感情の起伏や気分の浮き沈みが激しく、自分の中の「何か」に振り回されているように気がする、「もしかしたら自分は情緒不安定になっているのでは…」と感じたことはありませんか?
また、何てことないなのに、何故だか突然異常なほどに不安になったり、自分でも「何故ここまで…」というほど漠然と心配になったり、耐えがたいほどの怒りを感じたり、この世の終わりのような悲しさを感じたり…感情のコントロールが難しくなることはあったりしませんか?
多少の感情の波は誰にだってあるものですが、その波の頻度が高いと情緒不安定になっている可能性があります。
情緒不安定になっている自分をどうにかしたいと思うでしょうが、改善しようにもどんな原因で情緒不安定に陥ってしまっているかがわからないとどうしようもないですよね。
今回は、情緒不安定に苦しむアナタのために、情緒不安定の症状や原因についてをご紹介していきたいと思います。
それに併せて、情緒不安定の改善方法についてもまとめましたので、是非参考にしてみてくださいね☆
これって情緒不安定なの?症状をチェック!
最近、ちょっとしたことで精神的に不安定になったり、これまでどうもなかったことに過敏に反応してしまって極度に悲しくなったり興奮してしまったりする…そんなことはありませんか?
こういったことが続いていると「情緒不安定なのかもしれない…」「自分はまともではないのかもしれない」と不安に感じる人もいることでしょう。
情緒不安定になる原因は、精神的なものがきっかけになっていることもありますが、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされることもあるのです。
女性はホルモンバランスが乱れがちなので男性よりも情緒不安定になる人が多いです。
特に産後の女性は短期間のあいだにホルモンバランスが大幅に乱れるのでよく情緒不安定になる人が多いです(これが発展してしまうと「産後うつ」と言われるものになることがあります)。
産後の女性だけでなく「ごく平均的な人」「落ち着いてしっかりしている人」「鋼の精神をしている人」などでも、精神的な問題やホルモンバランスの乱れによっていとも簡単に情緒不安定になってしまうことがあります。
このように、誰にでも陥る可能性がある情緒不安定ですが、最近の自分の精神状態で情緒不安定かどうかということをチェックするすることができます。
ここでは情緒不安定になっているときの症状についてをご紹介していきたいなと思います。
自分は情緒不安定になっているのではと不安な人は是非チェックをしてみてくださいね。
情緒不安定の症状12選
アナタは「情緒不安定」と聞くとどんな症状を思い浮かべるでしょうか?
ほとんどの人は「感情の起伏の激しさ」「気分の浮き沈みの激しさ」などを想像することかと思いますが、具体的にはどんな感じかと聞かれると漠然としているのではないでしょうか?情緒不安定の症状はこの2つに限らず、たくさんあるものです。
「この2つに当てはまってはいないように思うので、自分は情緒不安定ではない」と判断するのはちょっと気が早いかもしれませんよ!
