人も動物の一種です。
他の種族と大きく違う所は、力が弱い分頭を使い、考え行動する事が出来る点です。
その中でも、「理性」がある事が、他の動物たちと比べて大きく違う所だと言われています。
理性を持って行動する事が出来る人間は、より高度な関係を気づいて行く事が出来社会を円滑に回す事が出来る様になります。
理性ってどういう意味?
「理性」という言葉を辞書で調べると、物事を正しく判断する力。
と出てきます。
つまり、真と偽や善と悪など対極にある物事を見極め、判断する力という意味があります。
この力がある事により、人間は直接的な争いをやめ、より効率的に話し合いを行うなどして物事を解決する様になりました。
最近では、この理性を持たずに行動してしまっている方が多く社会問題にも発展しております。
理性的の反対は「感情的」
「理性」の反対語は、まさに「感情的」です。
理性が無くなってしまうからこそ、人は感情をあらわにし行動したり発言したりしてしまうのです。
最近では、メディアなどでの過激な発言が目立つなど理性が無い人々が増えつつあります。
理性の無い人が増える事は社会が殺伐として行く事にも繋がってしまう事でしょう。
その為、理性を失う事無く行動する事が、平和な社会を作っていく為にも大変重要です。
例えば恋愛
感情だけで進むと上手くいかない
恋愛は、まさに理性より感情が上回ってしまういい例かもしれません。
相手に夢中になり過ぎると、周りの意見が耳に入らずそのまま突っ走ってしまう人も少なくありません。
しかし、そんな溺れるような恋愛は、大概長続きしません。
自分を滅ぼしてしまい、日常生活に支障をきたす事もあるでしょう。
恋に夢中になる事は、人生にとって素晴らしい経験です。
しかし、その恋を長きにわたって楽しみたいのであれば理性を忘れずに行動しなければならないでしょう。
そうする事が、あなたの望む結果を掴む近道となる事でしょう。
理性的に考えてみよう
恋愛において、好きになってしまうと理論的に考える事はなかなか難し部分もあるかもしれません。
しかし、好き=付き合うとすぐに突っ走ってしまうと、その恋はすぐに終わりを迎えてしまう可能性もあります。
まず、好きな人が出来たらその人は本当に恋愛するにふさわしい方なのかどうかを見極めましょう。
もう既に好きになってしまった後では、それをするのは難し事かもしれませんが後になって「思っていた人と違う」と後悔しない為にはこういった事も重要です。
分からなくなったら、理解ある友達に相談するのも一つの手
恋愛に対して理性的に考えろと言うのもなかなか難しい話かもしれません。
そんな時は、親しい友人などに相談してみてはいかがでしょうか。
相談する事で、自分自身も冷静になる事が出来るかもしれません。
また、自分から見えている相手と友人から見る姿とではギャップがあるかもしれません。
そんな差に気が付く事でより冷静になるきっかけを得る事が出来るでしょう。
恋は盲目と言われる程、理性を失ってしまうものです。
少しでも理性を取り戻す為には、時に他人の力を借りる事も重要でしょう。
とにかく落ち着いて考えよう!
「頭に血がのぼる」という言葉がある様に、人間はあまりにも怒りが大きくなると理性をまたく失い行動してしまう事があります。
時には、そんな時があっても良いのかもしれません。
しかし、理性を失い行動した結果大概の場合後悔が待っています。
理性を持って行動する事が出来ていれば、もう少しうまく立ち回れたのでないかというような出来事も、後から後悔してももう遅いのです。
イライラして、理性がどこかに行ってしまいそうになった時はまずは深呼吸です。
とにかく一度落ち着いて、行動する事を目指しましょう。
そうする事で怒りの中にも少し理性をプラスする事が出来ます。
その小さな理性が、最悪の結果を防いでくれるのでは無いでしょうか。
ただしブレーキが効きすぎるのは注意を!
