先日の大学のサークルの飲み会に、大先輩(75歳)が偶然参加しました。
出席者は10名だったので、こじんまりとした個室に案内されて、ワイワイとお酒を飲みました。
1時間ほど近況報告とか私生活の話題で話が盛り上がったのですが、大先輩の学生時代のバイトのことでも超盛り上がりました。
バイトと言っても、時代によっていろんな新しいバイトも増えましたが、ひと昔のバイトも結構きわどいものがあったようで、興味津々で聞いていたのです。
今も昔も、高額の時給や日給のバイトになるほど、環境が厳しくて危険や事故の恐れが高いのも同じです。
もちろん時代と共に、バイトの中身も変わってきました。
先輩の話では、5人の仲の良い下宿仲間の友人がいました。
お互いに授業の代返(本人に代わって出席の返事をすること)をしたり、授業の内容を共有したり、朝まで徹マン(徹夜麻雀)する仲でした。
ある友人が下宿の家賃を滞納して、どうしても近々に10万円の現金が必要でした。
親には下宿代をもらっていたのですが、遊びに使い込んでしまっていたのです。
そんな時に行ったバイトの話しでした。
それは、口に出すのも恐ろしいのですが、簡単に言うと死体を洗うバイトなのです。
その友人は医学部の学生で、医療関係の仕事には興味を持っていたのです。
このバイトは所属していたゼミの助手に紹介してもらったようですが、一般的にはほとんど知られていないようです。
医師や看護士の資格が必要な場合もあるからです。
資格が無くてもできる範囲で、事故死や病死などの人間の遺体を洗って衛生面を保つのです。
仕事内容は具体的に書くつもりはありませんが、簡単ですが普通の人間ではできないような厳しいバイトです。
報酬は1日1万円で、当時のサラリーマンの月給が4~5万円だったので、月給の約5分の1です。
実習中の医学部の学生や助手も行っていたのですが、長続きしないのでバイトを探していたとのことです。
ちなみに、作業内容としては、「危険な仕事でなく、初心者も安心して行える高額バイト」と言っていました。
忍耐強い学生でも3~4回行えば、精神的にも参るそうです。
それ以外にも、体格が良かった柔道部の学生は、夜の歌舞伎町のスナックの従業員(まあ、用心棒です)としてバイトしたリしていました。
時々酔客が騒ぐのを抑える役目で、結構長続きしていたようです。
このように、昔のバイトの話をしてくれたのですが、お金が必要な時にはお世話になるバイトですが、出かけてみたが話が違った。
こんなはずではなかったと思った時もあったはずです。
そこで、そんな時にはどうするのか、辞めるにはどうしたらよいのか考えてみました。
️バイトをやめるときってどうすればいい?
バイトを予定よりも早くやめる時には、応募の時に期待したことと現実にはかなりのギャップがあったか、個人的に何か問題が発生した時です。
せっかくバイト先との契約を済ませて働きだした時に、やむなく辞めてしまうのはもったいないのですが、いろいろと個人的な事情があるからです。
そこで、辞める時には何らかの理由を言いますが、契約したいきさつもあるので、みんなが本当のことを言ったかどうかは分かりません。
そこで、辞めたいと思った本音の理由と、バイト先に伝えた理由が同じであったか、つまり「ホンネとタテマエ」に関して聞き取った結果がありましたのでご紹介します。
それによると、
バイトを辞めた理由のベスト5は
①学業優先(39%)、②仕事がキツイ(23%)、③人間関係(11%)、④時給が安い(10%)、⑤仕事がつまらない(7%)、でした。
なるほどと思うのですが、学生にとってはやはりお金よりも勉強が一番なのでした。
これに対して、バイト先に辞めたいと告げた理由のベスト5は
①学業優先「両立が難しい」(59%)、②仕事がキツイ(8%)、③サークルや部活「両立が難しい」(5%)、④時給が安い(3%)、⑤立地(3%)、です。
これを見ると、過半数の人は学業との両立が難しいという理由を伝えて辞めているようです。
