ネット上のweblio辞書によると、ノウハウとは、
①製品の開発や製造などの必要な技術・知識。

②ものごとのやり方に関する知識。実際的な知識。

となっています。

世間一般の使用法としては、ビジネス用語として①から始まり、使いやすくカッコ良かったため、次第に②の意味にまで広がっていった感じではないでしょうか。

現代では何々のノウハウという言い方は、実に頻繁に登場しています。

すっかり社会に定着したと言って良いでしょう。

例えばある企業のノウハウといった場合は、①の意味であり、②でもあります。

その企業の稼ぐ力、付加価値創造力そのものと言ってよいでしょう。

企業秘密であり、簡単に明かすわけにはいかないでしょう。

学ぶとすれば、まず、マネをする、語弊はありますが技を盗む、それらも含めトータルで学習する、ということになります。

ノウハウを貯めるために実践したいこと

ノウハウはぼんやりと日々を過ごしているだけでは、決して身に付きません。

何事に対しても高い興味と感心を示すとともに、それを一過性で終わらせないことが大切です。

それらを自分の中に、蓄積しておく方法を、常に持っていましょう。

それも自分なりのオリジナルであることがベストです。

つまりノウハウを貯めるための、独自のノウハウを開発しておくことです。

ノウハウとは?


ノウハウは日常の会話では、②のように、実際的な知識全般を指すことが多くなっています。

ここからは、具体的なテーマについて深く考える①の意味に立ち戻って、ノウハウの取得と蓄積について考察してみましょう。

意味

そのように考えていくとノウハウとは、技術、それも独自の、という面がクローズアップされてきます。

実際にそれを得ることで、他人または他社と差別化したい。

この欲求こそ、ノウハウを追求する大きな動機となっているに違いありません。

この気持ちはいつも大事に保持しておきましょう。

これこそすべての始まりです。

類義語

類義語集を見てみるとノウハウの類義語とは、技術、技術情報、技能、こつ、世渡りのこつなどと出てきます。

確かに〇〇ノウハウ本といわれる書籍を、これまでどれほど目にしてきたかわかりません。

そうした記憶が、最終的に世渡りのこつ、という解釈を認めさせているのでしょう。

ところで最近は、こうした安易なノウハウ本は減ったような気がします。

もっとも今は何でもネットで調べられるため、もうわざわざ本にする必要はないだけなのかも知れません。

ノウハウをためることで得られるメリット


こうして見ると、ノウハウとは現代的な各種のトリセツとも考えられます。

これをたくさん持っていれば、何かにつけて便利なのは間違いありません。

仕事においても、生活においても、また災害時でも、つまずいたり、いちいち立ち止まるようなことは、少なくて済むようになるでしょう。

急なトラブルに遭遇したとしても迅速に処理ができるようになります。

そしてあなたの周囲の物事は、他の人よりスムーズに運ぶようになります。

人に大きな差をつける、またはつけられるポイントになりそうです。

仕事の幅が広がる

サラリーマンにとって、自分の所属する以外の社内他部署や、他業界のノウハウを得ることは、これ以上ないほど役に立つ財産になります。

生産現場のノウハウを勉強した営業マンは、そうでない人に比べ、社内での信頼も、取引先への説得力もまったく違ってきます。

よりスケールの大きな仕事ができるようになることは言うまでもありません。

勝手に新しい仕事が自分にすり寄ってくる感じにもなります。

仕事の幅は大きく広がっていきます。

知識豊富になる

知識の豊富な人は、やはり知識の豊富な人との交流を望むものです。

お互いに磁力を発して惹きつけられることもよくあります。

そうしてますます知識が豊富となるチャンスが増えていきます。

こうなるともう好循環というしかありません。

とにかく質の高い人たちとの人間関係は、積極的に深めていきましょう。

こうした知識や人脈は、あなたの地位やキャリアが上がれば上がるほど、貴重な財産となって輝いていきます。

ノウハウを貯める方法

繰り返しになりますが、ノウハウを貯めるには、何事にも興味を持ち、持った興味は、そのまま維持し高めていくことが必要です。

