皆さんは、添加物って気にしていますか?
筆者は、正直気にしていないほうです。
種類がありすぎて覚えられないし、「安全だから売っているんだろう」と、思ってしまうほう。
売られているものに、絶大な信頼を寄せていますよね(笑)今の時代、こんな人はむしろ、珍しいかもしれません。
だけど実は、筆者の家族の考え方は真逆です。
母や姉は、ちょっとでも良くない噂を聞けば、その添加物を避けるようにしていますね。
なので、気にしなさ過ぎる筆者の行動に、顔をしかめられます。
ただ、筆者も子供がいれば違うと思います。
子供を安全に、健康に育てていくのは親の責任でもありますから、気にしない訳にはいきませんよね。
きっと添加物を気にしている人の多くは、そんな責任ある立場に立たされているのだろうなと思います。
人の命を預かっていれば、敏感になってしまうのも当然ですよね。
筆者の場合はどちらかというと、食品の添加物より化粧品の添加物が気になっています。
何をやっても改善しないボロボロの肌だったので、最近は手作りコスメにハマっています。
しかしながら、完全に無添加というのも難しいものです。
それに週1で手作りするのもやっぱり面倒。
ですので、また販売されている化粧品に戻そうかなと思っています。
だけどその際に、使用されている原料や添加物は見たいと思っています。
化粧品の成分表示って、わかり辛くて見るのも嫌になりますが、出来る限り良くない成分が入っているものを避ける!という意識こそ、必要なのかなと思うのです。
これはもちろん、食品にも言えることですよね。
成分や、利用されている添加物を確認して選ぶ。
その意識こそが、自分の身を守る方法なのかもしれません。
というわけで今回は、添加物の中でも食品添加物についてまとめます。
筆者もこの機会に、食品に対する意識を高めたいと思います。
添加物、気にしていますか?
きっと皆さん、食品添加物については気にされている方が多いですよね。
オーガニックや無添加と表示された商品の人気が、それを裏付けていると思います。
添加物だらけの日本と言われますが、そんな環境に居ながらも、健康への意識は高いほうなのではないでしょうか。
もちろん筆者は、健康への意識も低いです。
だけど、無添加とオーガニックは正直気になります。
気にしないながらも、「こっちの方がいいかな~」と、つい手に取ってしまいますね。
だけど、無添加表示には、行政で定められたルールが無いそうです!皆さんご存知でしたか?つまり、無添加表示に関しては、国が保証しているわけじゃないってことですよね。
表示が「保存料不使用」となっていても、それ以外の食品添加物で代替えしている場合もあるのだとか…。
でも良く考えたら、保存料がまったくの不使用だったら、日持ちしないわけですから、当たり前の話ですよね。
無添加といいつつ消費期限が長ければ、何かしらの添加物が使われているということです。
そうでなければ、逆に衛生面や食中毒など、安全性に問題が出てきてしまうでしょう。
筆者もつい、無添加になっていると無条件に、安心・安全!と感じてしまいます。
だけど、何が安全で、何が安全でないのかは、何を基準に考えるかでも違ってきますよね。
添加物が使われているからこそ、時間が経っても安心して食べられるということもあるし、その使われている添加物が、安全を脅かす場合もあるわけです。
ですので、無添加と書かれている場合は…その表示をする製造業者の誠実さに、無添加の真実は委ねられるということであり、私たち消費者が、それに踊らされることなく真実を見極める目を、持たなければならないということです。
何を信じ、何を選ぶのか。
やはりその判断は、自分ですべきなのでしょうね。
1.添加物とは?
