普段から何気なく使っている「お疲れ様です」や「ご苦労様です」という言葉。

どちらも相手を労う気持ちを表す言葉ですが、実は場面や相手によって言葉を使い分ける必要があるってことをご存知でしたか?

どんな相手にどの言葉を使うのか、ダメなケースを含めてご紹介していきます!

年上や上司への言葉遣いは正しく

学生の頃から、年上に対する言葉遣いにはある程度気を遣っていた人は多いと思います。

中学生や高校生の頃から、先輩に対して敬語で話す機会はありましたし、就職活動を始める頃には、大抵の人はきちんと敬語を使いこなせるようになっていることでしょう。

しかし、社会に出てから使う敬語は、学生の頃に使っていたそれとはまた少し違ってきます。

より丁寧でかしこまった言葉遣いをする場面もありますし、普段は使わないような難しい敬語を話す機会もあるでしょう。

そのため、学生の頃には習わなかった敬語を、社会人になってから覚える必要も出てきます。

社会人になった初めの頃にきちんと正しい敬語を覚えて使えるようになっておかなければ、後になってから敬語間違いを指摘されて、大恥をかいてしまうかもしれません。

そんなことにはならないように、日頃から正しい言葉遣いを身に付けておきましょう。

とくに上司に対して正しく敬語を使うことが出来なければ、会社によっては昇進に響いてしまうこともありますので、十分に注意しましょう。

目上の人への声かけは難しい

あなたは普段、目上の人へ話しかける際にはどのようにして言葉を切り出していますか?

見知らぬ相手であれば、「すみません」や「失礼ですが・・」などと話しかける人は多いでしょう。

また、会社の上司に対しては、部長や課長など、相手に役職があれば役職名で声をかけるでしょうし、そうでなければ「◯◯さん」と丁寧な呼び方をすると思います。

しかし、それ以外で相手に声をかける場合、それが目上の相手だと何て言って良いか分からずに悩んでしまうこともあるでしょう。

「すみません」や「失礼ですが・・」と話しかければいいのか、それとも「お忙しいのにすみません」や「今お時間よろしいでしょうか?」などと言えばいいのか、なまじさまざまな敬語があるだけに、どの場面でどんな言葉選びをすればいいのか分からずに悩んでしまう人は決して少なくはないでしょう。

それだけ簡単なようでいて、意外と目上の人への声かけは難しいものなのです。

無意識にマナー違反をしているかも

正しい敬語を身に付けていないと、自分は目上の人や上司に対して丁寧な敬語で接しているつもりでも、実際には相手に対して失礼なマナー違反をしてしまっていることがあります。

例えば上司に対して「それは先ほど課長が申されましたように・・」や、「◯◯さんにもらったお土産ですが・・」などと、一見丁寧な態度で接しているようで、実は間違った敬語を使ってしまっていることもあります。

敬語の使い方がよく分からないと、「です・ます」を付ければ良いと思ってしまったり、尊敬語を使うところで謙譲語を使ってしまったりと、さまざまな言葉遣いのトラブルが起きやすくなります。

また、社会人1年目であればまだ笑って許してもらえることはあっても、社会人になってから何年も経っているのに未だに正しく敬語が使えていない人は、その分周囲からの評価も下がってしまうことでしょう。

言葉使いに厳しい上司の場合、ちょっと敬語を間違えただけでもしつこく怒られてしまうこともあります。

言葉遣いをきちんと使いこなせていない人ほど、無意識にそうした間違いやマナー違反をしてしまうことがあります。

さらに厄介なことに、誰もそれを指摘してあげなければ、本人はいくつになっても間違えて覚えたままの敬語をみっともなく使い続けることになってしまうのです。

目上の人に正しい言葉遣いを使えていますか?

あなたは日頃から、自信をもって目上の人に正しい言葉遣いが出来ていると言えますか?

