嘆かわしい」とは、信じていた人が期待に背くような行動をした時に、つい口にする言葉でもあります。

あの人ならあんなことをしない、言わないと思っていたのに、現実にしてしまった、行ってしまったことが分かると、「なんと、嘆かわしい」と落胆するのです。

嘆かわしいとは、情けなくて怒りや憤りを感ずる事なのですが、生活をしていく上でも時々感じることもあります。

先日も、高級官僚が女性の番記者を取材を兼ねて食事に誘い出し、その席で卑猥な言葉を投げかけたというセクハラ事件がありました。

その女性記者の訴えでセクハラが週刊誌で取り上げられて、その官僚は辞職することにもなりました。

しかしその官僚は、貴社とのやり取りを録音されていてマスコミに公開されたにも関わらず、セクハラを頑として認めていないというニュースがありました。

その時のふたりの間のやり取りの流れがどうだったのかは定かではありませんが、卑猥な言葉を連呼している事実は音声から判断して間違いありません。

この状況でも否定しているところをニュースで見ていると、つい「嘆かわしい」と感じてしまうのです。

また、レスリングの有名なコーチが、選手に対して行ったパワハラについても、連日マスコミで報道されました。

大手芸能事務所に所属している超売れっ子のバンドのメンバーが、未成年者を夜に部屋に呼んであらぬ行為を行ったとして、警察から事情聴取を受けて書類送検された事件もありました。

これを読むと、あの事件のことだと誰もが気がつくと思います。

実績があって人気のある立場の人が、弱い立場の人を好き勝手にしようとしたことは事実であって、このような現状を考えると、このような人のことを「嘆かわしい人だ」と思ってしまうのです。

このようなことをやりそうな人ならば、「あいつは危険な奴だ」と思って初めから警戒するのですが、教諭や警察官などの社会的地位のある人であれば、そんな事はしないと信じてしまいます。

しかし、その信用や信頼を裏切るようなことをすると「嘆かわしい」と感じるのです。

現代では、いろんな出来事が山のように起こるので、嘆かわしいと感じる機会も増えたように思うのですがいかがでしょうか?

嘆かわしいとは?

嘆かわしいとは、一言で言うと「残念だ!」という気持ちになった時に言うことばでしょうか?ひいきのチームが、大事な試合で接戦の末に負けた時に、悔しくて「くっそー」と叫ぶシーンに、嘆かわしいと思う気持ちが重なり合っているように思えるのです。

それは「あの場面で普通にキックしていれば」、あるいは「あの飛球を普通に捕っていれば」すんなり勝てたのに、あの選手があそこで凡ミスをしてしまい負けてしまった。

こんな場合には、「あの場面は嘆かわしい」「あの選手は嘆かわしい」と情けなくて怒りや憤りを感じてしまうのです。

ある人が、真面目に仕事をして上司からの信頼も厚く、ごく普通に働いていれば楽々出世できるのに、ふとしたことで覚えた競艇にのめり込んで、何百万円という大金をサラ金で借りてしまいました。

