ビギナーという立場って、時間が経てば経つほど、歳をとればとるほど、奪われていってしまいます。

誰でも、どんなことでも最初はビギナーですが、一定期間を過ぎればそう呼ばれなくなっていくのです。

そして、ビギナーという立場は、社会人になった後はどんどん減っていくばかりです。

筆者も、ビギナーという立場を経験する機会って、最近ではめっきり減りました。

それは、筆者が大人になったということでもあるし、それだけ経験値が増えているということでもあります。

でも、大人になってビギナーではなくなると、ビギナーの人が羨ましく、ビギナーだったころが懐かしくも思うものです。

しかしながら、ビギナーだったまさにその時は、「ビギナーだと思われたくない!」という気持ちが強かったように思います。

早くいっちょ前になって、エキスパートと呼ばれたい!と…。

皆さんの中にも、筆者のような思いでビギナーから早く抜け出そうと、必死になっていた人もいるのではないでしょうか。

ビギナーからみれば、エキスパートの人が憧れだし、何よりカッコよく見えるものです。

自分もそうでありたいと、ビギナーのくせに分かったようなふりをしてみたり…していませんでしたか?
また、今まさに、ビギナーと呼ばれるのが嫌で嫌でたまらない!というビギナーさんもいるかもしれませんね。

だけど筆者は、今となってみれば、ちょっとそんな自分が恥ずかしくも思うのです。

ビギナーのくせに分かったふりをすることで、ビギナーだからこそ出来る事や、知れることを逃していたり、損していたのかも。

とも思うのです。

ビギナーだからこそ成功するとも言える5個の理由

人は、「自分の立場を弁える」ことが大切だと、よく言われますよね。

ビギナーにおいても、ビギナーの立場を弁えることが大切だと、今なら分かります。

子供には子供のうちに経験しておくべきことがあるように、ビギナーにはビギナーのうちに吸収すべきものがあるんですよね。

何より、ビギナーという立場には、有利な面も沢山あるのです。

そして、ビギナーだからこそ成功できることも!

という訳で今回は、「ビギナーだからこそ成功するとも言える理由」について、お話をしていきます。

今まさにビギナーである人も、これから何かのビギナーになる人も!
ビギナーには不安もつきものですが、それ以上に可能性を秘めているのです。

ビギナーだからこそ成功する理由を知れば、ビギナーであることがワクワクしてくるかもしれませんよ。

ビギナーがどうやって成功を掴むのかが分かれば、ビギナーの立場も存分に活かせるのではないでしょうか。

ぜひ、ビギナーであることを楽しんで、掴める成功を手にしてくださいね!

1.先入観がない


ビギナーだからこそ成功する理由には、「先入観がない」ことが挙げられます。

先入観とは、辞書によると“前もって抱いている固定的な観念。

それによって自由な思考が妨げられる場合”という意味です。

因みに固定観念とは、“いつも頭から離れず、その人の思考を拘束するような考え”のことです。

つまり、最初に知ったことを信じ、その考えがすっかり凝り固まったようになっているのが先入観。

しかもそれが、間違っていたり偏った考えである場合でも、変更や訂正をすることが出来ないのが、先入観なのです。

先入観があれば、それにしたがって行動や思考をしますよね。

ですので、物事を別の角度から考えたり、柔軟に発想を変えることが出来なくなってしまいます。

特に長年同じ仕事に携わってきた人、長年同じ業界の仕事をしてきた人は、自分が最初に教わり、やり続けてきたことが正しいと信じてしまいます。

たとえそれが、間違いの無いやり方なのだとしても…「新たなアイディアを加えることでもっと良くなるかもしれない」と考えることが出来なければ、物事は発展していきませんよね。