この理由は、学生本来の大切なことですから、バイト先としても「当然分かっている上で申し込んできたのに」とは思いながらも、無下に拒否できないところもあるようです。
バイトをやめる正しい手順
いろいろと悩んだあげくに、バイトを辞めることにしました。
と言っても、今日で辞めますと簡単に言うだけで良いのでしょうか?そんな中には、しょっちゅうバイトを途中で辞めている学生は、電話1本で済ませている猛者もいるようです。
本人としては、せめて電話だけでも理由を伝えておかないと義理がたたないと言って、自分は義理堅いことを誇っているのですが、こんなことで済むのでしょうか?地方大学によっては、昔からずっと同校の学生をバイトで雇っているところもあります。
バイト先に迷惑をかけると、学校や後輩に影響がなければ良いのですが、電話1本はちょっと心配です。
では、実際に辞める時には、何をすればよいのかをまとめてみました。
️バイトをやめるときに最低限やるべき5個のこと
社会人が転職する時のように、辞めるまでにやることがいろいろとあるのです。
自分の都合で辞めるのですが、雇い主や同僚並びにお客様に迷惑が掛からないようにするのが大人の辞め方です。
では、辞める時に最低限やるべきことをまとめてみました。
最低1ヶ月前には伝えておく
辞める時にやるべきことの1番目は、雇い主に伝える時期とタイミングを考慮することです。
もともと、バイトをする前には、雇い主とキッチリ契約(正式には労働契約)を交わしておくことが必要なのです。
バイトを始めてから、思っていたことと違うと言ってトラブルになってしまうこともあるからです。
バイトを申し込んだ学生は厳密には「労働者」であって、雇い主との間で労働条件に関して文書で交わすことを「労働基準法」で定められています。
その中で明らかにしておく内容としては、雇用期間、就業場所、業務の種類、始業と就業時間、報酬、休日などが一般的です。
サービス業などの24時間営業しているところでは休日の取り方や残業の対応など、細かな取り決めをするところもあります。
これらを相互に確認して納得の上契約するのです。
しかし、短期的なバイトでは、口約束でスタートする場合もあるのですが、できる限り書面で受け取っておくべきです。
このような契約の場合では、法律上(民法上)では辞める2週間前までとなっていますが、会社の場合は多くは辞める1ヶ月前までとなっているところが多いようです。
しかし、コンビニやファストフード店などでは、多くのバイトや社員をシフト制で回しているところも多く、その場合は1ヶ月前にシフトが決まるので、急なシフト変更には対応できなくて仲間に迷惑がかかることもあります。
バイト中にそんな急なシフト変更で忙しかった経験があるので、余裕をもって辞める時期を伝える必要もあるのです。
店長などトップの人に伝える
次に、辞めることを伝える相手ですが、会社なら上司にまず相談するでしょう。
バイトの場合は、面接をして採用を決めてくれた責任者の人に伝えます。
いわゆるお店の店長さんでお店のトップに当たります。
事務関係やPC業務などの場合は、会社の社長とかオフィスの責任者である部長や課長に告げるべきです。
一番嫌われるのは、同じバイト仲間と帰りに寄った居酒屋で、お酒を飲みながら仲間に告白することです。
そしてその話がバイトの仲間から店長や部長に間接的に伝わると、辞めるまでに嫌がらせを受けたり、賃金のカットとか被害を受ける場合があります。
自分の辞めたいという気持ちは、まずは店長などのトップに伝えるべきです。
シフト作成にも影響が出る
学生がバイトをする時に大切なことは、もちろん時給は高い方が良いのですが、時給よりも大切なことは勤務時間のことです。
勉強や部活、サークルなどの予定もあると、それらの都合とバイトで働く時間とかが上手く融通できれば最高なのです。
そんなバイトの要望もあってか、固定制よりもシフト制を導入しているお店も多くなっています。
