わたしの周りには、「限界」好きな仲間が多いようです。

先日も5kmのジョギングコースを一緒に走ったのですが、1kmほど過ぎたあたりで「もう限界!」と1回目のアピールがありました。

それでも、運動不足だから「もう少し頑張ろう」と激励してさらに走ると、2.5kmと目標の半分の所で「もう限界だ!」と2回目のアピールです。

急に激しい運動をしてかえって健康を害することになったら大変と思い、休憩を取ることにしました。

汗が吹き出していて息も絶え絶えで疲れたかなと思ったのですが、すぐに呼吸も正常に戻ったので、あと半分の2.5kmを頑張ろうと声をかけて気合を入れて、走り出しました。

すると、残りが1kmの所で「まじもう限界!」と3回目のアピールです。

「もうすぐゴールだから頑張って」と声をかけると、うなずいてまた元気よく走り出します。

そして、いよいよ5kmのゴールにたどり着いたのですが、腰を降ろして「ほんとにもう限界」と4回目の「限界」アピールなのです。

落ち着いてから、おまえの「限界」というのはどういう意味なの?と確認すると、「限界とは、もうやめてくれ、耐えられない」という意味で、気持ち的に止めたいということだ、との回答でした。

別の彼女は、会社の忘年会でおじ様たちの席の中央に座らされて、お酌をしたり愚痴を聞いたり、お酒の注文をしたりと大忙しです。

「わたしは仲居じゃない!」と文句を言うと、さすがにみんなは気を遣ってくれたのですが、こんな宴会は「もう限界」と決まり文句が出ます。

女性の場合は、「限界=耐えきれない」という意味で、体力だけでなく気力が限界という意味です。

さらには、好みが違うとか感覚が異なるという時にも「限界」と表現するようです。

連発する「限界」について、じっくりと考えてみたいと思います。

自分の限界を自分で決めつけてない?

