最近になってよく耳にするようになった言葉の一つに「スローライフ」というものがありますね。

スローライフ=「ゆっくりした生活」とでも訳せるでしょうか?

これは現代社会の生活様式が慌ただしく、何かに追われているかの感じを肌で感じている医からの裏返しと言えるからでしょうか。

実際、都会の生活の速さは人間らしさを失わせる要因の一つかも知れませんね。

それでは「スローライフ」について紹介していく事に致しましょう。

スローライフに憧れているあなたへ

ではまず「スローライフ」について考えてみましょう。

「スローライフ」とは一体何なのか?どういった暮らし方がそうなるのか?

スローライフに憧れを持っているのは事実としても実際にはどういった現実が待ち受けているのか?

まずはそういった点を踏まえていって、ザクッ大きく「スローライフ」をみていく事に致しましょう。

スローライフとは

それではまず「スローライフとは」について紹介して参りましょう。

効率よりゆとり

スローライフとは「効率よりゆとり」を優先させた暮らし方をいいます。

今の世の中、時間との競争です。

学校では詰め込み教育の反省に立って「ゆとり教育」なる明らかな「改悪」が実施されて以降、これでは受験競争に勝てない、という事で授業終了後に競って進学塾に通うのが当たり前の時代になってしまっています。

当然ながらいかにして勉強時間を確保するかが受験を勝ち抜くための最低条件となるので皆、朝から夜まで自分の時間など無いに等しい生活を送っています。

一方、社会人となって会社に入社すればその日から過酷な会社人生がスタートします。

自身に課せられた予算や目標を達成するため、毎日、必死になって仕事に取り組みます。

違法に残業時間を増やす事が「悪」「ブラック」とニュースで取り沙汰されていますが実際に仕事を始めてみたら、時間がいくらあっても足りない事を実感するはずです。

それくらい世の中は忙しいのです。

これらはすべて「効率」を追求していった結果、早く仕事なり勉強なりを終わらせて自分の時間を確保するはずだったのに逆にやらなければいけない事がどんどん生まれ、結局「効率化」されていない、という現状に突き当たってしまっているのです。

スローライフが叫ばれるようになったのは、このような「効率重視」の風潮が人間としての心の余裕を失わせるから発生してきたのだ、とも言えるのでしょうね。

何でも買うのではなく作る


スローライフとは「何でも買うのではなく作る」という考え方です。

現代は大変、便利な時代です。

生活していくうえで必要なものは大抵、購入することができます。

これによって生活に何一つ、不便を感じる事なくやっていく事が出来るようになりました。

ところがこの時間の制約からの解放が却って余計な煩雑さを生み出してしまっているようです。

そもそも昔はその季節にならないと旬の食材は手に入りませんでした。

秋にならないと手に入らないものは次の秋まで待つしかなかったのです。

ところが今の時代は1年中、季節の制限も関係なくいろいろなものを食べることができます。

確かにこれはこれで人間の「食」に対する欲望を見事に叶えてくれています。

しかし、そのせいで人の気持ちはそれが当たり前になり、「ありがたみ」という本来持っていなければいけない生産者への感謝の気持ちが薄らいでいってしまったのもまた事実です。

