最近の芸能界では、ある芸人にスポットを当てる時、その芸人の持ちネタや芸風、トークのおもしろさといったものだけでなく、その芸人の「キャラ」にも注目するようになりました。

オネエ系などは最たるもので、女子力の高い芸人や家電に詳しい家電芸人、熟女好き、高学歴芸人といった感じのカテゴリーに勝手に分けられたりもします。

でもあれって、芸人の方でも意識していて、他の芸人たちと差別化を図るために、わざとキャラづくりしている部分もあります。

芸人の中だけでなく、芸能界には「キャラがギャラを生む」という言葉があるとかないとか。

そこで、今回は、そんな数あるキャラのカテゴリーの中で、「運動神経悪い芸人」にスポットライトを当ててみました。

運動神経悪い芸人5選

ではでは、その運動神経悪い芸人の代表ともいえる5人をピックアップしてみます。

また、彼らの運動神経の悪さが世に露呈されてしまった場面などの解説も添えてご紹介したいと思います。

気になったら、すぐネット動画などで確認してください!

村上健志(フルーツポンチ)

人気お笑いコンビ「フルーツポンチ」の村上健志(むらかみけんじ)が超ド級の運動音痴ということで注目が集まりました。

まず、スポーツや運動において基本中の基本「走る」ことが人並みにできないのです。

村上にとってスポーツする、運動する、となると緊張してしまうのか、間接が固まってしまうようなのです。

すると膝がピーンと真っ直ぐに伸びきった状態になり、それで走ろうとするものだから、まるでロボットのよう。

ASHIMOでももうちょっと膝曲がってるぞ、と言われんばかりです。

しかし、そのおかげ(!?)で、村上は運動神経悪い芸人として、某人気バラエティ番組に出演。

人間とは思えないような動きを披露し、それを見ていたスタジオにいるMCやゲスト、そして他のひな壇芸人たちを大爆笑の渦に巻き込んでしまいました。

伝説の「ヒザ神」


その、膝がピーンと伸びた運動スタイル、ランニングはもちろん、サッカーのリフティング、陸上競技の走り幅跳び、とにかく何をするにも膝が伸びてしまっています。

およそ他の人間がまねしようとしてできるものではなく、リフティングを覚えるより、その動きをする方が難しそうです。

つまり、人間の限界を超えた動きができるフルーツポンチの村上には「ヒザ神」として崇められることになりました。

人体の不思議を痛感できる!

人間は無意識のうちに自分の体にかかる負荷を極力低減させようと体を動かします。

例えば、その場でジャンプして着地する時、必ず膝を曲げて着地します。

試しに、軽くジャンプしてみて、膝をピーンと伸ばしたまま着地してみてください。

軽く飛んだだけなのに、「ガン!」という衝撃が、膝、腰、クビ、頭(脳みそが揺れる感じ)に走ります。

こうなってしまうことを人間は生まれる前から知っていたのか、今度は何も考えないでジャンプしてみると、着地と同時に膝がふわっと折れるのが解るでしょうか。

人体って本当に不思議ですよね。

だから、運動神経が悪い人っていうのは、この感覚が生まれたときから欠損している人なんでしょう。

村上のような動き方をしていては、若いうちはよくても、年をとっていくと、必ず足腰、そしてモロに膝関節が動かなくなるでしょう。

だから、物議をかもした

運動神経無い芸人として一時注目を集めた村上は、その後、そのあまりにも不自然な、人間離れした動きから、逆に「誰でも(無意識に)できることがなぜできないのか?」とお茶の間から怪しまれることになります。

単に注目を集めるためなのでは?とネットで騒がれました。

もしかするとですが、フルポン村上も笑いのエンターテイナーの一人ですから、本当に運動神経は悪かったが、中途半端に悪くては笑いを呼べないと思い、大げさに体を動かしている部分もあるのかもしれません。

西田幸治(笑い飯)

M-1グランプリ2010王者「笑い飯」の西田幸治(にしだこうじ)。

コンビの相方西田哲夫(にしだてつお)と両方がボケ・ツッコミをするという、漫才界では少し珍しい芸風で人気を獲得してはいるものの、西田幸治個人は運動神経悪い芸人として注目されています。

ビジュアルも見ようによってはイケメンなのですが、運動が得意そうな格好ではありません。

バスケットのシュート姿は必見


バスケットボールに挑戦してみる企画で、西田が見せたレイアップシュートがゴールネットを揺らしもしませんでしたが、見ていたスタジオからは大爆笑の高得点をはじき出しました。