とうとう借金を返すことができなくなって、取り立ての業者が会社にまで押しかけて来たのです。

上司がこの業者と面会して一応お引き取り頂いたのですが、普段の働きぶりを考えると「なんて嘆かわしい奴だ」と失望したそうです。

その人はこの件で会社に居づらくなってとうとう退職したそうですが、信頼して期待をしていたことが裏切られて、憤りと怒りで「嘆かわしい」と感じたようです。

このように、まずは期待していたこと、そして期待が裏切られたこと、この感情を言葉にしたら「嘆かわしい」になるのです。

情けなくて、怒りや憤りを感ずるほど


「情けないわ」という言葉もよく使います。

「嘆かわしい」と同じような意味ですが、こちらの言葉の方がサラッと言いやすく、ちょっとした会話の中でもすぐに使ってしまいます。

友人と会った時に、持ってくると約束していたものを忘れてしまった時などに、自分のふがいなさを反省して「自分が情けないわ」と謝るのです。

自分自身に失望してガッカリしている状態です。

よく朝寝坊して、朝ごはんも食べずに家を飛び出していく息子を見送りながら「何回も寝坊して、情けないわ」と怒るのです。

まだ気持ちの中には、仕方ないなあという余裕があるのですが、これが何回も続くと怒りや憤りが強くなって「嘆かわしいわ」となるのです。

たまに出るミスは許してあげるけれども、何回も続くようでは心の限度を越えてしまい、情けないを通り越して怒りと憤りがうず巻く精神状態が「嘆かわしい」なのです。

このような、失敗やミスだけではなく、人間としてあるいは大人として、やってはいけないようなことをする人のことも、「嘆かわしい」と表現します。

犯罪を守る立場の警察官が窃盗事件を起こして捕まったり、児童を指導する立場の教職員が児童にわいせつな行為をして逮捕されたりすると、このニュースを見た良識のある人達は「嘆かわしいことだ」と怒るのです。

情けなくて怒りに火が着いた時に、「嘆かわしい」という表現をするようです。

嘆きたくなる様子


嘆きたくなる時には、大きく分けると二つの理由があります。

一つは、先ほどから書いてきましたが、人として、大人として、やってはいけないことややるべきでないことを、分かっていながらやることです。

お酒を飲んで運転しては行けないと分かっているのに、酒の席に出て飲んでから車で帰るという行動をとるのです。

運悪く(?)警察の検問に引っかかって飲酒運転がバレてしまい、社会的に地位のある人であれば、マスコミが取り上げて大変な騒動になるのです。

このような時に、この事件を知った人としては嘆きたくなるのです。

つまり、世の風潮などに悲しみや怒りの気持ちを持つ場合です。

慨嘆(がいたん)するとも言います。

もうひとつは、自分に落ち度がなくても嘆きたくなる時です。

例えば、自分では一生懸命頑張っていても、周りがそれを認めてくれない時です。

サッカーが好きで好きで、毎日遅くまで残ってグラウンドで蹴る自主練習をしていても、監督は認めてくれないのです。

いつまでたってもレギュラーにはなれない時に、報われないことに対して「悔しい」と嘆くのです。

女性と一緒に勉強したいと思って入学してみたら、3年間とも男子ばかりのクラスになってしまい、こんなはずではなかったのにと嘆いている高校生もいます。

自分ではどうにもならない自分の運命を嘆いているのです。

やっと彼女を見つけたと思ったら、その女性には既にボーイフレンドがいたとか、やっと好きな娘とデートの約束をしたと思っていたら、当日に彼女がインフルの高熱で寝込んでしまったなど、思い通りに行かないことがあるとつい嘆いてしまうのです。

