人を励ましてあげたくなる瞬間は人生に何度も訪れます。

励ましの言葉をもらうと、人は普段の何倍も頑張れるものなのです。

もしかしたら、あなたのほんの些細な一言で、相手の人生を大きく変えてしまうかもしれません。

そんなものすごい効果のある励ましをしたいものですよね。

でも、適切に使わないと悪い方向に作用してしまうことだってあります。

そんな励ましの言葉を、ベストなタイミングでかけてあげられるよう、まずはどんな励ましの言葉があるかから考えていきましょう。

励ましの言葉は人を勇気づける!

励ましたいけど、なんて声をかけたらいいかわからないときってありますよね。

せっかく励ますのですから、相手には元気になってもらいたいですし、相手の心に響くような気の利いた一言をこちらとしても言いたいものです。

励ますという行為は、何も言葉だけではありません。

どんなに気の利いたセリフを言っても、場所や状況が適切でないと相手の心には全く響きません。

逆を言えば、あまり気が利いてないセリフだったとしても、適切な場面で伝えることが出来れば、相手の心にグッと響かせることができます。

1.励ます目的


励ますとは、相手に元気になってもらうこと、勇気を出してもらうこと、力づけてあげることを目的としています。

例えば、失恋して落ち込んでいる友人に、励ましの言葉をかけて元気づけてあげることを目的としています。

意味としては相手を応援するイメージにとても近いです。

ですが、「応援する」とは若干使用方法が違います。

基本的に「励ます」とは、ネガティブな状態にある人に対して使う言葉です。

先ほどの失恋もそうですが、試合に負けたり、ミスをして落ち込んでいたり…。

そういう場面で使用されるのが「励ます」という行為です。

ちなみに「応援する」とはネガティブであるとかポジティブであるという概念はありません。

どちらの人に対しても使用することができます。

例えば「試合の応援をする」という言葉ですが、試合をしている人というのはポジティブでもネガティブでもないフリーな状態の人のことですね。

どちらかと言えばポジティブな状態の人です。

そういう人には「応援する」と言います。

「励ます」という行為は相手が落ち込んでいることが前提にあって初めて行われる行為なのです。

1.人を元気づける

落ち込んでいる人に対して、その人が元気になれるよう声をかけてあげる。

励ますにはそういう目的があります。

「大丈夫だよ」とか「心配ないよ」などという言葉をかけてあげると相手は安心するものです。

他にも「明日はきっと良くなるよ」とか「一人じゃないよ」など、相手が元気になるであろう言葉は全ては励ましの言葉として使用できます。

ひとつ注意すべき点は、励ましとアドバイスは違うというところです。

相手が落ち込んでいたり、悩み事を打ち明けられたりすると、ついつい解決してあげようと思って「こうしたらいいんじゃないかな?」なんて具体策を言ってしまったりするものです。

しかし、基本的に励ましとは、「私はあなたの味方である」ということが伝わればそれで十分なものですので、具体的な話はする必要はありません。

具体策は逆効果で「何も知らないくせに!」と相手の反感を買ってしまうだけです。

ですので、「励ます」の目的には人に元気になってもらうこと。

そして自分は味方であると伝えることです。

2.人に自信を取り戻させる


「励ます」には、元気にさせるだけでなく、自信を取り戻させる効果もあります。

例えば「試合で負けて落ち込んでいる友人を励ます」と言えば、元気づけるだけでなく、自信を取り戻させるという意味も込められています。

「自信を取り戻す」とは元気になるとかやる気を出すよりももう一歩進んで「自己の評価を上げる」必要があります。

つまり自信を取り戻させるとは「自己の評価を上げてもらう」ということなのです。

評価を上げる一番の方法は「褒める」ことです。

大人になると褒められる機会はグッと少なくなってきますよね。

落ち込んでいる人に少しずつでも自信を取り戻してもらうには、ささいなこと、小さなことでいいので頻繁に褒めるようにすることで、徐々に自己評価が上がってきます。

そういう意味では、元気づける意味での「励ます」は一瞬声をかけるだけの行為で終わることも多いですが、自信を取り戻させる意味での「励ます」はある一定期間その人に励ます目的で関わり続ける必要があります。

