右利きの多い日本ではあまり左利きに馴染みがない印象もあるかと思いますが、ごく少数派と言われる左利きの人たちにしてみれば、日常生活でいろいろ苦労が絶えなかったりするケースもあるそうですし、一方では、非凡な才能を持つという話も耳にします。

では、左利きの日常や才能には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

実際に苦悩やもたらされている才能を見ながら、右利きの人と左利きの人たちの違いを見ていきましょう。

右利きが多い日本

世の中多数派が正当化されることはよくありますよね。

その最も象徴とされているのが戦争とテロの差別化!!

こういう言い方をすると反感を買うかもしれませんが、極端な話、戦争も多くの人を傷つけ死傷者を産む武力行為ですし、テロとやっていることは同じなのに、何故か正当化され、未だにその責任を一部の人だけに押し付けられ、関わった人たちが本当に悪いことをしたと懺悔することなどありません。

一方テロは、犯罪行為とみなされ、悪の化身と認知されテロの可能性のある国が、渡航禁止を受けるなんて差別まで受けることもあります。

この様に、全く同じ行為であるにも関わらず、多数派が常識、少数派が非常識とみなされ正悪がわけられてしまうなんてことはよくあります。

さて、多数派・少数派の違いによる差別化は、何も戦争・テロだけに限った話ではありません。

右利き・左利きというどこにでもあるような利き腕の違いだけでも、多数派少数派による差別化は図られてしまっているのが現状のようです。

そして、後ほど語っていきますが、左利きの人たちは、この少数派ゆえの苦しみを、日々の日常であじわっているようですよ。

左利きは苦労することが多い!


右利きも左利きも基本的に変わることは無いと思いますが、先程もお話したとおり、多数派・少数派の違いによって、いろんなところで少数派である左利きの人が苦労されていらっしゃいます。

では、実際に、どんなところで左利きの人たちが苦労されているのかご紹介していきます。

文房具が使い辛い!

左利きの人たちの苦悩でよく耳にするのは文房具にまつわる話…

特にハサミは、右利きの人向けに作られているところもあって、左利きの人はかなり使い勝手が悪いそうです。

具体的には、ハンドル(取っ手)の部分の形状が異なっていることと、刃のかみ合わせが逆になっているところが大きく異なっています。

まずハンドルの部分に関してですが、右利き用・左利き用共に、親指以外の指を入れる箇所を大きくしているハサミは、左右のハンドルのデザインが逆になっています。

これは、それぞれ親指とその他の複数の指で持つことがバランス的に持ちやすいためにそのようなデザインにしているそうです。

ただ、近年では、ほぼ均等にしているハサミもありますし、大分差は無くなって来ているようにも思いますが、やはり右利き・左利きではデザイン的にも違いはまだあると言って良いでしょう。

次に、最も重要視したい違いは、刃のかみ合わせです。

これは右利き用のハサミを、あえて左手で使ってみていただければ分かることでもあるのですが、右手用と左手用では、刃のかみ合わせが逆になっているために、力の加わり方が全く変わってきます。

そのため、本来てこの原理で刃先に加わるはずの力が外に逃げてしまい、うまく切ることができなくなってしまうのです。

筆者は右利きなので、純粋に右利き用のハサミを左手で持ち試してみましたが、実に切りづらく苦労しました。

左利きの人たちが、右利き用のハサミを使うときも同様のことが発生し、紙を切るだけでもかなりハサミが使いづらく、苦労を強いられてしまうのです。

もちろん、左利き用ハサミは存在していますし、それを使えば問題なく切れますが、実際左利きは少数派なので、右利き用のハサミほど売上が上がらず、生産数も少ないため、結局探し回るか諦めて右利き用に慣れて使うかの二択を選ばなければならなくなるのです。

また、他の文房具を見ても、定規なら左から目盛りが振られているために、いざ線を引こうとすると、右利きなら左から右に線を引くために問題ありませんが、左利きなら、右から左に向かって線を引くことが多く、目盛りが逆になってしまうなんてことも多々あります。

この様に、右利きと左利きはすべてが逆(対照的)になってしまうために、少数派である左利きの人たちに配慮されていない文房具を使おうとするとかなり使い勝手が悪く苦労を強いられてしまうのです。