レイアップシュートはバスケのシュート方法の基本中の基本。

また、「ボールをゴールに置くイメージ」がシュートする時のポイントだと、良く聞きますし、西田のシュート挑戦前にも指導がありましたが、実際挑戦してみると、バランスはめちゃくちゃ、ゴールとの距離もフリースローか、あとちょっと下がれば3ポイントシュートラインといったところから打ってしまいます。

実は西田は中学時代バスケ部に所属していたという事実も明かされ、「それなのに!?」と、西田の運動音痴に対する笑いに拍車をかけました。

バスケ企画ではシュートができないばかりか、ロングパスを受け取ってからシュートという場面では、トラベリングしてしまっており、バスケのルールすら忘れたのか、知らなかったのか、技術も知識もバスケ未経験の素人以下です。

まあ、お笑いの道に進んだ西田にしてみれば、中学時代の「バスケ経験」は非常に貴重な経験で今はそれが自分の仕事に活かされていると言ってよいでしょう。

姿勢が良すぎる

サッカーに挑戦する企画でも、そのマイナスに向かってズバ抜けた運動神経を披露しています。

ボールをおでこで跳ね返すヘディングは、確かに普通の人でも、サッカー素人にはそう簡単にできるような技術ではありませんが、西田は恐ろしく姿勢の良いジャンピングヘッドを見せてくれました。

「姿勢が良い」と言ってもサッカー的に姿勢が良いわけではありません。

背筋がピンと伸びて片足も背筋に沿ってまっすぐ、もう片足は膝を折って上にあげた感じのジャンプスタイルで、およそサッカーボールを狙ったところへ跳ね返そうという姿勢ではありません。

しいていうならば、神か天使が天から地上へ舞い降りるイメージです。

「すたっ」と。

まるで陶芸家みたい

また、同じくサッカー編で、スローイングのロングスローに挑戦する場面では、思いっきり両腕を振りかぶったのですが、なぜかボールは前に飛ばず、足元の地面にたたきつけられてしまいました。

ボールを離すポイントが遅かったのでしょうが、その両腕を振り下ろす格好が、まるで「陶芸家が、焼きあがった陶器のデキに不満で怒ってその陶器を叩き割る格好」に見えると番組でいじられました。

その時の西田の格好は上下ジャージに白いタオルを頭に巻いて後ろでくくるというもので、おまけにロン毛を後ろで束ねた髪形に、口髭、顎髭といったいつものに西田のスタイルもあいまって、もはや陶芸家としか言いようがありませんでした。

ナイツ塙

漫才協会の常務理事であり、真打でもありますが、そんなことはどうでもいいぐらい面白いコンビ「ナイツ」。

そのボケ担当の塙宣之(はなわのぶゆき)ですが、見た目も運動は苦手そうです。

自身のボケのセンスとそれにうまくツッコミを入れてくれる相方土屋伸之(つちやのぶゆき)さえいれば、もうこれ以上ナイツが売れていくのに必要なものは無いはずですが、ネタにできるものがあれば何でも使っていこうというナイツの芸風かのように、塙は己の運動神経の無さを披露することになりました。

エビ反りになる「ソリ神」

運動神経が悪い人って、ただあれができない、これができないから運動神経が悪いというわけではなく、「それをするのに、どうやったらそんな格好になるの?」と普通の運動神経を持つ人々が思ってしまう動きをしてしまいます。

フルポンの村上も何をするにも膝がピーンと伸びてしまう「ヒザ神」でした。

ナイツ塙というと、何をするにもエビ反りになる「ソリ神」の異名が付けられました。

走り幅跳び、サッカー、バスケ、何をやらせても大事なところでエビ反りポーズしてしまうのは一見の価値ありです。

スポーツ観戦好きは運動神経悪い?

ところで、このナイツ塙がスポーツ観戦が大好きで、特に野球と相撲はコンビのネタにもよく使うぐらいのファンぶりです。

しかし、そんな塙自身は全く運動神経が無いという、おかしな話です。

小さい頃に野球選手に憧れたなら、その頃からキャッチボールしたり、サッカーが好きなら、ルールはまだわからなくても、ボール蹴りぐらいはして、そこそこ運動神経は養ってきているはずです。

この塙の有り様は「スポーツ好き=上手い」とは限りないと言えるどころか、「スポーツ好きなヤツほど下手」という方程式も描けそうです。

あれだけ野球や相撲のうんちくは多いくせに、なんで人並みに運動できないんでしょうか?
やはりあのうんちくもネタの為にヤホーで調べただけの付け焼き刃なんでしょうか?