食品添加物とは、食品製造の際に添加する物質のことです。
食品の製造や加工、または保存をきかせる等の目的で使用されています。
これらの添加物の使用は、食品衛生法で定められており、基本的に使用が認められているもののみが使われます。
それはもちろん、安全性が認められたものに限られています。
食品添加物の安全性は、食品安全委員会が科学的に評価しています。
そして、人の健康を損なう恐れがないと判断されたものに限り、厚生労働省が使用基準を定めたうえで、使用が認められます。
この基準は、国内製造品に限らず、輸入品においても適用されるものですから、今国内に流通している食品には、一定の安全性が担保されているということになります。
しかしながら…日本では許可されている食品添加物が、海外では使用が禁止されていたりするものもあるのです。
そういった情報を耳にすると、日本の基準そのものに、疑問が沸いたりもしますよね。
それに、使用量の上限などが決められているということは、それ以上摂取した場合は安全ではないということ?と感じたりもします。
また、長年に渡って添加物を摂り続けた場合の身体への影響は、きちんと把握されていないとも言います。
知らず知らずのうちに、決められた量以上の添加物を、大量に身体に入れていたらどうしよう。
そんな不安感をいだいてしまうのが、食品添加物だったりしますよね。
それに、筆者が何となく思い浮かべるのは、アスベスト。
食品添加物ではありませんが、建築資材として長年使われていたものです。
それが後に健康被害があることがわかり、今は使用が中止されています。
アスベストは特に、一定の潜伏期間おいて症状が出るという点が恐ろしいものです。
危険だと知らないうちは、気をつけることも無くアスベストを吸い込んでいた可能性があり、それが蓄積して時限爆弾のように、後に病を発症させる…気づくのが遅くなるぶん使用禁止が遅れ、その間に多くの人が、アスベストの被害を受けることになったわけです。
…こういったことが、食品添加物には起こらないのだろうかと、時々思ってしまうんですよね。
とはいえ、私たちは食品添加物の恩恵も、沢山受けているのは事実です。
今、日本では食中毒で亡くなる方は少なく、食中毒が起こると大変な騒ぎになります。
ですが昔の日本では、食中毒で亡くなってしまう人が多かったのです。
それを阻止し、安全と安心のある食生活を送れるようにしてくれたのが、食品添加物でもあったわけです。
今や、豊かな食生活に欠かせない食品添加物。
それをどう見極め、活用していくのか。
それは個人に委ねられているのかもしれません。
2.添加物の種類
さて、ここからは食品添加物の種類をご紹介していきます。
危険性が言われているものなどについても調べてみましたので、参考にしてみてください!…しかし、何度も言うようですが、基本的にすべて、安全性が認められているものです。
1.着色料
着色料は、食品に着色して、主に美味しさを演出するために必要な食品添加物です。
食品が美味しそうに見えるのは、色の効果も大きいですからね!
主な着色料には、アナトー色素・ウコン色素・カラメル色素・カロチン色素・クチナシ色素・コチニール色素・食用タール色素・銅クロロフフィル・ベニコウジ色素・ベニバナ色素などがあります。
数ある着色料のうち、ちょっと気になるのが合成着色料ではないでしょうか。
その多くが、タール系色素です。
タール系色素は発色がよく、退色しにくいという特徴があるそうで、鮮やかな色彩を出すために重宝されてきた着色料なんですよね。
また、添加物には使用食品も定められています。
タール系色素は、菓子や詰め物、魚介加工品、畜産加工品が使用対象となっています。
一方、カステラ、きなこ、魚肉漬物、昆布類、しょう油、食肉、食肉漬物、スポンジケーキ、鮮魚介類、お茶、海苔類、マーマレード、豆類、みそ、麺類、野菜、わかめ類には、使用が許可されていません。
タール系色素以外の天然色素だとしても、鮮魚介類や食肉、野菜などに着色料は使用してはいけないことになっています。
これは、品質や鮮度に対する消費者の判断を誤らせる恐れがあるからだそう。
確かに、野菜のカラフルな色が着色料で付けられていたら…もう何を信用すればいいのか分からなくなってしまいますよね。