ここでは、そんな「情緒不安定」の症状を詳しくご説明していきたいと思います。
1、不安になりやすい
情緒不安定ではなくても、多くの人が1日の最後の寝る前に「もしかしたら、アレってダメだったのかな…」「あの人、笑顔で許してくれたけど、本当は怒っているのでは…」など、その日の行動を見返してちょっと不安になることはあると思います。
この程度であれば誰にでもよくあることなので普通なのですが、情緒不安定になっている人は誰も気にしないような些細なことで強烈な不安に駆られることがしょっちゅうあります。
なかには、その不安になりやすい性質のために、日常生活に支障をきたしている人もたくさんいます。
不安になることは決して悪いことではないのですが、その不安が強すぎるが故に周りに心配や迷惑をかけてしまうこともしばしば…不安が強すぎて、体調を崩してしまうという人もたくさんいます。
繰り返す過度の不安によって職場などでも「また?」とため息をつかれることもあるでしょう。
それでも漠然とした不安は消えないのです。
1度不安に感じるとそれを引きづってしまい、ずっと不安な気持ちのまま過ごすことになります。
2、夜眠れないことが多い
情緒不安定の症状の1つに「夜眠れない」ということがあります。
情緒不安定になっていると、常に不安や心配などの気持ちがあるのである種の興奮状態になっています。
そのため、夜でも頭が覚醒してしまっているので夜になっても脳が寝る準備を始められないのです。
この状態が長く続くと日常生活や仕事などに支障を来してしまうことがあるので、心療内科や睡眠外来などを受診するようにするといいですよ。
安定剤や睡眠導入剤を処方されることによってラクになることがあります。
そして、最初は情緒不安定ではなかったけど、忙しさなどで夜眠れず、寝不足が続いて情緒不安定になってしまったという人もいます。
十分な休息が取れていないので神経が過敏になって情緒が乱れ、判断能力が落ち、情緒不安定を引き起こしてしまっているのです。
寝不足が続くと気分のムラが出来てしまったり、まともな判断が出来なくなってしまったりすることってありますよね。
それが更に深刻化すると慢性的な情緒不安定になってしまうのです。
体の健康だけでなく心の健康にも睡眠はとても大切なのです。
3、心配して仕方がない
情緒不安定になっていると、色んなことが心配で仕方なくなってしまいます。
このタイプの人は、学生時代は「誰かに嫌われていたらどうしよう」「受験や就職に失敗したらどうなるんだろう…」など心配で仕方ありません。
社会人になってからも「カンタンな仕事だと言われているけど、ミスをしたらどうしよう…」など、普通にやっていたら問題ないようなことでも心配になってしまいます。
周りの人からすると「そんなこと心配しても仕方ないよ」「どうしてそんなにも不安なの?」と思うことが多いです。
また、過去の経験やトラウマから過度な心配性になり、情緒不安定になってしまっている人がいます。
「もう同じ失敗はしたくない」「あんな経験は二度としたくない」という強い思いがあり、自分の行動や判断がちゃん正しいのかなどを心配しまくっているのです。
4、感情の起伏が激しいと思う
多くの人が情緒不安定な人の症状のイメージとして抱いているのがこの「感情の起伏が激しい」というものでしょう。
イメージのとおり、情緒不安的になっていると感情の起伏が激しく、とにかく気分の浮き沈みが多いのです。
さっきまで気分よく過ごしているなと思っていたらその数分後には何かに対して猛烈に怒っている…なんてことはザラにあります。
ときには誰かの何気ない一言で突然泣き出したと思ったら、突然泣き止んでケロッとして周りを驚かせたり戸惑わせたりすることがあります。
こんなに感情の波が激しいと、周りもどんな話題を振っていいのか困ってしまいますよね。
そんな感情の起伏の激しさに本人も疲れてしまいますし、周りの人たちも振り回されて疲れていることがよくあります。
5、興奮すると心拍数が上がる
何か嬉しいことがあったり、驚くことがあったり、または怒りを感じたりすると興奮することってありますよね。
あまりにも興奮状態になると手が震えたり、呼吸が乱れたり、心拍数が上がって胸のドキドキがうるさくなることがあったりするものです。