満たされない思いにため息をつく様子です。

嘆息(たんそく)するとも言います。

嘆かわしいの類語や関連語

嘆かわしいの類語や関連語をまとめてみました。

①人としていけないことをした場合、世の中の風潮に憤りを感じる場合などに使う時。

・情けない、ふとどき、うら悲しい、慨嘆、憤慨、残念至極、憂える、醜い、惨め、浅ましい、などがあります。

②満たされない思いにため息をつく場合に使う時。

・情けない、哀れ、惨め、寂しい、みすぼらしい、侘しい、やりきれない、残念、などです。

非常に劣った品質または状態の

満たされない思いにため息をつく状態です。

自分では頑張っていたけれど、世の中のレベルには遠く及ばないような品質や状態であることに気付いたのです。

これまで気が付かなかった自分に対して嘆く場合です。

職人肌の人に多いようです。

カレー作りに関しては絶対の自信を持っている人が、極旨カレーのレシピーを創り上げて自慢していました。

世の中にこんなにうまいカレーは他にないと自惚れていました。

周囲の応援もあってカレーショップを起ち上げたのですが、期待に反して客足は伸びませんでした。

店が流行らないのは「俺のカレーの味を理解できない客ばかりだからだ」と自惚れて、お客の舌が肥えていないことを批判ばかりしていました。

その時に、日本でも有名なレストランのシェフがそのカレーを食べに来たのです。

この人なら自分のカレーの味を評価してくれると期待したのですが、一口食べるとしばらく手を止めてしまいました。

カレーを自慢したかった店主は、有名なシェフの顔を覗き込んで感想を待っていたところ、「このカレーは粉っぽくてコクがない」と一言で切り捨てたのです。

「新米の主婦が作ったカレーと同じレベルだ」と期待を裏切られて嘆いたのです。

自信は単なる自惚れであって、カレーの品質は劣っていたのです。

こんな状態を見ていると、嘆かわしく思うのです。

狭い範囲の中で、自分の味が一番だと得意げになっている人、つまり「お山の大将」だったのです。

しがない

「しがない」とは、取るに足らない、つまらない、などの意味で使われます。

この「しがない」という言葉は、語源が定かではないようです。

「しがない」の漢字は諸説ありますが、代表的なものは「性無(さがなし)」です。

「性(さが)」という漢字は、そのものの持って生まれた姿や様(さま)を表しますので、それが無いこと、「資質を持たない」「資格がない」などの意味になるのです。

もう一つの漢字は、「しがない」とは「祥無(さがなし)」とも書きます。

「祥」は前兆やきざし、吉兆を表すことから、祥無とはめでたい兆候はないという意味になります。

語源から見るとこのような意味になりますが、「しがない」という意味を辞書で調べると、二通りの意味があるようです。

①取るに足らない、つまらない、②貧しい、乏しい、みすぼらしい、です。

立派なスーツにピカピカに磨いた革靴を履いているところを見ると、どこかの大手の企業の敏腕ビジネスマンと思えるので尋ねてみると、「とんでもないです。

わたしはしがないサラリーマンです」とのこと。

しがないという言葉を冠につけるのは、自分はどこにでもいるようなつまらないサラリーマンなのです、と謙遜しているのです。

立派なビジネスマンではなく、そのあたりの会社に勤めているごく普通のサラリーマンと自分で自分を卑下して言う言葉なのです。

「しがない学生」「しがない生活」「しがない人間」などと、自分のことや身内を卑下して説明する時に使います。

「つまらない」とか「さえない」などの意味で使うのです。

自分を最大限に卑下する時には、「わたしは嘆かわしい人間です」、つまり「情けない人間です」とも言います。

しかし、他人のことを「あなたはしがないサラリーマンですか?」などとは言いません。

みすぼらしい

「みすぼらしい」とは「身窄らしい」と書きます。

「窄る(すぼる)」とは、狭くなる、縮む、衰える、という意味で、みすぼらしいとは外見や身なりが貧弱で見苦しい様を表しています。

「みすぼらしい建物」、「みすぼらしい格好」などと使われます。

情けない様を表しているので、「嘆かわしい建物」や「嘆かわしい格好」などとなるのです。

年配のご婦人方にとっては、若い人のファッションや行動も「嘆かわしい」と思うことが多いようです。

ひと昔前には、若者が破れたデニムのジーパンを履いて歩いていると、その格好を見た時に、「なんてみすぼらしい格好なの」と驚いたものです。

破れたパンツを修理せずに履いているなんて、という感覚なのでした。

破れたジーパンを平気で履かせている親の顔が見てみたいと思われているように感じたのです。

このみすぼらしさも当時の若者の流行であって、みんなは格好いいと思っていたのです。

上着の裾を外に出して歩いたり、中にはパンツを見えるようにジーパンをずり下げたりして、親から見るとだらしない、嘆かわしい格好と映ったのです。

このように、外見が貧弱で身なりが見苦しいことを「みすぼらしい」と言いますが、その時代のファッションであれば仕方がないのでしょうか?

価値観が違っているようです。

余談ですが、お金持ちは格好も気にしない人がいるようです。

世界の資産家の一人であるマイクロソフト社のビルゲイツ氏やフェイスブックの創業者のザッカーバーグ氏は、Tシャツにジーパンスタイルで仕事もこなしています。

彼らを知らない人は、なんてみすぼらしい格好の人だと思うかもしれません。

人間は見かけではなくて中身だという信念の持ち主と言えますが、ここという時にはキッチリとフォーマルな格好で面会するそうです。

TPOに合わせて、服装をわきまえているようです。

こういうところを見ると、嘆かわしい人ではないようです。

哀れ(あはれ)

