「人間は1人では生きていけません」と、綺麗事を言っているようですが、自分が色んな人の手を借り、色んな人が作った道具やテクノロジーによって生活していると思うと、これは綺麗事ではなく、あたりまえなことであることが解ります。
そうすると、人の幸せや、ビジネスの成功はどれだけの他人と出会い、どんなつきあい方をしたかによって左右されるということが言えるのではないでしょうか?
今回はその人との繋がり「人脈」について考えていきたいと思います。
とにかく人脈は大事!人脈を築くための方法
先ずは、「とにかく人脈は大事なんです!」と声を大にして言いたい。
この世の中に人脈なくして成功した人はいません。
どんなに小さな会社であっても、どんなに凄腕の社長さんであっても、その成功のプロセスの中で必ず誰かに助けてもらったり、手伝ってもらったりしているはずです。
そんなビジネスの成功とかいう話でなく、普段の生活のレベルにおいても、大統領であれ、首相であれ、そう私たちが何であれ誰かの助けを必要とする場面がこれまでにあったはずです。
ですから、私たちは、その人脈から自分自身の生活を豊かにするヒントを得たり、人脈で新たな人とつながり、新たな商談に結びついたりしていっているのです。
つまり、人生が良い方向へ動き出すのも、劇的に変化するのもその人脈が多大に関係します。
このように、人脈というのは単なる「人間関係」ではありません。
自分自身にプラスになる「価値」を持った人たちとの繋がりのことです。
この人脈が充実しているかしていないかでその人の人生も大きく変わるわけで、だから、声を大にして「大切」だと言いたいのです。
人脈を築くための9個の教え
では、これからその人脈という非常に「価値」のあるものはどのようにしたら作れるのか、以下にその方法をご紹介します。
それらは、良い人脈を築くことによって自分自身の人生を成功に導いた人たちの教訓を9つにまとめたものです。
是非今日から実践してみてください。
名前は確実に覚えておく
これは人脈を作る上では基本中の基本です。
というよりは大原則です。
人と付き合うのに、名前も知らないなんて考えられません。
また、自己紹介はしたものの忘れてしまったなんてことも無いようにしましょう。
「名前」は「その人そのもの」です。
「名前」を覚えられないようでは人付き合いすらできないでしょう。
人の名前を覚えるには
人脈づくりの大原則「名前を確実に覚える」は、簡単なようで難しいものです。
世界には似たような名前が沢山あるし、逆に似たような顔立ちの人も沢山います。
また、顔も名前も記憶にあるんだけど「顔と名前が一致しない」という現象が発生したりすることもしばしば。
だから、人の名前を覚えるのが苦手という人は少なくはありません。
しかし、苦手だからといって努力しないのではいつまでたっても人の名前を覚えることはできません。
常日頃から人の名前を覚える訓練をしましょう。
1番手軽なのはテレビを見て、テレビに出てくる芸能人の名前を覚えることです。
テレビの中の人なら覚えられなくても失礼にはならないし、相手をこちらが選べます。
実際に人と知り合いになるような場面は誰かの紹介とか、仕事の関係であるからなど、出会う相手を自分で決められません。
でも、テレビに出てくる芸能人なら、「カッコいいな、可愛いな」この子、名前なんていうんだろう、と興味を持った対象から名前を覚えていけばいいのです。
また、その時に、出演していた番組名も覚えるようにしましょう。
ドラマなら役の名前も(おそらく、こっちを先に覚えてしまうでしょうが)。
これは、ただ名前を覚えるというのではなく、ビジネスなら、「○○社の営業△長さんの●●さん」という風に、その人の勤務先、役職(どんな仕事をしているか)まで関連付けて覚えるのに役に立ちます。
名刺を丁寧に扱う
先にも述べた通り、「名前はその人そのもの」です。
その名前をわざわざ紙に書いてこちらに渡して来るのですから、先方はよっぽど名前を覚えてほしいのです。
あちらも、お近づきになり、人脈を作りたいと考えているのです。
こういう思いが込められた名刺をいただいたら、やはり、大事にしなければなりません。
そして、そういう名刺をもらえるというのは人脈づくりのチャンスです。
丁寧に扱うにはどうしたらいいか
いただいた名刺は額縁に入れて飾っておくものでも、自分の名刺入れのポケットにいつまでも差し込んでおくものでもありません。
あくまで名刺は相手の名前を覚えておくための記憶カードです。
そして、もらったものですから、あとは自分がそれをどうしようと勝手です。