情緒不安定な人も同じで、興奮状態になるとこんな状態になります。
ただ、情緒不安定な人の場合は心拍数が上がってしまうほどの興奮のボーダーがほかの人よりも低いものです。
また、ほかの人なら「そんなことで!?」と思うことで心臓がバクバクのヒドい興奮状態になってしまいます。
6、過度に緊張してしまう
情緒不安定な人は過度に緊張してしまう傾向がある人が多いです。
情緒不安定の人はいつも「何かあったらどうしよう」という不安や心配を抱えているので、心も身体も常に臨戦態勢になっています。
少し肩の力を抜いてリラックスできるといいのですが、不安や心配からそれもできず…
また、突然人に話しかけると「うまく話せるかな…」「ちゃんと伝えられるだろうか」などの不安から過度の緊張状態になってしまい、手の震えや多汗などの身体的症状が出てしまうことがあります。
7、かなりの気分屋
情緒不安定の人はかなり気分屋な一面があります。
さっきまでは遊びの話しにノリノリだったのに、話しを進めると急に気分が乗らなくなって「やっぱ私やめとくね」なんてことになったりするようなことがあります。
もともと情緒不安定な人は気分の浮き沈みや感情の起伏が人よりも激しいので、気分もコロコロと変わりやすいところがあります。
特に理由がなくても突然気分が沈んでしまったら「もういいや…」となるので、周りの人からすると原因不明の気変わりに「かなりの気分屋だな…」「振り回されるから、付き合いにくいな」と思われてしまうことがよくあります。
そしてその気分屋的な部分が原因で周りからちょっと避けられたりすると「なんで私がこんな目に…」と悲観的になって泣き出したり怒りだしたり、「私、何かしたかな…このまま避けられ続けるのかな…」と不安で仕方なくなったりと更に情緒不安的な一面を発揮します。
8、気分が落ち込んで身体がだるくなる
人間、気分がいい日もあれば落ち込んでしまう日もありますよね。
気分が落ち込んでしまうと何となく上手くいかないことが多くなってしまうものですが、それでも寝込んだりもしないしお腹も空くし、肉体的には健康そのものですよね。
しかし、情緒不安定な人は、気分によって体調が左右されてしまうことがとても多いのです。
気分が落ち込んでしまうと途端に身体のだるさを訴えるようになります。
食欲も失せてしまい、気分の落ち込みが解消されるまでずっと体調の悪さに悩まされてしまうのです。
ときには気分が落ち込み過ぎて、寝込んでしまうなんて人も…情緒不安定の人は心の状態と体がリンクしすぎていてとてもツラい思いをしています。
人によってはこのような状態が続いてしまい、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。
そんな情緒不安的な人のことを周りの人は「甘えている」「気分が落ち込んでいるだけで寝込んでしまうなんて…」などと見てしまいますよね。
また、あまりにも体調が悪いなと思って病院を診断したら「うつ病」と診断されたという人もいます。
情緒不安定からうつ病になってしまう人もいるので、周りはあまりプレッシャーや追い込むようなことは言ったりせず、「なんかおかしいな」と感じたら病院の受診をすすめるようにする必要があります。
9、気分によって行動が左右される
情緒不安定になると気分の浮き沈みが激しく、生活は「自分の気分」中心になってしまうことがあります。
イヤだけど、どうしてもやらないといけないことがある…そんなとき、たいていの人はどうにかして頑張り、踏ん張るものですよね。
しかし、気分によって行動が左右されてしまう情緒不安定の人の場合は「気分が沈んでいるときは絶対にやりたくない」「今、どうしてもそれだけはやりたくない」と逃げ出してしまうことがほとんどです。
社会人でこのタイプの情緒不安定の人は「気分が乗らない…」という理由だけで仕事を休んでしまうことがあります。
大人になると自分の気分だけで行動すると周りに迷惑をかけてしまうので、どんなに気が乗らなくてもみんな頑張っています。
お給料をもらっている以上、自分の気分だけで仕事を投げたりすることはできませんよね。
しかし情緒不安定の人はその踏ん張りを利かすことが苦手なのです。
周りの人も気分に左右されがちな情緒不安定のことを安心して頼ることはできないでしょう。