田村淳(ロンドンブーツ)

「ええ~!意外~!」と思われる方も多いのではないでしょうか。

人気お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(たむらあつし)も、実は運動神経悪い芸人リストに載っています。

ロンブーの淳と言えば、コンビではボケ役ですが、普段は相方の田村亮(たむらりょう)の噛み気味コメントにツッコミをいれたり、バラエティーでもMCを務めて、雛壇芸人たちに鋭くツッコむ場面が多く、どちらかというと、人のトチリや話題を何倍にも面白くできる敏腕ツッコミというイメージの方が強いように思います。

そのせいか、結構スポーツもそつなくこなせるようなイメージもありますが、実は運動神経悪かったんですね。

しかし、ロンブーと言えば今や両田村ともに人気で各方面から引き合い強く、ダウンタウンとまではいきませんが、ほとんどコンビの漫才を見ることが無くなったぐらい、お互いに忙しい売れっ子です。

それが今さら淳の運動神経がどうのこうのとお茶の間を騒がしてまでテレビに出る必要は無いはずなんです。

しかし、他の運動神経悪い芸人達同様に、淳の運動神経の無さぶりは、淳が売れっ子だろうが何だろうが、皆に見てもらわなければもったいなさすぎるほどのレベルです。

走り方が独特の「モモ神」

敦が運動神経の無さを露呈したのが、フルポンの村上と同じく走る格好です。

「走る」って、スポーツの基礎中の基礎なんですが、そこから人並みにできないというのは、本当に運動神経がない証拠です。

さて、フルポン村上が「ヒザ神(ひざしん)」と呼ばれているのに対し、ロンブー淳は「モモ神(ももしん)」と呼ばれています。

ヒザ神の走り方が膝がピーンと伸びた状態であるのに対し、モモ神は膝は曲がっているけれども、異常に太モモを上げすぎて、腕も大きく振りすぎており、こちらも独特な走り方となっています。

まるで、陸上選手のモモ上げ運動をしたまま走り出したような感じです。

動きは力強くオーバーなのですが、とにかく遅い。

50mを9秒以上かかっています。

日本人初の100m9秒台をたたき出した桐生選手ならその時点で100m走っていますよね。

デブで絶対スポーツできないだろうと思われるカンニングの竹山にも負けていました。

また、ヒザ神との夢の対決も果たしましたが、敗北しています。

膝が曲がらない走り方に負けるって、前へ進む為に相当無駄な動きをしているようです。

ちなみに、この2神の戦い、お分かりだと思いますが、相当笑えました。

頭のよさそうな芸人淳のことだから、やはりヤラセか?

そういう声もやはりあったようです。

しかし、最初にも述べた通り、ロンブーの淳と言えば、今や飛ぶ鳥も落とす勢い。

今更運動神経悪い芸人を演じて注目を浴びる必要も無いはず。

しかし、自分の運動神経の無さはお茶の間を沸かせるのに十分だということを自ら知っている芸人淳は、その姿をテレビで流さずして自分をお笑い芸人と言えようか。

そういう粋なところがあったのでしょう。

川田裕美アナウンサー(番外編)

「情報ライブミヤネ屋」などでMCアシスタントを務めていた元読売テレビの川田裕美(かわたひろみ)アナウンサー(現セントフォース所属)が満を持して運動神経の悪さを全国にカミングアウトしました。

アナウンサーって会社にいるときは、会社から与えられるアナウンサーの仕事をやっていればよかったのですが、フリーになるとそうはいきません。

フリーになったアナウンサーはもはやアナウンサーではなく、芸能人です。

おもしろいことの一つや二つは言えるようにならなくてはなりません。

また、フリーになればテレビCMに出演することも可能になりますが、そこでは女優並みの素質を求められます。

そこで、川田アナは伝家の宝刀「スキップ」を引っさげて、運動神経悪い芸(能)人としての末席を汚したのです。

スキップ姿が伝説に!

