「指摘をすること」は簡単ですが「指摘を受け止めてもらう」というのは、とても難しいものです。

会社でもプライベートでも、他人に対して何かを指摘するというシーンは多々あります。

その場でサラリと伝えられる些細なこともあれば、言葉を選んで慎重に伝えなくてはならない重要なこともあります。

特に、誰かに考えを改めてもらいたい時や過ちに気づいて欲しい時には、人の考えや価値観に対して指摘を入れることになるので、とてもデリケートな発言だと言えます。

指摘を受け止めてもらうための10個のポイント

指摘をする時は、「相手との関係性や立場などを考えて発言しなくてはいけない」「相手を攻撃しているわけではないことを理解されたい」など、さまざまな思惑が働くでしょう。

しかし、そうこうしてると「思っている事がなかなか伝わらない」「本音で指摘できない」「指摘だと思われていない」など不本意な状況に陥りがちです。

今回は、自分の意思を明確に伝える指摘のコツや、相手に指摘を受け止めてもらうための話し方などを紹介していきます。

人間関係を良好に保ちつつも、必要な時にはきちんと指摘できるようなハッキリした人間になりましょう!

1.指摘に遠慮はいらない


まず、指摘をする際の大きなポイントとなるのは、指摘をする時の態度や伝え方です。

“指摘”というのは、単に自分の意思を述べるだけではありません。

「自分はこう思う」というのは単なる意見すること。

指摘の場合は、問題となる事柄を“これ”と取り上げて示すことです。

問題視される欠点や過失に対して注意するということになります。

物事の欠点を取り上げてわざわざ反対する理由を伝えるというのは、勇気のいる行動です。

気になることがあっても、なかなか指摘できずに有耶無耶にしてしまうことも多いでしょう。

もし伝えるとなった際にも、できるだけオブラートに包んで指摘する人が多いのではないでしょうか。

日本人は「NO」と言えない人が多いため、誰かの意見や考えについても反対したり異議を唱えることを苦手とするのでしょう。

こうした理由から、指摘をすることを躊躇ったり、言いたいことを明確に伝えられなくなってしまうのです。

しかし、これでは指摘する意味が全くありません。

指摘をする時は、変に遠慮をしてやんわりと意思を伝えようとするのではなく、ズバリ自分の意思を堂々と伝えることが重要です。

遠慮によってミスが防げなかったら意味がない

遠慮をして指摘をしても、本来伝えたい内容がうまく伝わらなかったり、重要性が感じられないことがあります。

指摘しようと思うからには、何か確固とした理由があるのでしょう。

ならば、きちんと根拠を踏まえて説明するべき。

遠慮抜きに指摘をするべきです。

遠慮をした結果、指摘しなかったり、指摘がうまく伝わらなかったりすると元も子もありません。

遠慮したことが原因で、問題を解決できず、誤ったまま事を進めてしまったりする方が大問題です。

「あの時に指摘していれば防げたミス」が起きてしまったら、後味は最悪です。

折角事前に分かっていたのに、遠慮をしなければ防げたのに、と後悔するような事態にならないように指摘をするべき所では、ビシッと指摘しましょう。

2.先輩後輩は関係ない


指摘をする際に、どうしても気になってしまうのが、先輩後輩などの上下関係でしょう。

仮に遠慮をするなと言われても、そのまま間に受けてしまっては関係に亀裂を生じかねません。

きちんと互いの関係性を重んじた上で行動に移す必要があります。

しかし、やはり仕事などを円滑に、より良く進行していくためには指摘は欠かせない部分です。

時には先輩に対して指摘をしなくてはいけないこともあるでしょう。

立場が上の相手だからといって指摘を控えるのは良くありません。

お互いに伝えやすい環境作りを

一概に先輩と言っても、指摘をしやすい先輩、しにくい先輩という人達がいるはず。

指摘をしやすい先輩というのは、主に親密度が高く話を通しやすい相手ではないでしょうか。

