皆さんもお仕事の中で「リスケ」をする事があると思います。
でもちょっと待って!「リスケってなに?」このように思われた方もいますよね?
上司から「この企画だけどリスケしておいて。」など声をかけられても意味が分からないと何をしていいのかもわかりません。
ビジネスシーンでよく使われる「リスケ」ですが最近の調査では8割近くの方が言葉そのものを知らないようです。
大学ではこのようなビジネス用語は教えてくれませんし、上司に聞く事も少し恥ずかしさもあるでしょう。
しかしです。
知らないままにしておく事は社会人として考えた場合どうなのでしょう?
知らない用語や言葉はこれから仕事をしていく上で沢山出てきます。
それらの事をその場で処理しなければ後で後悔してしまうかもしれません。
ビジネスで使われる言葉はやはり把握しておく必要もありますから、分からない言葉などが出てきた場合には聞くという行為もとても大切になりますよね。
今回のテーマですが「リスケ」という言葉についてお話しさせて頂きます。
ビジネスシーンにおける使い方などもご紹介していくので、上司にリスケと言われたら「この事を言っていたのか」と理解出来るはずです。
それではリスケとはどういう意味なのでしょうか?
最初はリスケと言われる状況はどのようなものなのかを見ていきます。
リスケは忙しい証拠!
「〇君、この前の仕事だけど間に合わなそうだから至急リスケ頼む」
リスケの要求を投げかけられる場合はこのようなケースが多いです。
それは会社にとって良い事でもあり、忙しい証拠です。
仕事が暇ならば誰にも頼む必要もありませんしリスケ自体が必要ない状態です。
しかし、忙しい場合には誰かの手を借りなくてはいけません。
そして仕事を間に合わせる為に必要となるものが「リスケ」というものになります。
だんだんと意味が分かってきた方もいるのではないでしょうか。
感の良い方ですとこの時点で「リスケ」の意味を理解します。
リスケとは忙しい状態である。
これがリスケを必要とされる本質です。
それではリスケが何なのかをご説明します。
1.リスケとは?
仕事が忙しいからリスケ?
何の事だかサッパリという方もいると思いますが、これをしなければ間に合わないのもを考えて頂きたいと思います。
その答えは「スケジュールを変える」という事です。
リ・スケジュールという言葉の略を「リスケ」と表していたのですね。
皆さんも仕事の中でスケジュールが思っていたより進みが遅いなどを感じた事があるかと思います。
どう頑張っても予定通りには終わる事が出来ないとなれば、会社は信用を失ってしまいます。
そのスケジュールを進めるには何かをしなければいけなくなってしまうのです。
それがスケジュールの変更という事になります。
元の工程を変える事によって予定の日までに仕事を終わらせる事が「リスケ」になります。
また、少し違う意味でも使用されます。
返済計画などが合わない時にも「リスケ」を使う。
会社の財政的な面を考えた場合でも「リスケ」は使われる事があります。
金融関係では返済の時期を延ばすといった意味で使用されます。
ここで気をつけていきたいのがこの「リスケ」を口にする瞬間です。
リスケは2つの意味をもっている為に誤解を招く事にもなってきます。
クライアントなどが金融関係の場合、リスケと聞いてしまうと会社の財政が危ないのかといった誤解を招く恐れも出てきますよね。
スケジュールの変更の意味で言った言葉が業界によって色々な意味をもってきますのでご注意下さい。
英語で書くと?
リスケを英語で書いた場合は「reschedule」このような綴りになります。
分かりやすく日本語で書いてみると「再スケジュール」といった感じです。
スケージュールの再度見直すという意味でビジネスシーンではよく使われているのです。
言葉を略す事は便利でもあるのですが、元の単語などがわからないと意味が通じない事が色々と出てきます。
上司や先輩なども初めは戸惑ったのでしょうが意味を知り普段から使っていくうちにわからなかった事も忘れてしまいがちです。
入社して間もない新人さんにも普段のように「リスケ」と言ってしまうかもしれません。
仕事の内容によりますが、多くの場合は「スケジュールの見直しや変更」だという事を覚えておいて下さい。
外国人には通じない
さて、このリスケですが果たして外国人には通じるのでしょうか?