さて、着色料の中でも、ちょっと気になるタール系色素。
食品添加物として認められているとはいえ、人体への影響が懸念されていたりするのです。
タール系色素は、12種類が指定・許可されているようですが、その特色や危険性について調べてみました。
食用赤色2号:石油系のタール色素で、その名の通り鮮やかな赤色が出せる合成着色料。
清涼飲料水や菓子類、氷菓子や洋酒等の鮮やかな色が作られています。
しかし、アレルギー症状や妊娠率の低下、発がん性の疑いがもたれていることから、アメリカでは使用が禁止された着色料となっています。
食用赤色3号:石油系のタール色素で、食品をピンク系の色に着色するために用いられます。
主に、福神漬けやかまぼこ、焼き菓子や和洋菓子等に使われているものです。
この食用赤色3号にも、発がんリスクが…ささやかれています。
また、慢性毒性が認められていて、甲状腺腫瘍や赤血球減少がみられるという指摘もあるそうです。
これもアメリカ、またドイツでは食品への使用が禁止されているということです。
食用黄色4号:練りうにや漬物、飴や菓子類など、黄色に着色するために使われるタール色素です。
代表的な物で言えば、たくあんの黄色ですね。
これには、急性毒性も慢性毒性も無いと言われる一方で、喘息や蕁麻疹の心配があるとも言われています。
喘息持ちの人やアレルギー体質の人は、気をつけたほうがいいかもしれませんね。
食用緑色3号:食品を緑色に着色するために使われるタール系色素です。
清涼飲料水や菓子類などに使われています。
特にメロンをイメージした飲料に使われることが多いそうで…メロンソーダがそうですね。
ただ最近では、健康上の問題の懸念があることから、天然色素が使われていることも多いそう。
子供も大好きでしょうから、成分表示に緑色3号がないかどうかは、チェックしておきたいですね。
これにも発がん性の疑いがあり、アメリカやヨーロッパでは使用されていないそうです。
食用青色1号:菓子類や飲料水に使われるタール系色素です。
これも発がん性の疑いがあり、ヨーロッパ諸国では使用されていない色素です。
その他、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色2号が、食用タール系色素として指定されています。
特色をご紹介したのは一部ですが、タール系色素は全般的に、発がん性等の健康被害の疑いがあるとされてもいます。
海外では使用が禁止されているものの、日本では許可されているなど、世界的に見ると日本の安全基準は曖昧に感じてしまいますね。
ただ、使用基準は定められているので、基準の範囲内では安全性が認められるということになります。
ですので、私たちは個人個人で、摂りすぎに気をつけたほうが良いとも言えますよね。
ひとつの食品を好んでそればかり摂取するような人だと、その影響を受けないとも限りません。
食品添加物の安全性については、国民一人あたりの摂取量を調査する等安全の担保にも努めているようですが…つまりその平均よりもひとつの添加物を摂りすぎている人の場合は、影響があることも考えられるということですよね。
食事はバランスよく、食品に偏りが無いようにする。
これは個人個人が意識しておかなければならないところと言えるでしょう。
2.保存料
添加物の中でも代表的な保存料。
保存料は、その名の通り保存性を高めるために用いられる添加物です。
主に微生物の増殖を抑制する働きで、長期保存を可能にしています。
それでは、保存料として使われる添加物をいくつかご紹介していきましょう。
安息香酸ナトリウム(安息香酸Na):細菌やカビ等微生物の増殖を抑制し、腐るのを防ぐ効果があります。
反面、非常に強い毒性を持つとも言われている添加物です。
安息香酸ナトリウムは、ビタミンC(酸化防止剤)との化学反応を起こすことで、ベンゼンに変わるそうです。
安息香酸ナトリウムは、清涼飲料水や栄養ドリンク等によく使われていて、そこにビタミンCが入っていると、ベンゼンが生成される可能性があるということです。
ベンゼンは、自動車の排気ガスなどにも含まれており、大気汚染による健康被害があるとして名前があがる物質です。
ベンゼンが体内に入ると、骨髄の造血幹細胞の働きに支障をきたし、白血病等発がん性リスクが高まるとされています。