改札で切符を通しにくい


近年、SuicaやPASMOのように電子マネーを使い、公共交通機関に乗車する様になる便利な時代となっていますが、改札口でそれらのカードをかざすとしても、何故か左利き用には不便な位置に読取機機が設置されています。

これは昔からの名残なのだと思いますが、どうしても右利きの多い日本では、改札で切符を通す場所も向かって右側に設置されていますし、その習慣に習って、SuicaやPASMOなどのカードを読み取る危機も向かって右側に設置されているのです。

その為、左利きの人は、あえて右手に持ち替えて通さなければならなく、非常に使い勝手が悪いというわけ…

まぁ、少数派のことを配慮して極端に左利き用の改札口を増やしてしまうと、それはそれで、ややこしいことになってしまうのかもしれませんし、多数派に合わせるのが無難と考えられているのだと思いますが、それでも左利きの人たちにしてみれば不便であることには違いないでしょうね。

キッチン用品が使い辛い

実は左利きの人たちは、キッチン用具一つに対してもかなり不便を感じ、苦悩しているそうです。

例えば、包丁一つをとってみても、刃先の角度が左右逆であるために、左利きの人が、右利き用の包丁で野菜や肉切ろうとしても、まっすぐに切れず、何故か斜めに切れてしまうという現象が起こってしまうそうです。

その他にも缶切りやワインオープナーなど、右利き用に作られているところがあり、左利きの方が持つと、左右逆の機能を持っているために、かなり使い勝手が悪く、なれるのに苦労してしまうのです。

自炊する方たちには、キッチン用具は必須アイテムですし、近年は左利き用のキッチン用具も見られるようになってきましたが、それでも多く出回っているのは右利き用なので、不便ということは変わらないのだそうですよ。

左利きの人は才能を秘めている!?

何かとマイナス面ばかりが強調されているようにも思いますが、実は、左利きであることで、あるメリットも受けられると言われています。

それは、左利きの人には才能が秘められているという話で、正直利き腕だけでそんなに違いが出るのかと首をかしげたくなりますが、意外にも天才と言われた偉人や著名人たちには左利きがたくさんいるという事実もあります。

では、何故このような才能が左利きの人に秘められているのか、その秘密を探ってみたいと思います。

数字に強い


皆さんは左利きと右利きの人では、脳の働きの傾向も変わってくるという話を聞いたことがあるでしょうか。

脳そのものに違いがあるというわけではありませんが、左脳・右脳の使われる頻度が若干異なり左利きの人たちは、右脳で物事を考える傾向にあると言われています。

その為右脳がもたらす空間認識能力が右利きの人よりも長けているために、芸術的センスや理数系センスを持つ天才が生まれやすいという話も耳にします。

もちろん、右利きであろうが、左利きであろうが、右脳だけ・左脳だけを使って物事を考えるということはよほどの状況でない限りありえませんが、使われる頻度の違いは生じるので、左利きの人は数学に強いという一つの傾向が現れるのです。

ただし、これは一つの傾向でしか無く、個人差はありますし、理数系やデザイン系が嫌いという人は、勉強もそんなにしないでしょうから、当然、右利きより長けているということはありません。

あくまで脳科学的な見方から言える傾向にすぎないことをご理解くださいね。

1つの事をコツコツ続けられる


集中力の高い人は、必ずと言っていい程、モチベーションをキープするコツを理解し実践している人ばかりで、その事自体に右利き・左利きはそれほど関係ないと思っていたのですが、実は、同等の集中力の持ち主で比較すると、左利きの人のほうがコツコツ続けられる人が多い様に見受けられます。

何故、このようなお話をしているのかというと、実は脳科学の側面で見ると、左利きの人は、右脳の使われる頻度が高いとは言え、バランスよく左脳も使っているのに対して、右利きはかなりの割合を左脳を使って処理しているらしく、左脳の酷使故に、どうしても疲れやすくなってしまうのです。