限界とは、これ以上外には出られないというギリギリの範囲、境という意味です。

これ以上越えると、そのものが分解したリ壊れたりして機能を失うことになるのです。

無理な動作を続けて自分の体力の限界を越えてしまうと、大きな障害を抱えることにもなるのです。

だから、それまでのところで一旦休んで、体力の回復を待つのが常識なのです。

だから、スポーツをしていても、「強くなりたいのなら、自分の限界を越えるほど練習に励め」などと叱咤激励する時に監督から言われる言葉です。

でも、親友はその言葉通りに限界を超えるほど無理にランニングしたところ、中足骨を疲労骨折して1ヶ月間のリハビリの羽目になりました。

その時に監督は部員に向かって、「自分の体力の限界を知っておくように」と忠告したのですが、「限界を超えろと指示したのは、監督だろ!」と心の中で叫びました。

しかし、自分の限界を自分で決めつけていれば、ここが限界だと思って手を抜くこともあるので、強くなりたいなら自分で決めてはいけないとは思います。

そこで必要なことは、限界に挑戦する時のトレーナーを持つことです。

科学的な分析をしながら、理論的に限界を引き上げることが重要です。

単に気力だけで、頑張れ頑張れでは身体能力は伸びないのです。

限界を決めるも超えるも自分自身

何かの運動をする時に、今まで繰り返して実行してきた方法でのベストを記憶してるはずです。

短距離走でもマラソンでも、水泳でも構いませんが、これまでの公式記録での自己ベストという数値が目標となります。

これを上回るタイムを出せば、限界を越えたことになります。

そこで、毎日努力をして頑張って、やっと自己ベストを越えるタイムを出すことができました。

がむしゃらに頑張ってきた成果が出たと大喜びするのです。

しかい、この挑戦は継続して起こるものなのか、それともたまたま条件が良くて突発的に達成できたのかは分かりません。

限界を一度きり越えたのでは、意味がありません。

その記録に準じるタイムを継続して出さなければ実力がついたとは言えないのです。

つまり、当初あなたが限界だと考えた数字は、自分の中に自分が作った「限界」出会って、世間でいう常識的な「限界」でもあるのです。

日本一、いや世界一の記録を持つ圧倒的な力の持ち主は、常識的な限界を捨てて全く違う基準の限界を目標に設定しているのです。

自分の限界を越えるのも、あなた次第ということになります。

限界を超えれば成長につながる

成長するとは、現在の自分を超えることです。

会社の仕事でいえば、上司からある仕事を頼まれたとします。

それをその通りにキッチリと実行した時に、あなた自身としてはパーフェクト、つまり100点満点と思うはずです。

自分としては、とても満足している状態なのです。

きっと評価は良くなるはずだと思っています。

ところが実際のところ、それほどの評価は貰えない時があります。

なぜもっと評価してくれないと心の中で感じるはずです。

こんな経験をした人も多いはずです。

この違いはどこにあるのでしょうか?それは、上司というものはあなたに対する期待が強い証拠なのです。

あなたにはもっと上を目指して、つまり100%以上のことができると期待していたためです。

だから、100%の結果では満足できていないことになって、少し辛い評価が出たと思われます。

このように、きちんとできる人には、限界を超えるような行動を期待しているのです。

あなたも、100点満点で満足しないで、それ以上のことを積極的にチャレンジする意欲が求められているのです。

ここで述べた100点満点というのは、いろんな意味でのあなたの限界を指していて、限界を超えることによってあなた自身の成長に繋がることになるのです。

限界を超えるための24個の心構え

では、限界を超えるためにはどのような心構えが必要なのでしょうか。

もっとできるとイメージする

自分の限界を知る時があります。

いつも同じところでつまずいてしまって、ミスを連発することがあります。

こんな時には、ここでつまずかないようにと自分に言い聞かせて、そしてそれに臨むのですが、やはり失敗してしまう。

気力も無くなってガッカリしてしまうのです。

自分のふがいなさに失望して、やっぱりダメな人間なんだと意気消沈します。

この原因のひとつは、自分の力はこんな程度のレベルだと自己暗示にかけているからなのです。

それ以上の力を発揮する時には、自分でブレーキをかけて調整してしまうのです。

別の表現をすると、セルフイメージを持っているということです。

自分はこんなものだと、自分自身が描いている自分のイメージなのです。

これ以上でもこれ以下でもない、想像の自分なのです。

上手く行きだすと、こんなわけはないと心の片隅で自問自答が始まり、今までの自分に落ち着くのです。

これでは、少しも進歩しないのです。

限界を超えることはできないのです。

目標を高く持つ


何かを達成するためには、必ず目標を設定しておかなければいけません。

目標がないと、いつまでにどこまでやればよいのか、分からなくなって挫折してしまうからです。

達成時期と目標を設定することで、具体的な行動がしやすくなるのです。

その時にどんな目標を立てるかは自分で決めるのですが、自分の能力の限度を参考にしてしまえば、平凡な目標になってしまいます。

同じ仕事や同じ動作を繰り返すようなことなら、熟練度が上がることになりますが、これでは大きな進歩はありません。

自分の能力を超えるような高い目標を設定することで成長するのです。

高い目標を設定するだけで満足してもいけません。

目標を高く持って、その目標を達成するように工夫して努力することです。

