会社勤めの方ならば恐らく頻繁に耳にしているため、さして気にもとめなくなっているであろう言葉の一つに「幸いです」というものがあるのではないでしょうか

この「幸いです」。

はて一体何をどう「幸い」と思っているのでしょうか?

今回は「幸いです」という表現の仕方を徹底的に解剖していくことに致しましょう。

ビジネスシーンで使われる『幸いです』

「幸いです」。よく聞く言葉です。

会社に勤めていらっしゃる方ならば、ビジネスシーンにおいて頻繁に耳にしたり目にしたりする言葉ではないでしょうか?

なのに案外、この言葉が言い表している本当の意味を深く考えたことなどほとんどないのが現状ではないでしょうか。

そこでまず「幸いです」という言葉を正しい意味で知る事から始めていきたいと思います。

意味や使い方を理解して使ってますか?

「幸いです」という言葉の意味を本当に正しく理解して使っていらっしゃる方って、一体どれくらいなのでしょうか。

日常の中で何気なく当たり前のように使われている「幸いです」。

本当に一体、誰に対してそう思っているのでしょうか?自分自身?それとも相手の人の安否?

深く考えてゆく謎が深まるばかりです。

それでは次の章からはこの「幸い」を多角的な角度から解剖していくことに致しましょう。

幸いですの意味


では「幸いです」の意味についてご紹介して参りましょう。

これをしてくれたら嬉しいです

「幸いです」の1つ目の意味は「これをしてくれたら嬉しいです」という私自身の気持ちを表した言葉なのです。

つまり、最低でも1対1の人間関係があり、何かを依頼したり仕事や用事を指示した人がいて、反対にその指示を受けいれる側の人間がいて初めて成立する表現、というわけです。

そして、言葉の表現の仕方がとても丁寧というか、かなりへりくだっています。

という事はお互いが対等の関係ではなく仕事上の利害関係やライバル関係、あるいは遠慮をしている師弟関係、での使用になってくる、とも言えるでしょう。

実際にこの表現の仕方を親子関係で使ったら物凄い違和感を感じますよね。

「何を他人行儀な言い方をしているんだ?」と突っ込まれるのが関の山でしょう。

「幸いです」はあまりに人間関係の距離が近い人同士ではあまり使う事のない言い方といえるでしょう。

曖昧な表現でもある


一方で「幸いです」には曖昧な表現の言葉である、とも言えます。

ここで言う「曖昧」とは頼んだ方の人が、その頼んだ成果をあまり期待していない向きにも捉えられるのです。

例えば、何かのサークル活動をやっているチームに対して、まだあまり人間関係的にも馴染めていないチームリーダーが「皆さんがご活躍してくれれば幸いです」と言ったとしましょう。

この言い方、どこか遠慮しているというか、親身に考えていないニュアンスを感じませんか?言葉的には非常に丁寧なのですが、表現の中身はどちらかというと責任の所在を曖昧にしている感じが致します。

「幸いです」という言葉を使う人の親密性によってニュアンスが大きく変わってくるという事が言えそうですね。

役に立てたら嬉しい

「幸いです」のもう一つの意味は「役に立てたら嬉しい」という事です。

今度は誰かに対して指示を飛ばす関係ではなく、自分が上司やリーダーから役割や指示を仰せつかった時に発する表現方法なのです。

これも、かなりへりくだった、サラリーマンの立場なら出世を意識したような上下関係を匂わせるような関係性、と言えるでしょう。

しかしながら、相手に対する絶対服従というか「私は裏切りませんよ」という一種の誓約のようなニュアンスも込められています。

言ってもらった方の人間にしたら悪い気は起こらないはずです。

「幸いです」は自分が相手より身分が下の場合は、相手に信用してもらいやすい効果もある言葉、という事も言えるでしょう。

「幸いです」は全く人間関係がない間柄で使うと非常によそよそしく慇懃な印象を受ける言葉ですが、主従関係が密でいい雰囲気で人間関係が成り立っている場合は、この上ない好印象を与える言葉、とも言えそうですね。

どんな時に使う言葉?

