涙もろい人って一定数いるのではないでしょうか。
それが自分であったり、友達であったり、パートナーであったり。
そんな人たちは、泣いてはいけない場面でとても苦労しているはずです。
『涙は女の武器』という言葉があったり、『女の涙にだまされるな』と書いてある恋愛の特集があったり、『涙』というのは良くも悪くも周りに影響を及ぼしますよね。
そのため、涙もろい人の中には、泣きたい時でも泣かないように一生懸命に様々な努力をしている人もいるようです。
しかし、泣くこと自体は悪いことではなく、むしろ身体にとっても精神的にもとても良い効果があるのです。
泣きたい時でも泣いちゃいけない、どうする?
つらいことがあったり、悔しかったり悲しかったり、泣く理由には色々とありますが、どうしても泣けない場面もありますよね。
たとえば『家族に心配をかけたくない。』といった思いや『きちんと話し合いたいのに。』といったことなど、涙は時に重荷になってしまうことがあるのも事実なのではないでしょうか。
男性の中には、女性が泣くとため息をついて呆れたり、話を無理やり切り上げたりして、逃げてしまう人もいるでしょう。
男性にとって、女性の涙というのは困るもののようです。
そのため、今回は涙が出てしまいそうになったときにどうにか涙をこらえる方法、そして泣くことで得られる様々な良い効果をご紹介していきます。
ぜひ参考にして、実践してみてください。
泣いてはいけない時も少なからずある
大人になると、泣いてはいけない場面を、誰もが少なからず経験するのではないでしょうか。
映画を観たりテレビを見て感動したりして涙を流すときは、泣いてはいけないタイミングはなかなかないと思います。
しかし、友達や家族、恋人と話し合っている中で、気持ちが高ぶってしまって涙が出てしまったり、自分の意見が分かってもらえなくて悔しくて涙が出てしまったり、傷ついて泣いてしまったり等、原因は様々ですよね。
そして、涙が出るときって悲しいときなどのマイナスの涙だけでなく、嬉しいときや驚いたときに出てしまったりするので、意外と気を付けないといけないときって多いようです。
また、理不尽なことで上司に怒られたときも悔しくて泣いてしまいそうなときもあるでしょう。
恋人と別れたときなども、しばらくの間はちょっとしたことで涙が出てしまいそうになったりすると思います。
そのようなとても多くの場面で役に立つであろう対処法は、知っておきたい人も多いはずです。
ただ、泣くのをいつでも我慢できるようになる必要はありません。
涙を流すことは、とても良いことで本来我慢すべきものではないので、どんな良い効果を涙がもたらすのかも知って、我慢するときは我慢して、思い切り泣いてもいいときには泣けるようになることが、身体にとっても気持ち的にも良い状態かもしれませんね。
泣きたい時に実践すべき対処法
ここからは泣いてはいけないときに涙をこらえるために、試してみるべき方法をまとめていきます。
人によって効果が高いもの、低いものも変わってくると思います。
今回ご紹介する項目も16個あるので、映画を観たときなどの泣いても問題のないときに、どの対処法が自分に効果があるのか試してみるといいでしょう。
ぶっつけ本番で、泣いてはいけないときにやってみてもいいですが、そのときの状況によっては集中できなかったり、話が頭に入ってこないことも考えられるので注意したほうがいいと思います。
また、周りに涙もろかったり、泣きそうになってしまっている人がいたら、こっそりアドバイスしてあげるといいかもしれません。
周りの人が協力してあげられるものもあるようです。
しかし、その気配りにまた感動して、さらに泣かれてしまわないようにも同様に注意する必要があるでしょう。
1:口を開ける
『あ、泣きそう。』と思ったら、まずは口を開けてみてください。
このときに大きく口を開ける必要はありません。
軽く開いているか開いていないか程度で大丈夫です。
一見、口が開いていないと力を入れることが出来ないので、涙をこらえられないと思いますよね。
しかし、人は口を開けている間は集中して物事を考えられなくなってしまうんだとか。
考えることを手放すので、涙はでなくなるんです。
ただ、このときに自分の思っているより口が開いていると、集中してないと取られてしまったり、バカにしてると思われてしまい、相手を不快にさせてしまうことがあるので、口を開く大きさには気を付けたほうがいいかもしれません。
2:上を向く
泣きそうなときに涙がこぼれないように上を向く人っていませんか?