安息香酸ナトリウムとビタミンCによって、飲料の中でベンゼンが生成され、それを飲む。
そう考えると、ちょっと怖いですね。
しかし、現時点では安息香酸ナトリウムの危険性は、評価できないほど小さいとされていますし、飲料に含まれる安息香酸ナトリウムは、0.06%以下と定められているそうです。
そもそもこれが無ければ、保存がきかないということでもあります。
そうなると栄養たっぷりで菌が増殖しやすい栄養ドリンクなんかは、私たちは手にすることが出来ないことにもなるわけです。
しらこたん白抽出物:主に水産練り製品やでんぷん系の食品の保存料として使われ、耐熱性芽胞菌の抑制効果があるそうです。
しらこたん白には、主にサケ由来とニシン由来があり、魚由来の天然の添加物と言えそうですね。
通常のタンパク質のように、消化吸収が行われ、しらこの食経験が長いことからも、安全性が高いと考えられているようです。
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K):カマボコやチクワ、ハムやソーセージ等の練系製品、また和菓子やジャム等にも使われる保存料で、細菌やカビの発生・増殖を抑える働きをします。
天然では、クラウドベリーにソルビン酸が含まれるそうで、体内では通常の脂肪酸同様に代謝されると考えられているそうです。
しかし一方で、細胞の遺伝子を突然変異させたり、染色体異常を引き起こすとも言われています。
また、ソルビン酸は特に亜硝酸塩と組み合わさると、強力な発がん物質を生成するとも言われており、単体で摂取した時よりも他と組み合わさった時の危険性を、気にした方がいいそうです。
食品でも、食べ合わせってありますよね?同じように添加物にも、合わさると良くないものがあるそうです。
ハムやソーセージなどには、ソルビン酸と亜硝酸塩の両方が使われていることが多いそうなので、ちょっと気になりますね。
ポリリジン:コンビニ弁当やおにぎりなどに、よく保存料として添加されるポリリジン。
細菌などの増殖を抑え、食中毒を予防したりする抗菌剤の役割をするそうです。
ポリリジンは、微生物による醗酵で生成される天然系添加物で、安全性が高いとされている添加物。
アメリカや韓国でも安全性を認められ、広く活用されています。
そのため、使用量の制限もありません。
ポリリジンに対する健康被害の声はほぼ聞こえませんが、安全性に関するデータが少ないことに懸念を示す人もいます。
保存料は、今や私たちが口にする加工品のほとんどに使われていると言ってもいいでしょう。
これがあるからこそ、食品ロスが減らせているはずだし、安定的に食にありつける生活も確保されているのです。
だけど摂りすぎには、各個人が注意を払いたいところですよね。
3.増粘剤
増粘剤は、食品に粘性や接着性を持たせるために使われる添加物です。
使用目的によって、増粘剤・安定剤・ゲル化剤と呼び方が区別されています。
増粘剤は、天然由来のものが多いと言われているので、使用量を守れば比較的安全だと言えそうですね。
ここでは、食品によく使われているという3つの増粘剤をご紹介します。
ペクチン:かんきつ類やリンゴの皮などに多く含まれ、水で抽出される成分です。
食品添加物と言うとイメージが悪くなりがちですが、りんごから採れるアップルペクチンは、様々な健康効果があるとしても知られる成分です。
ジャムやゼリーには、このゲル化作用が利用されており、とろみにより口当たりが良くなる増粘剤効果として、ジュースやソースにも使われます。
さらに、口どけを良くするための安定剤として、アイスクリームなどにも使われるそうです。
天然由来の成分ですが…懸念は皮に残留している農薬のようですね。
かんきつ類の皮の残留農薬は、度々話題にのぼります。
それがどれだけ除去されているのかは、食品添加物ともなると知る由もありませんね。
キサンタンガム:筆者は手作りコスメの原料として馴染みのある成分ですが、食品添加物としても使われています。
キサンタンガムは、土壌に生息する微生物キサントモナスの培養液から分離して作られる成分なのだそう。
馴染みはあっても知りませんでした…。
