就活のときにもチェックする「やりがい」という項目。

入社したばかりの頃は覚えることも学ぶこともたくさんあって、必死で乗り切っている間に時が過ぎていくものの、ある程度慣れてしまうと「やりがい」ってなんだっけと思うようになってきます。

なんでこの仕事をしているんだろう、なんて思いながら辞めても次がないし、お金は欲しいし、でも働きたくないし、宝くじでも当たらないかな…と考えながら働いているといつか心が折れてしまいそう。

どうせ同じ時間働かなきゃいけないなら、楽しくやりたいものですよね。

こちらの記事では、そんな「なんとなく楽しくない、仕事のやりがいが見つからない」という気持ちを切り替えるきっかけになるようなポイントをご紹介します。

仕事にやりがいを感じていますか?

「やりがい」を辞書でひくと、物事に当たっての心の張り合い、充足感、手ごたえのこと、と出てきます。

では「仕事のやりがい」とはなんでしょうか。

張り合い、充足感、手ごたえというとても曖昧かつ主観的なものなので、誰かの言う「やりがい」ではしっくりきません。

同じ仕事をしていても他人はとても輝いて見えるのに、自分は「やりがい」を感じられないと悩むことはないでしょうか。

やりがいを感じないとやる気も湧かない


やる気が湧かないといってもご飯を食べていくためには働かなければなりませんから、どうしようもないんですが、いつまでこの停滞した気持ちが続くのかと考えると切ない気持ちになることもあります。

長い目で見ると、要所々々でやりがいを感じられるポイントがないと続けるのは辛いものです。

でも、少し立ち止まって自分の感情を振り返ってみてください。

やりがいを感じないから働きたくないのか、そもそも働きたくないからやりがいを感じないのかでは大きく異なっています。

後者の場合は何をしても仕事上でやりがいを感じられることはありません。

でも、それは別におかしな感情ではありません。

みんな働かずにお金が欲しいと思って宝くじを買うんですから、ありふれた気持ちです。

でも、その欲望が強すぎる人は仕事にやりがいを求めるのは諦めて、働くことは金を得る手段にすぎないと割り切る方が気楽です。

やりがいは仕事を頑張る為に重要なもの

頑張る、ということは必要最低限だけで済まさずに仕事に力を入れるということです。

それをするためには、やりがいが必要になってきます。

若い内ならやりがいが無くてもガムシャラに頑張れますが、30代を超えてくると段々肉体的なしんどさも出てくるので、気合いうんぬんだけでは頑張れなくなってくるからです。

