付和雷同という言葉をご存知でしょうか?

一般的にはあまり知られていない言葉で、普段の会話でもまず使うことはないでしょう。

しかし、この言葉は立派な四字熟語のひとつとして存在しています。

今回はこの珍しい四字熟語である付和雷同について詳しくお伝えします。

世間でもあまりこの四字熟語の意味を知っている人がいないので、この言葉の意味を知ればちょっとした雑学を披露する場でも皆に教えてあげることもできますし、小説や記事を作成している人にとっては表現の幅が広がるでしょう。

それでは早速この付和雷同の意味について詳しくお伝えしてゆきます。

付和雷同(ふわらいどう)とは?

付和雷同とは四字熟語の一種です。

四字熟語とは四文字の漢字の中に意味が込められている言葉のことです。

有名な四字熟語には「一石二鳥」や「温故知新」、「画竜点睛」などがあります。

付和雷同は有名な四字熟語のように頻繁に使われることはありませんが、昔から伝わる言葉のひとつです。

付和雷同の意味とは?

付和雷同の意味は、どのようなものでしょうか?付和雷同とは付和という漢字と雷同という漢字を組み合わせてできた漢字です。

それぞれの漢字の意味は、付和が自分の意見をもたずに他人の意見にすぐに賛同することで、雷同はむやみに他人の考えや意見に同調することを意味しています。

これは雷が鳴ると多くの物がその轟きに同調して反響することにむやみに他人に同調することを喩えて表しています。

この付和と雷同を合わせた付和雷同の意味は、「自分自身にしっかりとした意見をもたずに、他人にすぐ同調すること」です。

あまり良い意味としては使われることがない言葉ですが、四字熟語としてたった四文字の漢字でそのような意味を表しているのです。

四字熟語は一度意味を覚えると、少ない文字数でその意味を伝えることができるので便利です。

自分の考えがなく、他人にすぐに同調する事

付和雷同の意味である、自分の考えがなく、他人にすぐに同調する事は、実は多くの人が時として陥りがちな事でもあります。

他人の意見を聞くことは大事ですが、自分の意見をしっかり持つ事も大事です。

自分の意見をもちながら他人の意見のも耳を傾ける事ができることが理想といえるでしょう。

付和雷同の類義語は?

自分の考えがなく、他人の意見にすぐ同調することが付和雷同の意味ですが、付和雷同には同じような意味を持つ類義語があります。

ここでは付和雷同の類義語についてお伝えします。

唯々諾々(いいだくだく)

唯々諾々は付和雷同の類義語のひとつです。

唯々諾々の意味は、簡単にいうと人のいいなりになることです。

物事の成り行きに関わらず、いつでも人に従うさまを表しています。

付和雷同の何事にも他人の意見に同調するさまに似ています。

軽挙妄動(けいきょもうどう)

軽挙妄動の意味は、深く考えずに軽々しく行動をしてしまうことです。

自分の考えがほとんどないところが付和雷同と同じような意味になり、どちらも軽率な印象を与えます。

党同伐異(とうどうばつい)

党同伐異とは、善悪の判断をせずに仲間には味方をし、それ以外の人には攻撃をするさまをいいます。

こちらも自分の考えというよりは人に同調して行動するところが付和雷同の意味と似ているといえます。

このように付和雷同には似た意味を持つ類義語が複数存在しています。

付和雷同と共にこれらの言葉の意味も覚えておくと良いでしょう。

付和雷同の使い方・例文

ここまでで付和雷同の意味と、類義語についてお伝えしてきました。

付和雷同の意味がお分かりになったかと思います。

この章では実際にどのように付和雷同という言葉を使うのか、付和雷同の使い方を例文を交えて説明します。

1.周りの意見に付和雷同する

周りの意見に付和雷同のする…この例文のような使い方は様々なシーンで使うことができるでしょう。

社会で生きていると周りの意見に知らず知らずのうちに合わせてしまうことが多いからです。

周りに流されてしまう

この場合の付和雷同の意味は、周りに流されて自分の考えや意見を持てない、または持っていてもその考えや意見を周囲に伝えることができずに、逆に周りに流されてしまう状態を表しています。