このリスケは外国人には全く通じません。
略してあるのですから当然ですが、リスケはビジネスで簡単に利用する事から生まれた言葉であり外国人の方へ話す時には「リ・スケジュール」の言葉を話さないと意味がわかりません。
リスケとはあくまでも日本人のみの言葉として捉えて下さい。
取引先などに外国人の方がいる場合や社内にいる場合も考えられます。
きちんと意味と本来の言葉を教えてあげなければ理解する事が出来ませんのでご注意下さい。
そんなリスケですがどのような方が使い始めたのでしょう。
リスケが使われた歴史について覗いてみたいと思います。
2.元々は誰が使い始めた言葉?
先ほども少し触れていますが、ローンや融資の返済などがある場合において返す事が難しい状況になってしまう時があります。
当初の予定通りに仕事が進まなかったりすると、返せるお金が足りないといった状況になってしまいます。
その場合には銀行であったり金融機関へ借入条件の見直しをしなければいけません。
この場合は返済額を下げてもらったり、返済の期間を延ばすという事が考えられます。
リスケは元々こういった形で使われてきました。
返済の再計画ですね。
返す事が難しくなれば借りている相手に相談しなければ解決はしません。
そうした場合に貸し手側が見直しを申し出るという意味で使用されます。
このリスケですが、こういった場合にはリスクも背負う事になります。
金融機関などでは信用して相手側に融資の申込みなどを検討するのですが、リスケをするという事は経営状態が悪いという事を自ら話しているのと同じです。
当然次の融資も受けにくくなりますしそれまでの信用というものも失ってしまうおそれがあります。
使う場所によってかなり意味合いも違ってきますよね。
ですからリスケを口にする場所だけはご注意下さい。
社外で使う場合には特に注意が必要です。
誰が聞いているかもわかりませんし、誤解を招く事にも繋がってきます。
ところでこのリスケですが、どの位の人が使っているのでしょう?
一般にはあまり聞かれない言葉ですが実際はどうなのかを見ていきたいと思います。
3.使っている人が増えている
このリスケですが最近では少しづつではありますが一般の方も使い始めているようです。
金融機関からビジネスで使われるようになり、それを普段の生活でも使用する方が増えた事が要因になってきます。
しかしながら一般における普及率はまだまだ浸透しているとはいえない状態で学生に聞いてもほとんどの人がわからないと答えるでしょうし、友人などの集まりでも使わない仕事の人であれば知っている人はあまりいないでしょう。
一見すると便利で多用性があると思う言葉ですが、多くの人へ馴染んでいくにはまだまだ時間が必要なのだと言えます。
ビジネスマン以外にはまだあまり浸透していない
リスケという言葉ですがやはりビジネス用語として使われるシーンが多いです。
中々普通の生活の中でリスケが必要という事にはなりません。
ビジネスにおいても様々な業種がある為、実際に使っている業種というのも限られてきます。
冒頭でにもあるのですがおよそ8割の方が言葉そのものを知りませんし、残りの2割においても多用している方はごくわずかという結果になっています。
いわゆる業界用語的な感じで使われているのだと言えます。
じゃあ覚える必要もないじゃん!といった意見もありますが、知っていて損はしませんし将来的にリスケを多用する職へと進むかもしれません。
どのような言葉であっても理解しておく事は大切になります。
リスケの場合も一部のビジネスでは頻繁に使用されている事も事実ですので、覚えておいてほしいと思います。
では実際にリスケを使うシーンについてお話しいたします。
4.リスケの使うシーン
リスケを実際にしなければいけない時が出てくるかもしれません。
どのような時にそれは発生するのかを理解していなければいけませんし、こういった場合のリスケはどうしたらいいのだろうという疑問もあるかと思います。
リスケにも色々と種類がありますし原因によって対処の仕方も様々になります。
スケジュールの変更という大きな枠は一緒ですが細かい所で何を優先しなければいけないのかが違ってきますよね。
どの問題も全て同じようには解決する事は不可能ですので色々なシーンを想定しながら、この場合のリスケには何をするべきなのかを考えていきたいと思います。
自分に原因がある場合
まずは自分に原因がある場合です。
自分が企画したものや進行中のものであれば、リスケの必要性が発生した場合には自らで対処していくが必要です。