10、衝動を抑えることができない
情緒不安定になっていると、衝動が抑えらなくなることがあります。
これまでずっと緊張して張り詰めた気持ちで過ごしてきているので、あるきっかけで突然怒りなどの衝動が爆発して抑えられなくなることがあります。
また、怒りのスイッチが入りやすい人も情緒不安定と言えます。
普通の人であれば多少「ムッ」とすることがあっても突然キレ出すなんてことは滅多にありませんよね。
ですが、情緒不安定になっていると、ちょっとのことでも自分の怒りの衝動が抑えられず「怒りスイッチ」が入ってしまいます。
たまに街中などで、ちょっと身体同士がぶつかっただけなのにビックリするくらい怒っている人がいたりしている人がいますよね。
そんな人もも情緒不安定と言えるでしょう。
また、情緒不安定だと「ここでキレてはいけない!」というシーンでも衝動を抑えられないことがあります。
会社の偉い人やお店に来たお客さんなど「カンタンに怒りをぶちまけてはいけない相手」でも周りが引くほどの激昂する人もいます。
11、いきなり泣き出すことが多い
情緒不安定になっている人のなかには、場所や状況関係なく「いきなり泣き出す」という人もたくさんいます。
幼い子供の場合は、まだ精神が未熟で感情を抑える力が弱いので突然泣き出すことがあっても「かわいそうに」で済みますが、大人の場合はそうふうにはなりませんよね…大の大人が所かまわずワンワン泣き出すというのはまさしく情緒不安定の状態なのです。
人から見ると「些細なこと」でも、情緒不安定になっているとちょっとしたことでも途端に涙が溢れてきてしまうことがあります。
また、泣くことコレといった原因なんてものはなく「突然悲しくなった」「気分が沈んでツラくなった」なんて理由も…
周りの人は「すぐに泣く…」と呆れてしまうかもしれませんが、情緒が乱れているので仕方がないことなのです。
12、無性に誰かに話したくなる
情緒不安定になっていると、気分の浮き沈みが激しく、気分が沈んでいるときはとことん気持ちが落ちているので誰とも口をきかない…なんてことがよくあります。
しかし、逆に気分が上がっているときはハイになっているので無性に誰かと話しをしたい気分になっています。
情緒不安定になっていると数分前まで「もう誰も信じない…」「誰とも接したくない」と思っていたのに、特にきっかけなく「とにかく無性に誰かと話しをしたい!」という真逆の精神状態になるのです。
先ほどまでこの世の終わりのように沈んでいたと思ったら、突然人が変わったように饒舌になるので周りの人たちは戸惑ってしまいます。
情緒不安定な症状を改善方法
先ほどご紹介した情緒不安定の症状で「たくさん当てはまった…」という人は、情緒不安定になっているか、その予備軍である恐れがあります。
毎日が不安や心配に溢れていて、自分でもどうすることもできない感情の波に振り回されるなんてしんどいですよね…
ここでは、そんな情緒不安定な人がちょっとでも毎日を生きやすく過ごせるようになる方法についてをご紹介していきたいと思います!
一人の時間を作る
情緒不安定になる人は、周りとの調和を大切にするとても社交的な人が多いです。
そんな人は、疲れていても会合に誘われたら断れなかったり、1人でいたいのに誰かにヘルプを求められたらそれに応じてしまう…なんてこともあるでしょう。
周りから見たら「とても付き合いがよく友好的な人」と見えることがよくあります。
ですが、情緒不安定な人は社交的かつ友好的な性格を演じていても、心にはいつも正体の知れない心配や漠然とした不安を抱えており、「自分は周りの目にどう写っているか」「こんな感じで周りの人に嫌われはしないかな」ということを病的なまでに気にしてしまう傾向があります。
そんな情緒不安定な人は、一度周りのことを忘れて1人の時間を作って過ごしてみることをおすすめします。
色々気になることはあるとは思いますが、周りのことから1度離れて、自分のためだけの時間を作ってみてください。
そうすることによって心の穏やかさを取り戻してリフレッシュすることが出来るかもしれません。
また、周りを気にしすぎるがゆえに自分自身を隠し、見失って不安定になっていたということもあります。
1人の時間はゆっくり睡眠を取るのもよし、ぶらりと散歩をするのもよし、読書などの趣味の時間に充てるのもいいでしょう。