高い目標を達成するために、新しい方法に取り組んだり、イメージトレーニングで達成までの手法を頭に描くことも必要です。

もし、こんな高い目標は達成できないと、初めから自信がないという人は、それだけのことでチャンスを逃がしていることもあるのです。

「きっとできない」と心の中で思い込むだけで、同じようにチャレンジしても失敗する確率は高くなるそうです。

それよりも、あの高い目標は達成できるかも、とポジティブに考える方が成功する確率は上がるようです。

限界を超える目標を高く持って、前向きな気持ちで取り組めば、達成の確率も上がるのです。

向上心を持つ

向上心のある人は、凄く前向きで明るい性格です。

少しぐらいの失敗や間違いにもめげないという潔さも備えているのです。

失敗しても、「ああっ、やっちゃった」と悪びれずに事実を認め、即座にその原因を見つけるのです。

そしてその後今度は失敗しないようにやり遂げる能力を持っているのです。

周りの人も、その人の潔さと態度に感心さえするのです。

ただし、向上心のある人というのは、何も準備していない訳ではありません。

自分の目標以上のことを達成できるように、常に自己研鑽に励んで努力していることを知ってください。

100mを10秒以下で走るランナーは、筋トレしたリ食事療法やメンタルトレーニングなど、総合的に向上心を持って準備しているのです。

向上心なしでは限界を突破することはできないのです。

思い切って行動する

最近の若者は、どこまでが限界か、またはどこまで耐えられるかをシミュレーションすることが得意です。

いろんな情報をSNSを通して手に入れているからです。

これをこのまま行うと、どのような結果になってどれくらいの成果が得られるか、そしてそのことが自分に役立つかどうかも判断できるのです。

自分と同じような境遇で、同じような性格、年齢、能力の場合の事例が多数掲載さrているので、すぐに検索して知ることができるのです。

だから、上司や先輩が、どこまでできるか思い切って頑張って見ろと檄を飛ばしても、「無理です」「ダメです」「難しいです」と無理なことを並べて拒否するのです。

これでは、いつまでたっても限界を超える仕事はできないのです。

成長するためには、居心地の良い場所から抜け出すことと言われています。

同じ場所、つまり同じ目標で満足していても、ただ居心地が良いだけで少しも進歩しないということです。

自分の進歩どころか、世の中の進歩にもついて行けなくなってしまうのです。

思い切って現在の目標よりも一段上の目標を設定して、その場所が自分の定位置だと思って行動するのです。

最初は少し辛いですが、すぐに慣れます。

すると、またもう一段上の目標を設定するのです。

こうやって、上の段に行こうと思い切って行動することで、成長していくのです。

常識にとらわれない

普通に生きていくには、常識を持つことが大切です。

当然です。

つまり、同じような生活パターンでは、間違わないように、人に迷惑をかけないようにするには、常識という習慣が役に立つのです。

しかし、何か新しいことにチャレンジしたり、自分の殻を打ち破るには、思い切った行動を取らないと無理なのです。

つまり、思い切った行動をするには、これまでの常識にとらわれてはいけないのです。

常識にとらわれていると、常識的なことしかできないと言われています。

だから、自分はこうしたいとチャレンジする目標を決めたなら、常識や経験にとらわれるのではなく、今自分がやりたいと思ったことを素直に受け止めて、それに沿った行動をしていくことが大事だと思います。

限界は破れるのです。

情報に流されない


今の時代ほど、情報が溢れている時はないと思います。

ひと昔なら、大きな図書館に備えている蔵書の中身が、手の中にあるスマホに埋もれているからです。

ちょっとスマホをいじると、必要な情報が瞬時に見ることができるからです。

TVでもいろんなチャンネルがあって、専門的な情報から政治の話まで、またグローバルに世界の今のニュースを見ることができるのです。

正しい情報も、偽りの情報も、一緒に混ざって閲覧できるのです。

スマホでも、何かのキーワードを検索すれば、それに関する最新情報がワンサカと閲覧できます。

TVで紹介していたから間違いない、口コミサイトで投稿していたから間違いない、専門雑誌に載っていたから正しい、などと思い込んでしまうのです。

このような心理を利用したオレオレ詐欺が、多くの人を騙しているのが現実です。

そこで、情報に流されないように防衛する対策をご紹介します。

①「これは本当かな?」と、まずはその情報を疑ってみてください。

どこかの先生が説明しているから、TVでも取り上げていたから、友達が言っていたから、などとそれだけの事かも知れないのです。

どこかの先生も、広告宣伝費としての報酬を貰っている訳で、真偽かどうかは分かりません。

TVでの体験者の話でも、画面の隅に小さな文字で「個人の意見です」と注釈が出ています。

平均的な感想ではないのです。

これをそのまま鵜呑みにすると、自分には当てはまらない時もあるのです。

②「数字に惑わされない」80%の人が認めています、と表示していても、5人の体験者の内の4人が認めただけかも知れません。

1万人のうちの8千人なら信頼度は高いのですが、分母が少ないと%表示は高くなるので要注意です。

③「他の情報源でも調べること」1箇所だけの情報でなく、数社の情報源の情報も参考にして判断することです。

限界を超えるために必要な情報は、1箇所だけにとどまらず、何件かの情報を集めて比較してから判断してください。