スローライフの発想では「買うよりも作る」事を訴えています。

自分で作ることによってその作物なり製品がどれくらいの手間暇をかけて作られていたのか、を肌で実感できるようになるでしょう。

モノが出来上がるために費やされる時間はあなたの生活スタイルを確実に「ゆとりある」暮らしぶりに変えてくれる事でしょう。

都会よりも田舎

スローライフとは「都会よりも田舎」の生活を優先させたものです。

都会と田舎の違い。

いろいろあるでしょう。

モノがあふれるくらい揃っていて交通手段も発達していて何といっても「便利」が揃いまくっているところが「都会」でしょう。

一方の田舎、欲しいものがあってもお店は近くにない、町まで行こうと思っても交通手段が発達していないので時間がかかる。

都会暮らしに慣れた人間からみたらこれほど「不便」なところはないでしょうね。

しかし、だからこそ「田舎」での生活が見直されてきているのです。

確かに田舎の生活は都会に比べれば圧倒的に不便です。

買い物一つ行うにしても非常に時間がかかります。

これほど効率の悪い生活スタイルって、意味があるの?と思えるほどです。

ところがこのゆっくりした生活スタイルが人間性を復活させるのにもってこいのものになるのです。

何をやるにしても時間がかかる田舎の生活。

そうなってくると人はあくせく急ぐ必要がなくなってきます。

これが私たちの心の中に「ゆとり」を復活させてくれるのです。

今まで自分を顧みた生活など、送った事のなかった人にとったらこの田舎暮らしによる時間の余裕。

人間性の回復を図るにはもってこいの環境であることがすぐに分かってくることでしょう。

お金よりも時間

スローライフとは「お金よりも時間」を優先させた考えのものです。

現代人は時間に追われています。

これは効率を追い求めて利益を追求する企業文化にどっぷりと毒された結果とも言えなくはないでしょう。

また日本の世の中が資本主義国家であるのですから、お金を稼ぐための行動は否定されてもいけないのです。

ただ、そのために人々の気持ちと心は余裕と穏やかさを失い、気持ちが殺伐としてゆき他者を蹴落としてでも自分が出世するんだ、という弱肉強食の時代へと移り変わっていったのです。

だからこそ、今一度人間の原点回帰の発想が叫ばれるようになったのでしょう。

確かに生きていくためにはお金は必要ですが、それがために朝から晩まで寝る間も惜しんで働き続ける事が果たして健全な人間の生活なのか、大いに疑わしいところです。

スローライフとは必要以上なお金をバッサリと諦めて時間の観念の届かない空間で生きていくスタイルとも言えるでしょう。

時間に追われない暮らしがどれほど人間性の回復に効果を発揮してくれるか。

是非、一度試してもらいたいものですね。

自然に触れる暮らし


スローライフとは「自然に触れる暮らし」ということなのです。

都会で生きていたら否が応でも目に入ってくるのはコンクリートに包まれたビル街や街並み、道路。

そしてびっしりと所狭しと建てられた住宅街。

わずかに公園や街路樹などの緑は点在するもののホッと一息つける環境か、とはとても言い切れない息もつまりそうなところが都会の暮らしの実態なのです。

そんな生活様式をスローライフではやんわりと否定しています。

人間は緑多い環境で生活してこそ、心にやすらぎと憩いを覚えるものだと問うているのです。

お盆やお正月に実家のある田舎に帰郷した経験のある方ならお分かりなのではないでしょうか。

何もない田舎ですが、青空と綺麗な空気と遠くに眺められる山々、もしくは広々とした海はいくらでも眺めることができます。

そしてなぜか大きく背伸びをして深呼吸してみたりしていませんか?

これが人間の求めている環境だと、つくづく思うのは私だけではないと思うのは早計でしょうか?

いえいえ、やはり本当はこういった自然に触れる暮らしに多くの人が憧れているのです。

都会の住まいでも、オーシャンビューや屋上緑化、屋上菜園に人気があるのも頷けるはずです。

やはり人間は生活の中に自然がないと心が休まらないのです。

スローライフはそんな人間の原点に戻りたいという欲望を叶えてくれる生活様式なのです。

仕事を変える

スローライフとは「仕事を変える」という発想にもつながるのです。

今、あなたが勤めていらっしゃる会社のお仕事はどのような関係のものでしょうか?

飲食関係でしょうか?それとも営業関係でしょうか?

世の中にはこれ以外にも様々な仕事が存在し、人々のより良き生活を作り上げていくために今日も多くの人達が携わっています。

ただ、悲しいかな多くの場合、個人の生きがいやゆとりは犠牲とされ会社の利益追求のため、あるいは自身の生活のためにギリギリの働き方を強いられているケースが少ないとは言いにくい状況なのです。