実は、上を向くのは良い方法だといわれているんです。
それは上を向くことにより、目が自然と開くので、涙が乾燥したり蒸発しやすくなるんだそうです。
落ち込んだり泣きそうになると、つい隠したくなってしまい、下を向いてしまう人が多いと思います。
しかし、下を向くとさらに涙が溜まってしまって、気持ちも悲しくなってしまい、逆効果だといえるでしょう。
逆に上を向くことで涙も乾燥します。
さらに、楽しいときや明るいことを考えているとき、人は無意識に上を向きやすくなるんです。
そのため、上を向くと元気が出てきて、明るい気持ちになることもあるはずです。
なので、涙がこぼれそうになったときには、30秒から1分ほど上を向いたり、なるべく上の方を見てみたりすると、効果がでることがあります。
3:深呼吸をする
大きくゆっくりと深呼吸を繰り返すことによって、気持ちが落ち着く効果があります。
泣いたり感情が高ぶったりすると、どうしても呼吸が荒くなってしまいます。
そして、どんどん感情があふれ出てしまうんです。
そんなとき、深呼吸をすると、心拍数を下げることができ、気持ちも落ち着くのだと思います。
泣きそうなときに深呼吸することにより、身体全身に新しい酸素が回るので、気持ちもすっきりするのかもしれませんね。
4:目を瞑る
人の情報は耳と目によるものがほとんどを占めています。
なので、辛いときには一度目を閉じて気持ちを入れ替えてしまうのもいいかもしれません。
ヨガや瞑想なども目を閉じて行いますよね。
目を閉じることには、自分の内側に向き合い、気持ちを落ち着ける効果もあるのだと思います。
しかし、これがその場で起きた物事以外でつらいときには効果が薄いかもしれません。
前日に辛いことがあったり、恋人と別れたばかりだったり、そうした目の前の出来事以外で泣きそうになっている場合、目を閉じることによって、自分の気持ちと対峙してしまい、さらに落ち込んでしまうこともあるようです。
何事も時と場合にもよるとは思いますが、自分の気持ちといま向き合うことが良いことなのか、さらに涙が出てしまうのは、見極める必要があるかもしれません。
5:一人になる
人がいると、さらに追い打ちをかけられたり、優しい言葉が涙を誘ったりした経験って、涙もらい人は比較的多くの人があるのではないでしょうか。
優しくされても厳しくされても、一度泣きそうになってしまうと、どちらもさらに涙が出てしまうキッカケになったりすると思います。
なので、可能であれば出来るだけ早く一人の空間に逃げることをおすすめします。
一人になれれば、少し涙が溢れたとしても、ティッシュペーパーやハンカチで押さえて、周りにバレないで済むこともあるでしょう。
また、一度一人きりになり、自分の気持ちを整理することで、見えてくるものもあるかもしれません。
6:違うことを考える
他のことを考えることが可能なのであれば、目の前の問題をひとまず棚上げしてしまって、別のことを考えてしまうのも手です。
こちらも時と場合により、使えることと更に問題を作ってしまうことがあるため、いまが呈している場なのか考える必要があると思います。
たとえば、話し合いや喧嘩をしていて、違うことを考えることは良いこととはいえないでしょう。
泣きそうだからといって、別のことを考えていると、その場の話は進みませんよね。
そうなると、相手も感情的になり、状況はさらに悪くなってしまうなんてことも。
逆に、仕事をしているときや通勤・通学中など、少しぼーっとしても問題ないときは、一度違うことを考えて、忘れてしまうようにするのも良い方法だといえます。
そうして一度泣きそうになってしまった気持ちから、自分を切り離してあげることで、気分転換になり、それを繰り返すことで少しずつ立ち直ることもあるのではないでしょうか。
くだらなく、楽しいことを考える
違うことを考える際、なるべく楽しいプラスのことを考えるようにすることが大切です。
友達や家族といると、お腹が痛くなるほど笑った経験、ほとんどの人があると思います。
そんな思い出って、あとから思い出しても一人で笑ってしまうほど楽しくなることってありませんか?