何をしてもいいので、いつもの情緒不安定な自分から離れることを意識しておくといいですよ。
生活習慣を正してみる
情緒不安定になっている人は、生活習慣が乱れていることがあります。
「生活習慣って情緒に関係あるの?」と疑問に思う人もいるかもしれまんが、大アリなのです。
睡眠不足だったり、運動不足だったりと、生活習慣が乱れている人は体調が優れないことが多くなって情緒不安定になりやすいです。
心も身体も疲れているとマイナス思考になったり、気分の浮き沈みが激しくなったり、自分の行動や判断に不安を抱くようになったりすることってありますよね。
これが情緒不安定に繋がっていってしまうことがあるのです。
もし、生活習慣が乱れている中で「情緒不安定になっているな」と感じたら、まずは睡眠をたっぷり取れるようにしてみたり、運動不足を感じているようであれば軽く汗をかけるような運動をちょっとだけでもいいのでしてみてください。
まずは心と体の健全さを取り戻すことによって、情緒が安定してスッキリすることがありますよ。
ひどい場合は医療機関で診てもらう
あまりにも情緒不安定で、毎日がツラくて仕方ない人や生活に支障をきたしている場合は医療機関で診てもらってちゃんとした治療をすることをおすすめします。
周りが引いてしまうほどの感情の起伏や気分の浮き沈みは「今はちょっと色々あって情緒が不安定になっている」というよりも「心の病気」を連想しざるえません。
何より情緒不安定に振り回されてしまっている本人がいちばんツラいので、ちゃんと診てもらったほうがいいですよ。
「病院なんて行ったら、まるで私が心の病気だって認めているみたいじゃないか…」と抵抗のある人もいるかもしれませんが、本当に病気である可能性がある以上は受診、通院が必要です。
肉体的な病気であるならまだしも、心や精神の病気となると途端に尻込みしてしまうかもしれませんが、ちょっとでも自分がラクになれるのであれば、医療の力を借りてでもしっかりと向き合っていく必要がありますよ。
病院に行くことによって、ちゃんとした知識や理解のある医師や専門家に「何が不安か」「自分でもこの状態はツラい」という話をじっくりと聞いてもらえるだけでなく、場合によっては気持ちがラクになるような薬を処方してもらえます。
もしかしたら「躁うつ病」などの診断が下ることがあるかもしれませんが、しっかりと診断を受け止めて、どうしたら良くなるかを医師や専門家ととことん話し合うようにしてください。
もし、このツラさは自分だけでは解決できないと少しでも思ったら、早めに医療機関を受診して医師や専門家により治療やカウンセリングを受けるようにしましょうね。
柔軟な考え方を身に着ける
情緒不安定になりやすい人は「これは、こうあるべき!」と凝り固まった考え方をしている人が多いです。
そのため、イレギュラーな事態が起きるとパニックになり、情緒不安定な状態になってしまうことが多いのです。
ちょっとやり方を変えるだけで解決するようなことでも、「これは、こうじゃないといけないんだ」とかたくなになるので「融通が利かない人」と周りに思われることがあります。
そんなタイプの人は、柔軟な考え方を身につけるととてもラクになることがあります。
本を読んで「こんな考え方もあるんだ」と知ったり、色んな人と話して多様な考え方があることを学んだりするといいですよ。
頭をちょっとだけ柔らかくして、周りの話などに耳を傾けると、自然と柔軟な考え方を吸収することができます。
極端に考えすぎない
情緒不安定になっている人は、物事を極端に考えていることがあります。
どんなことにでも「白か黒か」「1か10か」とハッキリをさせて不安定になっている気持ちを安心させたいという気持ちがあるので、必ず明確な結論を求めてしまうのです。
また、情緒不安定の人は完璧主義であることが多いので「あいまいな状態なんてヤダ!きっちりさせたい!」「1か10か、ちゃんと決めよう!」など、宙ぶらりんであることを嫌い、答えを出したがる傾向があります。
ですが、物事にはあいまいにしたり濁したり、あえて白黒をハッキリさせない方がいいことだってたくさんあります。
極端に考えることはやめて、ちょっと肩の力を抜いてたまには「ゆるい思考」で過ごすようにしてみるといいですよ!