学生の頃からきちんと敬語や正しい言葉遣いについて学んできたという人や、言葉遣いに厳しい家庭で育ってきたという人では、ある程度自信があるかもしれません。

しかし、どんなに自信があっても無意識に誤った言葉遣いをしている可能性はありますよね。

場面や相手によって細かく使い分けなければならないこともあり、プロでもない限りは完璧に言葉を使いこなすのは容易なことではないでしょう。

しかし、社会の中で日常的に使われている敬語は、身に付けてしまえばそこまで難しいものはありません。

そんなに小難しい言葉遣いを覚えなくても、当たり前に使われている敬語を当たり前に使うことさえ出来れば、言葉遣いで上司から注意をされることはまずないでしょう。

もちろんあらゆるシチュエーションに合わせてある程度敬語を使いこなす必要はありますが、一度身に付けてさえしまえば、そう難しいことではありません。

お疲れ様です・ご苦労様です問題

昔から言われている言葉遣いに関する問題があります。

それが、「お疲れ様です・ご苦労様です問題」です。

どう問題かと言うと、どの相手に対してどの言い方を使えばいいかで時々論争になることがあります。

主に目上の相手と目下の相手が対象で意見が割れることがあり、それに関してさまざまな意見がネットや本などあちこちで見られます。

あなた自身、どの相手に対してどちらの言葉を使えばいいのかで悩んだことが一度はありませんか?

「お疲れ様です・ご苦労様です問題」とは、そのように対象となる相手に対する言葉遣いで、意見が割れている現象を指しています。

サッと使える便利な言葉

「お疲れ様です」も「ご苦労様です」も、サッと使えるとても便利な言葉です。

どちらも相手に対する労いの感情が込められていますので、相手が一仕事終わったり、頑張ったりした後にかける言葉として定番です。

また、本心から相手を労って口にすることもあれば、社交辞令として「お疲れ様です」や「ご苦労様です」と言葉にすることもあります。

会社の場合、出先から戻った社員に対してそう声をかけることもありますし、単なる気軽な挨拶として用いられることもあります。

正社員はもちろん、アルバイトの学生でも誰もが当たり前に使っている言葉ですので、いちいち相手が本気で言っているのかどうかなども勘ぐるような人はいないでしょう。

どんな場面でも、またどんな相手に対してもサッと使うことができ、「お疲れ様です」や「ご苦労様です」の声かけをきっかけにして、相手とコミュニケーションを図ることも出来ます。

そのため誰にとっても都合がよく、また労いの気持ちを伝えることの出来る便利な言葉と言えるでしょう。

NGもあるので覚えておこう

「お疲れ様です」や「ご苦労様です」といった声かけは、誰でも、どんな時でもサッと便利に使えるとても使い勝手のいい労いの言葉です。

しかし、実はこれらの言葉を使うにはNGなシーンもあります。

例えば自分が仕事でミスをして、それで上司が尻拭いをして大変だった後で、その大変さを労う気持ちから「お疲れ様です」と言った場合には、「誰のせいで疲れたと思っているんだ!」と反対に上司を大激怒させてしまいます。

そもそも自分のミスで上司が大変な目に遭ったので、そんな時に他人事のように「お疲れ様です」と言ってしまっては、上司が怒るのも無理はないでしょう。

また、いくら挨拶代わりに使えるとはいっても、出勤したばかりの人に「お疲れ様です」と言ったり、何も仕事をしていない内に「ご苦労様です」などと言ったりすると、言われた相手は「何も疲れてはいないけど・・」と違和感を覚えてしまうこともあります。

とくに自分が相手を怒らせてしまった時や、別のことでも怒っている相手に対して「お疲れ様です」や「ご苦労様です」と言うと、それが余計に相手の不評を買ってしまうこともありますので、注意して声かけをするようにしましょう。