日本では相手を気づかい自分を主張しないことが美徳とされていますが、それと流されることは違います。

自分の考えはしっかりと持ち、時に主張しつつ周囲とも調和したいものです。

2.自分の意見が言えず結局、付和雷同してしまう

この例文では自分の考えを伝えようとするものの、最終的に相手に同調してしまうさまを表しています。

このシチュエーションもよくありがちなシチュエーションです。

特に家族や上司など身近な人や目上の人との関係で起こりうる出来事です。

波風を立てないようにしてしまう

周囲と穏便に過ごそうとすることは必ずしも悪いことではありませんが、波風を立てないようにすると強い相手に同調してしまいがちです。

自分の意見を言おうとしても最終的に強い相手のパワーに負けてしまい、自分から波風を立てないようにしてしまうのです。

これも日本人によくありがちな事といえます。

3.自分を見失って付和雷同している

普段は自分の考えを主張できる人でも何かトラブルに巻き込まれたりすると、自分を見失いついつい相手のペースに乗っかってしまったり、流れに乗せられてしまう場合があります。

この場合の付和雷同はそのような状態を表しています。

何がしたいのか分からず、その場の流れに沿ってしまう

焦りや不安は人の行動力や判断力を鈍らせます。

正確な判断ができない状態で、ついその場の流れに沿ってしまう危険は誰にでもあるでしょう。

宗教の勧誘や悪徳商法でも使われる手でもあるので注意が必要です。

4.メディアに付和雷同する人々

世論を載せた記事や現代人の心理状態のレポートなどで使われる表現です。

現代人はテレビなどのメディアの情報を信じやすい傾向にあります。

良く考えずにメディアの情報のままに考え行動する状況を表しています。

真の意味や解決を知ろうとしない

メディアに付和雷同してしまう人は、その情報を何の検証もせずに鵜呑みにしがちです。

そんな状態では物事の真の意味や解決はできないでしょう。

テレビは面白くためになる番組も沢山あります。

しかし、番組には必ず作り手が存在し、その作り手や番組を構成している人の意図が入り込んでいます。

その意図を見抜いて自分で物事を判断できる思考力が常に求められているといえるでしょう。

得られた情報を自分なりに吟味して再構築することで初めて真の意味や物事を解決するための知恵として活用できるようになるのです。

5.付和雷同的な行動をしている

この例文は、そのものズバリ、付和雷同の意味する行動をしている人の状態を指しています。

付和雷同の意味は自分の考えをもたずにすぐに人に同調してしまうことでしたが、正にそのような行動をとる人がいた場合に使われます。

自分で考えて行動していない

例えば上司から意見を求められても、自分の意見を述べずに他の社員の意見に何の疑問も挟まずに賛成したりするとこの例文の状態が当てはまります。

さらに一旦誰かの考えに同調したにも関わらず、他の人の意見が主流になりそうだと見るやすぐにそちらの意見に流される場合もこの例文のような状態といえるでしょう。

6.協調性は大事だか、付和雷同をしてはいけない

これは目上の人が目下の人に伝えるメッセージ性がある例文です。

しっかりと協調性と流されるだけとの違いを分からせるためにいう言葉といえるでしょう。

自分の意見は持っておこう

組織の中で協調性は大事です。

1人が抜きん出ているよりも、平均的な能力を持つ多数の人の力を合わせた方が大きな仕事ができる事が多くあります。

しかし、もし多数の人が集まっても自分の意見がない人ばかりではその組織は烏合の衆となってしまう可能性が高まります。

自分の意見は常に持ち、さらにお互いが協力する姿勢があれば付和雷同することもなくなるでしょう。

そのような組織は発展するはずです。

7.上司には付和雷同をして部下には偉そうにする

これは典型的なお調子者の特徴を表した例文です。

目上の人や自分に利益を与えそうな人にばかり同調して、自分に逆らえないような人には偉そうにするタイプの人にいえる状況です。