ただ、その人の命である名前が書かれてあるカードなので、無下に折り曲げたり、ポイと捨てたりしてはいけません。
名刺をもらったら、人目につかないトイレなどで、その人との挨拶の際に交わした会話をできるだけ思いだし、相手が話してくれた「名刺には書かれていないプロフィール」を何でもいいから書き足しましょう。
そうすることによって、その人の名前と存在感は自分の中に長く留めることができます。
そして、名刺に無いプロフィールをちょっとでも覚えておくことは、その人と再会した時に必ず役に立ちます。
また、今は名刺を写真でとって関連する情報と共にデータとして保存しておけるスマホアプリの類いも沢山あるので活用しましょう。
とにかく、名刺を渡した相手がちゃんと自分の名前を覚えてくれているということは、名刺を丁寧に扱ってくれたといことになります。
人脈ネットワークづくりを怠らない
世界情勢や経済は常に流動的です。
自分の人生もいつ、どこで、何が起こるかわかりません。
そして、その時にどんな人に影響うけたり、助けられたり、協力したりするかわかりません。
ですので、相手が異業種で全く自分に関係ないと思っても、それは「今は」そうであるだけで、将来その人とどれだけ関わらなくてはならないかは未だわかりません。
人脈づくりは必要となったらそういう人を探すのではなく、何が起こるかわからない未来のため、生涯かけて築き上げていくものです。
ソーシャルメディアの情報を最新に保つ
今やソーシャルメディアは人脈を築く上で非常に有効な手段となっています。
いつでも自分のことを発信でき、他人のことを知ることができます。
最初に会って名刺交換しかできなかった人とも、その後様々なソーシャルメディアツールによって、繋がっておくことも、情報を交換し合うこともできます。
さて、自分の人脈づくりにそのソーシャルメディアを活かしたいのであれば、立ち上げっぱなしではいけません。
ソーシャルメディアは自分が寝ている間も誰かと繋がっていたり、誰かの訪問を受けたりする、いわばもう一人の自分なのです。
ならば、自分が成長するように、そして自分の周りの環境が変わっていくように、ソーシャルメディアの情報も新しく更新していかなければなりません。
古い情報のままだと、ソーシャルメディアで自分と繋がっている人達にとって、自分は古い自分のままです。
結構恥ずかしいことでもあるので気を付けましょう。
人脈を作ろうと思わない
前項の「人脈ネットワークづくりを怠らない」と相反した教えのように思えるかもしれませんが、言いたいことは人脈づくりの上で大切なことの一連の流れに沿っています。
人脈はどうすれば作れるのか?
パーティーや勉強会に参加して、「仲良くなりましょう」「いつか一緒に仕事しましょう」と名刺を交換して回れば、その人達は自分の人脈に加わったと言えるでしょうか?
もし、そんな感じで自分に近づいてきた人がいたら、自分ならどう対応するでしょうか?
もちろん、人脈づくりを心がけている人であれば、そんな「人脈広げたいんです」オーラがガンガン出ている人が来たとしても無下には扱わないでしょうが、誰と会っても絶対に気にすることは、その人の「人となり」ではないでしょうか?
その人のことが解り、自分にとって「価値ある存在」だと思えば、もう少し歩み寄れるはずです。
つまり、人脈というのは相互に相手を気に入って作られるもので、片方が作ろうとして作れるものではないのです。
ですから、前項で述べたように、人脈ネットワークづくりは怠ってはいけませんが、その為にはまず、「自分づくり」が必要だということです。
自分のスキルがアップし、誰かの力になれる能力がつけば、自ずと自分の力になってくれそうな人と出会うことができるでしょう。
逆に、自分に何もないのに「人脈を作ろう」といくら名刺を配っても、誰も相手にはしてくれないでしょう。
明確な目的意識を見つける
いつ、どこで、どんな人が自分の力となってくれるかわからないから、人脈ネットワークづくりを怠らないようにしようと述べました。
言い換えれば、「どんな人とでも繋がっていよう」と言う意味でもあります。
しかし、ここで言いたいのは、自分にプラスになる人脈を持つうんぬんの話ではななく、人脈があろうがなかろうが「自分は何をしたいのか」という目的意識がなければならないということです。
明確な目標があり、その達成に向かって努力している姿勢や、そうやって労力をつぎ込む価値観に共感して、志を同じくする人が時として共に働いてくれたり、サポートしてくれたりするのです。
自分の強みを理解する
そもそも「強み」とは何でしょうか?