まあ、川田アナ本人としては「他のフリーアナウンサーより目立ってやろう」とか「これでいろんなバラエティに引っ張りだこよ」なんてしたたかな考えはみじんも無かったでしょう。

川田アナに転機が訪れたのは、とあるバラエティ番組で出演者達がマラソン選手からランニングの手ほどきをを受けるコーナーで、スキップをする場面がありました。

そこで、皆軽やかに、というよりごく普通にスキップできていたのですが、川田アナはかろうじて前には進んでいたのですが、およそスキップと呼べない動きをしていました。

その動きときたら、何に例えたらよいのか思いつきませんが、とりあえず、「ツイストを踏む生まれたての小鹿」と言いましょうか、いや逆に全然想像つかなくなってしまいましたね。

とにかく、ランニング指導者も「若い人で川田さんのようにスキップができない人は少なくない」としかフォローできない状態でした。

もちろん、スタジオの隅で大恥をかく川田アナをよそに、そこにいる全員大爆笑でした。

逆に好感度が上がったと評価上々

関西生まれの美女で、結構キレのあるトークをする川田アナはフリーになる前も、なってからもアナウンサーとしての人気と実力は高く、決して好感度が低かったわけではありません。

かといって、ふっくら系女子アナの水卜麻美(みうらあさみ)アナのように「好きな女子アナランキング」などでいつも上位に食い込んでくるほどではありませんでした。

しかし、このへんてこなスキップのおかげで彼女の好感度がかなり上がったようです。

女子があまり運動が得意でないのは、それも愛嬌で、その恥じらう姿をまわりは「可愛いな」と思うものです。

しかし、今の彼女にはひとかけらの恥もなく、そのスキップをネタとしており、数々のバラエティ番組でそのステップを披露し、人を笑わせることが仕事の芸人達を泣かせてきました。

ここだけの話、最近はそのスキップを見慣れてきたお茶の間の為に、ちょっと自分でも意識しているのか、動きが変に大げさになっているようないないような…

運動神経が悪い芸人が大人気!

TBSの「炎の体育会TV」という番組では、芸能人達がプロのアスリートと、いくらかハンディキャップをもらって対決するという人気企画があります。

そこでは、プロと対決するのですから、芸能人たちもそのスポーツにおける経験者で、それなりの実力が無ければなりません。

そうすると、そこに出演する、いつもテキトーでふざけてばっかりいる芸人さん達が「まさか!?」と思わせる運動神経(の良さ)ぶりを見せてくれます。

一流アスリートと芸能人の対戦、そしてその芸能人(主に芸人)のいつもとのギャップはお茶の間を沸かすのに十分で、今「運動神経が良い芸人」に注目が集まっています。

しかし、一方で、芸人は芸人らしく笑いを生んでもらいたい、笑える番組を作ってもらいたい。

という、芸人に対する要望もあります。

また、運動神経が悪い人やスポーツをしない人でも、一流のスポーツ選手には憧れますし、観戦するし、応援にも熱が入ります。

その反面、運動神経が悪い人にとって「テレビで活躍している芸能人たちも実はスポーツてんでダメ」という事実が、不思議とホッとさせてくれるのは確かです。

それだけが理由だとは言い切れませんが、とにかく、彼ら「運動神経が悪い芸人」達が、期待を裏切るほどの運動神経の悪さを持っていることがわかり、非常に人気を博しています。

ブームのきっかけになったのは?

その運動神経が悪い芸人ブームの火付け役となったテレビ番組が、テレビ朝日系列で放送されている「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!」です。

タイトルでお分かりのように、大人気お笑いコンビ「雨上がり決死隊」(あめあがりけっしたい)の冠番組で、宮迫博之(みやさこひろゆき)・蛍原徹(ほとはらとおる)のコンビが毎回ゲストとおもしろトークを繰り広げる超人気番組です。

この番組に出演するゲスト達は毎回何らかの共通する趣味や性格で集められます。

例えば、「ガンダム好き芸人」とか、「長渕剛大好き芸人」、「パフュームすごいぞ芸人」など、またスポーツ系は「高校野球大好き芸人」「ラグビー芸人」「昭和プロレス芸人」、というように、数を上げればきりがなく、かつ細かくくくられています。

この中の一つであった「運動神経悪い芸人」の企画が大ヒットしたというわけです。

アメトーークの歴史

かなり長い番組で今年2018年で15周年になるはずです。

上記のように、「共通点を持つ芸能人を集めてトークする」というシステムは「ダウンタウンDX」や「さんま御殿」でもお馴染みですが、いまやこの「くくりトーク」といえば「アメトーーク」が代表的なものになっています。