色々な事を考えた場合、変更した内容や代替案などへスムーズに対処出来る人物はリスケを行った人物になります。
問い合わせや変更内容の指示、発注の変更など色々な雑務が出てきますので的確に指示をするためにも自分で処理した方が全体の事を見渡せる事になります。
これを他の人へやってもらうと何かの問い合わせがきた場合なども対応する事は難しいでしょうし、相手の信頼も失いかねません。
会社間なのか取引先も絡んでのリスケなのかにもよりますが、どちらの場合でも自分で計画を見直してみて「これなら予定通りになる」という事を確認しなければいけません。
原因が自分にある場合には人に任せる事なく自分で対応し、その計画について責任を持つ事が望ましいでしょうし信頼といった事を考えてもベストです。
ここで問題になるのが上司自らに責任がある場合です。
上司がきちんとリスケを実行する事が最も望ましいのですが、つい部下へ頼んでしまうケースが考えられます。
そうした場合に「ご自分で変更して下さい」とは言いにくですよね。
こうした場合には違う上司などへ相談してみる事も一つの解決策です。
自分が部下である場合、リスケした後の対応にも追われる事になり本来の仕事にも支障が出てしまいます。
別な意味で抱える必要のないストレスも発生し体調の悪化などの心配もあります。
上司から言われて悩んでしまった時は別な上司などへ相談して、何か良いアドバイスをもらう事も大事になってきます。
会社によっても色々な営業方針がありますが縦社会の企業もまだまだ沢山あります。
上司の命令は絶対といった所もあると思いますが、リスケの場合は色々とやらなければいけない事も多く発生してきますので自分の仕事を安易に増やさない事も大切になります。
それでは他人の原因でリスケが必要な場合はどうでしょう。
他人に原因がある場合
他人の計画したものが変更しなければいけなくなった場合において、最初にやるべき事は発案者・計画者への連絡です。
最初に自分が知った時においてもまずは連絡するという事を行います。
なぜ連絡が一番先なのかですが、計画した人物であれば代替案も考えている可能性が非常に高いと言えます。
リスケを多用する仕事であれば今までの経験から変更のおそれがあるといった事も最初から想定出来ます。
計画自体が途中まで順調に進んでいたとしても何らかの理由で変更しなければいけない場合を経験してきた可能性が非常に高いと言えるでしょう。
そうした事を考えていくと計画者への連絡が第一に優先されます。
その上で自分がどう動けばいいのかなどを打ち合わせすればムダな時間や行動を避ける事が出来ます。
リスケの場合は時間が非常に大切になります。
きちんと仕事を遂行するためにも何が一番かという優先順位を決めてスムーズに変更作業に入れるようにしなければいけません。
ここまでは主に人物に原因がある場合で考えてきましたが、外的要因も考えておかなければいけません。
その場合はどのような点に注意が必要なのかを考えていきます。
天災など外的要因がある場合
リスケは計画そのもの自体が原因となる場合だけではなく自然的なものが原因になる事も十分に考えられます。
突然の天災によるインフラのストップなど色々な場合が想定されますよね。
その際に必要なのは直属の上司へ報告し、指示を受ける事がベストです。
天災の場合は責任は会社自体に発生し、個人の力ではどうしようもありません。
そんな時に自分で動こうとしたり計画者へ投げ出したりという行為は会社の信用問題にもなりかねません。
直属の上司へ報告するという事が一番先にやらなけばいけない事で上司の判断からその先の上司などへ連絡が入り、最終的な指示を待つ事が大切になります。
その間にやるべき事は天災の状況を把握する事になります。
何かを運搬する必要があるのであれば、道路状況の確認であったりとやれる事も見つかると思います。
自分でやれる事の範囲もとても狭くなりますが、指示が出るまでは出来る事をやりながら動けばその後の対応にもスムーズに進む事が出来ます。
そして原因も色々ありますが精神的なものもあるという事を覚えておいて下さい。
ネガティブな原因であることが多い
何かを計画する時ですがその時の雰囲気でつい計画してしまう事があります。
きちんとプロジェクトを完了出来るのであれば問題ありませんが、冒険をしてしまう時も発生します。
進行中にやっぱり無理かもしれないとなりリスケが必要となる瞬間です。