キサンタンガムには、食品に粘りを出す増粘剤、分離しないようにさせる安定剤としての役割があり、それは化粧品を作る場合にも同じです。
主にドレッシング、タレ類、冷凍食品、レトルト食品に使われる添加物となっています。
毒性は少ないと言われていますが、キサンタンガムはトウモロコシのでんぷんをつかって微生物を培養している場合があり…そのトウモロコシの遺伝子組み換えが問題視されたりもしています。
カラギナン:海藻などから水で抽出される成分で、粘りをつける増粘剤、液体分離を防ぐ安定剤、液体を固めるゲル剤の役割を果たします。
主にゼリーやジャム、プリンやアイスクリームに使われているようです。
こちらも、安全性が高いという一方で、発がん性を訴える人もいます。
増粘剤は、そのとろみや粘り気により、食感を豊かにしてくれている食品添加物ですよね。
懸念の声がある増粘剤もあるようですが、基本的には摂りすぎなければ安全性は高そうです。
4.漂白剤
漂白剤は、食品の色味を整えたり、原料の色素成分を無色にして白くしたりするために使われるそうです。
漂白剤というと、お掃除のために使うものというイメージが強いので、食品添加物としても使われるとは意外でした。
とはいえ、食品に使用される漂白剤は、添加物としての使用が認められたものであり、食器や洋服の漂白剤とは異なります。
安全性は担保されている添加物です。
その食品添加物としての漂白剤には、どんな種類があるのでしょうか。
亜塩素酸ナトリウム:主に、生食用野菜や卵、ももやかんきつ類等に使われるようです。
カット野菜や卵類には殺菌の目的で使われるとのこと。
ただ毒性が強いため、製品の完成までに、分解または除去されなければならないとされています。
漂白剤と聞くと、脱色目的が一番に思い浮かびますが、除菌目的としても使われているわけですね。
亜塩素酸ナトリウムは、チフス菌、大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌の除菌効果があるとされていますので、食品加工の調理器具などの殺菌目的でも、利用されています。
心配があるとすれば…亜塩素酸ナトリウムを使った際の除去には、流水で流すという方法がとられており、果たして完全に洗い流せるのか?というところでしょうか。
販売時点で除去されているべきものでもあるので、成分の表示としても載らないそうなので…カット野菜となると、気になる人もいるでしょうね。
気になる人は、カット野菜も自宅で洗う、匂いが気になる時は火を通す(生野菜じゃなくなりますけど)と、比較的安心だそうですよ。
亜硫酸ナトリウム(亜硫酸Na)、二酸化硫黄:酸化防止、変色防止、保存、防カビの効果があるとされ、かんぴょう、乾燥果実、水あめ、煮豆等広範囲で利用されている漂白剤です。
また、ワインによく使われる添加物としても、有名なようですね。
目的は、ワインに存在するぶどう酵母の可発酵を防ぐこと。
また、加工前のぶどうについている雑菌の消毒殺菌や、完成後のワインの酸化防止剤の役割としても利用されているそうです。
ワインに使用されるのは二酸化硫黄という漂白剤だそうですが、これが気体になると、亜硫酸ガスになるそう…。
亜硫酸ガスは、吸い込むと胃腸炎や腎臓への毒性があるとされ、その他にも発がん性や、アレルギー症状も懸念されています。
しかしながら、食品に使われる際には使用基準に沿って使用されていますし、常識の範囲内で摂取しているくらいなら問題はないとされています。
例えばワインを飲みすぎて二酸化硫黄の影響が出るかと言えば、それよりも急性アルコール中毒の心配をしたほうがいいくらいのものだそう。
筆者の母がワイン大好きな人なので、ちょっと心配になりましたが、問題なさそうですね。
5.光沢剤
光沢剤は、水分の蒸発を防ぐ目的や、湿気から食品を守る目的で使われる食品添加物だそうです。
食品表面に皮膜を作るなどして保護、また光沢を与える役割として用いられます。
シェラック:主成分は樹脂酸エステルと言うらしいですが、原料はラックカイガラムシの分泌する樹脂状物質。
それを精製して得られるもので、天然由来の添加物になります。
虫…と聞くと、ちょっと抵抗がある人もいるかもしれませんけどね。
シェラックは、表面に光沢のある皮膜を作る目的、また防湿性等食品の保護目的で使われるそうです。