学生時代に友達みんなでバカなことをしたり、周りの人のおっちょこちょいな話など、人に話しても面白さは伝わらないけど、その当時のことを思い出すと、楽しい気持ちになるって出来事を準備しておくことも役に立つことがあります。
また、それだけではなかなか涙が引っ込みそうにないときは、そのときのメンバーや当時の写真などを携帯に集めておき、それを見ることで懐かしくなり、気持ちがすっと落ち着くこともあると思います。
7:顔を洗う
もし、化粧やヘアセットなどの問題がなければ、顔を洗ってしまうのもおすすめです。
顔を洗うと、すっきりして気持ちや頭の中まですっきりする効果があります。
このときは、なるべく水やぬるま湯のほうが効果的です。
冷たい水をかけることにより、汗なども引いていきますよね。
『頭を冷やせ』や『顔を洗ってこい』なんて言葉もあることからも、頭の中を落ち着けるのには、顔を洗うことが効果的なんだというのが分かると思います。
8:風呂に入る
何をしても落ち着かない!このままじゃ泣いてしまう!といったときは、いっそのことお風呂に入って、しまいましょう。
これは、外出先では難しいと思います。
家の中にいるときに、どうしても気持ちが落ち込んでしまったときは、気分転換や気を逸らそうと頑張ってもなかなか出来ないでしょう。
でも、家族に心配かけたくなかったり、泣いてるのがバレたくないことってありますよね。
自分の部屋があったとしても、声が漏れて気づかれてしまったり、急に家族が入ってこられてしまったりして、なかなか自分の部屋にいても泣けない人もいるでしょう。
そんなときにはシャワーを浴びて、身体的にも精神的にもリフレッシュさせると、とても良い気分転換になります。
また、どうしても涙が抑えられないときには、思い切り泣いてしまってもいいと思います。
シャワーを浴びていると、声を出して泣いても、意外と水の音がかき消してくれるので、安心して泣くこともできるかもしれません。
9:体を動かす
落ち込んで悶々としていたり、悔しくてむしゃくしゃして堪らないときは、体を動かしてマイナスの気持ちを汗と一緒に流してしまいましょう。
走ったり歩いたりすると、考え事をせずに黙々とできると思います。
また、最近流行っているヨガやエクササイズも思考を無にして、自分の身体と向き合うものですよね。
そうした体を動かすことは、気持ちをリフレッシュさせる効果があるんです。
汗をかいて疲れると、その日寝るのもすっと眠りにつけると思いますし、身体を動かすと気持ちも前向きになったりするそうですよ。
ただ、もともと体を動かすことが苦手だったり、好きではない人は、体を動かすことでストレスを感じ、疲れとともに落ち込んだ気持ちやむしゃくしゃした気持ちになってしまいかねませんので、注意が必要です。
10:好きなものを食べる
大人になると、だんだんと太りやすく痩せにくくなってしまったり、アルコールによってたるんでしまった体型を戻すために、食事制限やダイエットをしている人も多いのではないでしょうか。
そのため、普段は好きなものを我慢してるなんて人も結構いるはずです。
しかし、好きなものを食べると、それだけで幸せになりませんか?
ダイエットや食事制限は少し休憩して、一度好きなものを食べちゃいましょう!