大きな計画に対してですが、どの角度から見ても達成が可能な状態でなければ途中で変更しなければいけない状況が出てくると言えます。
やはり計画にムリがあったと思い始める事も非常に多くなってきます。
こんな状況の時にはリスケをしなければいけませんし一番多い原因です。
この場合の対策は早めに行動を移す事になります。
どの計画の段階で行き詰ってしまっているのかを把握し変更する必要があります。
こういった場合はプロジェクトに参加している全員が一緒に行動する事が最も望ましいと言えますので、参加者への連絡も必要になってきます。
役割的なものも発生しますしチーム全体で作業にあたる事が大切になってきます。
また、このような場合も直属の上司へ報告しその指示も仰ぐようにしなければいけません。
自分達の思っていた以上の事に発展するおそれもありますので報告などはきっちりとしていく必要があります。
ここまでリスケをしなければいけない原因についてお話ししてきましたが、状況的なものも大切になってきます。
次はこんな状況になった場合はリスケが必要になるという事をお話しします。
5.ビジネスシーンでリスケする状況とは?
ビジネスにおいてリスケの必要性というものはかなり多いのではないでしょうか。
色々な状況がありそれらの事に対して的確に対応していかなければいけません。
実際に考えられる状況とはどのようなものがあるかを見ていきたいと思います。
顧客の都合でやむを得ずリスケした
顧客の都合はリスケをする確率も高いといえるでしょう。
最初の計画の見直しなど途中で言われるケースがほとんどになります。
顧客も色々な利益などを考えますので、変更を告げられたらリスケを行うしかありません。
その場合の変更ですが、これも顧客の要望を最優先に行う事になります。
計画が途中まで進行していた状況でもかなり違った要望をしてくるかもしれませんよね。
自分たちの範囲内でおさめる事が出来るリスケならば問題はないのですが、中には全く違った変更になってしまう場合も発生します。
こういった場合になりそうな時はすぐに上司へ相談して下さい。
その後の対応的なものを任せる事が出来ますし変更しなくとも良い部分も出てくるかもしれません。
要望だけを取り入れてしまうと会社の利益がない状態にもなりまねません。
その様な事態を招かないようにムリな要望であればすぐに上司へ報告や相談を持ちかけるようにして下さい。
これは顧客だけはなく自社の方にも関連してくる問題ですので必ずするようにして下さい。
次もよくあるのですが納期に関してのリスケです。
納期が遅れてしまいリスケをお願いした
仕事では色々なアクシデントが発生します。
部品が届かなかったり天災などにより配送が出来ない状態などあらゆる事が考えられます。
その場合にも当然リスケを行わなければいけません。
顧客との契約では必ず納期というものが発生します。
その日までに仕事を完了させなければ契約自体に意味を持ちません。
しかし、事前に遅れるという事がわかれば対応する事も可能です。
顧客に頭を下げ事情を説明することから始まりますが、ここからのリスケも大変になります。
まずは変更した納期には必ず間に合うようにしなければいけません。
これが全てにおいて最優先とされる事になります。
色々な事情が発生すれば一度の納期の遅れは許してくれる事もありますが二度目には取引停止などへも繋がってきます。
計画に携わる全ての人のアイデアや経験などで乗り切る必要が出てくるのです。
当然、こういった事態でも上司への報告は必要です。
上司はその立場で顧客に謝罪しなければいけませんし会社の信用にもなってきます。
報告が済んだらリスケの開始です。
どのような工程でするのが一番早いのかを検討しなければいけません。
その時は二度目はないものと思いながら変更プランを立てるようにして下さい。
簡単ではありませんがこういった事は良い経験にもなります。
こういったアクシデントが起きた場合の解決策の一つとしても自分の知識となっていくので、とても良い勉強の機会であるとも言えます。
将来の後輩などへもこうしたリスケを伝える事が出来ますし、きちんとした対応を身につけてほしいと思います。
飛行機の欠航で出張はリスケになった
仕事で相手との打ち合わせなどに飛行機で移動するという事も出てきますが、天候などの影響で欠航してしまう場合があります。
その場合のリスケですがまずは相手への連絡が最優先です。
相手も天候などの情報はわかっていると思いますが電話をする事によって誠意が伝わります。