例えば子供がテストの点数が悪くて落ち込んでいたとします。

「きっと次は大丈夫よ」「テストの点数だけが全てじゃないわよ」なんて言葉をかけてあげることで子供を励ますことができます。

しかし、この励ましは最初に言ったような「元気づける」ための励ましです。

すっかり落ち込んでしまった自信を取り戻させるには、この場合は次のテストで点数が上がっている必要がありますね。

結果が出れば自信は取り戻せます。

そのためには、極端な例でいえば、簡単な問題を出して子供に答えさせ、「ほら、やっぱり出来るでしょ。」と伝える。

この積み重ねで「ボクは出来るんだ」という自己評価を高めていければ、自信を取り戻させるという意味での励ましはできていると言えます。

ちょっとした「できた!」を積み重ねてあげさせることが相手に対する励ましに繋がります。

2.励ますために出来ることとは?

単に「励ます」と一言で言っても、先ほども書いたようにいろいろな関わり方があります。

相手にどうなってほしいか、どういう目的で励ますのかによって自分の行動は多少ではありますが変化します。

1.優しい言葉をかける

励ますと聞いて一番最初に思いつくのは「優しい言葉をかける」ということだと思います。

一番よく聞かれるのは「よく頑張ったね」でしょうか。

どんなに結果が悪くても成績が悪くても「よく頑張った」と言われば結果だけでなく、今までの過程に対して評価してもらえている気分になります。

結果だけを見て評価されるのが今の厳しい世の中ではありますが、そばにいて励ます人というのは、結果よりもそこに至るまでの過程を評価出来る立場にあります。

優しい言葉をかけてあげるということは、結果よりもまずは、そこに至るまでいろいろと努力してきたその過程を褒めていると言えます。

「大丈夫だよ」「人は人、自分は自分だよ」「きっと次はうまくいくよ」などの言葉が一般的ですが、ちょっと言葉を選ぶのは難しいと思うようでしたら、自分がもし落ち込んでいたらこう言われたいと思う言葉を選んであげるのが一番得策であると思います。

一番大切なことは、相手を思いやる気持ちです。

それさえ伝わればどんな言葉であっても受け入れられるものです。

また、「やっぱり励ますなんて恥ずかしい…」と思ってしまう時には直接励まさなくても「コーヒーでも飲もうか」なんて誘ってただそばにいてあげるだけでも十分励ましになる時もあります。

もしくは、直接言うのではなく、メモ帳やポストイットに一言言葉を書いて貼っておくのもとてもいい方法ですね。

どんな方法でもいいので相手に伝わればそれでいいのです。

2.話を親身に聞いてあげる

相手が「愚痴を言いたい!」「とにかく話したい!」という気持ちが強い場合、ひたすら話を聞いてあげるだけで十分励ましになる場合があります。

人は落ち込んでストレスが溜まると対処行動として、それを吐き出そうとします。

人によってはガーっとマシンガンのように話しまくる人もいれば、沈黙を挟みながらポツポツと話す人もいるでしょう。

どちらにしても、人に話すことによってストレスを吐き出そうとしているわけですから、真剣に聞いてあげましょう。

注意すべきことは2つあります。

一つは途中で口を挟まないことです。

まずは相手に吐き出すという行為を最後までさせてあげましょう。

励ます言葉を言ったり、アドバイスをしたりなんてことをもしするのであれば、それは全部の話を聞き終わってからです。

愚痴を人に言うという行為は誰にでもできるわけではありません。

信頼できる人、親しい人に対してするものです。

自分は信頼されて愚痴を言われているわけですから、話を腰を折らずに精一杯聞いてあげましょう。

そしてもう一つは、片手間に聞かないことです。

相手が真剣に話しているのを、スマホをいじったり、テレビを見たりしながら聞いたりしてはいけません。

これは夫婦間や親子間など、関係が近くなればなるほどやりがちです。

ですが、これは一番やってはいけません。

相手の話を聞くときの姿勢は相手への尊重の度合いを示します。

何か他のことをしながら耳だけ傾けているよりも顔を向けて相手の目を見て話を聞くほうが良いですし、さらに良いのは自分の体ごと相手に向けて全身で話を聞けると、相手に対して自分の真剣さを伝えることができます。