先輩の性格にもよりますが、中には後輩から指摘されると嫌な顔をする人もいるでしょう。

プライドが高く、自分の意見を反対されたりすることを極端に嫌がる人もいます。

しかし、どんな相手でも、指摘する必要がある時には向かい合わなくてはなりません。

こんな時のためにも、常日頃から良好な関係性を築き上げ、信頼を勝ち取っておくことが必要不可欠。

先輩後輩という立ち位置をわきまえながらも、互いが互いを認め合い、良きパートナーとして頼りあえる仲であれば、指摘をする時にも躊躇なく意見できるはずです。

3.謙虚な指摘を心がける

指摘する時に忘れてはならないのが“謙虚さ”です。

指摘は、人の間違いを正したりすることが多いため、伝え方によっては攻撃的だと勘違いされたり、ネガティブで否定的な態度だと思われてしまうこともあります。

指摘される側が、極力嫌な気分にならないように努めることが大切です。

恥をかかせたりすることがないよう、伝える順序と根拠をハッキリとさせて話すようにしましょう。

相手が間違っているからといって、傲慢な態度で上から目線で話すようなことをしてはいけません。

日頃から人間関係をよくしておく

指摘をした時に素直に「ありがとう」「助かったよ」と感謝をされるか「バカにしている」「生意気だ」と拒否されるかは、普段の取り組み方次第です。

日頃の態度や行動から、あなたの人間性がどう評価されているかによって、伝えたことを受け止める側の意識も違うでしょう。

信頼するに値しない、軽薄な人間だと思われていたら、いくら正論を述べても、相手としてはあまりいい気がしないでしょう。

逆に信頼を置いていて、憎からず思っている人間なら、もし仮に痛い所を付かれるような指摘をされても、誠実に受け止めてくれるはずです。

4.謙虚、尊敬、信頼の気持ちを忘れない

相手が指摘を受け止めてくれるか、拒否するかどうかは、信頼関係がいかに重要になるかが分かりますね。

謙虚な姿勢で、献身的に相手へ伝える努力をすること。

尊敬の意を示し、相手へ誠意を見せること。

上下関係や年齢などに関わらず、この2つを重んじて行動すれば指摘に対して反感を買ったり、顰蹙を買うことは無いでしょう。

そしてその上で築き上げた信頼関係が確かなものであれば、感謝こそあれど、心象を悪くすることもありません。

嫌味ではなくよりよくするために指摘する

指摘をする時は、相手の弱みに付け込んで優越感に浸るようなつまらないことは、決してするべきではありません。

重箱の隅をつつくような、チクチクとした嫌味な物言いや、相手を見下すような発言をするなんて以ての外。

指摘とは嫌味を言うことではなく、問題を解決するためにより良い策を投じてブラッシュアップしたり、方向性を正すことです。

相手を貶めたいがために発言するようなことでは、互いにとって本当に良い結果を出すことは難しいでしょう。

5.思いやりを持って指摘する

指摘は思いやりの心を持ってするものです。

自分の損得や利益ばかりを考えるのではなく、相手のことを思って意見を伝えているのであれば、あなたの指摘はきちんと届くでしょう。

自分本意な考えで指摘している内容は、相手に全く届きません。

指摘は、互いの状況や全体的なビジョンを正確に見極めた上で、最善の策を導き出すためにするべきです。

「自分にとって都合が悪いから」「自分の意思に沿わないから」なんていう理由で述べる指摘は、全くもってナンセンス。

「こうしたほうが全体がさらに良くなる」「こうしてしまうとリスクが高まるから考え直すべき」というように、全体を考慮した結果であるのだと明確に伝えましょう。

相手の状況を想像する

指摘をする時は相手の立っている立場を考えて発言するようにすると、どのような言葉や経緯で伝えることがベストなのかが分かってきます。

指摘を受ける側が今置かれている状況を想像してみることで、その人が重視していることや、どんな問題を抱えているのかという部分がより鮮明に分かってくるはずです、そうすれば自ずと、相手の求めている結果も見えてくるはず。