人より勝っている、もしくは人には無い能力。
他の人に相手に影響(とりわけ相手にとってプラスになるもの)を与えるもの。
つまり、人のためになる能力と言い換えてもいいと思います。
自分の人脈になってもらうためには相手にとっての魅力が自分になければなりません。
自分はどんなことが得意なのか、人のためにどんなことができるのか、といった自分の強みを先ずは自分自身が理解しましょう。
強みなんてなんにもない!という人はいません。
気づいていないだけです。
どうしても見つからない人は、前項で述べたように、何かしら目的意識を持ち、自分をスキルアップさせていきましょう。
何ごともお互い様
人脈は自分にとって大事なものです。
価値のあるものです。
ただ、忘れてはならないのは、相手にとっても大事で価値あるものだということです。
あなたの人脈はあなただけが得するためのものとして扱えば、直ぐにでも、徐々にでも崩壊していくでしょう。
あなたが相手の人を自分にとって有益だと思うからその人と繋がっていたいと思うように、相手もあなたがいつも助けてくれるからこそ繋がってくれているのです。
「何事もお互い様」という絶妙なバランスがとれるようになれば、きっとその人とはビジネスを飛び越え、家族のような存在にもなり得るでしょう。
お互いのバランスの取り方
何事もお互い様、ギブアンドテイク、ウインウインの関係、こういったものが絶妙なバランスが取れていれば、お互い何かしらの利が得られ、お互いにとって素晴らしい人脈になることは解ります。
しかし、双方のそれぞれが考える「利益」は違います。
その重さを量る天秤もありません。
自分も相手も満足させることというのはなかなか難しいものです。
ではどうすればよいのか?ここは、先ずギブ(give)してみましょう。
相手が喜ぶことを先ずこちらからしてあげることが人脈を作る上でのスタートです。
そして、相手から何かしらテイク(take)したとき、それが自分がギブしたものと同じ価値のあるものか、もしくは、自分を満足させるのに十分なものかと、自分の中の天秤にかけて量るしかありません。
それが多少バランスが悪くても(テイクしたもののほうが軽かったとしても)、これで十分と考えるか、今後の付き合いを考えるかは自分次第です。
とにかく、ここで言いたいことは、多くの人脈を持つことができる人は、ある程度「太っ腹」でなくてはならないということです。
誘われた飲み会やイベントはなるべく参加するようにする
「飲み会やイベントに行ってもいい出会いは無い。
いい人脈なんか作れない」という意見もあり、この教えに関しては巷でも賛否両論あります。
しかし、飲み会やイベントが出会いの場であることには変わりなく、人脈づくりのきっかけになる可能性が無いわけではありません。
ここでは、そういったものに参加した方がいい派としてお話しします。
参加してからの行動も大事
よい人脈を作っていくには、先ずは相手に自分をよく知ってもらうことが大事です。
そうすることによって、気づかないつちに「私はあなたにとってこんな部分で有益ですよ」また、「私はあなたにこの部分をサポートしてもらいたいんですよ」といった意思の交流が生まれます。
この、自分を良く知ってもらう機会が、飲み会であったり、イベントであったりするわけです。
とりわけ「誘われた」ものであるなら、積極的に参加することをオススメします。
自分がその場に必要であるなにかしらの理由や思いがあるからこそ誘われているのですから。
そして、「人脈つくるぞ!」と気合いを入れて行かなくてもよいのです。
前述のとおり、人脈は作ろうとして作れるものではないからです。
先の反対意見の人たちはおそらく、こういう理由で飲み会やイベントでは人脈作れないと言っているのでしょう。
何度もいうようですが、自分の人となりや強み、時として弱さなどを良く知ってもらって、自分を必要とする人、自分の力になろうと言ってくれる人と繋がるには、飲み会やイベントが絶好のチャンスだと思います。
人脈を増やすために効果的な方法
ここまで、人脈を築くための教えを話してきましたが、ここからはもっと具体的に、人脈を増やしていくにはどうすれば良いのか、その方法をいくつかご紹介します。
出会いの場を増やす
人と人との繋がりで作られるのが人脈ですから、多くの人と出会えば、それだけ人脈は広がります。
良い人脈を増やしたいなら、良い出会いを増やさなくてはなりません。
前項末に述べたように、飲み会やイベントに積極的に参加しましょう。
賛否両論あると思いますが、本当に価値ある人と出会うのはその誘われて行った場所ではなくても、そこで出会った人から別の場所でその価値ある人を紹介してもらえるかもしれません。
連絡はすぐに取る
といっても、必要がなければ直ぐにする必要はありません。
名刺交換して次の日すぐ電話して「何話す?」ってことになりますから。
ここで言いたいのは、今やラインやメールがある時代なので、出会って別れた後、一言「今日はありがとうございました。これから是非よろしくお願いいたします。」といった挨拶を送っておくことが大事だということです。
こうすることによって、相手にも印象が良く、今日の出会いがその時限りの付き合いではないという意思がお互いに生まれます。
その後の連絡頻度はどうする?