人間には感情があります。
しかし、その感情は時に理性によって抑えられる事もあるでしょう。
社会で生きていく上では、時に自分の気持ちを抑えて行動する事も必要です。
しかし、それはあくまでも仕事や友人関係を気づく場合などであり、いつもいつもそれをする必要はありません。
時に、どうしても納得いかない事や嫌な事があった時などには思い切って感情的に声を出してみたって良いのです。
いつもいつも理性を持って行動する事が出来る人は、そういません。
そんな事をしていてはストレスのあまり、体を壊してしまうかもしれません。
そんな事にならない様にする為にも、時には感情を出し自分の気持ちをぶつけていきましょう。
例えば仕事
理性が必要とされる場面には、様々なシチュエーションがあります。
その中でも、仕事場では理性がとても需要です。
理性を持たずに仕事をしていては、会社は立ち待ち立ち行かなくなってしまうでしょう。
感情を出す事は悪い事ではありません。
しかし、それは時と場合によると言うものです。
誰もが自分勝手に行動したり発言するのは家の中や家族・友人に対して行う事であり対価を得ている場でする事では無いのです。
その事を良く理解していない人が近年多く、様々なトラブルのきっかけになってしまっています。
上司に怒られた時に、感情的にイラッとしないように
社会に出て働くようになると、学生の頃では付き合う事が無かったような年の離れた上司と関わる機会が増えていきます。
今まで仲間内では問題なかった言葉遣いを注意されたり、仕事の内容を注意されたり。
働き出して暫くのうちは、怒られる事もあるでしょう。
中には、あまりにも理不尽な理由で怒られる事もあり、思わずイラっとする事だってあります。
それは人間なら当然の感情です。
しかし、そこで、そのまま口に出したり行動に出してはいけません。
そんな事をしてしまっては、結局あなたの為にならないからです。
上司に対して怒りをそのままぶつけても、返ってくるのはその後の気まずさだけでしょう。
一瞬スッキリする事が出来たとしても、決していい結果は生みません。
その為、イラっとしたときは理性を保ってその場をやり過ごしましょう。
上司から怒られる事は、嬉しい事ではありません。
しかし、後になって考えると、ありがたいと思えるような時が来る可能性だって否定できないのです。
多くの意見を自分の物にする事が出来る人は、一回りも二回りも人間として大きくなる事が出来ます。
すべては自分の為に、力にして行く方が、よっぽど建設的な生き方ではないでしょうか。
逆に上司は、むやみに怒るのではなく落ち着いて考えて!
上司の方々は、自分の意見が部下に伝わらずイライラしてしまう事もあるでしょう。
部下の失敗は結局自分に回ってきます。
その為、失敗を叱責してしまう事も分からなくはありません。
しかし、感情的に相手をしかりつけた所で相手には「怒られた」という記憶だけが残り、何故怒られたのかを理解出来ないままに委縮してしまう可能性があります。
その場は反省していたとしても、理由が明確に分かっていないと同じミスを繰り返す可能性があります。
そうなると、あなたの負担は減る処か倍増して行きます。
そうなってしまっては、何の意味もありません。
その為、相手にきちんと意図を伝える為には怒りを前面に出してはいけません。
少しでも前向きに話を聞いてもらう環境を作り、相手が萎縮する事のない場所を作っていきましょう。
良い上司は、仕事が出来る事は勿論ですが部下の事を考える事が出来るのも重要なポイントです。
理想の上司になる為にも前向きに行動していきましょう。
落ち着いて考えて建設的に進めましょう
仕事中にイライラしたり、怒りをあらわにする事は仕事場の雰囲気を悪くします。
皆で協力して行えばスムーズに行くような出来事も、その雰囲気のせいで上手く行かず、ギスギスとした雰囲気となってしまうでしょう。
そんな空間は、無駄な緊張を招き失敗に繋がる可能性があります。
その為、私たちは出来るだけ皆が楽しくコミュニケーションを取りながら仕事が出来る環境を作っていかなければなりません。
仕事は楽しいものでは無いかもしれません。
しかし、与えられた環境をどのような物にしていくかは、その場にいる人たちにとって大変重要なポイントです。
多くの方が気持ちよく行動出来る様に考え理性を持って行動していきましょう。
【建設的については、こちらの記事もチェック!】
理性的になりたい人におすすめの本はこちら
感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか
この本は、最近の日本では日常生活の多くの場面の中で理性を失い感情で動いてしまう方々についての記載がなされています。
SNSなどのメディアの炎上もその一つであり、人々は顔が見えない世界だからこそ相手の事を考えず酷い言葉を平気で投げかける様になって居ます。
その行為は、選挙活動や職場での過剰なサービス精神などにも繋がってしまっています。
相手の心に感情的にに動く事で、より優位に物事を運ぶ事が出来ると言うものですが、果たして本当にそれでいいのでしょうか。
相手の意思を無視し、巧みに誘導しているに過ぎないのではないでしょうか。
人間には理性と言うものがあります。
それを覗いては素晴らしい活動はする事が出来ないでしょう。
そんな事がこの本には多く書かれています。
今の日本の現状を理解し、改善したいと願う方々に是非読んで欲しい一冊です。
東大生の論理― 「理性」をめぐる教室
こちらの本は、実際に東大で教鞭を執っている教授が書いた書籍です。
世間的に見た、東大生理詰めであり、知的なイメージがあります。
しかし、本当の彼らの姿はどうなのか。
外にはなかなか見せる事のない、東大生の真の姿に迫った内容となっております。
彼が教えているのは、「論理学」です。
その中での「理性」とは何かをディスカッションを行った際の内容などが面白おかしく書かれています。
実際に1年間という長い期間を使って書かれたこの記録を見る事で、東大生の真の姿を見る事が出来るでしょう。
理性の起源: 賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ
こちらの本は、動物の中で唯一と言って良いほど人間が持っている「理性的」と言う事について触れられています。
理性的であると言う事は、人間にとってどんな意味があり、それは人の進化にどんな役割を果たしているのか。
その観点から「理性」と言うものを考える為のヒントとなる書籍となっております。
専門家の意見も多く寄せられており人の進化の過程から理性を考えるという面白いアプローチ方法で、
最新の成果を合わせながが人の起源に迫る、知的エンタテインメントです。