もちろん個人差はありますが、一つの傾向として集中力が高いのは、左利きであることが多いと言えるでしょうね。

高い芸術性を持っている


先程もお話しましたが、左利きは右脳で物事を考える頻度が高いために、空間認識能力が右利きの人よりも高く、高い芸術性を持っているとも言われています。

そのため、絵がうまくなるためのトレーニングとして、右利きの人にも左手で描いてみることが推奨されているという話も聞きます。

もちろん、左で描いたからすぐに絵が上達すると言うわけではありませんが、そういう話を耳にするほどですから、やはり、芸術的センスは左利きのほうが高いということができるのだと思います。

特に、子供が幼い頃に絵を習わせておくと、脳科学的に左利きの方が芸術的センスに恵まれていると言われているだけに、きっと芸術的センスを持つお子さんに育ち、その結果、将来、デザイナーやイラストレイターという職種につける可能性も高まるでしょう。

もちろんそれだけが全てとは言いませんが、一つの可能性が広がるという意味では、左利きの方が芸術絵的な分野においては有利といえるのは確かですので、子育ての際の参考にすると言いでしょう。

音を聞き分ける能力が優れている

これはドイツである時期に行われた実験結果を元にお話しますが、その実験では、全く音楽教育を受けていない人たちを対象に右利き・左利きそれぞれの人達に音感テストを行ったところ、左利きの人の方が音を覚える能力が高かったという結果が出たそうです。

もちろんその実験でたまたまそのような結果が出ただけと言われればそれまでですし、能力には個人差が必ず存在するので、左利きが絶対に音を聞き分ける能力が優れていると言い切ることは出来ませんが、ただ、脳科学的に、左利きの人は、芸術的思考として使われる右脳をバランスよく使いやすいと言われているわけですから、少なくとも左利きのほうが音感能力は高いと言って良いと思いますよ。

左利きの天才にはこんな人も!

左利きは、右利きの人と比較して少数派であるために、比較的不遇を受けやすい傾向にありますが、そんな中でも天才と呼ばれる偉人や著名人たちがたくさんいます。

では、実際にどんな方たちが左利きとして有名なのか、偉人・著名人の一部をご紹介してい行きます。

左利きの歴史上人物

織田信長、徳川家康、マッカーサー、エジソン、ライト兄弟、ゴーギャンなどなど、歴史上の偉人はたくさんいらっしゃいますが、中には左利きの偉人たちもたくさんいらっしゃいます。

では、そんな天才とも言えるべき左利きの偉人たちを見ていきましょう。

アルブレヒト・デューラー

ルネサンス期に活動されていたドイツの画家で、『メランコリア I』、『聖三位一体』などが代表作として知られるアルブレヒト・デューラー。

ピカソやゴーギャンのように超有名の画家というわけでは無いと思いますが、知る人ぞ知るという画家であり、また一部では、ルイヴィトンなどのブランドでも有名となったモノグラムを初めて使った画家という話もあります。

ドイツでは実に有名な画家がで、父親も金銀細工師と、芸術家の血を引き継いでいるだけあって、実に写実的という印象を与えてくれるデューラーも実は左利きと言われています。

ただ、デューラーは子沢山家族に生まれている事もあって、結構貧困生活を送っていたという話もありますし、決して順風満帆な人生を送ってきているわけではないみたいです。

今でこそ、一部で天才画家として呼ばれていますし、かつてはレオナルド・ダ・ヴィンチとも数度会ったことがあるらしく、周囲の人たちの影響を色濃く受けているところもあるという話も耳にしますが、左利きである以前に、いろんな苦労を強いられながらも負けずに努力し続けてきた証が、天才画家と言われるゆえんなのかもしれませんね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチという名は、芸術に全く関心のない人でも、一度や二度くらい耳にしたことがある名前と言って過言無いでしょう。

特に名画『モナ・リザ』は、松坂桃李さんや綾瀬はるかさんが主演を務めた映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』の題材にも用いられましたし、その他にもミステリー映画としても知られる映画『ダ・ヴィンチ・コード』でも取り上げられ、名画に隠された多くの謎も解き明かされていますよね。

単純に芸術家として慕われているだけでなく、ミステリーファンとしても多くの謎を遺していったダ・ヴィンチの歴史に惹きつけられている方が多く、あらゆる意味で天才という名に相応良い芸術家と言って良いでしょう。

そんなダ・ヴィンチも実は左利きといわれています。