熱しやすく冷めやすい性格では、何のノウハウも身に付きません。

心は熱く頭は冷静にとは、成功のカギともいわれます。

いずれにおいても一定の温度を保つことが必要です。

そのためには具体的に何が必要なのでしょうか。

とにかく勉強する

サラリーマン社会では、自己啓発ということが盛んに叫ばれます。

自分から、自分だけのノウハウを探して、保持していかないと、この世界ではやっていけまませんよ、という含意があります。

会社の援助で、英会話や、学習セミナー派遣などを後押ししているところはたくさんあります。

そういう制度があれば積極的に利用するとよいでしょう。

なかったら提言してみてはどうでしょう。

こういう建設的なことは、中小企業でも意外と採用されるケースが多いものです。

本を読む

日本の本屋さんは続々と潰れています。

日本全国の書店数は、1999年に2万2296軒だったのが、2017年5月には、1万2596軒と半分に近い減少ぶりです。

個人経営の小さな書店が消えてしまったのはもとより、大手のチェーン店も数を減らしてしまいました。

今や筆者の自宅周辺の本屋は、ショッピングセンターにテナント出店しているお店だけです。

また最近になって出版業界は、図書館に対し、発売されたばかりの新書を、複数購入して貸出しすることを、やめるよう申し入れたそうです。

あまり美しくない争いですね。

完全に読者不在になっています。

電子書籍に流れているのは間違いないとしても、読書の総量自体も減っているように思います。

最近はよい本が少ないという事情もないとはいえないでしょう。

逆にこういう時代であるからこそ、読書することは大きなアドバンテージをもたらすはずです。

セミナーに行く

日本全体では、一体どれくらいのセミナーが開かれているのでしょうか。

常設の文化教養教室以外まで含めた統計データはないようです。

しかしセミナーを成功させる方法といった「ノウハウ」は、驚くほどたくさん出ています。

それも企画から運営方法、総括まで多方面に及んでいることからも、盛んに行われていることは確かでしょう。

政令指定都市クラスの大都市なら、ビジネスから趣味まで、何も参加するものがない、と嘆くようなことはなさそうです。

その分野の専門家に会う

 
筆者のかつて属していた繊維貿易の世界では、あらゆる分野の専門家が協力して仕事をしていました。

例えば糸一つとってもたくさんの専門家がいます。

作り方も綿状の短繊維をまとめていって作る紡績糸と、最初から長い糸として生産するフィラメント糸の2種類あります。

これが編み、織り、染色、つまり生地の段階へ行くまでに、どれだけの専門家が必要と思われるでしょうか。

それは膨大な数に上ります。

さらに縫製をして、繊維製品になるまでには、プリント、刺繍、付属品、検品などさらなる専門家たちが控えているのです。

どこかのポイントで詳しくなろうとその気にさえなれば、適当な先生や師匠を探すのに、苦労することなどほとんどありませんでした。

実践して経験値を得る

それぞれの専門家は、詳しい教えを乞いたいと慕ってくる業界内部の人間を、足蹴にするようなことはまずありません。

偏屈で孤独をかこっていることの多い専門家のみなさんは、ここぞとばかり喜んで教えてくれます。

つまりどの部門に限らず、勉強する気さえあれば、講師はいくらでも存在している状態でした。

実際に彼らの教えを受け、ほとんど専門家の域にまで達した営業マンは大勢いました。

生産現場における実践を重ねて得た経験値は、どんな場面でも大きな力を発揮しました。

そうした人たちは、業界内部からの尊敬を集め、同業他社からさえ相談者が集まって来たものです。

そうしたネットワークの形成によって、仕事はますますやりやすくなります。

失敗から学ぶのも◎

筆者が携わっていた繊維製品輸入の仕事では、それこそ毎日が失敗の連続でした。

それらの失敗から学び、まったく同じ失敗はしないようになりましたが、それでも似たような失敗は繰り返したものです。

それは製品に関わる各業界の担当者が、しばしば変わることが大きな影響を与えています。

よく川上から川下へ、などと表現しますが、他業態を巻き込んだチームプレーなのです。