運動神経悪い芸人は年末の恒例企画に

さて、とうとう運動神経悪い芸人は年末の恒例企画となりました。

その一年、良いことがあった人も、悪いことばかりだった人も、大笑いして厄を払い、新年への準備ができそうです。

「こんなに運動神経悪くてダサダサだけど、一生懸命やってます」といった感じが不思議と勇気も与えてくれる気がしますが、気のせいでしょうか。

驚きの視聴率

そんなこんなで、毎回10%前後という驚きの視聴率をたたき出しています。

大人だけでなく子供にも大人気

「よい子のみんなはマネしないようにしましょう」と注意しておきたくなるほど、子供たちもハマってしまっています。

子供の方が、「あれは絶対わざとだろ?」とどこか疑ってかかる大人よりも、もっと純粋にただただ面白いから笑ってくれるので、自分のプライドもなにも犠牲にしてまでその無様な姿を見せる運動神経悪い芸人たちからするとありがたいのかもしれません。

人気の理由とは?

そもそも、スポーツに対する民衆の期待は正の方向へ向かいます。

つまり、スポーツとはより高度で洗練されたプレー、より白熱し感動もするゲームを望まれるものです。

ですので、わざわざ運動神経が悪い者がその運動神経の悪さを披露し、さらにはどっちが運動神経悪いかを競ったりすることなどを、これまで民衆が望んでいたでしょうか。

しかし、アメトーークはその民衆心理を逆手に取りました。

誰も望んでいなかったこと、つまり今までに無かった企画が生まれ、大人気を呼ぶことになったのです。

考えてみればおかしなスポーツ番組です。

テレビに向かって「頑張れ~」なんて応援誰もしません。

登場するプレーヤーに期待するのはトリプルAクラスの演技ではなく、「下手くそで無様な姿」です。

運動オンチの私でさえできっこない下手くそなプレーを見せてくれ、録画して何度も見て何度も笑いたい。

お茶の間の民衆はそんな気持ちになるのです。

オリンピックを観戦するときには1ミリも湧いてこない気持ちです。

そう、オリンピックやワールドカップ、世界選手権では決して味わえない興奮がアメトーークのこの企画で味わうことができます。

プレイヤーである芸人たちは、笑ってもらうことによってオイシイ思いができるのでやっているわけす。

だから、彼らが一生懸命やっている姿を見て大笑いしても、我々にはなんの罪悪感もありません。

プレイヤーも観戦側も非常にオイシイ思いができるのが人気の理由でしょう。

動きが非常にコミカル

何度も言いますが、登場する「運動神経悪い芸人」達の動きは我々の想像できる「ヒトの動き」の範囲をはるかに超えており、ある意味訓練が必要なのではないかとまで思わされてしまいます。

難易度はアイススケートの4回転ジャンプや床体操のシライ以上です。

それが、フルポン村上は膝がピーンと伸びた動き、ロンブー淳は太ももが異常に上がる動き、笑い飯西田は綺麗だがスポーツには必要のない姿勢、そしてナイツ塙はエビぞりポーズというように、それぞれがそれぞれ難易度Zの技を持っており、見る者を飽きさせません。

おそらく、これからも彼らとはまた違った変な動きをする「神」が現れることでしょう。

意外なアンチ意見も

この大人気の運動神経悪い芸人に対し、少し批判的な意見を持つ人もいるようです。

テレビでやっていることが批判されるのは仕方がないことです。

1億人が同じ番組を同じ感覚で見られるはずがありません。

このアメトーークの運動神経悪い芸人の企画に限らず、バラエティ番組なら特にです。

トレンディドラマだって批判されることは多々あります。

では、この運動神経悪い芸人たちに対し、その大人気の陰で、どんな批判的意見が出ているのでしょう。

どうしてもやらせに見える

やっぱり、そうですよね。

「ワザとっぽさがなく一生懸命」に見えることもなくもないのですが、一生懸命やっているのは上手にやろうとしているのではなく、下手くそに見せようと一生懸命やっている姿かもしれません。

しかし、逆にスーパーアスリートたちがすごい技見せてくれたとして、それがどこまで本気の技なのか、素人にはわかりかねないわけです。

どんな動きであってもある程度体を動かせば汗もかきますし、息も乱れます。

つまり、彼らが本気かワザとかは、見た目ではわかりません。

やらせに見えるのは、見る人がそういう目で見ないと見えないのかもしれません。

危険で子供には見せたくないという親も

人間の体の動きは無意識に体に負担がかからないように動くようになっています。

ですのでその人間離れした動きというのは体にかなり負荷がかかりますので、本当に子供がマネしてはいけない動きもあるかもしれません。(ということは、やっぱりあの動きはヤラセなのか?)