「哀れ」という意味は、万葉の時代から現代に至るまで、多様な意味で使われていた奥深い言葉でもあります。

万葉の時代と言うのは、万葉集という本ができた7世紀から8世紀にかけての飛鳥・奈良時代のことです。

万葉集には天皇・貴族から下級官人、防人などの様々な身分の人が詠んだ歌を4500首以上も集めているのです。

さらに時代は進んで、平安時代から鎌倉時代にかけて、公家の藤原定家が京都の小倉で選んだ100人の歌人の和歌100選は、小倉百人一首として今も有名なかるたです。

この百人一首のなかにも、「哀れ(あはれ)」という言葉がよく出てきます。

その中で、思いつく歌をご紹介します。

・「もろともにあはれと思え山桜花より外に知る人もなし」(前大僧正行尊)
俗世間を離れて山奥で修行に励むお坊さんが、山桜を見て語りかけるように自分の気持ちを詠んだ歌です。

山桜が愛しく思えたので、自分と一緒に(もろともに)愛しいと思ってほしいのです。

この山奥では桜の花の他には知り合いもいない独り者だから、という意味です。

ここでの「あはれ」は、「愛しい」「いつくしい」の意味になります。

・「哀れともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな」(謙徳公)
わたしが死んでも、かわいそうにと悲しんでくれる人がいるとは思えない(思ほえで)。

このまま寂しく死んでしまうのだろうか。

親しい友人もいないので、ひっそりと滅びゆく自分の悲哀を詠んだ歌です。

「あはれ」はかわいそうだ、無惨だという意味で使われています。

「哀れ」とは、しみじみ心に染みる感動や感情、不憫さを表現する言葉で、現代でもかわいそうな状態や無惨な姿を表す言葉です。

この意味以外にも、どうすることもできないような心の動きや感慨、しみじみとした情愛や人情、慈愛の気持ちを表現することもあります。

果敢ない(はかない)

「果敢ない」という言葉も、いろんな意味があってよく使われる言葉です。

それらを並べてみると、以下のようです。

①「人生は果敢ないものだ」というように、「消えてなくなりやすい、長続きしない」という意味です。

②「果敢ない夢を持ち続ける」というように、「実現の可能性が乏しい、不確かな」を表します。

③「果敢ない思い」とは、「何のかいもなく無益な」思いのこと。

④「果敢ない出来事」とは、「取り立てて騒ぐほどの」出来事という意味です。

⑤「あの人は分別が無く、果敢ない人だ」とは、「思慮分別が無く愚かな」という意味です。

⑥「果敢ない格好の人」とは、「みすぼらしく卑しい」風体の人、などの意味があります。

惨め(みじめ)

かわいそうで見るに忍びない状態を指します。

大型のハリケーンが小さな島を襲撃して、洪水を起こして島の家屋や道路、田畑を押しつぶしてしまいました。

ハリケーンが過ぎ去った後の状況をニュース番組で放映していましたが、その有様は惨めとしか言いようがありません、という使い方です。

また、被害に遭われた人々の様子も映っていましたが、当面は惨めな暮らしを強いられるようです。

自分があの人たちの立場に立ったらと思うと、痛々しさを感じてしまいます。

「惨めな暮らし」とは、見るに忍びない痛々しい暮らしなのです。

情無い(なさけない)

「情け無い」とは情けが無いことであって、思いやりが無い、すげない状況のことです。

非人道的で鬼畜な行為を行うと、「情け容赦なく・・・」という言い方をします。

冷徹で非情な感情を表現します。

このように、本来は情けが無いことを表すのですが、それ以外にも、「同情の余地がなく嘆かわしい」とか、先ほどの「惨めで見るに忍びない」という意味でつくぁれることも多いのです。

「期待していたのに、情けない試合だった」「疲れていたのか、情けない声でボソボソと話した」などと使われます。

厳しい非難または酷評をもたらす、または値する

このまま進んで行けば、計画されていたプロジェクトも無事に完了すると期待していたところ、担当者が指示通り作業を行わなかったために計画は大きくつまずいてしまったのです。

決められた通りに行っていれば良かったのに、安易に自分の判断だけで変えてしまったために問題が発生したようです。

こんな事例では、担当者に対して厳しい非難が巻き起こります。

このように決められていた手順を守らずに、身勝手な行動を取ったことに対して、嘆かわしいと非難するのです。

不届き(ふとどき)