悲しいことやつらいこと、泣きたくなる理由は色々とありますが、そんな思いをしながら頑張っている自分に、少しご褒美をあげるのもいいと思います。
自分を一度甘やかすと歯止めがきかなくなると思い、怖いと感じる人もいるかもしれませんが、その我慢もストレスに繋がり、さらに自分を追い込んでしまうことになることもあるので、頑張りすぎは禁物です。
そして、好きなものを食べて気分転換して、また頑張りましょう。
11:歌を思いっきり歌う
映画やドラマの中でもよくある場面ですが、落ち込んだり悲しくなったり、がっくりきているときに明るく楽しい歌を歌って、元気を取り戻していく物語あったりしますよね。
実際にテンポの良い歌を歌うと、体がリズムをとるので、自然と元気になるのかもしれません。
このときに静かなテンポの曲や失恋ソングを歌ってしまうと、歌詞と自分の気持ちが重なってしまい、さらに深みにハマってしまう可能性があるので、選曲には気を付ける必要があります。
もし大きな声で歌う場所がなかったり、歌うことに抵抗がある場合には、アップテンポで好きな曲を聴くのも効果はあると思います。
人は口に出したり言葉にすることで、勇気づけられたり元気になれたりすることもあるので、自分を励ます曲を選ぶとさらに効果がでやすいそうです。
12:癒されるものに触れる
傷ついたり悲しくなったときには、赤ちゃんや動物などの癒されるものに触れてみてはいいかがでしょう。
心が傷ついたりすると、無垢な存在に触れたくなる人いるんじゃないでしょうか。
純粋な気持ちを持っている赤ちゃんやちっちゃい子と触れ合っていると、心が洗われるような気持ちになる人もいるそうです。
また、可愛い動物に触れることで、癒されて自然とニコニコしてしまいますよね。
人は笑顔を作るだけでも脳が楽しいと判断し、気持ちが高まることがあるようです。
なので、触れているだけで元気や癒しを分けてもらえそうな存在に会いに行ってみましょう。
13:簡単に瞑想する
先ほどもチラッと話に出ましたが、いま注目の瞑想は落ち込んだときや傷ついたときにもバッチリ役に立ちます。
瞑想といっても、本格的なものをやろうとしなくて大丈夫です。
なるべく静かな場所に行き、目をつぶって心を落ち着かせるように、ゆっくり大きく息を吸ったり吐いたりしましょう。
なるべく自分の心を空っぽにするように、自分の体と向き合うようにすると効果的です。
そして、頭の先から足の指先まで新しい空気がいきわたるイメージで呼吸をすると、大きくゆっくりすることができやすくなるそうです。
そうして、少しの間だけ瞑想をすることで、気が付いたら気持ちがスッキリしていたなんてこともあるかもしれませんよ。
14:身の回りを整理整頓する
掃除をするとぐちゃぐちゃになった心までも整理することができる効果があるんだとか。
これは結構言われていることだそうで、物事を整理したいときには身の回りの物事を整理するといいのは、知っている人もいるかもしれません。
泣きたいときって頭の中ぐちゃぐちゃになってしまったりしてること多くないですか?
そんなときは、一つ一つ整理整頓しながら、頭の中も整理していってしまいましょう。
15:景色のいいところにいく
気分が落ち込んでいるときは、景色の良いところや夜景などを見に行ってみるといいこともあるようです。
見晴らしが良い場所や自然の多いとこに行くと、気持ちが開放的になって、すーっと悩みが出ていくような気がすると思います。
風が気持ちよかったり、天気が良かったりするのに気が付くと、悩みがちっぽけに思えることもあるんだとか。
夜景なども普段自分の住んでいるところを上から見ることで、自分ってちっちゃいなぁと感じることもあるかもしれませんね。
また、海などに行くのもいいと思います。
リラックスする音楽には、波の音が使われていることが多いですよね。
人は本能的に波の音に安心するんだそうです。
それは、お腹の中にいたときの音と似ているという風にもいわれています。
また、一定のリズムで波の音が聞こえると、なんだか眠くなってきてしまう人もいるでしょう。
16:気分転換に散歩する
室内にいてどうしても心が晴れないときは、少し散歩してみましょう。
体を積極的に動かしたい人でなくとも、散歩くらいなら気軽に行くことができるはずです。
近所の中でも、普段の生活でなかなか通らない道を通ったりすると、いい気分転換になるかもしれません。
泣きそうになることの原因の中には、気分転換することで乗り越えられることもあるでしょう。
また、気分転換することで新しい解決策が見つかることもあるそうです。
泣くのを我慢するのってつらいし、色々とストレスがたまったりしますが、無理せず自然と涙が止まるようにすれば、身体への負担も心のもやもやも少なくなったりすると思います。
自分に合った対策を見つけていきましょう。
辛い時、悲しい時は我慢しないで!涙の効果
涙を我慢しなくてはいけないときはたしかにあると思います。
しかし、涙を流すことには様々な良い効果が期待できるんです。
気持ちを我慢せずに吐き出すことにはストレス発散の効果もありますし、体もスッキリしたりするかもしれません。
それ以外にも身体的にも精神的にも良い効果が色々あるのはご存知ですか?