臨機応変に対応しよう
情緒不安定な人は思考が凝り固まってしまっている人が結構多く、周りの人に「融通が利かない人だな」と思われていることがあります。
「Aと決めたのだから、A!」と目標を持ったら一直線で頑張ることが出来るといういいところもあるのですが、イレギュラーが起きてしまったら「Aじゃないといけないのに、どうしよう」と途端に慌てふためいたり、不安や心配で気分が乱れて情緒不安定状態になってしまいます。
そんなときは「Aがダメになったのだから、Bにしよう」というような臨機応変な対応をすることが出来たら不安定にならずに済みますよ。
これまで長年培ってきた性質はなかなか変えることは難しいものですが、ちょっとずつでもいいので臨機応変さを身につけるとラクになりますよ。
【柔軟な人になるためには、こちらの記事もチェック!】
安全基地で情緒不安定を防ぐ
情緒不安定の人は「心の安全基地」というものを持っていない人が多いです。
一緒にいるとありのままを晒しだせて本当の自分でいられるような友人や身内がいたり、趣味の集まりや長年慣れ親しんだ場所など自分にとって心地よいような場所にいるとホッとしますよね。
その状況や場所が「心の安全基地」なのです。
人は誰でもそういう「安全基地」的な人や場所が1つはあるはずなのです。
ですが、情緒不安定になっている人はその「安全基地」が全くなかったり極端に少なかったりします。
いつも張り詰めて緊張していないといけないような状態が続くと身も心も疲れて情緒が不安定になってしまうのです。
何か1つ、自分にとって心から安らげる安全基地を見つけると情緒不安定を和らげることができますよ。
周辺の環境を変えよう
もし、このまま今の環境で暮らしていても情緒不安定が解消される見込みがない、または更にひどくなる恐れがあるなどの場合は、思い切って環境を変えるもの1つの改善方法です。
例えば職場で人間関係が悪かったり、仕事が激務で心も身体も疲れ切ったりして情緒不安定になっているのであれば、その根源である「職場」を変える(転職)ということによって、情緒不安定を解決することが出来るかもしれません。
しかし、仕事を辞めるというのはとても大変なことなので、まずは転勤や部署替えなどをしてもらえるように会社側にお願いしてみてはどうでしょうか?
ほかには、ご近所トラブルなどに巻き込まれて情緒不安定になっているなどの場合は引っ越しを視野に入れてみてもいいかもしれませんね。
気が休まるはずの家で気を抜くことができないなんて、更に情緒不安定が悪化していきそうな感じすらします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
情緒不安定になると、日常生活を送るのも苦痛になってしまうものです。
周りの人がまったく気にせずに過ごしていることでも、情緒不安定になっていると不安で心配で仕方なくなってしまってとても過ごしにくいことになってしまうものです。
もし、自分が情緒不安定になっているなと感じたら、まずは情緒不安定を改善する方法を試してみることにしましょう。
1人の時間を作って日ごろのしがらみから解放されてリフレッシュしてみたり、情緒不安定の原因となっている生活習慣を見直すようにしてみましょう。
どうしても自分の力で情緒不安定を解消することができないなと感じたら、医療機関で診てもらうもの1つの手段ですよ。
そして、「柔軟な思考を身につける」「臨機応変な対応をとれるようにする」というのも情緒不安定を解消することができます。
そして自分が今身を置いている環境によって情緒不安定を引き起こしているという感覚があるのなら、可能な範囲で環境を変えていくことも大切です。
職場や自宅周辺などで自分が情緒不安定になっている根源があるのなら、積極的に取り除いていくようにしましょう。
情緒不安定は自分自身が生活しにくくなるだけではなく、自分の周りの人にも迷惑をかけてしまう状態です。
情緒不安定になっていると感じたら、出来るだけ早く事実を受け止めて対策を取るようにしてくださいね。