その結果のために、あなたの指摘がどうプラスに作用するのかというのを伝えることがポイントになります。

まずは、相手になぜ指摘をされているのか、あなたがどういう気持ちで指摘しているかを分かってもらうことが必要です。

その上で相手が指摘を受け止めることによって、どんな変化が起こり、結果的にその人にとってどんな利益やメリットがあるのかを具体的に伝えましょう。

遠慮がちに消極的な姿勢で伝えても説得力にかけますので、意見を述べる時は頭の中で話すことを整理してからキッチリと伝えるよう心掛けましょう。

6.目標を意識する

では、説得力のある指摘にはどんなことが必要なのかを考えて見ましょう。

相手の心にきちんと響く指摘をするには、自分の中で「なぜ指摘をするのか」という理由と最終的な目標地点が定まっていないといけません。

何のために指摘するのか落ち着いて考える

何を目標として、指摘をするのか自分自身で理解出来ていなければ、人に伝えることは難しいでしょう。

きちんとロジカルに順序立てをして考えることが大切です。

指摘をすることで何をどう変えたいのか、指摘をしなければどんなトラブルが起こり得るのかなど整理して考えていくと、相手に何をどうやって伝えるか目標が明確になります。

た間違いや欠点に対して、ただ漠然と自分の価値観で発言をしても、相手には全く伝わらないでしょう。

指摘内容に対して、なぜどうしてと言う疑問を投げかけられたとしても、相手を納得させるレスポンスができるように準備しておくと良いでしょう。

7.自分の意見を伝える

相手に指摘をする時は、周りの意見や評価を気にしてするのではなく、あくまでも自分の意見を伝えるべきです。

周りに流されて感化された意見を自分のものとして指摘するのでは、納得感に欠ける内容になってしまうでしょう。

伝える際にも大多数の意見なのだと主張して圧をかけるより、自分の意見として伝える方が受け止められやすいはずです。

理由もつけて説明する

自分の意見を伝える時は、根拠となる理由をつけて伝えるようにしましょう。

「ただ何となく」「周りが言っていたから」というような意見では受け止めてもらえません。

自分の意志を持って考え、導き出した意見なのだと分かるように説明するのです。

指摘する事柄について、どうして問題だと感じたのか、なぜ問題なのか、その問題に対してどうすべきだと思うのかという部分を明確にした上で、解決の手立とその結果に対して発言しましょう。

問題が解決されないまま進んだ場合のシュミレーションと、自分の指摘を加味して進んだ場合のシュミレーションをしてみて、その中で大きく異なる部分や改善される部分を相手に分かりやすく伝えることが説得力を強めるポイントとなります。

8.疑問調で聞く

指摘する際は自分の意見を押し付けないよう、疑問形を交えて話すと良いでしょう。

「こうするべきです!」と断定するのではなく、「こうするべきだと思うのですが、いかがですか?」と相手の返答を促すような聞き方をすると、会話が一方的にならず、互いの意見を尊重した結果が導き出せるはずです。