最後に涙が引き起こす良い効果についてまとめていきます。
きっとあなたの知らなかった新しい発見もあると思いますよ。
涙でデトックスする
汗や涙には体内の毒素を吐き出す効果があります。
デトックスのために汗をかいたりすることってありますよね。
同様に涙だってデトックスの面でもいいんです。
もし、泣くことに抵抗があったら、『デトックス』と考えてしまうのもいいかもしれませんね。
また、玉ねぎのみじん切りやあくび等で出る生理的現象の涙と、感情的になって思わず出てしまう涙とでは、排出される毒素にも違いがあるんだそうです。
なので、毒素を排出してデトックスを促すためにも、涙を流すことは良いことだといえるんです。
なので、無理せず泣いて身体的な環境を整えると考えると、泣くことに抵抗がなくなるかもしれません。
涙で視界がクリアになる
涙というのは、目を乾燥から守る存在でもあります。
目が乾燥すると、コンタクトをしている人はゴロゴロしてしまったり、霞んでしまったりと、様々なトラブルが起こるでしょう。
そんなとき目薬をさしたりしますよね。
このように、目を潤すことは目にとっても大切なこと。
また、目にゴミやホコリが入ったときにも自然と涙が出てくると思います。
なので、涙には目からゴミいよって傷つけられたりすることを防止する役割や、目を潤して保護する役割などを担っている部分もあるそうです。
『ドライアイ』に悩む人もいるほど、最近では目の乾燥は大きな問題になりつつあります。
そのため、涙が出ることはむしろ良いタイミングと思うのもいいかもしれませんね。
ホルモン分泌で緊張を和らげる
感情的になって出た涙の中には、多くの毒素が含まれていると話しました。
その中には、脳から分泌される『プロラクチン』というホルモンや、副腎皮質刺激ホルモンの『ACTH』という物質、副腎皮質ホルモンの『コルチゾール』などのストレス物質と呼ばれる複数の物質も涙と一緒に流れていってくれるんです。
さらに、ケガをしたりして物理的に痛いと感じた際にも、涙は出ると思います。
この涙には、『エンドルフィン』というストレスによる苦痛を和らげてくれる効果のある物質を分泌する作用があるんだとか。
これは、精神的な苦痛を和らげてくれる効果をメインに担っています。
なので、泣くことによってストレス物質を排出できる効果を期待することもでき、精神的な苦痛も和らげることができるんです。
涙によってホルモン物質を分泌して、力を抜くのもいいはずです。
ストレスを排出し、肩の力を抜いて、また気を取り直して頑張ることも良い方向にいくことだってありえますよね。
涙に含まれる殺菌効果
涙の中に含まれるのは毒素はストレスの物質だけではありません。
ここまでお話した涙の成分は、毒素を排出するデトックス効果や、ストレス物質の『プロラクチン』や『コルチゾール』といった物質など、身体から出すと良いものだったと思います。
しかし、マイナスなものばかり流れるわけではなかったりするんです。
涙の中には『リゾチーム』という殺菌作用を期待できる成分が含まれているそうです。
この『リゾチーム』は、細菌の細胞壁を破壊することにより、細菌を死滅させる効果があるといわれているそうです。
そして、すでに涙には目や顔に存在している細菌と戦う力があるというのが、『アメリカ国立生物工学情報センター』の研究により、発表されているそうなので、気のせいではなく、立証されてきているんです。
また、なかなか落ちないはずのマスカラなどの化粧も、涙によって落ちてしまったりしますよね。