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違い


「お疲れ様です」と「ご苦労様です」という言葉は、どちらも相手を労う言葉です。

相手が大変そうだと感じた時や、一息つけて良かったねといった気遣いの気持ちから、このような声かけをしています。

これは気遣いの気持ちを大切にする、日本人特有の労いの言葉と言ってもいいでしょう。

では、同じ意味を持ちながら、何故異なる言い方があるのでしょうか?その違いについてご紹介していきます。

お疲れ様です:目下から目上に対して使う

「お疲れ様です」という言葉は、基本的に目下から目上の人に向けて使う言葉です。

相手を労う気持ちと、同時に敬う気持ちも表現していますので、会社では部下から上司に対して頻繁に使われています。

また、立場が同じ同僚や、直接関わりのない業者の人など、互いの立場の関係が曖昧な相手に対しても、「お疲れ様です」と使うのが一般的です。

もしその反対に、部下が上司に対して「ご苦労様です」と言おうものなら、上司の不興を買い、お叱りを受けてしまうことでしょう。

また、もし同僚同士でも、相手に「ご苦労様」と言われたら、不快な気持ちに感じてしまう人は少なくないでしょう。

「ご苦労様」と言われることで、自分が相手よりも下に見られていると感じてしまうことがあるからです。

そのため、なるべく同じ立場の人に対しても、「お疲れ様です」と丁寧な声かけをするようにしましょう。

ご苦労様です:目上から目下に対して使う

「ご苦労様です」という言葉は、目上から目下の人に向けて使われることが多いです。

会社では上司から部下へ労いの言葉をかける際に、「ご苦労様」と声かけをするのが一般的ですし、さらに社長の立場であれば、役職を含めて社員全員が目下ですので、誰に対しても「ご苦労様」と声をかけるでしょう。

また、上司から部下に向けて声かけをする場合には、「ご苦労様です」ではなく「ご苦労様」と「です」を省略することも多いです。

さらには、大手企業の社員が下請け業者に対して「ご苦労様です」と言うこともありますし、雇用主が雇われの立場の人に対して「ご苦労様」と言う場合もあります。

どれも立場が上の人が、下の人に対して「ご苦労様です」という声かけを使っています。

この声かけは、明らかに立場が自分よりも下であれば使っても問題はありませんが、互いの立場が微妙な時には「お疲れ様です」を使った方が無難でしょう。

部下が年上や上司に使うなら「お疲れ様です」

先にご紹介したように、目上の相手に対して使うのなら「お疲れ様です」の声かけです。

部下から上司に対してや、目上の人に対して、また年配の人や自分が尊敬すべき相手に対しては、すべて「お疲れ様です」の声かけを用いるようにしましょう。

もし相手との立場の差が分からなければ、その場合にも「お疲れ様です」と声かけをしておくと無難です。

もし相手が自分よりも目下だったとしても、「お疲れ様です」ならば使ってもそこまで違和感はないでしょう。

実は「お疲れ様です」もマナー違反!?

これまで目上の人に対しては「お疲れ様です」の声かけを用いましょうとご紹介してきましたが、実はこの「お疲れ様です」もマナー違反だとする説もあります。

労いの声かけの由来については諸説あり、何が正しいのかは度々論争になることもあります。

そのため、誰の言い分が正しいのかは明確化しておらず、声かけを使う人自身の判断に委ねられていることも多いです。

そうした話を聞くと、「じゃあ一体どうすればいいのか」とまた悩んでしまう人もいるかもしれません。

「お疲れ様です」がマナー違反なのかどうか答えが分からずに悩んでしまうという人は、その場で他の人たちがどのように声かけをしているのかを聞いて、それを参考に自分も使うようにすると良いでしょう。

その場に合わせた声かけが最適なマナーでもあります。

そもそも目下が目上に労いの言葉をかけるのはマナー違反


ひと昔前までは、そもそも目下の人間が目上の人間に対して声をかけること自体がある種のタブーとされていました。

立場に差があればあるほど、目上の人に対してはこちらが気安く声をかけても良い存在ではないという考えが強かったため、もし近くを目上の立場の人が通れば、黙って頭を下げるというというのが普通でした。