ここで一つの問題が浮かんでくるのですが「メールなどではダメ?」と考える方もいますよね。
同じ連絡方法だしメールでもいいのでは?と思いがちです。
連絡方法としては間違いではありませんが、相手がリアルタイムで見てくれるとは限りません。
電話であれば不在の場合でも帰社の時間など他の連絡手段も聞く事ができます。
相手の携帯番号などが分かる時にはそちらへ連絡すれば良いですし、相手との打ち合わせをかねてリスケを行う必要があります。
また、電話で話す事で書類を送るだけで大丈夫など、色々と提案を受ける場合もありどうしても行けないといった状況であれば相手に失礼のない電話でのリスケ申し込みが確実になってきます。
欠航などの情報はある程度事前に知る事も出来ますので、天候が怪しい時やアクシデントが発生した場合は「相手に電話で連絡する」という事が大切です。
こうした状況はかなりの確率であり得る事ですのでその時々に合わせたリスケを行っていって下さい。
それでも自信がない場合などは上司で相談し指示を仰ぐという事が大切です。
次に考えたい事はリスケをする場合の注意です。
こうした事を考えながらリスケを行っていく事が大事になってきます。
仕事でリスケする時の注意点
仕事では色々な変更を余儀なくされる事態が多くあります。
予期せぬ出来事であったり突発的なアクシデント、災害などによる影響などはいつ起こるかわかりません。
ここではリスケする時の心構えを考えていきたいと思います。
最初から完璧に変更を修正出来る人は数えるほどしか存在しないでしょう。
それでもリスケをしなければいけない時には以下の点を頭に置き、行動する必要があります。
1.次こそは確実に行えるように態勢を整える
急な変更や自分が原因となった場合には満足出来るリスケを提案出来る人は非常に少ないです。
やはり気持ち的に焦りがあると代替案も完璧なものは作れません。
そして優先順位を間違ってしまってもいけません。
この順位を間違えてもムダな時間だけが過ぎてしまい更に焦りを招きます。
ただこういった経験も貴重な財産であると言えます。
失敗は誰にでも起こる事です。
その苦い経験を次のリスケに活かせば全く問題はありません。
相手側も誠意を尽くして出来上がったリスケを提案されれば頷いてくれるでしょうし次へのステップになっていきます。
そして今後の心構えも同時に学ぶことになります。
リスケに満足出来なければどこにミスがあったのかを考え、次のリスケではその点に注意しながら進めて下さい。
前の時は上司への報告が遅れた、チームでの役割分担が曖昧だったので時間がかかってしまった、自分の連絡ミスもあり相手に迷惑をかけたなど色々と思い浮かべる事が出来ると思います。
その為には自分でリスケを行った時にチェック項目などを作成しておくのも非常に有効な手段です。
どんな事にも対応出来るような項目を挙げておけば何が足りないのかもひと目でわかりますし、その情報をチーム全体で共有する事にも繋がり提案スピードも速くなるでしょう。
そのような努力をしても2回失敗してしまう人はいます。
そんな事態になってしまった時の心構えです。
3度目は無いように
細心の注意を払って進めたリスケも2回連続で失敗する事もありますよね。
色々と自分なりに進めてきたはずが結果的にはリスケにならなかったといった話しは耳にします。
会社や顧客も2回目となるとかなり印象的にも悪くなり自分の立場的なものも追い込んでしまいます。
そして3度目はないのです。
2度ある事は3度あるという言葉もありますがビジネスにおいて3度目は決定的なものに変わります。
職を変えなければいけない状態にもなりかねません。
当然ですが顧客の信用はゼロです。
配置変えも考えられますし、部署の移動もありえます。
ビジネスではこういった同じ事を繰り返す人には期待はしてくれません。
長い目で見てくれる企業も中にはあるでしょうがほとんどの会社では3度目という言葉は考えてくれないものです。
もしリスケを連続して失敗してしまった時はもう一度最初から組み直してみてどこが悪かったのかを知る事も必要です。
この部分を怠ってしまうと3度目も失敗してしまう確率が高いと言えます。
それを怠ってしまった人は最終的にはこういった状況にもなっていくでしょう。
周囲から信頼を失ってしまう
おそらくですが、会社での信用は取り戻せない状態になるでしょう。
3度目という事を考えてみると勉強し直す機会が十分にあるはずだからです。