それにこしたことはありませんが、やはりこの場合でも、特に用もないのに電話やメールなんかできないでしょう。
そこで、活用したらよいのが、フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービスです。
普段は特に接する事がない人とでも、その人がアップする写真や書き込みに「いいね!」するだけでも「いつもあなたのこと気にかけています」というメッセージになります。
そして、あなたも自分のソーシャルメディアをちょくちょくアップロードしていくことで、相手に自分に対して「いいね!」をさせてあげるチャンスを与えるのです。
ちょっと言い方が上から目線になりましたが、あなたが「連絡を取り合っていたいんだけど、特に用もないし、どうしたらいいんだろう?」と思っているように、あなたに対してそう思ってくれている人もいるはずです。
ところで、自分は相手に毎回「いいね!」してるのに、相手からはなんのリアクションも無い。
ということもあり得ると思いますが、それはやはり気にしないようにしましょう。
相手も心の中では「○○さんは、いつもリアクションしてくれるなぁ、律儀な人だなぁ」と、感謝もしくは評価してくれているはずです。
それがいつ芽を吹くかわかりませんからね。
自分の価値を高める
人脈を作る上で必要なことは、「自分の価値を高める」ことです。
人との関係を次のようにいってしまうのも世知辛いものですが、人は他人と付き合うとき、やっぱり自分が、もしくは自分も得する関係を築きたいという気持ちが心の奥底にはあるはずです。
誰しも付き合って損する人とは付き合いたくないです。
となると、自分が相手にとってどれだけ価値があるかで、人脈の広がりもクオリティも決まってきます。
人脈とは同じレベルの思想、同じクオリティの人間性が集まって形成されるもので、そのレベルやジャンルに見合わない人は近づけません。
自分がもっと質の良い人脈を作ろうと思うのなら、自分の人間性もそのジャンルにおける知識や能力も高めていく必要があります。
趣味を増やす
趣味を共にすると、職場や職業が違っても仲良くなり、信頼関係が生まれたり、思わぬ利益があったりします。
「釣りバカ日誌」という映画で、とある建築会社に勤める主人公は、三度の飯より釣りが好きで、仕事はあんまりできないけれども、たまに釣り仲間から何百億円という建築の案件情報をもらったりしていました。
あくまで物語ですが、大なり小なり、趣味仲間のお陰で得をしたということはあると思います。
また、同じ趣味で築けた人脈は、仕事に疲れたとき、職場での人間関係に疲れたときなどに非常に力になってくれるものです。
趣味自体が息抜きする場所なので、そこでの人脈は精神的な支えにもなるでしょう。
また、釣りバカ日誌の主人公のように直接仕事と関係することではなくても、仕事がうまくいくようなヒントをもらえたりするかもしれません。
常に笑顔で挨拶する
日本人は特に人の表情を気にします。
辛いときも悲しいときも笑顔でいようとする美学的なものもあります。
逆に笑顔に対して変に安心感を抱いてしまうのが日本人の欠点ではないでしょうか。
ですので、お店の店員や受付、乗り物の添乗員といった接客をサービスとする人達が笑顔でないと、サービス内容はどんな表情でやっても変わらないのになんだかそのサービスに不満を覚えたりします。
そして、作り笑いだとわかっていても、笑顔で接してもらいたいという気持ちもあるのではないでしょうか?
