが離婚することによってその子供の理想像ははかなくも壊されてしまうことになるんです。
では、そんなお子さんの気持ちを踏みにじった後で子供を夫婦のどちらが育てていくのか、一緒に暮らしていくのかを決めていかなければなりません。
ずばり”親権”を決めるんですよね。
ほとんどの方はテレビドラマなどの影響によって、両親の意見だけでどちら側にいくのか決めることが出来ると思いがちです。
しかし、そんなことはないんです。
子供だって、どんなに小さくたって意志を持ってる人間です。
その子供たちにも意見をきいて
親権を決めなければならないんです。
両親の事情、子供の立場から見た事情をそれぞれ確認していきましょう。
父母の事情
配偶者への気持ちはずいぶんと前に冷めてしまっていたとしても、その相手との間に生まれた子供に対してはそんなことを思っていないのではないでしょうか。
子供のために、と思いながらこれまでにずっとガマンしてきた方もいるかもしれないですね。
しかし、そのガマンもできなくなってしまったのでしょう。
でも、両親どちらだって離婚はするけれど子供とは離れたくない、いつまでもその成長を見届けてあげたいと思うものです。
だって、自分の子供なのですから。
そのため、親権を決める際にはどちらも主張が強くなる傾向があります。
どんなに子供を引き取ろうとしてもできなくなってしまうのが”経済状況”です。
もしも専業主婦としてこれまで生活してきた方にとっては、自分個人の貯金がない限りは子供を引き取ることが出来ません。
しかし。
その父親が子供を育てることは出来ないなんて不倫相手と再婚するだとか、またゼロから新しい人生を始めたいから子供はいらない、という場合もありますよね。
そんなときはどんなにお金がなくても、母親が引き取ることになります。
また、これは反対の場合にも然りです。
しかし、たとえ不倫相手と再婚をすることを決めていたとしても「子供」は自分の側においておきたいのが親心です。
まぁなんとも自分のことばかりしか考えていないのだろう、という主観がありますが。
まずは、離婚を進めていくなかで夫婦間でしっかりと話し合ってください。
お互いの主張をしっかり聞きましょう。
そして、最終的には残念ながら”経済面”で判断されてしまうこともあります。
でも、経済力はあっても育てる力がないとみなされる場合(例えばアルコール中毒、DVが激しい)は、経済力のないほうが引き取ることになるので安心してくださいね。
そうはいっても子供のことになるとお互い、言い方がきつくなってしまうこともあるので要注意。
まずは冷静に自分の気持ちを伝え、相手の気持ちも聞きましょう。
そして、どちらか一方が引き取ることになった時は毎月の養育費の支払いについての金額や日程、面会の日程なども詳しく決めて起きましょう。
離婚をする前にしっかり決めておくことによって、離婚後のトラブルを避けることが出来るようになります。
子の事情
でも放っておいていけないのが子供の事情です。
赤ん坊ならまだしも、意識のある3歳くらいからだと「どうしてお父さん(お母さん)がいないの?」なんていいだしますからね。
それに子供の意見もしっかりと聞いてください。
離婚をしようとしている夫婦というのは、「離婚」だけに意識がむいてしまっています。
そのため、子供の気持ちを振り返ることも出来ませんし、子供から発せられている言葉さえも受け取ることが出来ていないことがほとんどなのです。
離婚をする当事者たちは、これからの生活はどうするかだとか、このままきちんと離婚することができるのかなんて悩みがち。
しかし、子供というのはそれ以上に親が別れることを悲しんでいるものです。
かなしむだけならいいのですが、「私のせいで別れるんだ」なんて言い出す子供もいるんですよね。
そうなるとその子供が大人になったときに「結婚」をすることに大きな恐怖を抱えることになります。
トラウマを作ってしまうのです。
少なくともトラウマを作り出してしまうことはありますが、できれば子供のメンタルのサポートもしっかりしてください。
そして夫婦が別れることを説明し、どちらの方にいきたいかを考えるよう促してください。
そのときに「ママっていいなさいよ!」なんて操ってはダメ。
子供はおもちゃではありません。
モノではありません。
それを一番に理解している親御さんだからこそ、そんなことを言ってしまうのです。
だって、いつまでもそばにいてほしいから。
しかし、そんなことをいってら余計に子供の脳内は混乱してしまいます。
混乱させないためにも、ゆっくりと事情を説明し、子供の心を聞き出してくださいね。
あなたが被害者なのではなく、子供が一番の被害者であることを忘れないでください。
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