顧客にしても担当を変えてくれといった事を伝えてくるでしょうし、会社は顧客の言うことに対して実行するしかありません。
最悪の場合は取引の停止です。
会社の大事なお客様を失ってしまう事にもなります。
3度目の失敗というものはとても大きなリスクがあるのだと思って下さい。
そのためにもリスケを行う場合には次から述べる事を確実に実行する必要があります。
2.影響する人全員に確実に連絡する
情報は漏れのないように確実に伝達することが大切です。
伝達の時に必要な事は焦らずに落ち着いて伝えましょう。
色々な状況がありますが焦って行動した場合は失敗する確率は格段に上がります。
なぜそういう事になってしまうのかというと、伝え忘れが発生するからです。
自分では全てを伝えたつもりでも何か一点抜けていた場合、その事が大きく作用する場合も出てくるのです。
その事を伝えなかったばかりに準備に多くの時間を費やしてしまいリスケがきちんと出来なかったといった事にもなりかねません。
問題が生じた場合には落ち着いた今の状態をしっかり把握する事です。
紙に書きだしてみる事も必要になってきます。
今の状態がどのようになっているのかが把握出来ればどこを改善していけばいいのかも見えるようになります。
その全てを関係する方へしっかりと漏れのないように伝える事がとても大事なのです。
そして伝え終わったならば次に考えなければいけない事は提案をきちんとこなす事になります。
3.無理なく確実に達成できるよう事前準備をしっかりする
リスケした提案が確実に達成出来なければそれは失敗です。
色々な関係者に迷惑が掛かりますし自分の信用にも作用してきます。
きちんと情報を集めた上で開始しなければ後で問題が起った時はその段階で終わりです。
ですから事前の準備だけはしっかりとするようにして下さい。
代替案を考えてすぐに実行する人は失敗する可能性が高いと言えます。
運搬が必要な場合などのインフラの確認や天候などのチェックも忘れずにやって下さい。
これ以上調べる事は無いという所まで来たら始めて行動に移す事が重要なのです。
仕事は準備がどれだけ出来るかで作業効率が全く違ってきます。
準備をしっかりとした人であれば2日でこなせる事であっても、その都度連絡している方では4日経っても終わりません。
作業に入る前にはこういった事をしっかりとやり終えて後から慌てることのないようにしていきたいですね。
次は顧客からの要望の場合ですが簡単にリスケを受けると自らの危機も招いてしまうので気をつけて下さい。
4.安易にリスケしない
顧客は自分の都合で色々と要求してきます。
仕事に慣れていない場合の新人の方に多いですが相手の勢いに押されてしまいリスケを受けてしまう事があります。
受けてしまった時点ですでに間違いをしているのですが、上司へ聞いてみるという事がとても大切です。
リスケは自分個人の問題ではなく会社全体の事にもなってきます。
個人的な判断でリスケをする事は非常に危険です。
顧客の要望であっても必ず連絡をして指示を仰いで下さい。
また、要望された場合であってもこのような努力は行うべきですので心掛けていただきたいと思います。
できるだけしなくて済むように努力する
顧客が強く変更を求めてきた場合であっても計画が大幅に変わるようであればリスケを受ける事は避けた方が無難です。
リスクを背負ってまで行う必要がないからです。
それでも求められた場合にはできるだけしなくてすむように勧める事も大切です。
納期などが迫っている場合などはリスケをする余裕もありませんし、行ったとしても失敗する可能性は高いですよね。
危険を背負ってまでする事でもないですしなるべく今の計画のままで進めさせてもらう努力をして下さい。
それでも尚、要求してきた場合は上司へ連絡し指示を待ちましょう。
以上がビジネスにおけるリスケの注意点になります。
スケジュールの変更という言葉自体にはあまり重みはありません。
但し、リスケを考えた場合には会社であったり顧客であったり色々な人が絡み自分の責任問題にも発展する恐れがあります。
準備などに時間をかけるといった事も出てきますので、リスケを簡単に考えず将来へ大きく影響するものだと考え取り組んで頂けたらと考えます。
次ですが、ビジネス以外でもリスケを行う方が増えてきましたがその時に起りやすい注意点をお話しします、
友達や家族のためのリスケの注意
一例としてあげますが家族や友達に旅行のプランを変更して欲しいと頼まれた場合、自分ならばどのような事から手をつけるでしょう?