肉体的な疲れは精神にも影響します。

先述した通り、やりがいは人によって異なるため、誰かにとってのやりがいを自分も同じように感じられるかはわかりません。

同僚と話して自分だけがやりがいを感じられていないと思うのは、その人にとってのやりがいポイントが自分にとってはどうでもいいことだからです。

できるだけ楽しく仕事をするためには「頑張って良かった」と思えるように小まめに目標を設定することが大切です。

達成感が出るのでやりがいを感じやすくなります。

どんな時にやりがいを感じるか

自分にとって何がやりがいになるか明確でなければ、他人の意見を聞いてみましょう。

代表的なものをいくつかご紹介します。

自分の経験の中にあって、その時喜びや達成感を感じた覚えがあれば、自覚する頻度が少なくなっているだけで「やりがい」と呼べるものかもしれません。

やりがいをどこに感じるかは「責任」「結果」「お金」「感情」「成長」「承認」などのタイプに分けられます。

それぞれに関して具体的にみていきましょう。

感謝の言葉を言って貰った時

「感情」がポイントになるタイプの人は周囲からの感謝によってやりがいを感じやすいです。

仕事内容に関わらず、感謝の言葉を言ってもらえる機会は誰にでもあります。

自分のちょっとした気遣いに感謝してもらえたり、サービス精神からお客さんに感謝されたりなどさまざまです。

間接的な感謝もあります。

これが気付きにくくて、喜べるチャンスを逃している人も多いです。

間接的な感謝というのは、「プロジェクトが成功した。みんなありがとう。」というようなものです。

商品やサービスに対するお客さんからの感謝の声も同様です。

これは大勢にかけられた言葉で、自分の頑張りの何が貢献したのかが直接はわからず聞き流してしまうのです。

でもこれをやりがいと感じられる人がいます。

聞き流す人とやりがいに感じられる人との違いは、自分が何をしたのかが明確にわかっているかいないかです。

わかっている人は、自分がその仕事をしなければ成功しなかったということが見えています。

100人が同じ目標に向かって仕事をしていたと仮定して、99人が頑張って1人が怠けていたとすれば、99人がその1人の怠けをカバーできるでしょう。

でも、50人が怠けていたらそうはいきません。

そして100人全員が頑張っていれば、より早く仕事が片付いたり、さらに上の結果を残せたかもしれないのです。

「成功した」のか「及第点には到達したのか」という違いです。

この意識があれば、自分の貢献が成功につながったことを自覚できます。

責任ある仕事を任された時

「責任」がやりがいを見出すタイプは文字通り、責任ある仕事を任された時にやりがいを感じます。

任命してくれた人だけでなく、関わる周囲の期待に応えることが好きです。

プラスの意味で自分を追い込んで結果を残し、それが認められれば、より大きなやりがいを感じます。

責任ある仕事を任されるということは信頼されているということの証です。

仕事における信頼を獲得するのは簡単なことではありません。

日々の仕事の仕方、達成してきた事があってのものなので、素直に喜んでいいことです。

ただ、責任ある仕事はやりがいと同時に重荷でもあります。

自分のみならず、責任ある仕事をやりがいと思えない同僚が多い場合、それは上司の力不足が否めません。

適材適所、その人が頑張れば越えられる壁を配置するのが上司の役目でもあります。

また、自分の責任を負いたくないために部下に押し付けるような人が上にいると、成功体験を積むことができないため、やりがいなど到底感じられません。

責任ある仕事をやりがいにできている人は上司に恵まれているともいえます。

目標を達成した時


新卒入社から数年のうちはこれが一番やりがいになっていることが多いです。

言ってみれば、初めて体験することだらけなので何をやっても目標達成になるし、達成感を得られる頻度も高いからです。

「結果」がやりがいになるタイプなのですが、入社から年数が経つにつれてやりがいが感じにくくなるタイプでもあります。

仕事に慣れてくると、出来て当たり前のことが増えてくるので目標達成と言えるほどのことが少なくなってくるからです。

年数が経っても目標達成をやりがいに感じられる人は、高い最終目標に向けて細かな目標を達成していく人です。

たとえば、最終的に自分が経営者になるために、まずはこの会社で働きながら知識やノウハウを身に着け、業界の知り合いを増やして独立しようと考えている人などです。

自分の意見・案が通った時

自己主張がしっかりしているタイプの人は自分の意見や案が通ると承認欲求が満たされてやりがいを感じやすいです。

これは若い内だとなかなか思うように事が進まなかったり、どう見ても不合理なやり方にも従わなければならなかったりするので「承認」がやりがいに直結するタイプの人はイライラするでしょう。