出来ればこのような人と接することは避けたいものですね。

人によって態度を変える人

この例文の示す状況は、付和雷同の意味を使う状況の中でもより良くない状況の一つといえるでしょう。

人によって態度を変える人はやがて信頼を無くすことになるでしょう。

もちろん優しさや相手の性格に合わせて相手とより仲良くなるため、話題や接し方を変える場合はOKです。

そうではなく自分の損得のみで態度を変える人に対して、この例文のような付和雷同の使い方ができます。

付和雷同な人の特徴とは?

前章では付和雷同を使用した例文を見ながらその使い方を学びました。

この章では付和雷同な人の特徴についてお伝えしたいと思います。

付和雷同な人の特徴を知ることで、付和雷同の意味がより理解できるようになるでしょう。

自分の意見を言わない

付和雷同な人は自分の意見を言いません。

常に人に流されてしまうので、まるで自分がない人のように見えます。

そのため友人としては物足りなく、仕事仲間としては頼りなく感じられるでしょう。

持論がなく、相手の持論に同調する

このような付和雷同な人は元々自分の持論がありません。

そのため相手の持論に同調してしまうのです。

相手が積極的な場合はどんどん相手に押されてしまいます。

その相手が善良な人の場合はまだ良いのですが、付和雷同な人を騙そうとしたり利用しようとしてくる場合もあります。

そのような場合は下手をすると犯罪に巻き込まれる危険性もあるので注意が必要です。

あいまいな態度をとる

付和雷同な人はあいまいな態度をとります。

相手がハッキリとした答えや意見を求めている場合でもあいまいな態度しかとらないので、やがて愛想をつかされてしまいます。

恋愛や仕事でもこんな態度はあまり望まれないでしょう。

付和雷同な人がまともな恋愛や仕事を望むのであれば、その態度を改める必要があるでしょう。

どちらともつかない意見で無難に乗り切ろうとする

付和雷同な人はあいまいな意見でその場を中途半端な状態にして乗り切ろうとします。

かえってその態度が状況を悪化させることに気が付いていません。

恐らく一度や二度あいまいな態度ではぐらかし切れたことが癖になってしまっているのだと思います。

しかし、そのような付和雷同な態度での解決は長続きしません。

特に大人は気をつける必要があります。

自分で考えようとしない

付和雷同な人は自分で考えて結論を出したり、答えを導こうとはしません。

いつも誰かの意見に何も考えずに同調してしまいます。

幼いころからそういった癖がついてしまうと、大人になっても中々その癖が抜けずに付和雷同な人のまま過ごしてしまいます。

円滑で充実した人間関係を築くには、自分の意見を持ち、自分で考え、さらに人も意見も聞き入れる余裕が必要です。

もし自分が付和雷同な人という自覚がある場合は、まずは自分がこうしたいな、という意見を持ってみることです。

最初は人に伝えられなくても構いません。

ちょっと勇気がでたら人に自分の考えを伝えてみましょう。

上手く伝わらなくても構いません。

その内だんだんと上手く自分の意見が伝えられるようになるでしょう。

他人からの意見を鵜呑みにして、意見が正しいかどうかを考えない

付和雷同な人は他人御意見を鵜呑みにしてしまう癖があります。

そしてその意見が正しいかどうかも考えません。

これでは自分らしい人生は歩めません。

他人の意見につい同調してしまう癖がある人は、まずは他人の意見を鵜呑みにしないでその意見が正しいかどうかを考える癖をつけるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

付和雷同という、普段あまり使われない言葉には今回お伝えしたような意味があるのです。

また、実際に自分や自分の周りの人が付和雷同な人と思われる場合は、無理のない範囲で改善することをおすすめします。

付和雷同な人のままでは自分らしい人生を歩むことは困難だからです。

付和雷同の意味を理解して、その言葉を活用すると共に、実生活では付和雷同な性格に心当たりがある人は改善に努めましょう。