まずは相手の意見を聞く

人に自分の意見を伝える時には、ただ自分の主張ばかりをするのではなく、話し合いの中で相手の考えを聞き出すことも重要です。

まず、問題だと思う部分をより深く知るためにも「ここはこういう事ですか?」「ここについてはどうお考えですか?」と相手の言い分を聞くことからはじめましょう。

と言うのも、まずあなたが指摘する事が必ずしも正であるとは限りません。

指摘する時は、相手がどんな考えを持っているかを詳しく知るのが最優先です。

指摘する際には相手の意図を汲んだ結果を踏まえて、あなたの意思を伝えることで納得感も増すでしょう。

9.枕詞をつける

指摘をするという行為は、どんなにうまく伝えようとしても人の意見にものを申すという事には変わりありません。

ですから、話をする前にはそれとなく枕詞を付けて話の流れを整えてから話すようにしましょう。

突然本題に入るのではなく、なんてことない話題でコミュニケーションを取りながら話をしやすい和やかなムードを作るのです。

仕事に関係するシーンでは、ビジネス枕詞と呼ばれているものもあります。

ビジネス枕詞は極力口調を柔らかくやり取りが厳しくならないように見せるためのテクニックです。

よく使われるビジネス枕詞には「おかげさまで」「〜ですが」「ご存知の通り」「恐縮」と言ったものが挙げられます。

指摘の際も「〇〇さん、お疲れ様です。おかげさまであの案件うまくまとまりました!」と一言添えてから話題に入ることであなたが相手に対して信頼や尊敬を寄せていることを示せます。

その上で「あと一つ、ご相談なのですが〜」と切り出すのも良いでしょう。

話し合いの中で、異議を唱える場合も「ごもっともだと思うのですが〜」「大変恐縮なのですが〜」と枕詞を添えた上で意見すると相手の意思を汲んだ上での発言だという印象になるため伝わり方が柔らかくなります。

こうした枕詞は、次に続く言葉の棘を落として、話しやすい雰囲気作りに役立ちますので是非取り入れてみてください。

自分では解決策がわからないとき

指摘したい事柄があるけれど、自分ではうまく伝えられない。

問題があることを指摘したいけれど、解決策はわからない。

というような事も時にはあるでしょう。

こういう時は、正直に相手に打ち明けるのが最善の策です。

こういう場合も枕詞と疑問形で話すという部分をうまく取り入れて「大変恐縮なのですが、この件についてここは〇〇だと思うのですがいかがでしょう?」といったニュアンスで指摘すると相手に解決の手立てを委ねられます。

相談ベースで話しながら指摘をするのは、遠慮にはなりません。

遠慮して言葉を飲み込むことなくしっかりと伝えようとする意思を示しましょう。

10.相手の気持ちを受け止める

相手に自分の指摘を受け止めてほしいと考えるのならば、自分も相手の気持ちをきちんと受け止めなくてはいけません。

双方で意思の疎通ができていてこそ、言葉は正しく伝わります。

相手の意見や考えを理解するように努め、相手の立場や状況を鑑みた上で自分の意見を述べましょう。

意見を伝えたいと思うのであれば、誠意を持って向かい合うことが必要です。

感謝や気遣いは思っている以上に伝わりにくい

人によって物事に対する価値観や物差しは全く違うものです。

あなたなりの方法で感謝の意を示していても、もしかすると相手には伝わっていない可能性もあります。

相手を気遣って話を進めているつもりでも、相手からしてみれば、そう思える状況じゃないかもしれません。

あなたが思っている通りに伝えたいことが伝わっていると考えるのはやめましょう。

その過信が失敗に繋がりかねません。

自分の感情や気持ちというのは口に出すのが気恥しいと思う人も多いですが、他人に理解を求めるのであれば分かりやすく明確な意思表示をするべきです。

あなたの気持ちが相手に伝わっていないように、相手の気持ちも全て意図通りあなたに届いているとは限りません。

こうした点を踏まえた上で、誤解のないよう話を進めていくように努めるようにしましょう。

指摘とは

そもそも、指摘とはどんなシーンでどういう意図でするものなのか。

指摘という言葉と行動について基本的な部分を見ていきましょう。

あなたが指摘だと思ってしている事は本当に正しい指摘方法なのか、良く考えながらご覧下さい。

欠点や過失を具体的に取り上げて指し示すこと

指摘とは「欠点」や「過失」に対してするものだと定義されています。

これは、仕事におけるミスだったり、人の誤った解釈だったり、弱点だったりします。

欠点というのは不十分なものや、不完全なものを指す言葉で、合格点に達しない点数という意味でもあります。

誰かが100点だと思って示しているものが、実際は95点だとしたら「それは間違っている」ということを伝えますよね。

しかし間違っていることを伝えるだけでは指摘になりません。

「具体的に取り上げて指し示す」というのが指摘の本質なので、「100点ではなく、95点だ。ここが間違っているから5点足りていない。」というように欠点となる部分を明確に取り上げて示す必要があります。