いくら口で「真剣に聞いてるよ」と言っても態度で示すことが出来ていないと、結果的に励ましにはならないものです。

3.プレゼントをあげる

落ち込んでいる友人を励ます時、言葉で励ますことももちろん大切ですが、それに加えてちょっとしたプレゼントを贈ることも場合によっては効果的です。

ここで大切なことはプレゼントは何をあげるかということよりも、どんな思いであげるのかということのようがはるかに重要です。

思いがこもっていれば、何をあげても気持ちは伝わるものです。

プレゼントと一言で言ってもいろいろあります。

まずは、差し入れです。

例えば仕事で失敗した後輩など、何かトラブルが発生し相手がすっかり落ち込んでいるときというのは、あとからプレゼントをあげながら励ますよりもその場ですぐにあげながらさりげなく励ますほうが伝わりやすいものです。

そうなるとプレゼントはコーヒーや栄養ドリンクやおやつなど、今自分が持っているもの、すぐに近場で買えるものを選ぶと良いでしょう。

プレゼントを上げるまでに少し時間がある場合には、改めてプレゼントを購入しても良いかもしれません。

そういう場合は、入浴剤、アロマ、ボディクリームなど、「リラックスしてね」「気持ちを落ち着けて次頑張ろう」なんて思いが伝わるような品物を選ぶと、より一層思いが伝わりやすいです。

もっとしっかりとした、高額なものをプレゼントしようと考えた場合には、相手の役に立つものを想像して買うと良いでしょう。

仕事をしている友人なら、ネクタイ、ちょっと高級なボールペンなどもいいですし、子育て中のママだったらレジバックやお出かけバックもいいですね。

親しい間柄の人であれば、本も良いと思います。

本は何の本を選ぶかによってメッセージがストレートに伝わります。

元気が出ることをテーマにした本もたくさん売っていますので、そういうものを活用してもいいと思います。

メッセージはとても重要ですので、改めて物を上げる場合には、メッセージカードやポストイットを活用し、一言添えられるとさらに相手に伝わりやすくて良いかもしれませんね。

4.話の内容を否定しない

落ち込んでいる人から愚痴を聞いている時、もしかしたら自分の考え方とは違ったりするときがあるかもしれません。

それはあなたのほうが間違っているんじゃないか?、あなたがもう少し譲ってあげれば済む話だったんじゃないか?などと思ったとしても、それをその場ですぐに否定してはいけません。

前にも書きましたが、別にアドバイスがほしくて愚痴を言っているわけではないのです。

ただ聞いてほしい、それだけなんです。

ですので、話の内容が聞いていてちょっと不快に感じる時があったとしても、まずは口を挟まず最後まで聞きましょう。

人は普段の落ち着いた精神状態であっても自分の考えを否定されることを嫌います。

イライラしていたり落ち込んでいたりすれば、なおさらアドバイスや忠告は耳に届きにくいものです。

ですので、まずは相手がどうしたいと思っているのかを確認しながら話を聞きましょう。

大抵の場合には、ただ聞いてほしいと思っていると思いますので、否定することなくひたすら話を聞けばいいですし、もし、アドバイスがほしいと相手が言ってくるようであれば、その時に初めて口を挟むようにすればこじれることはないと思います。