主にキャンディーや果実等に利用され、天津甘栗のあの光沢は、こういった光沢剤が使われていたりするようです。
また、シェラックはチューインガムのベースとして使われることでも有名な添加物になっています。
最近では、サプリメントに使われることも多いようですね。
天然の添加物ですし、無味・無臭・無毒で、基本的に安全性も高いと思われます。
パラフィンワックス:原油を減圧蒸留後、さらに潤滑油分画を処理し得られる炭化水素の混合物が、パラフィンワックスなのだそう。
これも、天然由来の添加物と言えますが、原油って聞くと嫌な人もいるかもしれませんね。
パラフィンワックスは、加熱すると粘性の低い液体となり、菓子などのコーティングに用いられています。
筆者のイメージとしては、パラフィンワックスというとキャンドルや化粧品の原料として思い浮かびますが、食品添加物でもあったんですね。
ミツロウ:ミツバチの巣を加熱圧縮後、ろ過して得られるのがミツロウです。
主成分はパルミチン酸ミリシルという成分で、これも天然の添加物ですね。
食品には菓子などのコーティングに用いられ、ツヤのある皮膜をつくる役割をしています。
ミツロウも、ロウソクや化粧品の原料として使われるものですよね。
比較的印象の良い添加物と言えるのではないでしょうか。
6.甘味料
甘味料と言えば、砂糖が代表的ですよね。
だけど食品添加物としての使用用途では、砂糖は酵母の栄養源になりやすく、食品の劣化を招いてしまう恐れがあります。
そのため、添加物として使われる甘味料には、砂糖以外のものが用いられるそうです。
アスパルテーム:アスパラギン酸とフエニルアラニンという、2つのアミノ酸が主成分となる人工甘味料です。
甘さが砂糖のおよそ200倍で、さわやかな甘さが特徴となっています。
最近はやりのゼロカロリー飲料やお菓子などに、よく使われているようです。
しかし、ダイエット効果どころか太りやすい効果が明らかになっているとか…。
さらに大変人気になっている一方で、その毒性を指摘する声もあります。
甘味料の中でも毒性が高いとも言われている甘味料なので、摂りすぎには注意が必要かもしれません。
特に、フエニルアラニンは、フエニルケトン尿症の人の場合分解が出来ないため、摂取量を制限する必要があるそうです。
アセスルファムカリウム:酢酸(食酢の主成分)由来のジケテンを原料とし、科学反応させて生成される人工甘味料だそうです。
甘みは砂糖の約200倍で、体内で吸収されないため、ゼロカロリーとなっています。
最近の、カロリーオフをうたった食料品には、重宝されているようですね。
これに関しても、危険性があるという声が…
アセスルファムカリウムは、血糖値が上がることが分かっているそうです。
ですので、血糖値を気にしてゼロカロリー飲料を飲んでいる人にとっては、意味が無いことになってしまいますね…。
また、ゼロカロリーなのは吸収されずに排出されるからですが、それはつまり、肝臓や腎臓への負担が大きくなるということでもあるようです。
また、アセスルファムカリウムに含まれる塩化メチレンは、呼吸器や皮膚から吸収されると発がん性があるそう。
もちろん、食品に使われる場合は使用量も定められているので、絶対危険!とは言えません。
だけど、こういった甘味料って、ダイエット目的とかだと常用するものでもありますから、日々摂取し続けることを考えると、ちょっと心配ではありますね。
キシリトール:ガムの商品名にもなるほど、有名なキシリトール。
虫歯を予防する成分として、誰もが知っているのではないでしょうか。
キシリトールは天然に存在しますが、食品添加物としてのキシリトールは人工甘味料です。
甘さ、カロリーともショ糖と同程度とされています。
単体で舐めてみたことがありませんが、キシリトールも甘味料ですから結構甘いんですね。
また、甘味料の中でも、安全性の高いものと言えるのではないでしょうか。
ただ、一部の人にアレルギーを起こす可能性あるという話もあります。
でも、アレルギー成分としての指定はされていません。
アレルギーが起こるとしても、ごく一部に限られているようです。
しかし、アレルギーが起こる可能性のある甘味料として、頭に入れておくのは、大切なことかもしれませんね。