それではここからは「幸いです」が実際どのような形で使われるのかをみていくことに致しましょう。

何かを依頼する時

「幸いです」は自身と相手との関係において、何かを依頼するときに用いられます。

そしてその関係性は相手と自身とが同格か自身の方が格上の場合に限ります。

この関係性が保たれているチームや職場なら上の立場の者は自由に「幸いです」を使うことができるでしょう。

幸いですの正しい用法・例文

それではここからは「幸いです」を用いた例文を紹介しながら「幸いです」についてより吟味していってみましょう。

〇〇していただければ幸いです

「〇〇していただければ幸いです」何とも丁寧で上品な言い方ですね。

一般的な「幸いです」の用い方と言っていいでしょう。

例えばある職場で上司が事務の女性たちに対して「今度のプロジェクトの成功のカギはあなた方、女性陣の手助けなしではどうしようもありません。

忙しいとは思いますが、この部署の予算必達のためにも力を貸してもらったら、これ幸いです」、といった感じでしょうか。

この際で注意すべきは、言い方が上から目線にならない事でしょう。

必ず相手の立場や力量に敬意を払い、手伝ってください、というお願いの姿勢をしっかり相手に伝えることがポイントとなります。

これがそうではなく上から目線で「営業部隊が外で必死になってプロジェクト成功に向けて汗水流しているんだから、社内にいる君たちが足を引っ張らないように助けてやるのは当然だよね。

プロジェクト成功に向けて皆、一丸となってやってくれることができたら、私としては非常に幸いです」

どうでしょうか?ちょっと後の例文は無理下りな感じもしますが、いずれにしても「幸いです」という言葉をよりストレートに相手に響かせようと思ったなら、例え自分が身分的に上の立場であっても相手の事を敬い頼りにしていますよ、という信頼感を漂わせなければ、いくら「幸いです」と言われたとしても相手は全く意気に感じてくれないでしょう。

「幸いです」という言葉を使うからには、その人が人を動かす名手でなければ十分な効果は発揮できないのです。

幸いと存じます

「幸いです」とほぼ同じ意味合いの言い方に「幸いと存じます」という言い方があります。

「幸いです」よりも更に立場が上の相手か取引上、どうしても味方につけたい人物に対して使う印象が強い言葉といえるでしょう。

例えば、同じ会社の中であったとしても自身が出張などで全く面識のない部署の部下たちに対して使う時にこのような言い方になると思います。

取締り役員がある支店へ挨拶に回ったとして、そこの全部員を前に話をする際、最後の締めの言葉として用いたりするのが自然でしょう。

少々、説得力ない表現になってしまうかも分かりませんが、如何せん親密な人間関係がないとなるとどうしてもこのような無難な言い回しで終わってしまう事はやむをえません。

ただ、相手に対しての敬意や丁寧さは群を抜いた言い方です。

ただ「幸いと存じます」は滅多に聞く機会がない分、そのまま聞き流されてしまう可能性もありますので使う方はそれなりの意識を持って使いたいですね。

お役にたてば幸いです

「幸いです」の正しい用法の3つ目は「お役に立てば幸いです」があります。

この「お役にたてば幸いです」は比較的、スムーズに使える用法ではないでしょうか。

特にかしこまり過ぎた印象も与えず、かといって慇懃無礼な言い方でもありません。

きちんと相手の人に敬意と感謝の気持ちを込めて任務にとりかかろうとする意欲が伺える言葉だと思います。

自身の謙虚な気持ちも同時に言い表せていると、私は思いますね。

大体において、大きな組織になればなるほど直属の上司以上との接触の頻度は本当に稀です。

一般社員が日頃接するのは、せいぜい自身の所属する部署の部長まででしょう。

だから毎日のように顔を合わせる部長に対してここまでの丁寧な言い方をするのは、かえって違和感があります。

部長から何か指示を受けたとして「かしこまりました。

この仕事、やらせてもらいます。

お役に立てば幸いです」とやってしまったとしましょう。

いかにも他人行儀で部長と部下に大きな距離感があるのを感じませんか?そう、日頃から距離を近くにしている間柄の人に対して「お役にたてば幸いです」と言ってしまうのはNGなのです。