目上の人が道を歩いていればその前を歩くことはもちろん、同じエレベーターに乗ることも暗黙のタブーと考えられていました。

まさに一目も二目もおいて、遠巻きに目上の人を見るのが普通でしたので、当然そうした目上の人に対して声をかけるのもタブーでしたし、ましてや労いの言葉をかけるなど、もっともタブーな行為と考えられていました。

現在でこそ上司や社長など、目上の人とも気さくに話が出来る時代になっていますが、それでも目上の人に対して「お疲れ様です」と労いの言葉をかけるのは、とても失礼なマナー違反の行為だと考えるところは少なくありません。

確かに目下の人間が目上の人間を労うなど、気持ちとしてはあっても口に出すことはおかしなことかもしれませんね。

本来は「お疲れ様です」も良くない

本来は、目下の人間が目上の人間を労うなど、目上の人間からすれば失礼に感じる行為です。

そのため、当然「お疲れ様です」という労いの言葉も、目上の人に対してはかけるべきではない言葉なのでしょう。

上から目線とまでは言わなくても、労うという気持ちは、ある程度余裕のある人間が相手に対して行うものです。

それは会社でいえば上司の立場であり、頑張る部下に労いの言葉をかけるのは普通でも、部下が上司に対して労うというのはおかしな行為なのかもしれません。

そのため、本来は部下が上司に対して「お疲れ様です」と声かけをするのも良くない行為と言えるでしょう。

しかし一般的にビジネスマナーとして浸透

本来労いの言葉は、目上の人間から目下の人間に対してかけられるものでした。

しかし現在では、目下の人間から目上の人間に対しても、同じように労いの言葉が用いられるようになっています。

先ほど目上から目下へは「ご苦労様です」、目下から目上へは「お疲れ様です」と労いの声かけをご紹介しましたが、これも本来であれば、どちらも目上から目下の相手へとかけるべき言葉です。

しかし、目下から目上の相手へも声かけをするようになってからは、「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の声かけを、立場に応じて使い分けるようになりました。

そのため現在の一般的なビジネスマナーとしては、「お疲れ様です」が目下から目上の人に対する声かけとして浸透しています。

「お疲れ様です」の使い方が世間一般に浸透してからビジネスマナーを覚えたという人では、本来は目下の人間から目上の人間に対しては声かけをしてはならないというかつてのマナーを知らないという人も多いでしょう。

だからこそ、かつてのビジネスマナーを重んじる人と、現在のビジネスマナーを活用する人とで、しばしば論争が起こっているのです。

「お疲れ様です」が普通になった

「お疲れ様です」や「ご苦労様です」の声かけがどちらの立場でも一般的になった現在では、部下が上司に対して「お疲れ様です」と声をかけるのも普通になりました。

仕事の途中で上司と会った時や帰社の際など、あらゆる場面で上司に対して「お疲れ様です」と声をかける部下の姿が当たり前に見られています。

中には、部下から上司に対しては「お疲れ様でございます」と声かけをするようにと指導しているところもあります。

労いの言葉としてだけでなく、挨拶代わりとしても当たり前に用いられるようになっているため、むしろ「お疲れ様ですと言ってはいけないのなら、いったい上司になんて声をかければいいのかさっぱり分からない」という人もいるでしょう。