固定制とは、バイト先であらかじめ決めている始業時間と終業時間、勤務する曜日をカレンダーで決めて固定している方法です。
一般的なサラリーマンと同じような時間帯で働くことが多いようです。
夏休みなどでまとまった期間の時間が確保できれば、固定制でバイトする人も多いようです。
これに対して、働きたい時間と曜日を自分からバイト先に申請する方法もあります。
シフト制と呼ばれる方法で、コンビニや飲食店などの営業時間が深夜に渡って長い店舗や、24時間稼働している通販の仕分け工場などで採用されています。
このようなシフト制のバイト先では、1ヶ月先のシフト(予定)が決められているので、急に辞めることはシフト変更することになって、誰が辞める人のシフトを埋めるかで混乱する時があるのです。
こんなシフトの変更で迷惑を掛けないようにするためにも、1ヶ月以上前から申し出ておく必要があるのです。
もちろん、バイト先のシフトの作成状況によって、多少前後することも考えられます。
ギリギリに伝えるのはNG
固定制でもシフト制でも、やはりギリギリに伝えるのは大人のマナー違反と言えます。
前もってまったく伝えもしないで、ドタキャン的な辞め方をする人もいます。
雇い主や仲間にとっては、裏切られた気持ちになることでしょう。
いずれにせよ、バイト先の事情を知っているあなたが、適切な時機が分かるはずです。
ギリギリに伝えるのはNGなのです。
もちろんバックれもNG
学生生活や私生活で、思いがけずとても忙しくなることもあります。
友人が急病で緊急入院して病院に駆けつけたり、教授の都合で卒論の審査の予定が急に前倒しに変更になってバタバタとしてしまったりして、シフトの予定をすっかり忘れてしまうこともあるのです。
こんな事情で忘れてしまった時には仕方がありませんが、何だか朝から気分がダルクて、バイトするのが面倒になったとかでバックレる人がいるのです。
ギリギリに伝えられるのも大変ですが、知っていても休むことを連絡しないで放っておくことは最も迷惑な行為で、当然バックレもNGなのです。
残っている仕事を終わらせる
辞めることが了承されたときには、辞めるための準備が必要です。
自分がやっていた仕事は誰かに引き継がれることになります。
自分が辞めた後も、スムーズにお店が営業できるような配慮も必要です。
誰もが気が付くことだけでなく、人目につかないが大事なこともあるのです。
そんな些細なことも引き継いでおいてから辞めるのです。
また、現在自分が中心に行っている仕事も、それまでに終わらせるように計画を立てます。
やりかけの仕事が残らないように、ともかく完了させるのです。
自分の仕事を片付けておく
人の仕事を引き継いでやるのは、あまり気分が良いものではありません。
半分飲んだ飲み掛けのコーラの瓶を譲ってもらうようなものです。
そんな瓶よりは、まっさらのコーラの瓶が欲しいものです。
初めから飲むと本当に美味しく感じるのです。
誰かの飲みさしのコーラは、味が違うように感じて美味しくないのです。
バイトの仕事も、途中から引き継ぐことは、違う仕事をさせられているようで、気分が盛り上がりません。
嫌な仕事が半分残っていると感じるのです。
テンションは上がりません。
仕事の中身だけでなく、引き継ぐタイミングによっても、気合が入らない時もあるからです。
辞める前には、きっちりと仕事を片付けておくのです。
すると、後を引き継ぐ人も気持ち良く入れるのです。
シフト制の場合は、店長とも打ち合わせて、後任の人の希望するスケジュールになる様に、辞める時期を多少前後することも必要かも知れません。
やめた後に迷惑をかけないようにする
辞めるまでに仕事を片付けておくのも良いのですが、くれぐれも手を抜かないようにします。
シフト制でいろんな人が交代する仕事なら、仕事の中身は同じなのですが、固定制で自分だけのテーマを実施している場合では、同じ作業では対応できません。
引き継ぎの日程に合わせて完了させる時に、急ぐあまり手を抜いてしまうと、後でトラブルが発生する時もあります。