5.気分転換に一緒に出かける

落ち込んでいる時に気分転換をするというのは、とても効果的です。

ですが、落ち込んでいる時というのは、自分から進んで外出しようとは思えない人のほうが多いものです。

ですので進んで誘って気分転換をさせることは、その行為そのものが励ましに繋がります。

あえて言葉で励まさなくても十分に伝わることでしょう。

誘う場所も、すぐに行けるところ、計画して行くところとそれぞれ考えられます。

まず、思いついてすぐに行けるところとして、公園や神社、お寺などがあります。

自然に触れ合うことで心身共にリフレッシュし、クヨクヨと悩んでいる自分というものと決別しやすくなります。

そういう場所はなぜか空気も澄んでいる感じがしますよね。

森林浴をするとリラックス効果があるのはもちろんですが、気分もすっきり晴れることが多いです。

すぐに行けるところにそんな場所がある人はすぐにでも誘ってあげたいものですね。

ちょっと距離のあるところに計画的に行く場合、実にさまざまな場所に誘うことができます。

さっきの自然系で行けば、海に行ったり、夜景を見たりするのもいいですね。

また、お笑いライブ、音楽ライブ、コンサート、スポーツ観戦など、実際に行くまでには少し時間がかかるかもしれませんが、良い気分転換になることは間違いなしです。

相手の趣味や好みがはっきりとわかっている場合は、こういう方法で励ますのもよいかもしれませんね。

励ましの言葉として伝えてあげたい4個の言葉

励ます方法にはいろいろありますが、やはり何と言っても言葉で伝えるのが一番早くてストレートに伝わります。

落ち込んでいる人に一番に駆け寄って言葉をかけてあげられると相手もきっと喜びます。

スピード感を持って相手に働きかけるにはいろいろと準備するよりもサッと近寄ってさらっと励ましの言葉を言えるほうがよっぽど相手の印象に残るものです。

では、どんな言葉をかければ相手の心に響くのでしょうか。

いくつかご紹介したいと思います。

1.私はいつもあなたの味方だよ

誰かに嫌われたり、人に嫌な思いをさせてしまったり…。

相手が孤独を感じるような状況にある場合、味方であるという言葉かけは非常に心に響きます。

「何があっても私はあなたの味方だよ」なんて言われたらとてもうれしいですし、心がスッと軽くなるものです。

ただ注意したいのは、むやみやたらに「味方だよ」なんて言葉を使ってはいけないということです。

やたらにあちこちで「私は味方だからさ」なんて言っていたら、信憑性もなにもあったものではありません。

普段から「味方味方」と言っている人は社交辞令のようにその言葉を使ってしまっているので、周りからの信頼度は低いでしょう。

本当の味方は軽々しく「味方だよ」なんて言葉は使わないものです。

例えば夫婦や家族、親友などの関係にある人は自分が味方だなんてことは最初からわかっているのでそんなアピールもしてきません。

あえて「味方だ」というのはその人とこれからさらに関係を築いていくうえで「これから私は何があっても味方でいれる関係になりたいと思っています」という自分の決意の表れがそういう言葉として発せられているに過ぎないのです。

ですから状況にもよるとは思いますが、いつも見方であるという言葉はそうそう使わず、味方であるということを行動や態度でアピールできたほうが相手から好印象を受けやすいでしょう。

1.ひとりで悩まないように声をかける

声をかけるという行為は大切です。

親しい人にもそうでない人にも言えますが、声をかけると自分の気持ちが直接相手に伝わるので、相手も励ましてくれているというのがわかりやすく、とても好印象を与えることができます。

ここで気を付ける点はに本当に言葉をかけて良い人かどうかきちんと判断してから話かけなければいけないということですね。

例えば、のプライドの高い人に励ましの言葉をかけようとした時、「気持ちわかるよ。」なんて声をかけたとしましょう。

相手はどう思うでしょうか。

「私のこと、バカにしてるのか!?」なんて思われる可能性もありますよね。

相手がどう思うかを少し考えてみて、かえって相手を怒らせるなんてことのならないように気を付けましょう。

2.孤独を感じで精神を病まないように

一人で悩むほど危険なことはありません。

一人で悩んでいるとどんどん思考が悪い方向に向いていってしまいます。

そうなると結果的に引きこもりなどの状況まで追い込まれ、最終的にはうつ病などを発症する危険性も出てきます。

人は「孤独になる」ということに非常に弱く、恐怖を感じてしまいます。

人は本来群れで生活する生き物です。

ですので、家族や社会の群れからはぐれたと感じた瞬間から体の中ではさまざまな障害が生じてきます。

まず脳が委縮してきます。

思考能力が落ちるので、良い方向に考えようと思うことすらできません。

ホルモンバランスも崩れるため体にも悪影響を及ぼします。

時には思いがけない病気が悪い精神状態によって引き起こされることもあるのです。

心と体は分離することはできません。

でも、だからこそ良い精神状態を保つ必要がありますし、もし気持ちが上を向かないのであればせめて身体面を充実させられれば、それだけでうまくいくこともあります。

よくガンを発症してもう治らないと言われた人が笑顔で笑って過ごすようにしてきただけでガンを克服することができたなんていうドキュメンタリー映像をテレビで見ることがあります。