これももしかしたら、涙の成分によるものなのかもしれません。
泣いて気持ちが切り替えられる
思いっきり泣くとなぜか気分が良くなってたりしますよね。
実はこの現象、科学的にも証明されていて、実際に涙には気持ちを切り替えて前向きに考えられるようになるんだそうです。
泣きたい気持ちのときって、どうしても気持ちがいっぱいいっぱいで、何を考えるにもネガティブにマイナスの方向に考えてしまうと思います。
これは『マンガン』という物事をネガティブに考えてしまって、どんどん気持ちが後ろ向きにしてしまう物質によるものもあるんだとか。
しかし、涙を流すと苦痛を和らげてくれる効果のある『エンドルフィン』が分泌されるので、この『マンガン』を減少させる効果があって、これによって気持ちが楽になるといわれているんです。
また、科学的に立証されていなかったとしても、思いっきり感情を吐き出し泣くと、心がスッキリするのは、多くの人が実感しているのではないでしょうか。
鼻の通りをスッキリさせる
泣くと、必ず鼻水が出てきますよね。
これは、涙が鼻涙管を通って鼻水として出るからなんだそうです。
涙の全てが目から出てるわけではないというわけです。
そして、涙が混ざっているため、サラサラの鼻水になり、鼻の通りをスッキリと通してくれるのかもしれませんね。
普段鼻が詰まっている人も、泣いたら鼻の通りが一時的に良くなった!なんてこと、経験にあるのではないでしょうか?
しかし、中には鼻づまりが余計にひどくなってしまうこともあるようなので、注意が必要かもしれません。
リラックス作用がある
泣くことは疲れますよね。
そのため、リラックスとはなかなか結び付かないような気がしますが、実は深いかかわりがあるんです。
それは『自律神経』です。
人は『交感神経』と『副交感神経』という2つの自律神経によって、成り立っているといってもか過言ではありません。
昼間の動いている時間や、緊張しているときには交感神経が働き、脈拍や血圧が高くなってしまったり、集中力がアップするといった働きがあります。
そして、眠っている夜の間やリラックス時には、副交感神経の働きが活発になるのです。
ここからが本題なのですが、人がストレスを感じた際、交感神経が極度の緊張状態になってしまい、脈拍や血圧が急上昇してしまいます。
現代の社会人は、仕事などの忙しさによって副交感神経の働きが弱くなってしまい、交感神経の働きが活発な割合が大きくなってしまう傾向にあるそうです。
この交感神経の働きをゆるめることが、リラックスすることに繋がります。
そして、副交感神経の働きが活発になるのには、眠ること以外に方法があります。
それこそが『感情の涙を流す』ことなのだとか。
そんなことから、涙を流すことにリラックス効果があるといわれているのでしょう。
欲求を満たしてくれる
感情をさらけ出して泣くことは、欲求を満たすことにも繋がることがあります。
実際に、泣いて吐き出したことにより問題が解決することもあるでしょう。
また、涙に含まれる『エンドルフィン』はチョコなどの甘い食べ物にも含まれているので、満足感を得られることもあるんだそうです。
まとめ
今回は、泣きたいけど泣けないときの対処法と、涙を流すことによって得られる様々な効果をご紹介しました。
涙を流すことは、身体にとっても心にとっても良いと分かってもらえたと思います。
大人になると、なかなか泣くことが難しくなってしまう人もいますが、たまには感情をさらけ出して思い切り泣くことも大切なことです。