慌てたことで、後任の人に迷惑をかけてしまうことになります。
もしも、時間的に充分な確認なく引き継ぐ時には、当然そのことを充分に伝えておくのです。
少しぐらいやり残しがあったとしても、不完全なままで引き継ぐよりは、未完成の部分があることを承知してもらってから辞めることも大事です。
最近の傾向としては、スピードを上げて処理するよりも、サービスや仕事の質を重視する傾向にあります。
辞めた後に迷惑をかけて質を落とさないように心がけます。
バイト仲間に伝える
店長や社長に、バイトを辞めることを告げて了解をもらったなら、いよいよ次は現場のバイト仲間に伝える番です。
店長に伝えているから、店長から話が伝わるだろうと気軽に考えていてはダメです。
控室のボードに張り紙をしたり、みんなの連絡ノートに簡単に書き込むことはやってはいけません。
あなたの品格が疑われます。
ではどうするかというと、ひとりづつ直接会って、キチッと伝えるのが礼儀です。
仲のいい仲間だから、面と向かって辞めることを言うのは辛いからと逃げては行けません。
あの子も辞めたいと言っていたのを聞いたことがあるし、と思いだしても仕方がないのです。
陰でネチネチ愚痴をこぼすよりも、正々堂々と辞める方が素晴らしいのです。
「先に辞められたかあ」と嫌味を言われることもありますが、自分が決めたことですからしっかりして引き継ぐのです。
お互いに、気持ちは分かり合えているはずですから。
そして、みんなに辞める挨拶を済ませておいて、その間にも後の人に迷惑を掛けないように残った日を頑張るのです。
最終日まで仕事を頑張る
「あの学生は最終日まで仕事を頑張ってやってくれた」と褒められるように、頑張りたいものです。
現実には、辞める日が近づいて来ると、辞めた後の自分のことが気になります。
別のバイトに応募するとしても、次はどんなバイトに応募しようかとか、そこは自分に合っているのかなど、期待も膨らむからです。
友人の勧めでバイト先を変えることになっても、面接のこととか勤務場所への移動のこととか、考えることもたくさんあります。
しかし、それまでにレポートの提出が待っているしデートもしたいし、計画や夢もたくさん増えたのです。
そんな状況になってしまうので、最終日までテンションを維持してバイトをこなすのは大変勇気がいるのです。
努力も必要です。
しかし、何でも終わりが肝心です。
バイトを終える最終日まで頑張ることこそ一人前なのです。
最終日はみんなに感謝の気持ちを伝える
いよいよバイトの最終日がやってきました。
この場所まで毎日通ってきましたので、地下鉄の駅の風景や地下街の様子も懐かしく感じます。
ここまで歩いてくる道中でも、いろんな失敗の出来事や嬉しかったことなど、自然に思い出してしまいます。
固定制のバイトなら、朝の点呼の時にみんなの前で、課長からわたしが辞めることになって今日が最終日だと紹介されることもあります。
そして、何か一言挨拶を促されることにもなります。
このようにバイトでも大事に扱ってくれるところなら、しっかりと感謝の気持ちを込めてお別れを言うこともできます。
はっきりとした声で感謝の気持ちを伝えるのです。
その点、シフト制は申請通りにバラバラに集まることが多いのです。
そんな時でも、最終日のシフト表を確認しながら、1人づつお別れの挨拶と感謝を述べるのです。
忙しいので「あっソウなの、元気でね」ぐらいの短い会話になるかも知れませんが、できれば全員に告げることが必要です。
特に仲が良くて助け合った友達には、簡単なプレゼントを用意して手渡しするのも良いでしょう。
今までお世話になった気持ちを込めて
短い期間であっても、一緒にバイトをした仲間には、お世話にもなっているはずです。
大勢のお客様が来店するようなサービス業に従事していると、お客様からの細かなクレームは、その都度みんなで共有することは難しいのです。