過失についても同様です。

過失は、不注意や怠慢により起きてしまった過ちのこと。

本人が事実として認識していたことが実は間違っていたがあれば指摘して正してあげるべきでしょう。

特定の事柄を取り上げて示すこと

指摘は「特定の事柄」を取り上げて示すことでも使われます。

何かを指して「これ」と言うように示すことです。

例えば弱点を指摘する、欠点を指摘する、と言った場合、特定の事柄というのは弱点と欠点ということになります。

指摘、評価、批判の違い

指摘という行為と類似するものに、「評価」や「批判」というものがあります。

この解釈。

誤っていると、人に指摘をしていたつもりが批判をしていた…なんてことになりかねないので注意しましょう。

指摘

指摘というのは先ほど紹介したとおり「欠点や過失を具体的に取り上げて指し示す」ことです。

相手のした過失の事実を述べること

ポイントとなるのは、欠点や過失という具体的な問題点なハッキリとしていることです。

明確に「ここが間違っている」という部分が分かっているということは、伝えるべき事柄も具体性を持っていると言えます。

感情はなく事実を伝えること

そして、指摘の重要な点は「感情論」ではなく「理論」で話すということ。

問題となる欠点や過失に対して、指摘する理由が個人としての単なる好き嫌いや、気分的な問題ではお話になりません。

例えば、もしテストで欠点をしたとします。

それに対して「なぜ欠点なのか」と聞かれた時に「なんとなく」では通りませんよね。

「この問が間違っている。正しい答えはこうだ。」と伝えることができなければ、相手は納得しません。

指摘は、「わたしはこう思う」という個人論を問うものではなく「こうした事実がある」と示すものなのです。

評価

評価というのは、価値を見定めることです。

物事の性質や性能など能力的な部分に対して点数をつけると言うとイメージが付きやすいでしょう。

客観的な良し悪しを判断すること

評価をするということは、物事の善し悪しを判断することです。

その評価の基準となるのは、評価される理由や環境によって様々です。

基本的には客観的な視点で、私情を挟まず公平にジャッジするべきでしょう。

具体的には、評価対象に対して「わたしは良いと思う」と意見を述べたり「この〇〇の能力は非常に優れている」と価値を定める行為です。

理由が加わる

評価には一定の基準が設けられており、評価の善し悪しがなぜそうなったのかという理由についても必要になります。

ただ「これがいい」「あれはダメ」と言うのは感想に過ぎません。

「これは非常に良いものだ」と評価するなら「何故ならば」という定義が求められるのです。

評価はすなわち、判断することです。

善し悪しを分けたり、評価することで点数をつけるという行為ですので、「指摘」とは大きく異なります。

指摘は、こうした評価に基づいて事実を述べたり意見することです。

批判

批判というのは、物事の誤った部分について論理的に指摘した上で改善を求めることです。

指摘や評価と違い、意見を述べるだけでなく、その上でどう改善するか、状況を向上させるかという部分まで突き詰めて話すものになります。

行動の良し悪しを論理的に判断し解決すること

批判と聞くと、とても否定的でネガティブな様子を思い浮かべますよね。

しかし、ただ目の前のことを否定することだけが批判ではありません。

批判の一般的なイメージでは「それは有り得ない」「それは良くない」といった否定的な意見の押しつけだと思われがちですが、本来批判をするということは、非常に論理的な思考が必要になります。