心か体、どちらかが崩れてしまったときは、どちらか一方を何とかして回復させることができれば、もう一方も自然回復を望めるのです。

そのため、友人が落ち込んでいる姿を見た時には孤独感を感じさせないようにしてあげることが大切ですし、言葉かけがうまくいかないのであればせめて外に連れ出してあげたりして心身の片方だけでも充実させられるようにサポートしていきたいものです。

2.大変だったね

「大変だったね」という言葉はつまり共感するということです。

共感はとても大切です。

相手を励ましたいとき、励ましの言葉をかけるよりもまず先にしなければならないことは共感です。

肝心なのは、共感するのに言葉は必要ないということです。

相手が愚痴を言ったりしている横で「そうなんだ~」と相槌を打ってあげればいいのです。

簡単ですね。

でも、いろいろとアドバイスされるよりもただ共感されているほうが自分の主張を理解してもらえている気がして嬉しいものです。

「そんなことは言っても、ただそうなんだだけ言っているのもどうなんだろう」「本当は聞いていないんじゃないかとか思われないだろうか」と思う人もいるかもしれません。

ただ相槌を打つだけなのが嫌な場合には、相手の言っていることを復唱するのが一番効果的です。

「もう本当に大変でさ~」と言われたら「そっか。

大変だったんだね」と返しましょう。

「辛くて辛くて泣きそうだよ」と言われたら「辛くて泣きそうなんだね。」と返しましょう。

復唱するだけかよと思われるかもしれませんが、余計な言葉を挟まないようにするということはとても大切です。

その余計な一言は相手にとってはしっくりこないセリフなのかもしれません。

相手が発言した言葉だけを復唱すれば相手の本当に思っている事実から外れることはありません。

ですから、「辛かった」「大変だった」と言われたときは、「大丈夫だよ」「次頑張ろうよ」なんて言わず、「大変だったんだね」「辛かったね」と答えるようにしましょう。

1.共感されると、人は勇気を得ます

共感は人にその道に突き進んでいく勇気を与えます。

前にも書いたように、上手に共感できでば、もし自分と相手の考えにズレがあったとしても、共感から始めることでその後に続く自分のアドバイスも受け入れやすいものだからです。

落ち込んでいるということはマイナス思考になっているということです。

ですので、例えば「うんうん、わかるよ~」とか「私だってね」なんて共感する以上に言葉を続けてしまうと相手はさらに嫌な気持ちになるかもしれません。

自分の経験談をさも参考になるかのように話される人もいますが、それはあまりお勧め出来る方法ではありません。

他人は他人、自分は自分です。

大概相手の感じていることと自分が思っていることは同じ話をしていても違うものです。

例えば、一緒に映画を見て「楽しかったね」「そうだね」と共感し合ったとしましょう。

でも、自分はものすごくおもしろくてまた見に来たいと思うくらいだったとしても、相手にとっては「確かにおもしろかったけど、また見に来たいと思うくらいではなかった。」かもしれません。

それと同じで、相手が悩んで落ち込んでいる。

その姿を見て過去の自分の姿とかぶるところがあったとしても、本当に同じ経験であったかなんていうのは誰にもわかりません。

普通はズレているものです。

自分の経験談を話しても良い時というのは相手がアドバイスを求めているときだけです。

そうでない場合、自分の経験談を話して励まそうとするのは避けるべきです。

3.大丈夫だよ

「大丈夫だよ」という言葉は非常に取り扱いに注意する必要のある言葉です。

先ほども書いたように相手はマイナス思考に陥っていますから「大丈夫だよ」と言えばたいていは「何がだよ!」「根拠はあるのかよ!」と思われてしまいます。

もちろん、大丈夫だと言って良い場合もあります。

何かの勝負事の前であったり、試合の前、発表会の前など、不安な気持ちに負けそうになっている時や気持ちを奮い起こさせてほしい時などは「大丈夫だよ!」と言ってもらえることで勝負をしに行く心構えが出来たりします。

また、落ち込んでいる場合に使う時でも、自分がその道の専門家で確固たる知識と経験に基づいて言えるときは「大丈夫だよ」と言う言葉は非常に効果的です。

1.「大丈夫?」と言われると逆に不安が募る

何の根拠もなしに「大丈夫だよ」と言ってしまう背景には、自分自身も大丈夫だと思いたいとか「そんなことで落ち込まないでよ。」「そんなこと気にするなよ。」のように、早く相手をマイナス思考から回復させたい思いが感じられます。