他のバイトが受けたクレームを、自分にも向けられることがあります。
いちいち内輪ですぐに伝達することもできない時もあります。
そんな時には、たとえ自分が受けたクレームで無くても、しっかりと対応せざるを得ないのです。
そして、クレームを受けたバイトにいちいち伝達することも面倒なのです。
だから、そのお客様からのクレームは、別のバイトが対応して完結なのです。
いわゆる、お互いさまでそんな気持ちで働いているからです。
だから、細かなことまで考えると、全ての人にはお世話になったり助けられたりしているのです。
それを考えると、誰にでも今までお世話になった気持ちを込めてお別れの挨拶をするのです。
送別会を開催してくれる場合もある
シフト制でバイトしていると、みんなが一同に集まるということが難しいのですが、日勤帯の会社でバイトをしているなら、終業時間も合わせられるので、簡単な送別会を開催して暮れる場合もあります。
もちろん、そのバイトの仕事ぶりにもよるのですが、真面目に出勤して仕事をキッチリと処理していれば、仲間もきっと感謝の気持ちを伝えたいと思います。
その職場の上司やリーダーの判断で開催されるので、上司の理解があることも条件になります。
シフト制のバイト仲間でも、普段から気が合う仲間であれば、数人でお別れの会などもしてくれることもあります。
どちらの場合も、真面目に仕事をしていたという証でもあるのです。
バイトから正社員になって、さらに役員になった事例も多いのです。
いつでも、真面目にコツコツと働くことは素晴らしいことなのです。
️バイトをやめるときの切り出し方
バイトを始めてみたものの、どうしても自分の考え方と合わないと感じ、時給は良いのだけれども続けることができない、辞めたいと思い詰めることがあります。
理由はひとつだけでなくいろいろあるので、これだけを変更してもらうとか、これだけを我慢すればよいという問題でもないのです。
そう決心すると、店長に勇気をもってそのことを伝えて、了解をもらうことが必要です。
でも実際に辞めたいと伝えることは、どんなタイミングでどのように伝えるか悩んでしまうものです。
では、実際に辞めたいと決心して心が変わらないあなたに、辞めることを伝える方法についてお話しします。
バイトを辞めることの伝え方3パターン
バイトを辞めることを伝える時に注意することは、バイトと言えども1人の労働者であって、万一の時に備えて労働者は日本の法律で守られているということです。
逆に言うと、バイトと雇用主との関係は、基本的には労働基準法という法律で定められているのです。
つまり、今日でバイトを辞めたいと申し入れて、明日から出勤しないということは、厳密にはこの法律に違反するからです。
最低でも辞める2週間前には、バイト先の責任者に申し出て了解をもらわなければならないからです。
以前にも書きましたが、雇い主の方にも都合があるからです。
このことを書くと、今現在、明日にでもバイトを辞める気持ちで読んでいる人もいると思います。
驚くかもしれませんが、これが社会のルールなのです。
でも、逆にこの法律で守られていることもあるのです。
それは、バイト先から引き留められて辞めさせてくれなくても、退職の意思を伝えてから2週間後には、退職する権利が認められているのです。
法律で守られていることになります。
このような法的なことと、あとは感情的なことを考えながら、うまく伝えるのです。
直接伝える
相手に直接意思を伝えるということは、一人前の大人がする基本的な行為でありマナーです。
大げさに書きましたが、バイトをして報酬を頂いているからには、子供の遊びではないのです。
一人前の大人としてのプライドとマナーを守ってほしいのです。
これは、バイトだけの問題ではないのです。
大人の恋愛の場面でも同じことが起こるのです。
好きなタイプの女性がサークルの中で見つかって、話をしたい、デートしたいと思った時に、きっちりと相手に直接伝えられるかどうかの問題なのです。