将来性に満ちた子供たちに変なクセを付けさせないためにも、やっぱり「良い子はマネしないように」と注意しておくべきですね。

子供が学校で真似する危険性も

そんな親の心配をよそ目に、子供は子供たちだけになると、大人の目を盗んで色々やるもんです。

アメトーーク運動神経悪い芸人企画を見た翌朝、子供が登校するのを見送った後、「変な動きで、ケガしたりケガさせたりしてないか」と心配になります。

でも、面白いものには飛びついてすぐマネする子供でも、運動神経悪い芸人達の動きがカッコいいものでないことはわかっているはず。

子供たちからすれば、別にヒザ神やモモ神にあこがれて、あんな動きができるようになろうと思っているわけではなく、芸人のいちギャグとしてまねしようとしているだけじゃないでしょうか。

例えば、少し古いですが、志村けんのバカ殿様を見た翌日「変なおじさん」のあの動きを教室でマネしてみんなで笑いあうといった感じです。

本当にカッコいいのはやっぱりイチローであったり、メッシであったり、羽生であることぐらいはわかっています。

ですので、変な動きが身についてしまって、普通の運動に支障が出るほどマネはしないでしょう。

お笑いのネタとしての動きをテレビで見る分、世界のスーパーアスリート達の活躍も見せてあげるようにしておけは大丈夫です。

可哀想に見えて笑えない

運動神経悪すぎること自体を可哀想に思ってくれている人もいるでしょう。

また、運動神経悪いのが嘘か誠かはどうでもいいとして、そうまでして注目されなくてはいけないのかと思ってしまう人もいるでしょう。

まあ、彼らは芸人、それが笑えるネタなら、自分の親だって引っ張ってくる人たちですから、やめろと言われてもやるでしょう。

その証拠に、ここに出てきた運動神経悪い芸人神5は皆そこそこ売れっ子になっている人たちですからわざわざ運動神経悪いことをネタにすることもないのですが、芸人のサガなんでしょうね。

同じ動きをしてしまう子供がいじめられないだろうか

ヒザ神、モモ神、ソリ神など、大人気を博した動きですが、それらは「面白おかしくて」大人気な訳であって、世界トップクラスのカッコいい技ではないわけです。

では、芸人達のあの動きがわざとではないとしたら、同じ動きやそれに近い動きをしてしまう人も他にいるはずです。

それがもし小学生といった小さい子供だった場合、テレビで見た芸人達の面白い動きに似ているからと、他の子達から笑い者にされないかが心配です。

芸人達にとったら運動神経の悪さが嘘でも本当でも、面白い動きはネタのひとつです。

笑ってもらって、いじってもらってなんぼの世界にいるわけですが、子供は全くそうではありません。

子供ですから、その動きに偽りはないでしょう。

しかし、それは決して他の子に笑ってもらうためにしているのではありません。

もし、自分の子供が運動神経悪い芸人の動きと同じ動きをする友達を見て面白がっているようなら、厳しく注意しなくてはなりません。

これだけは気をつけておくべきことです。

まとめ

ネタや芸風を評価されているわけではないので、該当する芸人達に「人気出てよかったね~」と言ってあげるのは、逆に失礼かもしれません。

また、ある程度したたかさもなければ生きていけそうにない芸能界ですから、注目を浴びたくて、わざと運動神経が悪いフリしているのかもしれません。

だって、「運動神経バツグン」の芸人として注目を浴びようと思えば、もともとの素質がなければならないし、それに加えて、今から運動神経を良くしようと思えばハードな特訓とかしないといけませんが、「運動神経悪いほう」になら、いつだって誰だってすぐなれます。

他にも、これが歌唱力だったら、「歌うまい芸人」になるには歌の練習が必要ですが、その逆は、単に下手に歌えばいいだけなので、いつでも誰でも「オンチ芸人」になれます。

しかし、「運動神経が悪い」姿が、本気にせよ、わざとにせよ、私達がその姿を見て大爆笑していることは事実で、毎日テレビのリモコンを片手に、運動神経が悪い芸人を探していることは確かです。

これからも、みんなで運動神経悪い芸人たちを応援してあげましょう。