確かに自分一人だけが生きていく分を稼げばいいのいなら、そこまで苦労はしなくてもいいでしょう。

非正規雇用の身分であっても何とか生きていく事は出来ると思います。

しかし、人間は家族というものを形成しています。

もし自分が一家の大黒柱なら家族のために働き続けねばなりません。

例えその働き場が大企業であっても景気次第で明日はどういう境遇が待っているのか分かりません。

皆、何かに縛り付けられたようになって働くしかないのです。

ところが場所が変わればそういった気苦労も必要なくなります。

田舎ならば田舎の相場の暮らし方が出来るのです。

田舎は都会のようにモノは豊富にありませんがその代り物価が安いというメリットがあります。

土地の単価も安いため大きな家に移り住む事も可能です。

仕事の種類も都会程はありませんが、田舎暮らしなら贅沢な生活レベルを望まない限りちゃんとやっていける程度の仕事はあります。

要は気持ちの持ちようです。

ぜいたく品を望まず、都会のような便利な暮らし方を求めないのなら田舎で十分やっていけるのです。

スローライフとはあなたの欲求がどこに向いているのかを問い質してくれる絶好の機会かもしれないのですよ。

スローライフを送る10個のメリット

では次にスローライフを送るメリットを考えてみましょう。

全部で10個、ご紹介致します。

ストレスが少ない

スローライフを送るメリットの1つ目は「ストレスが少ない」です。

スローライフは今までの過密な働き方をする会社勤めはやめ、住まいも緑多い場所に移り住むのが定番的な考え方です。

その分、今までのような通勤ラッシュや交通渋滞、人混み、会社での上限関係、コンクリートに囲まれた住居からは離れた暮らしになるはずです。

そうなれば得られるものが「ノンストレス」、つまり都会生活で受けるはずのストレスは避けられるという事です。

これは今まで感じる事が出来なった新たな発見をあなたに与えてくれるでしょう。

ストレスはつまり自分自身が感じる苛立ちや怒り。

それらを我慢しなければならないのでストレスとしてあなたの心身を蝕んできていたのです。

このストレスが消え失せるわけです。

これは非常に大きな収穫となるでしょう。

ストレスのかからない生活がこれほど快適で健康的だったとは。

スローライフのメリットにあなたは驚かれる事でしょう。

物を大切にする

スローライフを送るメリットの2つ目は「物を大切にする」です。

都会暮らしは便利です。

生活用品が切れたりしたらすぐに買いにゆけます。

よっていつからか私たちは物を大切にする習慣がなくなってしまいました。

トイレットペーパーも歯ブラシもまだ使えるのにちょっと傷んだりしたら遠慮なく捨てて次の新しいものに買い替えました。

ただそのような行動がいけない行動とは言いません。

先の傷んだ歯ブラシでは歯茎を傷つけます。

替え時になったら新しいものを買いかえるのはいい事です。

問題は、その物がそこまで傷んでもいないのに捨ててしまって新しいものに買い替える事。

資源や物が無限にあるという発想は危険です。

明日どうなるか分からないのです。

ただ、どうしても便利な都会で暮らしていれば自然、物を大事にしなくなってしまいました。

ところが生活スタイルをスローライフに切り替えたらこの無駄遣いがなくなるのです。

例えば田舎暮らしだったらスーパーやコンビニは自宅の近くにないかもしれません。

備蓄するにしても大事に使って長く使おうという気になるのが人間の考え方です。

もったいない、という精神は恐らくどの人間にも備わっている考え方だと思います。

物を大切にして生きていく。

これって人間が本来、行うべき基本中の基本だったはずですよね。

人間関係を大切にする

スローライフを送るメリットの3つ目は「人間関係を大切にする」です。

都会の住宅街で隣近所のお付き合いがある地域というのは今や稀ではないでしょうか?ましてやマンションや集合住宅ではそのようなものは皆無に等しいでしょう。

うちの隣人は誰だか分からない、という状況は都会で暮らす一つのパターンです。

ところが田舎暮らしに代表されるスローライフでは地域の住民の距離がぐんと近くなります。

特に新しい人が近くに越して来たらあれやこれやと面倒をみてくれる風習が残っている地域も珍しくありません。

つまり人と人の絆が都会に比べてより密に出来ているのです。

これによって改めて人間関係の大切さを思い知らされるきっかけにもなるわけなのです。

この人間関係、都会の生活に慣れ過ぎた人にとっては逆にストレスに感じてしまう傾向が近頃、耳に入ってきます。

都会の1人暮らしでやがて孤独に見舞われていく人生と、晩節に多くの親しい人が近所にいてくてる人生。

あなたならどちらを選びたいですか?