バイトと雇い主との関係で、なんか最近あのバイトは元気がないなあ、とか仕事が遅いなあと雇い主が気にしている時があります。
バイトが何か言いたそうな雰囲気だけれども、意見を言って来ないしどうなんだろうと思われているのです。
好きな女性ができた時に、今の雇い主の気持ちになって考えるとよく分かると思います。
「好きならはっきりと直接伝えてよ!」という女性の気持ちです。
大人の条件は、自分の意思を直接伝えることです。
恋愛の場面と同じです。
意思表示を直接すれば、真剣に考えてくれるのです。
電話で伝える
雇い主が不在の場合が多いとか、長期で出張する時などは、直接会うことができない場合もあります。
早く直接伝えておきたいのですが、それができないのです。
そんな時には、前もって電話で意思表示をしておくことも良いでしょう。
この際は、およその辞める時期を伝えて、それまではしっかりと勤務することも添えます。
そして、直接会って話し合いする日も決めておけば良いのです。
気が弱い人なら、直接会ってすぐに辞めることを切り出しにくいのであれば、電話での意思表示も構わないと思います。
ただ、顔が見えないことで、意見が対立して喧嘩別れにならないように注意して話してください。
メールで伝える
最近では、友達の間の連絡は、スマホのメールやLINEが多いようです。
悩みごとの相談も、好きだ嫌いだという意思表示も、スマホでやってしまうことも多いのです。
すると、ついバイトを辞めたいという意思表示もメールで送ってしまうこともあります。
バイトをしている人に、辞めることをメールで伝えることについてアンケートをした結果があります。
それによると、バイトを辞めることをメールで伝えるのが許されると思う人は34%で、許されないと思う人は66%だったそうです。
許されない理由は、一方的なメールでは誠意が伝わらない、自分の肉声で伝えるべき、礼儀に反するなどです。
一方、許されると言う人の理由は、シフト制では店長に会えない時もあること、後で直接会って話す予定だから、いつも店長からの連絡がメールやLINEで来るから、などです。
許されるという人も、いずれは直接会って伝えたいという気持ちはあるようです。
メールで伝えても、最後はやはり直接会って話すことになります。
1番良いのは直接伝えること
退職の意思を伝える場合は、店長や責任者に直接伝えることが一番だと誰しも思っているのです。
直接会うことで、お互いの意思や要望もストレートに伝わるので、間違いがありません。
間接的に伝える時には、間に入った人の性格によって、間違ったシグナルを与えてしまうこともあって、誤解を招くこともあるからです。
だから、できるだけ直接会って、自分の考えを伝えることです。
メールや電話は非常識
メールや電話での連絡は、あくまで店長と今度直接会うためのアポイントをとることなら良いと思います。
そして今度会う目的は、退職について相談したいとあらかじめ伝えておくのです。
すると、雇い主も段取りを考える時間が持てるので、結論も早く出るかも知れません。
ただし、メールや電話だけで済ませて、直接会う気がないのなら、それは非常識と思われます。
特別な事情がない限り直接伝える
本人が交通事故に巻き込まれて緊急入院したとか、故郷にいる親が倒れてしまって、すぐに
実家に帰ってしまったなど、物理的に会うことができないような特別な事情がない限り、辞めるということは直接言うべきだと思います。
やめる理由をハッキリさせる
バイトをたくさん集めている会社は、ある程度のバイトは辞めていくことを前提にして採用計画を造っているところもあります。
つまり、すぐにカバーできるバイトもあらかじめ用意していたり、別の店舗のバイトをこちらに回して仕事を覚えさせるとか、いろいろと工夫もしています。
だから、バイトが辞めたいと申し出て来るときの動機も、よく分かっているのです。
仕事が多忙になって、今辞めてもらったら本当に困る時は、必死に引き留めに入ります。