確かに、「お疲れ様です」に代わる言葉は、中々直ぐには思い付きません。

それもあって、今では誰もが当たり前に上司に対して「お疲れ様です」という言葉をかけています。

「お疲れ様です」を使っていいのは社内が基本

「お疲れ様です」は、今では目下の人が目上の人に対しても当たり前に使っている労いの言葉です。

しかし、何でもかんでも「お疲れ様です」と言っていればいいというわけでもありません。

労いの言葉であっても、それを使うシチュエーションや相手によっては代わりの言葉を用いる必要があったり、もしくは何も言わない方が良かったりする場合もあります。

一般的には、「お疲れ様です」を使うのは社内が基本とされています。

会社や店で働く社員や従業員が、同僚や上司、時には部下に対して「お疲れ様です」と声をかけ合うのが基本とされています。

一方で、社外の場合にはあまり「お疲れ様です」を使う機会はないでしょう。

仕事で使うことが多い反面、プライベートでそうした声のかけ合いをする際には別の言葉を用いることが多いです。

同じ会社内の人なら使ってOK

「お疲れ様です」や「ご苦労様です」という言葉は、主に仕事場で使われることが多いです。

その中でも、自社内であれば誰に対して使っても問題はないでしょう。

上司で昔気質の人の場合には、部下から「お疲れ様です」と言われることを嫌う場合もありますが、大抵の上司はすんなりと部下からの声かけを受け入れることが多いです。

同じ会社内の人であれば、コミュニケーションも気さくに取りやすいため、そうした声かけを積極的に推奨している会社も多いです。

それ以外なら使わない方がベター

同じ会社内の人であれば、立場に関係なく「お疲れ様です」や「ご苦労様です」などの声かけをするのは普通ですし、そうした積極的な声かけが推奨されているところは多いです。

一方で、社外の場合にはあまり「お疲れ様です」や「ご苦労様です」といった声かけをしない方が良いとされています。

例えばプライベートでまったく知らない人に対して「お疲れ様です」と声をかけたら、相手には怪訝な顔をされてしまうことでしょう。

普段は仕事で使うことが多い言葉なので、いきなりそんなことを言われた側は「この人って職場の同僚だったっけ?」と困惑してしまう可能性があります。

また、取引先の会社の人に対しても「お疲れ様です」と使う機会はありますが、それを使っていい相手と、そうでない相手、また使っていいシチュエーションと、使わない方がいいシチュエーションがありますので、基本的には「お疲れ様です」「ご苦労様です」は自社内での使用に留めておいた方が良いでしょう。

「お疲れ様です」を使わない方がいい場面

大抵の場合には問題なく使える「お疲れ様です」や「ご苦労様です」などの労いの言葉ですが、あまり使わない方が良い場面というものもあります。

もしそうした場面で使ってしまった場合、相手の気分を損ねてしまったり、場の雰囲気が悪くなってしまったりすることもあります。

そのため、どのような場面では使わない方がいいのかをしっかりと知っておきましょう。

後で「知らなかった」では済まされない場合もあります。

取引先や顧客との会話

取引先相手や顧客との会話の中では、あまり「お疲れ様です」や「ご苦労様です」といった言葉は使わない方が良いでしょう。

もし取引先の会社の人とそれなりに仲が良く、2人だけで会うような場合には使っても問題はないでしょう。

しかし、複数人で話をするような場面では、「お疲れ様です」「ご苦労様です」のような声かけはしない方が賢明です。

その際にはもう少し丁寧で、代わりの挨拶となる言葉を用いる方が良いでしょう。

また、顧客に対してこれらの労いの言葉をかけるのは、一見相手を気遣っているようでいて、実際には失礼に値する場合があります。

顧客と会社との関係では、あくまでも顧客の立場を上にして会社側は話をしますので、まるで会社の同僚に対するようにそうした声かけをするのは、不快に感じる顧客も多いです。

顧客に対する場合にも、もっと丁寧な言葉遣いで話をする必要があります。

ビジネスメール

ビジネスメールで「お疲れ様です」や「ご苦労様です」と書くのはとても失礼な印象があります。

同じ社内であれば問題はありませんし、むしろそうやって書くのが普通ですが、社外に宛てたビジネスメールの場合にはそうはいきません。

取引先の会社の人のように、社外の相手に宛てたビジネスメールの場合には、「いつもお世話になっております」などの丁寧な言葉で挨拶を始めるのが基本です。

また、顧客に対するメールや手紙の場合にも、「日頃よりご愛顧頂きまして感謝致します」などの丁寧な挨拶から始めるのがビジネスメールのマナーです。

「お疲れ様です」の言い換え

社外では「お疲れ様です」や「ご苦労様です」といった労いの言葉はあまり使う機会がありません。

また、下手に使うと場の雰囲気を乱してしまうこともありますので、「お疲れ様です」「ご苦労様です」を使うような場面では、別の言葉に言い換えて使った方が良いでしょう。

では、どのような言い替えの言葉があるのでしょうか?