こんな言い方を直属の上司に行ってごらんなさい。

その上司は「カチン」とくること間違いないですよ。

「お前は俺の話を真面目に聞いていないのか?」と言ってとっちめられるかもしれません。

上司と部下の関係は「幸いです」の関係ではなくもとっと距離が近くて多少のプライバシーでも報告出来るくらいの間柄になっていないといけないのです。

だから、いくらあなたが新人社員だったとしても「お役にたてば幸いです」なんて言ってはいけませんよ。

〇〇していただけると幸いでございます

「幸いです」の正しい用法の4つ目は「〇〇〇していただけると幸いでございます」です。

この言い方はかなり下手に出た言い方ですね。

先程から何度も申していますように距離の近い相手には到底使えない表現方法です。

自分の行った行為や行動によってかなり上位の者の気を引くために用いられる言い方、とでも言えましょうか。

例えば、大昔の戦国時代。

自らの総大将である主君に対して何がしかの贈物をしたとしましょう。

それが気に入ってもらえるかどうかでその部下の出世の是非が取り沙汰される場合もあります。

よって配下の部下は、その可能性を含んだ意味合いも込めて「〇〇〇していただけると幸いでございます」という非常におべっか的にも聞こえるような大げさなこの言い方を用いるのです。

よって今の時代であっても使い方さえ間違えなければ相手にかなり好印象で聞いてもらえる言葉となる事でしょう。

要は使う時のタイミング次第ですね。

参考となりましたら幸いでございます

「幸いです」の正しい用法の5つ目は「参考となりましたら幸いでございます」です。

この言い方も、目上の人対象の言い方ですね。

間違っても距離の近い直属の上司や同僚には使わない事です。

普段は接触する機会のあまりない役員などに対して、何かの資料などを直接、手渡すような機会が起こったときなどに用いられる言い方です。

この時気を付けたいのは、先方の役員クラスの人が何か「助かったよ」などという一言があった時だけ、言うことです。

それがないのであれば自分から言ってしまってはいけません。

露骨な「自らの手柄のアピール」のように聞こえてしまいますからね。

「幸いです」という言葉の種類は、使うべきタイミングをしっかり見極めて言うのがベストです。

相手が何も言っていないのに一方的に自分の方から言ってしまうというのはただの尻の軽い軽薄な人間という風にしか見られなくなってしまうかもしれませんからね。

幸いを使う際の注意点

ではここからは「幸い」を使う際の注意点を挙げていきましょう。

目上の人に対して『幸いです』はNG

幸いを使う際の注意点の1つ目は「目上の人に対して『幸いです』はNG」という事です。

この事は先程から何回も言って参りましたことですから、おさらいのような感じになりますね。

「幸い」は自分よりも年長者や目上の人からの指示や仰せつけを受けた時に対して使用する言葉です。

ただ、目上の人に対してそのまま「幸いです」と言ってはいけません。

それは相手を軽蔑しているか軽く見ている証明になってしまいます。

例え本人にそのような意志がなくても、です。

よって、目上の人に対して何かを仰せつかって、自分の意思を表現するときは「幸い」プラス別の言葉を付け加えて言うようにしたらいいのです。

『存じます』をつける

目上の人に対して「幸いです」とストレートに言うのはNGだと分かりました。

それでは同のような言い方をすればよいのでしょうか?

それは「幸い」の後に「存じます」を付けて言葉をもっと丁寧に改めるのです。

この「存じます」を使用する際においては、場面は目上の人限定といいますか、社内や組織内における上司と部下、それも直属ではなく一つか二つ、上のクラスの上司に対して用いる言葉となってくるでしょう。

「存じます」は「〇〇です」を更に丁寧に言い換えた表現方法になります。

一般的にほとんどの組織において、例えば社長や経営者クラスの人に対してはこのような言い方を用いるのが多いのではないでしょうか?