だから、辞めたいという理由を聞いてきます。
時給が安いからと言えば特別に支給したいと答えるし、人間関係が嫌だというと、その相性が悪い人を相性の良い人に変えるので、続けてほしいとか、引き留めは必死になってきます。
だから、店長も仕方がないかなというような理由をハッキリと伝える必要があるのです。
つまり、辞めなければならない確たる理由と、なぜその日に辞める必要があるのかの2点を、しっかりと伝えることが必要です。
そこで、円満に辞めることができる理由については、次にまとめました。
学業に専念したい
大学生の場合は、良い成績で卒業して一流の企業に就職したいと考えているはずです。
バイトの目的はお金を稼ぐことと思いますが、卒業研究や論文をまとめる時時期は、当然学業を第一に考えて優先するはずです。
たまたま卒業に必要な単位が不足しており、今全力を上げて学業に専念したいので辞めたいと、学業を理由に告げる人が多いようです。
もう一つ付け加えることは、卒論の提出期限が決まっているので、それまでに必要な時間を考えると、今辞めるのがベストだと、期限もしっかりと話題にするのです。
体調が良くない
体調については、単に疲れていると言うだけでは納得されません。
しばらく休みをやるから、体調を戻して来いと言われると辞める理由にはなりません。
根本的な理由が必要です。
例えば、最近ときどきキツイ頭痛に襲われて、夜はよく眠れない日が続いていて体調も悪くなってきたので辞めたいのです」などと継続できない様子を伝えるのです。
就職活動がある
就活は、大学生活の最大のイベントです。
自分の将来がかかっているので手を抜くことはできません。
「バイトを辞めて就活に専念したいので辞めさせてください」と訴えるように言うと、店長とて拒否する訳には行きません。
まだ1~2年生でも、「インターンシップに参加したいので辞めさせてください」という手もあります。
引っ越しするため
大学のキャンパスに近い所に引っ越して、卒業研究に力を入れたいという理由も効果的です。
詳しく言わなくても、「事情により引っ越すことになりました。
遠くなるので辞めたいと思います」と理由を説明するのです。
家庭の事情
「家庭の事情で辞めたいと思います」という理由もよく使われます。
同じような言葉で、「一身上の都合で辞めさせていただきます」もあります。
個人の事情については、誰でもアレコレと詮索されるのも嫌なので、しつこく聞いてくることはないと思いますが、人によっては「事情とは?」と聞く人もいます。
こんな時には、「家庭の事情で」とこれ以上は言いたくないというような顔をすれば、あえて聞いてくることはないでしょう。
️バイトをやめるときは緊張する…勇気を出して伝えよう
期待を持って応募したバイトですが、いざ働きだすとこんなはずではと感じることもあります。
時給や仕事内容、環境と休みなど、先輩や友人の意見を聞いて応募して採用されたのです。
同じチェーン店でも、場所や店長の考え方により、バイトの数や運営の仕方も多少違っているのです。
もっと自由に選べるはずの休みも、バイトの人数も少ないとか、パートの人との呼吸が合わなくて負担が多いとか、ストレスも溜まってきます。
そんな時に、お客様とトラブルを起こすとか、仲間と口論するようなことがあれば、急に辞めたくなるのです。
そんな時には、思い切って辞めることも必要です。
そこで、円満に辞めるために注意することは、辞める時期と理由を明確にしておくのです。
辞めたいと告げる時期は、せめて2週間ぐらい前に伝えるべきです。
そして、店長か部長・課長などの責任者に、先に直接伝えるのがマナーです。
仲間を通して伝わるようなことではいけません。
バイトと言えども、働いて報酬を受け取っている訳ですから、一人前の社会人として対応する必要があります。
辞めると伝えるのは緊張するものです。
しかし、勇気をもって伝えることです。
そして、短い期間でも、店長や仲間にはお礼の挨拶を忘れないようにしましょう。