でも段々と実績や周囲の信頼を勝ち取ると意見が通りやすくなってくるので、仕事が面白くなってきます。

そういった意味では、長年同じ仕事を続けている人の方が実感できる可能性は高くなります。

同僚や後輩・先輩に頼られた時

雑用を頼まれてもやりがいにはならないかもしれませんが、信頼されているという意味での頼まれ方なら嬉しく感じるでしょう。

自分が教育担当をしているわけでもない後輩が仕事振りを見て教えて欲しいと言ってきたり、同僚から助言を求められたりするなどです。

先輩や上司に頼られるのが一番嬉しいかもしれません。

頼られる=必要とされている、ということが承認欲求を満たしてくれます。

また、会社の人を仲間だと思っている人は、支え合うような関係性にもやりがいを感じます。

ただ、仲間意識がやりがいにつながっているタイプは危険度も高めです。

会社は利害関係の一致する者が同じ場で同じ目標に向かいお金を稼ぐ場であって、仲良しクラブではないからです。

感情先行型の人はしばしばこのことを忘れて、同僚を生涯の友かのように位置づけてしまいます。

そうなると、お金を稼ぐという本来の意味にのっとって働いている人に出会えば勝手に裏切られたような気持ちになって、やりがいを失いやすいです。

組織形態がしっかりしている大企業には向かず、少人数でアットホームな職場が向いています。

昇進した時

「承認」と「お金」、「責任」の3つの意味でやりがいを感じられるのが昇進です。

まぁ、会社によっては名ばかり管理職というやつで、裁量労働制が適用され残業代が出なくなるという悲しい昇進も存在するので、「お金」が除外されてしまうこともあります。

その場合はブラック臭が強いので転職を考えましょう。

ブラック企業でなければ昇進すれば給与はあがります。

仕事をする上でのモチベーションがお金を稼いでプライベートを充実させることであれば、最もやりがいを感じるはずです。

また、昇進するということは人の上に立つに値する人物であるという評価を得たということ、平よりも責任を負う立場にもなるということなので、さまざまなタイプの人でも一様にやりがいを感じやすい場面です。

ただ、頻度は低いので昇進だけがやりがいになっていると、ある程度登りつめると一気にやる気が失せます。

1つの仕事をやり遂げられた時

ルーティーンの仕事だとなかなか難しいですが、プロジェクトに始まりと終わりがある仕事に就いていると1つの仕事をやり遂げられれば達成感と共にやりがいを感じやすいです。

とくに、今までは自分の力では難しかったことが成し遂げられた時や好評化などの良い結果を残せた際は喜びも大きくなります。

このように「結果」に重きを置く人はプロジェクト単位の仕事が向いています。

ただ、似たようなプロジェクトばかりだとルーティーン化してくるので、飽きっぽい人は毎回取り扱う題材の異なるベンチャー企業などがいいかもしれません。

取り扱う商品やサービスの入れ替わりが激しい職場も向いています。

目標に向かって仕事をしている時

結果より過程重視の人は目標に向かって仕事をしているだけでやりがいを感じられます。

このような人はもう働くことそのものが楽しくて仕方がないので、誰に言われずともひたすら頑張ります。

ある目標を達成しても、達成することがやりがいではないため、すぐに新たな目標を設定して仕事に取り掛かるのです。

残業や休日出勤もいとわず、目標に向かって突き進む、まさにサラリーマンの鑑。

なろうとしてもなれるものではありません。

このような人は誰に強制されずともよく働くので、しばしば体を壊します。

アドレナリンが出ている間は良いですが、それにも限度があるので、ふと休日になった瞬間に疲れが出て熱が出てしまったりします。

興味ある仕事をしている時

子供の頃から夢見ていた仕事に就けた、興味のあったプロジェクトの担当になれた時にはやりがいを感じて頑張れます。

元々興味のあったことのため、得られる情報や仕事内容そのものにも楽しく向き合えるでしょう。

好きなことを仕事にできるのは限られた人だけで、それまでの努力も相まって嬉しさも満天です。

一方で「好きな事は仕事にしない方がいい」という言葉もあります。

興味があった仕事なのに、いつのまにかやりがいを失ってしまった人にはこの言葉が該当します。

フリーランスで仕事が選べるならまだしも、組織に入ると興味のあることだけやっていればいいわけにはいかなくなるからです。

思うようにいかないことが多々あります。

「面白いものがつくりたい」と創造的な職についたとしても、自分の思う「面白い」が「売れる」かどうかは別問題です。

会社は売れるものをつくらなければなりません。

多くの社員に給与を支払うことが使命だからです。

社員全員が好き勝手に興味のあることだけをやっても利益が得られるとすれば、時代の流れ、世間の需要と社員の興味が合致しているという類稀な状況であり、そんなことは滅多にありません。

そして、今はそれで上手くいっているとしても今後何十年に渡って同じ状況であるかはわからないのです。