勿論、それは組織の大小にもよってきますし、社長と社員の垣根が低い場合はこのようなかしこまった言い方をする必要もないケースも多々あります。

日本は零細企業を含む中小企業が全体の99%を占めていると言われています。

そのような規模の組織であれば社員と社長との距離も比較手近いと思われますので、社長からの依頼に対していちいち「承りました。

〇〇な事で非常に幸いに存じます」とやってごらんなさい。

社長の方が恥ずかしくなって顔が赤くなってしまいそうな感じです。

ところが東証一部上場企業のような日本有数のメガ企業においてはこういう訳にはいきません。

何せ社長は勿論、役員クラスの人にも個室があてがわれている事が多いでしょう。

それに一般社員と同じフロアーに居場所があるとも限りません。

エレベーターを使って会社が入っている最上階に赴いて指示を仰がなければ行けないような場面も多い事でしょう。

「幸いに存じます」という表現を使うとしたら、このような巨大な組織のところが打ってつけと言えるのでしょうね。

よって日常の暮らしの中では「幸いに存じます」クラスの超丁寧な言い方を要求される場面というのはそうそうないと思われますので、ひとまずは安心していただいていいのではないでしょうか。

確実に依頼したい時は使わない

幸いを使う際の注意点の2つ目は「確実に依頼したい時は使わない」という事です。

この場合の「幸い」は何かを相手に対してやってもらう、つまり依頼するシーンでの使用になる場合です。

「君に〇〇の要件をお願いしたいのですが、〇〇の期日までにやってもらえたら幸いです」と言われたとしましょう。

どうでしょうか?言葉口調的には確かに上からの指示なのですが、どうももうひとつ切迫感がないというか呑気な気がいたしますね。

「幸いです」という言葉の意味には限りなく相手に対する「遠慮」が含まれています。

というか、かなり「気を遣っていて扱いずらい」という意志が伝わってくるのですよね。

こんな軟弱な言い方をされたら、言われた方も今ひとつピーンとこずに、「別に急ぎの仕事じゃないんだ」というような解釈をしてしまうかもしれません。

これでは言った方がせっかく思いっきり丁寧に言ったのに言葉の真意を汲んでもらえなかった、という事態になってしまうでしょう。

これでは組織内における秩序が崩壊してしまう可能性もあるかも分かりませんね。

そこであなたが部下に対して確実に依頼したことをやり遂げてもらいたい時には別の表現を選択した方が良さそうですね。

『お願い申し上げます』を使う

あなたが部下に対して、確実に依頼したことをやり遂げてもらいたい時には「幸いです」ではなく「お願いします」という言い方をするべきです。

ただ、「お願いします」ではちょっと意志が強く伝わり過ぎる嫌いもあります。

そんな時はもうひと段落やんわりした言い方として「お願い申し上げます」という言い方に変えましょう。

「お願い申し上げます」と立場が上の人から言われたなら、かなりな強制力が発生してきます。

「お願いします」よりも言葉の命令性というか指示力の強度は上がってきます。

目上の人間が目下の人間に対して、わざわざ丁寧な言い方をしてくるときは、「耳を大きく開いてしっかり聞き、言われた内容を一字一句聞き漏らさずに業務を実行せよ」という主張が込められている事に気付きましょう。