人は歳をとればとるほど、変化よりも安定を好む傾向もあるので、尚更、先入観というものから解放されることは、なくなっていくのです。

だけどビギナーなら、ゼロから全てが始まるわけです。

先入観がないので、ある意味怖いもの知らず。

ビギナーならではの視点と柔軟な発想で、新たな風を吹かせることが出来たりするのです。

1.マニュアル通りに出来ないので逆に新鮮なものが生まれる可能性がある

どんなことにでも、マニュアルや、基本のやり方が存在しますよね。

ビギナーの人は、最初にそれを教わることになるでしょう。

つまりこれが、先入観が作られていく過程と言ってもいいのです。

とはいえ、最初は誰だって、全てを完璧に覚えてこなすことは出来ません。

教わり、実際にやってみながら体に覚え込ませていくことで、新しい物事を習得していくのです。

この過程こそが、ビギナーなんですよね。

赤ちゃんが、立ち上がって歩こうとしても、最初はうまくバランスが取れずに転んでしまうのと同じです。

どうすれば上手く立てるだろう、歩けるだろう…と、踏ん張り方を変えてみたり、何かに捕まってみたりして、歩けるようになっていくものですよね。

ビギナーの立場の人も、出来ない段階で自分なりに工夫したりすることで、マニュアルにはない新たなやり方を発見したり、自分なりの最短の道を見い出したり出来るのです。

その発想こそが、これまでにはない新たな発想であり、その仕事や業界にとって、新たな風を吹かせることになる場合もあるわけです。

マニュアルは、これまでにそれを行ってきた人たちによって、作られたものです。

そこには先駆者たちの英知が詰まっているのですが、それ以上のものでは無かったということにもなります。

それがビギナー目線だからこそ、他の発想が生まれることもあるんです。

2.予想外の動きをするので、競う場合は相手が読めなくなる


また、先入観がないビギナーだと、競う相手がいる場合に有利に働くこともあるんですよね。

自分でも分かっていないからこそ、動きが相手の想像の範疇に収まらないのです。

それが、そのコトを行うにあたって、常識から外れた変な行動だったりしても…その予想外の動きこそが相手を困惑させ、困惑している間に勝利しちゃう!なんてことも、あるものです。

それこそ、相手のほうに先入観があるんですよね。

ビギナーを相手にしたときに、「ビギナーだからこの程度だろう」「こんなことは出来ないだろう」と固定観念を持っていることによって、予想外の動きをされた時にパニックになってしまうのです。