自分は進化したつもりでも、それだけで周囲状況は好転しない、ということが悩みでした。

いちいちよその社の人事まで口を挟むわけにはいきません。

そのため毎年どこかで、同じような説明を繰り返していたものです。

しかし失敗から学んだものは、決して小さくありませんでした。

そしてライバル各社に比べれば、比較的強力なチームだったと思っています。

継続してみる

ここの分野で強くなろう、と決めたら勉強を継続していきましょう。

実務の一環として勉強できればいうことはありません。

関心の途切れてしまうリスクは小さいからです。

そうでない場合は、定期的に気合を入れ直す必要があります。

これは同じ意志を持った仲間がいれば別として、一人ではなかなか難しいことになるかも知れません。

そういうときに備え、仲間ではなくても、相談したり関心を持ってくれる人を確保しておくとよいでしょう。

アウトプットする

学んだノウハウを実践する機会があれば最高です。

目に見える工業製品では、さまざまなノウハウが凝縮されてできいます。

あらゆるところに学んだノウハウが生きているとなればなおさらでしょう。

しかし、それらをうまくアウトプットできる機会があるとは限らないのは、しかたありません。

教育のためだけに、大掛かりな生産設備を動かすわけにはいかないでしょうから。

しかし軽工業なら可能性はあるかもしれません。

筆者のいた繊維産業の場合には、染色は大きな装置とエネルギーを必要とする重工業です。

しかし縫製は、軽工業の範疇です。

大変大きな違いがありました。

これとは違い、非製造業のノウハウならシュミレーションするだけでもいいでしょう。

十分効果の見込めそうなことは、いろいろとありそうです。

是非やってみましょう。

復習する

スキルを維持するには、実践または実践的な学習、練習を継続することが必要です。

身に付けたばかりのノウハウなら、なおさら復習を繰り返し、剥がれ落ちないようにしておかなければなりません。

その機会は自ら動くことで作りましょう。

やる気さえあれば、周囲を動かすことも可能になります。

協力者があらわれ、そして道はおのずと開けていくものです。

これは本当です。

是非やってみて下さい。

ノウハウを貯めるときに注意したいこと

ノウハウを貯めるに当たっては、何を選ぶにしても、つまみ食いで終わらないように気を付けたいものです。

どっちつかずとなってしまい、方向性すら見失うリスクがあります。

将来のビジョンはいつも描いて身近に置いておきましょう。

細かいところともかく、輪郭だけでもはっきりさせておく必要があります。

何を学ぶか選ぶときも、それらを参照しながら進めていきましょう。

本当に必要なノウハウか考える

ノウハウを取得するに当たっては、それが本当に必要なノウハウかどうかよく考えましょう。

ただし直近のことだけに制限する必要はまったくありません。

それでは思考の範囲が、狭くなってしまう可能性があります。

いつ必要になるかわからないけれども、身に付けておきたい、という沸き上がる向上心を感じたのなら、大事に育んでおくべきでしょう。

長いスパンで物事を考えるのは、悪いことではありません。

それどころが周囲は頼もしさを感じると思います。

整理整頓する

いろいろな技術が交錯し、絡み合ってノウハウが構成されているのが普通です。

それが交差するタイミングをつかむこそより大きなノウハウということもあるでしょう。

こういう大物は、よく分析を加え、分解した上に整理整頓し、大事に抽斗にしまっておくのがよいでしょう。

他のノウハウの分類に影響を与えることも十分あり得ます。

そしてそれらが融合し、新しいノウハウが誕生するかも知れません。

しかもそれを知っているのは、あなただけです。

これは大きなアドバンテージです。

ノウハウ同士をつなげる

ノウハウ同士をつなげることは、現実的にも非常に有効です。

もちろん、すぐに高い効果や、実際に付加価値を生むとは限りません。

しかし少なくとも、リスクヘッジにはなってくれます。

失敗を防ぐための視点が大幅に増えるからです。

そして間違いなく仕事の精度は、上がっていくはずです。

つまり、どういう形になるにせよ、やってみる価値は十分にあるということです。