本当はもっとざっくばらんに「頼んだよ」とでも頼めばいいところを、わざわざ超丁寧に言ってきているのです。

日本の企業の組織内における人間模様やしきたりはハウツー本や教科書には載っていません。

全て自分の耳で聞いて、分析・判断して行動に移さなければいけません。

もしあなたが在籍する職場がこのような言い回しを頻繁に行う組織であったなら、誰よりも早く1人前の社会人になれるチャンスなのかも分かりません。

ただ、失敗は付き物です。

言葉の意味を理解せずに突っ走ってしまったら、ちょっと痛い目に何度か遭わなければならなくなるかもしれない事を覚悟しておきましょうね。

幸いですと似た言い回し

ではここからは「幸いです」と似たような言い回しの言葉をご紹介して参りましょう。

ほぼ同じ意味合いとして日常的に使われているものが結構多い事に気付かれると思いますよ。

全部で9個のご紹介になります。

助かります

幸いですと似た言い回しの最初の1つ目は「助かります」です。

これは相手の人の好意やこちらが希望していたことややって欲しいと思った事を率先してやってくれているときなどに口から出る表現ですね。

例えば、あなたが会社の中で自分の仕事上の提出書類などを提出したい時に、代わり事務の女性や違う部署の担当者の人が代務を行ってくれたりしたときに「ありがとうございます。

助かりました」とやれば非常に円滑な人間関係がその職場内で行われていると判断できるでしょう。

「助かります」はこちらから先手を打って発言したいものですね。

相手に対する言意味での「誉め言葉」にもなりますからね。

幸甚に存じます

幸いですと似た言い回しの2つ目は「幸甚に存じます」です。

「幸甚」、はてあまり日常では使わない感じがする言葉ですね。

意味的には「とても幸せである」という事になります。

なるほど、なので「幸い」とほぼ同じ意味合いで使われるのですね。

あなたが会社や組織の中で上の立場の人からお褒めの言葉をいただいたり、人事異動で非常に幸運な昇進を掴んだ時などに使えば場の雰囲気を壊さずにいい感じで受け入れられる言葉となるでしょう。

ただ、もしかしたら周囲の人にこの言葉を聞き慣れていない方がいらっしゃるかもしれません。

使う時は相手の方の力量も踏まえておいた上で使った方が無難かも分かりませんね。

嬉しいです

幸いですと似た言い回しの3つ目は「嬉しいです」です。

この「嬉しいです」は多くの方が自然に使っているのではないでしょうか?

言葉の意味的には「幸いです」とほぼ同じ。

相手に頼んだことをやってもらったり価値のある仕事を任されたりした時に、健全な人間関係が構築されている職場であれば自然と「嬉しいです」という一言が出ると思います。

「幸いです」や「幸甚に存じます」などはどちらかというと、かなりへりくだっていてそれなりに敬語の使い方をわきまえていないと使い方を間違えそうにもなるそうですが、「嬉しいです」は何の飾り気もなく自然な思いとして、あなたの口から出る言葉だと思います。

この言葉ならあまり周囲の状況を気にせずに使えそうですね。

〇〇冥利に尽きます

幸いですと似た言い回しの4つ目は「〇〇冥利に尽きます」があります。

この言葉、人間関係があまり近い関係でなかったら使いずらいでしょうね。

「〇〇冥利」というくらいですから相手の人の事を心から尊敬し師事しているからこそ、口から出てくる言葉なのです。

まあ、身近な例で挙げて見ると、野球のピッチャーとキャッチャーの関係が当てはまるかもしれません。

ピッチャーはいくら速いボールを投げられてもコントロールが悪かったら試合には勝てません。

そのピッチャーの短所を上手にカバーしてピッチャーの長所を引き出す役目を受け負うのがキャッチャーの仕事なのです。

なのでそれをピッチャーが理解していたら、勝った試合後に「今日の勝利の原因はキャッチャーのリードが良かったから」と素直に言えるのです。

まさにキャッチャー冥利に尽きる言葉なのです。

もちつもたれつ、お互い損得なし。

この関係性がしっかりしていれば「冥利に尽きる」という信頼関係が誕生するのですよ。

ありがたいです

幸いですと似た言い回しの5つ目は「ありがたいです」です。

この言い回しは、双方の人間関係にかなりな信頼感があってこそ発せられる言葉でしょう。

通常、組織の中にあってまだまだ新人の類のうちは周りを気にして小さくなっているものではないでしょうか?