もし、先入観なく柔軟な考えが出来れば、相手がビギナーであろうと、その場に応じて対応することが出来るはずですからね。

ビギナーの先入観の無さは、変な気負いもありません。

ビギナーなんだし!と、プレッシャーも無いので、最も自由に行動出来る時期なんですよね。

今ふと思い出したのは、水泳平泳ぎで、オリンピック金メダルをとった岩崎恭子さん。

1992年のバルセロナオリンピックで当時14歳。

史上最年少で金メダルを獲得したとして、大きな話題になりました。

その時のオリンピック新記録もたたき出したのですから、もう一気に大スターとなりましたよね。

もちろん、オリンピックの代表選手になるくらいですから、その時点でビギナーとは呼べません。

だけど中学2年生という若さで、初めてのオリンピックという大舞台。

それまで国際レースで名前が上がる選手ではなかったとのことで、まさに彗星のごとく現れたような存在だったわけです。

実力はあったにしても、ビギナーの立場であったことは間違いないと思います。

当然、本人も周囲もメダル獲得なんて想像していなかったようで、その気負わない立ち位置が、あの記録を生み出したのかもしれませんよね。

先日も何かの番組で久しぶりに、メダル獲得の瞬間の映像を見ましたが、本当に幼い少女だったんだな~って。

他の選手と比べても身体が小さく、きっと他の選手もノーマークだったのではないかと思います。

そんな少女が金メダルを獲得する。

まさに、ビギナーのなせる業だったのではないでしょうか。

岩崎選手の場合、その後のオリンピックでの活躍が見られなかったことも、ビギナーズラックのような印象を強くしたように感じます。

…だけど実際は、金メダルをとったことで、注目されただけではなく批判にもさらされたよう。

それによって、練習への意欲が失われたことが、その後のオリンピックに繋がらなかった原因だったそうです。

14歳ですから、批判にさらされるなんて耐えられるわけもありませんよね。

ある意味大人たちが、ひとりの優秀な選手の将来を潰したわけです。

後々大人になってからのインタビューで岩崎恭子さんは、当時「大人って…」って思ったと言っていましたが、ほんとそう!って、筆者も思います。

14歳の少女が国の代表として成し遂げてくれた事に対し、ひどい仕打ちですよね。

…話が脱線してしまいましたm(__)m

2.怖いもの知らず

ビギナーだからこそ成功すると言える理由には「怖いもの知らず」というのも挙げられますね。

先程も、先入観がないからこそ、ある意味怖いもの知らずであることが
有利に働くことをお話しました。

人は何かを行うとき、怖さが行動の邪魔をすることがあります。

その恐怖をできる限り避けたいと思うから、変化より安定を好むようになるのです。

何かを変えたり、何か新しいことに挑戦するときは、怖さが付いて回りますからね。

それに打ち勝つことが出来ないと、進化は止まってしまうのです。

だけど、経験値が上がってくればくるほど、色んなことが頭をよぎってきます。

それが失敗の経験を活かすということでもあるのですが、逆に新たな成功も生み出しづらくしてしまうこともあるのです。

その点、ビギナーには、経験によるリスク回避という思考がありません。

怖いもの知らずで、チャレンジすることが出来るのです。

それが功を奏したら、成功に繋がることもあるということです。

1.経験が少ないから失敗も少ない

また、経験が少ないから失敗が少ないということもあるんですよね。

もちろん、これは一概には言えません。

経験を積むからこそ、失敗を減らしていくことが出来るというのが、普通です。

だけど時に、経験値が上がるほど、失敗事例やリスクが想像出来てしまい、より緊張感が高まることもあります。

その緊張が、逆に失敗を生み出してしまうこともあるのです。

考え過ぎた結果、気負い過ぎて上手く動けなくなるんですよね。

この点で言えば、ビギナーの怖いもの知らずさは、変な気負いや緊張感を生み出すことがありません。

それゆえ、失敗が少なかったりもするのです。

先日も、フィギュアスケートの羽生選手が…ショートプログラムでは世界新記録の得点を叩き出したのですが、翌日のフリープログラムでは、ミスを連発してしまいました。

羽生選手らしからぬフリーで、結果は2位。

フリー後のコメントで「色々と考え過ぎた」と言っていたのが印象的でした。

羽生選手は、もうエキスパートです。

それにわ比較的プレッシャーに強いイメージがあったので、意外だったんですよね。

でも、羽生選手ほどの人でも、考え過ぎると気負いが働いたりするんだなと…思ったものです。

ほんのちょっとの心の変化でも、繊細なものほど狂いが生じるんですよね。

それが、ミスに繋がることもあるのです。

筆者も、以前結婚式場で働いていたとき、これと同じような失敗が何度もありました。

打ち合わせ段階からクレームがあったお客様や、細かい指摘の多いお客様の結婚式当日は、何かあってはいけないと相当な緊張を強いられます。

筆者は、経験的にはエキスパートの域に入っていましたが、そういった緊張感があるお客様の時ほど、何かとんでもないミスをやらかしたり、普段は絶対起きないようなトラブルが連発したりするのです。

もう、そんな経験値から、そういうお客様ほど何かが起きることも分かっているので、尚更緊張するのです。

当然、何度も何度も確認するのですが…いきなり、プロジェクターが壊れたりと、何で!?という事態が起きたりするのです。

もう、魔物が棲んでいるとしか思えないような(笑)

経験値による緊張感って、悪さをすることも多々あるんですよね。

その点、ビギナーには、怖いもの知らずという、最強の神様が付いているようなものなのです。

2.まだビギナーだという自負心がある

それに、ビギナーな人ならではの「まだビギナーだし」という自負心。

これによって、怖いもの知らずになれたりもするんですよね。

自負心とは、本来“自分の才能や仕事に自信をもち、誇りに思うこと”ですが、ビギナーの人の場合は、「まだビギナーである」という自信があるんですよね。

つまり、ビギナーだから失敗しても仕方ないだろうと思えること、ビギナーだからやってみるしかないと思えることで、怖いもの知らずで何でも挑戦することが出来るということです。

もちろん、ビギナーだからこその失敗もあるでしょう。

でも、その失敗が成長にも繋がるわけで、周囲の人も、ビギナーの人にそこまで、成功を求めません。

ですので、最も自由に、思うままに行動出来る唯一の時期が、ビギナーにはあるんですよね。

そうやって、自由に気楽に取り組むことが、むしろ成功をつかむ結果になったりもするのです。

エキスパートの人からすれば、ビギナーの怖いもの知らず、恐るべし!と言ったところ(笑)
「初心忘るべからず」とも言いますから、ビギナーの人は如何にこの時期の経験を忘れずにいられるかが、今後の成長をも左右するのかもしれません。