悪いと思う部分に対して「なぜ悪いのか」という根拠を示して論理的に指摘することで、改善を求めることまでが批判です。

すなわち批判とは間違い指摘し、それを正すため論じることとなります。

相手の人格を肯定、否定する可能性がある

批判というのは、否定的な側面が強く、根拠なく攻撃することで人を傷つけてしまう恐れがあります。

あくまで論理的に努めて物事を改善していくのが批判ですが、これは一歩間違えると人の考えを徹底的に否定し、間違っていることを根拠を添えて明るみに出すことになります。

自分が正だと思っていたことを、誤ちなのだと論破されてしまったら、まるで自分自身を否定されているように思って自信を喪失してしまうこともあります。

論理的に話すと言っても、前述で紹介したような話し方のコツを踏まえて談義することを忘れてはいけません。

非難にならないように注意

「指摘」「評価」「批判」いずれも、人の考えや物事の善し悪しについても意見する行動です。

どれにしても、軽率にするべきではありません。

正しいと思い、良かれと思いしていたことが間違っていたと言うだけでも人によってはショックですし羞恥を感じるはずです。

しかもそれを気付かず、人から意見されるとなると、プライド的な部分が刺激されることも。

ですので、伝え方や話し方という部分には思いやりと配慮が必要です。

そうした配慮が行き届いていない人や、指摘・評価・批判の本質を履き違えて、相手を貶めようと考えるよな人は指摘や評価をしているつもりで「非難」してしまう可能性もあります。

非難というのは、人の欠点や過失を取り上げて責め立てることです。

「なぜ間違えたのか」「間違えるなんて有り得ない」なども言って相手の過失をただただ責めた所で、事態は全く好転しません。

非難というのは、相手を攻撃して自分が優位に立ちたい人がするような卑劣な方法です。

非難するつもりが無くても、話の運び方や伝え方によっては相手が「非難されている」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

そうならないようにする為にも、
相手に意見する時は、自分が言われる側の立場に立って事の流れをシュミレーションしてみてください。

「ここは間違っている、なぜ間違えたのですか?」と頭ごなしに言われたらまるで喧嘩を売られている気分になり、ついつい反発したくなってしまいます。

「おっしゃることはごもっともなのですが、ここは〇〇の方が良いのではないでしょうか?なぜならば〜」「〇〇というデータがあるので、こちらの案の方も検討してみてはいかがでしょうか?」と言われれば、特別嫌な気はせず相手の意見を受け止めやすいはずです。

これは、仕事に限らず友人や恋人などと話す時にも同じことです。

何かを指摘する時はこうした部分にも気をつけて、話しを進めるようにしてください。

まとめ

指摘するという行為は、日常的によくあることです。

仕事を進めている時などビジネスシーンはもちろんの事、プライベートで友人と話している時や相談に乗っている時など、物事や人の欠点や過失を見つけたとしたら、伝えてあげるのが相手のためにもなるのです。

とは言え、感謝の押し売りにならないよう、きちんと誠意を持って伝えることが重要になります。

ぜひ今回紹介したことを頭の隅に置いて、円滑に意見交換ができる場を作り出し、話をする時にも伝え方と思いやりを忘れずに進めるようにしましょう。

そうすれば、相手にあなたの指摘を受け止めてもらえるはず。

結果的に指摘した事が功を奏し、より良い結果が出せたならば万々歳。

言葉というのは、その場の空気や表現一つ違うだけで、意味が変わってしまうとても難しいものです。

しかし伝えないことで悩むよりも、伝えるために悩むことを選びましょう。

指摘にせよ評価にせよ、伝え方が上手な人は人間関係を良好に築けます。

人と話す時は、どんな内容であっても、相手を思って発言することが大切です。

相手のモチベーションを損なわず、むしろ鼓舞するような話ができる人になりましょう。

自分の指摘を聞き入れてもらうためにも、人からの指摘や注意されたことは真摯に受け止める姿勢を持って応じることが必要です。

それに、こうした意見というのは言われないより、言われている時の方が期待や信頼を得ているものです。

あなた自身も、周りから意見には耳を傾け、柔軟に対応しましょう。

互いに言いたいことをナチュラルに言い合える関係を築きたいですね。