そんな人がもし直属の上司から美味しい言葉をもらったとしても恐らく「ありがたいです」とは恐れ多くてとても言えないでしょう。

「光栄です」とか「ありがとうございました」と言うのが精一杯でしょう。

そういう意味では「ありがたいです」はその職場の中堅以上の人間が使う言葉と思ってもいのではないでしょうか。

中堅どころの社員は酸いも甘いもわきまえた一人前です。

今更敬語っぽい言い方も照れて言えない。

そこで精一杯の敬意を表して「ありがたいです」と言ってしまうのかも分かりませんね。

満足です

幸いですと似た言い回しの6つ目は「満足です」です。

この言い方、少々敬語的な意味合いが薄れてきていますね。

という事は双方の関係性は対等に近い間柄、と言えるかもしれません。

例えば同期である会社に入社した二人。

方や順調に出世街道に乗り部長職。

しかしもう片方はあまり出世に興味がなく今はまだ係長。

しかし、人間的には非常に魅力のある器の大きな人物です。

こんな関係の二人、部長の方の人も係長のままで満足している同期の事を気に入っています。

係長の方も別に同期の部長からのお小言や説教を嫌だとは思っていません。

組織最優先で動いています。

だから同期の部長から頼まれた美味しくない仕事でも「満足です」ときっぱりと言えるのです。

人間関係、出来る事ならこういった裏表のないストレートな付き合いをしたいものですね。

してもしなくても良いです

幸いですと似た言い回しの7つ目は「してもしなくてもいいです」です。

この表現の仕方はちょっとぶっきらぼうですね。

「幸いです」からは最も遠く離れた意味合いの言い方かもしれません。

言い方的には発言した人に感情がこもっていません。

なので肯定でもなく否定でもない、といった感じですね。

ただ、当の本人には全く悪意はありません。

ただ与えらえた仕事は淡々とこなし誰にも迷惑はかけないからです。

つまり欲のない人間、とでもいえるでしょう。

「幸いです」に似た言い回しは本当にバラエティーに富んでいますね。

感謝感激です

幸いですと似た言い回しの8つ目は「感謝感激です」です。

これはまた極端に大きく自分の感情をアピールした言い回しですね。

ここまで言ってもらえたら何かの用事を頼んだ方も頼み甲斐があることでしょう。

ただ、この言い回し、よくよく注意して聞いてみる必要もあるかもしれません。

それは本人の気持ちが見透かされないようにわざと大袈裟に振舞っているだけかもしれないからです。

自分の直属の上司から頼まれる用事はいつも自分にとって都合のいい用事ばかりではありません。

中にはやりたくもない嫌な用事もあるでしょう。

しかし、嫌だからと言って断っていたら自分の評価に響くかもしれません。

それを悟られないようにわざとらしく大袈裟に「感謝感激です」と言っているのかもしれないからです。

まあ、いずれにしても言ってしまったのならどうしようもありません。

自己責任の元にあなたに与えられた用事をこなすしかないでしょうね。

幸せです

幸いですと似た言い回しの最後の9つ目は「幸せです」です。

この言い回しもかなり脚色っぽいというか芝居じみた匂いがします。

昔の言葉で言えば「ゴマすり」とでも言えばいいのでしょうか。

しかし、中には本当に与えられた任務に満足して思わず「幸せです」と言える関係性も存在するでしょう。

なので先入観を持って相手の言い回しで人の判断をしない事が肝要となりますね。

いずれにしても組織においては部下となる人間は上司からの指示や命令に絶対です。

請け負った内容に対して不満を言う余地はありません。

よって心から「幸いです」に類似した言い回しを自然に行えるよう日頃から練習しておきたいものですね。

感じの良い対応が出来る様にマスターしておこう

如何だったでしょうか?「幸いです」は人間関係が出来ているからこそ、スムーズに使える言葉です。

ギクシャクした人間関係では到底、使う事のない言い回しでしょう。

ビジネスの世界はマナーが重要です。

そしてマナーの先には必ずや敬語というものが発生してきます。

お互いが気持ちの良い対応ができてこそいい仕事が出来るものです。

言う方も言われた方も気落ちよく「幸いです」を使えるよう職場環境を保っていきたいものですね。