以下にご紹介していきます。

ありがとうございます

例えば自分のために誰かが何かをしてくれた時、それを労う気持ちや感謝する気持ちが湧いてくると思います。

そんな時、「お疲れ様です」と言葉をかける代わりに、「ありがとうございます」というお礼の言葉を使うことが出来ます。

シンプルな言葉ですが、それだけ自分の感謝の気持ちを伝えることが出来ますので、自分が誰かにお世話になったり助けてもらったりしたのなら、「すみません」や「お疲れ様です」より「ありがとうございます」と素直にお礼の言葉を相手に伝えるようにしましょう。

いつもお世話になっております

社外の人にビジネスメールを送る場合や、直接会った時に、最初に挨拶をしますよね。

最初の挨拶として「お疲れ様です」や「ご苦労様です」をよく用いますが、それが社外の相手であれば、「いつもお世話になっております」という言葉に言い換えることが出来ます。

その言い方であれば、最初の挨拶としては相応しいですし、また相手に対する日頃の感謝の気持ちや労いの気持ちも同時に伝えることが出来ます。

最初の挨拶で「いつもお世話になっております」と伝えたら、後はそのまま仕事の本題に入っていくことが出来ますので、社外の人に連絡を取る際には、このような挨拶の言葉を使うと良いでしょう。

お帰りなさいませ

同じ社内でも使うことが出来る言葉が「お帰りなさいませ」です。

例えば営業担当者が会社に戻ってきた際に、「お疲れ様です」と言っても良いですが、「お帰りなさいませ」と言うとより言葉に温かみが感じられます。

また、会社に戻った相手が自分よりも目上の立場の上司や、社長の場合には、「お疲れ様です」と言うと失礼になってしまうことがあります。

その際にも「お帰りなさいませ」と言っておくと、失礼にはなりませんし、自然な挨拶としても通じますので、同じ社内で目上の立場の人には「お疲れ様です」よりも「お帰りなさいませ」と使った方が良いでしょう。

おかげさまで…

「おかげさまで・・・」はこちらから挨拶をする際にはあまり用いることはありません。

向こうから声をかけてきた際に、「お疲れ様です」と言葉を返す代わりに、「おかげさまで、こちらも順調に仕事をしております。」などと言うことがあります。

実際にはそこまでお世話になっていない相手でも、社交辞令として用いることが出来ますし、普段お世話になっている相手であれば尚更「おかげさまで・・・」の言葉を用いると話がそのままスムーズに進みやすいでしょう。

よろしくお願いします

「お疲れ様です」や「ご苦労様です」は、最初の挨拶として使うだけでなく、別れ際にも用いることがあります。

「よろしくお願いします」は、そうした別れ際に「お疲れ様です」の言い換えとして使うことが出来ます。

別れ際の「お疲れ様です」は、「今後ともよろしくどうぞ」の意味が込められていることも多いため、その場合にはシンプルに「よろしくお願いします」と言い換えると印象が良いでしょう。

労いの言葉に関するマナーを考え直してみよう

いかがでしたでしょうか?

元々は「お疲れ様です」も「ご苦労様です」も目上の人が目下の相手に対してのみ使う労いの言葉でした。

それが時代を経て、現在では目下の人から目上の人に対しては「お疲れ様です」を使い、目上の人から目下の人に対しては「ご苦労様です」を使うようになっています。

そうした労いの言葉は基本的には会社内で使いますので、社外ではそれに代わるような言葉を使う必要があります。

どんな場面でどんな労いの言葉がふさわしいのかは、相手によっても変わってきますので、その場に合わせて労いの言葉を自分で考えられるようになれると良いですね。

この機会に、一度労いの言葉に関するマナーを考え直してみましょう。

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