だいたい「大丈夫だよ」と言っていいのは、その道の専門家だけです。

ガンであれば医者だけが「大丈夫ですから」と言えるのです。

「大丈夫だからね」と言われると「そうだよね」としか言えません。

「大丈夫じゃないから!」なんてなかなか言えるものではありません。

つまり、「大丈夫だよ」とは「もうこの問題は終わりにしよう」と言われているのと同じことなのです。

「頑張れ」なども同じですが、根拠もなく言うのはお勧めできません。

先ほどのガンを例に出して言えば、ガンであると告知されて落ち込んでいる人に、ガンになったことのない人が「大丈夫よ」なんて言っても嫌味にしか聞こえないでしょう。

同じくガンを経験した人であればきっと「泣いてもいいのよ」とか違う言葉をかけるでしょうし、頑張れという意味の言葉を言うにしても「受け入れていくしかないのよ」なんて言うでしょうか。

どちらにしても経験のある人から言われる言葉ですから受け入れやすいものです。

経験したことのない人が「大丈夫」というのが一番危ないのです。

ですが、「大丈夫」はとても気軽に使える言葉ですから、相手の落ち込みが激しい時ほど慎重に使いたいものです。

4.いつでも話聞くよ

「いつでも話を聞く」というのは「いつでもあなたを受け入れる気持ちが自分にはある」という意味です。

落ち込んでいる時、自分の思いや悩みをすぐに人に言えるとは限りません。

内容によってはすぐには人に話せない内容かもしれません。

そういう時、話をしてくれるのを待つ姿勢でいることは相手を信頼している気持ちの表れに他なりません。

また、いつでも話を聞く姿勢でいるということは、いつもあなたのことを見守っている、何かあったらあなたのことを優先するという意味合いも含まれています。

自分を特別扱いしてくれる存在というのはとても心強いものです。

特別扱いとはチヤホヤするという意味ではなく、優先するということです。

そういう気持ちを表現する方法として「いつでも話を聞くよ」と言えるのはとても良いことです。

1.いつでも、と言ったからには聞いてあげてください!

ただし「いつでも話を聞くよ」と言っておいてから、いざ話そうとしたときに全然聞いてくれなかったり、面倒くさそうにされたり、いつでも話を聞くと言ったことを忘れられていたりすると逆効果です。

まぁ、言わなくてもわかるかとは思いますけどね。

しかも、一旦評価が上がっていたのにも関わらずそういう対応をされると、評価の下がり方はキツくなることは間違いありません。

いつでも話を聞くと言ったからには、一晩中でも付き合う覚悟で言ってもらいたいものです。

2.これを裏切られると逆にどん底に落ちます

落ち込んでいる真っ最中というのは、なぜ落ち込んでいるのか、その詳細は人に話しずらいものです。

人は何かトラブルがあって落ち込んだ時、精神状態がグッと落ち込みます。

その後、時間の経過とともに少しずつ浮上し、少し経つと怒りの感情に近づいてくるのです。

その時に自分なりにいろいろと対処することによって、落ち込んだ気持ちを昇華させていくんですね。

ですから、人に愚痴りたくなった時というのは、落ち込んでいる真っ最中ではなく、少し時間がたって怒りやイライラなどの感情が芽生えたあたりになるわけです。

なので、落ち込んでいるときに話を聞こうと根掘り葉掘り聞いても、歯切れよく答えてくれる人は少ないと思います。

それよりも少し時間がたったあたりに聞いたほうがマシンガントークのように自分の思いのたけを話してくれるものです。

だからこそ、「いつでも話を聞くよ」というセリフは相手を思いやるとても良い言葉なのです。

ですが、いざ時間がたって人に話す気になったときに相手が聞く態度にないと、その時のショックはかなり大きなものになります。

悩んでいたことに対しては他の人に話したり、インターネット上で愚痴ったりと、今はいろいろな方法がありますので自然と解消されていくとは思います。

しかし、「いつでも話を聞くよ」と言ってくれた人への信頼度はがた落ちでしょう。

今後の人間関係にヒビが入ることは間違いありませんので、自分が言ったことを忘れずにするようにしましょう。