まず大事な事は旅行の目的になります。
観光がメインなのか遊びがメインなのかはその目的によって様々です。
目的自体を把握してなければリスケをしても全く意味のない計画になってしまいます。
生活にも応用出来るリスケですが、相手の思っている事などをきちんと確認してから考えるようにして下さい。
この手順が間違ってしまえば自分の時間もムダになってしまいます。
更に計画を頼まれた相手からは信用を無くす事さえ出てきてしまいます。
1.信頼を損なわないように
相手が頼んできたから変更したのに逆に相手を怒らせてしまう結果になったという事は決して珍しい事ではありません。
先ほども述べたように目的をきちんと把握していない場合が非常に多くなっています。
頼んだ相手も最初のプランを見ればだいたい予想はつくだろうと考えていたかもしれませんし、お互いの意思疎通が足りなかった為に起きるリスケの失敗は沢山あるのです。
自分だけが悪くないと思ってもリスケを行う時には相手に聞きたい事を全て確認するという行為が大切になってきます。
安易な気持ちで引き受けてしまうと予想もしなかった結果になる時もありますのでご注意下さい。
2.当初よりもより良い計画にしよう
また、リスケを実行するのであれば目的はもちろんですがどのようなコースが希望なのか、宿の予算はなど色々な情報を聞く必要が出てきます。
ビジネスでもお話ししましたがこれが事前準備にあたります。
この準備がしっかりしていないとリスケしても相手には喜んでもらえません。
面倒でもありますがここが一番重要な作業ですので手を抜かないでしっかりと進めていってもらえたらと思います。
名誉挽回
そしてリスケには大きな期待をする事も出来ます。
過去にリスケをした時には失敗しても今回の計画で相手が満足した場合、それは名誉挽回に繋がります。
人には不思議な感情もあり過去の失敗を笑えるという事が出来ます。
但し、これは今回のリスケが成功した場合です。
あの時の失敗を今回活かした事によって起きる努力の結果でもあるのです。
失敗を成功の素にする
失敗をしたままで終わる人はリスケの作業には向かないと言えます。
失敗には何かしらの原因があり、その部分があやふやなままでは次の成功はないからです。
どこで間違っていたのかをきちんと分析する事も必要ですしそれが自分の勉強にもなります。
最初であれば失敗しても仕方のない事ですから、その事を次に活かせるようにして下さい。
まとめ
リスケというものは大変難しい事でもあります。
色々なパターンがありすぎてこれといった正解がないからです。
それでもビジネスなどではリスケは避けて通れません。
状況に合わせて行っていくしかないのです。
そういわれると少し怖いような気もしますが、リスケをしなければいけない状況になったら落ち着いて考えてみましょう。
最初は連絡などを確実にする事です。
やらなければいけない事を一つ一つこなしていけば、どのような問題でも解決出来ます。
やり方が間違っていれば失敗する可能性はとても高くなっていきます。
リスケは自分の評価を下げてしまう場合もありますが、絶大な信用を得るチャンスでもあるのです。
工程を作りきちんと実行すれば何も恐れる事はありません。
リスケは普通の生活ではあまり使われない言葉ですがビジネスでは大きな意味をもっています。
いつかリスケをやらなくてはいけない時になったら、気持ちを落ち着かせて出来る所から確実に進めていって下さい。