でも、いつも笑顔でいることはなかなか難しいことです。
また、人脈を作るにはもっと自分を知ってもらうことが必要なはずなのに、作り笑顔で本当の自分(の気持ち)を隠しているようで、かつ相手にもそれに気づかれ、かえって不信感を持たれるかもしれない。
そう思う人もいるでしょう。
だからこそ、自然と笑顔になれるような精神が必要です。
「いつも笑顔になれるような努力をする」ことが大事だとおもいます。
先ずは、「この人との出会いは自分にどんな影響をもたらすだろう?」とワクワクしながら挨拶してみましょう。
自分から与える機会を増やす
何事もお互い様という話をしましたが、これは「目には目を、歯には歯を」ということでもあります。
奪ったものと同じものを返すべきであり、与えたものと同じ価値のものを貰うべきであるということなんですが、同じ項で述べたように、人の価値観は違うので、与えたものと貰ったものの価値の重さを比べられる天秤が無いのです。
そこで、先ずは自分の方から与えるようにしましょう。
またはこちら側から与える機会を増やしましょう。
「恩をきせる」と言うと少しいやらしいかもしれませんが、人は何かをしてもらわないと、もしくは何か見返りが期待できないと動かない動物です。
相手から何か見返りがあるかどうかで付き合う付き合わないを考えるのも「お互い様」なのです。
そこで、こちらから動いて相手と信頼関係を築くための引き金を引いてあげるのです。
多少の損もあるでしょうが、先に与えた方と後から応えた方、多く与えた方と充分に応えられなかった方とでは、株の上がりようも違うのではないかと思います。
人脈を広げる時の注意点
ここまでも、人脈が作り、広げるためにはどうすれば良いかをお話しするなかでいくつか注意点も紹介してきましたが、ここではより注意すべきことに話をしぼっていきたいと思います。
異業種交流会へ参加
異業種の人と人脈が築ければ、そこから自分一人では思いつかなかっただろうアイデアを得ることができたり、相乗効果が生じ、お互いがお互いの仕事にとって非常に価値がある存在となります。
ゆえに、異業種交流会などに参加することは、毎日同業の人達とその分野のことしか話せないでいるより、新事業、新商品、新サービスを開発するのには効果的な部分が多いでしょう。
しかしながら、未だ自分に実績が無い場合、あまり相手にしてもらえません。
というのは、交流会への参加者というのは、自分の仕事に役立つアイデアや能力を持つ人を探しに来ているため、そんな人達がきにすることは、相手の仕事の能力や実力、その分野での成功例などではないでしょうか。
ですから、自分自身がゼロでは誰も興味を示さないのです。
「これから実績を作りたいから、力になってくれそうな人を探しに来たんだ」という考えも解らなくはありませんが、自分の分野でなにも成功例が無い人(のアイデア等)が他分野で活用できると思いますか?
ここでもやはり、ギブアンドテイクでいうギブから始めなければいけません。
自分にはこういう力があってこんなことで成功したんだという相手にとって価値のある能力や自慢話をこちから提案、提供していかなくてはなりません。
次に、交流会に参加するにおいて注意すべき点は「交流会を営業の場にしない」ということです。
交流会は人脈を広げる場、すなわち自分を売り込む場です。
自社の商品やサービスなどを売り込む場ではありません。
確かに異業種交流会というのはビジネスマッチングが目的であるわけで、そこで「うちの商品見てくださいよ」「うちのことよく知ってもらうためにメルマガ送らせてもらっていいですか?」といった売り込みもしたくなると思いますが、そういった行為はやはりちょっとビジネスマッチングとはニュアンスが違います。
相手から「俺はあんたがどんな人なのか知りたいんだよ!」と突っ込まれるかもしれませんね。
いきなりビジネスの話しはNG
人脈を作るのに、とにかく焦ってはダメです。
とりわけビジネスにおいては、信頼関係があってこそのビジネスパートナーであり、サポーターとなるのです。
いきなりビジネスの話をしてしまうということは、おそらく自分に実績が無く、成功例も持たず、功をあせっているのでしょう。
経験も無いからよく考えもせずに相手の肩書や業種、または相手の会社のネームバリューだけ見て、どうにかコラボしたいと思ってしまうのです。
相手も警戒線を張ってしまうでしょう。
もちろん、自己紹介で自分が携わる業種や、その部門で何か新商品(サービス)を考えているぐらいのことは話してもいいでしょうが、その後いきなり「よかったら私(我社)と・・・」みたいな話は嫌われるでしょう。
とにかく、自分を知ってもらって、相手を知る事が大事です。
仕事の話はそれからで全然遅くないと思いますし、それが成功への一番の近道です。
それでも、上記のような交流会にビジネスマッチングを求めて集まったお互いであるなら、短時間でビジネスの話になってしまいがちです。
そういう時は、仕事の話をきっかけに相手の趣味や目標それに向って努力していることなどを聞き出してみてはどうでしょうか。
それからもう一点、功を焦ると、その心裡を利用しようとする輩に逆に足元をすくわれます。
変にビジネスの話を吹っかけてくる人には注意が必要です。