取り決めや法に背いた行為をすることを「不届き」と言います。

そして、その行為は配慮や注意が足りないことが多いようです。

そのために、大きな問題を生じさせることになるのです。

このように、決められたことを守らないものを、「不届き者」と呼ぶのです。

注意を怠らないようにしろと言う時に、「万事不届きの無いよう注意せよ」という表現になるのです。

注意散漫でミスが多い人は、「あいつは嘆かわしい奴だ」と酷評するのです。

連想される言葉

「嘆かわしい」という意味を連想させる言葉を考えてみました。

浅ましい

「浅む」とは、①馬鹿にする、軽蔑する、みじめで見るに堪えない、見苦しい、②意外なことで驚き呆れる、という二つの意味があります。

この「浅む」(動詞)の形容詞が「浅ましい」です。

心がいやしくて嘆かわしいことを表します。

「人のものを平気で盗むとは、浅ましい根性だ」などと使います。

盗みを働く人のことを軽蔑しているのです。

惨めで見るに堪えない根性だとなります。

「浅ましく美しい」とは②の意味で、驚くほど美しい、呆れるほどに美しい、という表現です。

万葉時代の和歌にも使われていますが、現代ではこのような意味で使われることは少ないようです。

むしろ、①の意味で使うことが多く、どうしようもない人間的にも疑問がある行動に対して、批判的に使うようです。

男らしくない

女性から見た「男らしさ」とは、どのようなものでしょうか?男らしい男性は、うら若き女性の心を鷲づかみにして離しません。

一般的に言う「モテる男、男らしい男」とでも言うのでしょうか?小さな約束事も決して忘れないし、過去のことをいつまでも引きずらない。

難しい問題が起こっても正面からぶつかって行き、決してあきらめないし音を上げない。

自信を持って決断してポジティブに考え行動する。

そして女性に優しくて経済力がある。

ここまで書くと、そんな男性はいないよ!と言う声が女性陣から出てきますが、このような男性のことを「男らしい」というのでしょうか?

単に、容姿がステキで見かけが良いということも、モテる男性の条件ですが、最近では「残念なイケメン」という言葉があるように、イケメンに生まれても一向にモテない男性も多いようです。

イケメンでも男らしさが欠けているのです。

つまり、顔やスタイルは抜群でも、コミュニケーションができなかったり不潔であったり、根暗でオタク、服装が惨めなどと、女性から敬遠される要素が多いと「イケメンらしい男でない」と判断されてモテないのです。

しかし、これらのことをクリアしても、最初に書いた「男らしさ」が無いと、嘆かわしい男だと見られてしまうもの足りなく

残念

「残念」とは、もの足りなくてあきらめ切れないことで、悔しく思う気持ちです。

何かの試合に負けてしまったり失敗した時に、つい「残念」と言ってしまいます。

自分のことでも、他人のことでも、さらには自然界に起こった出来事にでも使います。

「どうやら今度の土日に旅行を計画しているけれど、天気予報では残念ながら大雨になるようだ」などと使います。

万策つきる

あらゆる方法を試みたがうまくいかず、もはや他にとるべき方法がない、と行き詰った時に使う言葉です。

窮地を脱する手立てがない、運命に見放された状態なのです。

社長から依頼された重要なプロジェクトなのですが、完遂するためにいろいろと努力してきましたが、上手く行きません。

もうこの仕事を投げ出したいと思った時に、社長に告げる言葉が「万策つきました」となります。

自分の能力の不足よりも、もうやめたいという言い訳の言葉にもなっているようです。

ともかく、期待に応えられなかった自分を責めて、情けない、嘆かわしいと言っているのと同じです。

手の施しようがない

自分の能力不足なのか、手遅れになってしまっていたのか、今さら手の施しようがないことがあります。

悲しくて情けない気持ちになることは、嘆かわしいという憤りを込めているのです。

嘆かわしいの使い方・例文

ここでは、「嘆かわしい」を使った例文を書いてみました。

「嘆かわしい」の意味は、情けなくて怒りや憤りを感じることです。

人によって、また場面によって感じる気持ちが微妙に異なりますが、心の中には憤りを感じて隠せない心境なのです。

嘆かわしそうに首を横に振った

この時の「嘆かわしそう」という表現は、もうどうすることもできなくなった状況に直面して、その事態に残念という気持ちが出ているのです。

例えば、近所でも親孝行で評判の息子が、勤めている会社で横領事件を引き起こし、警察に逮捕されてしまった。

このニュースと報道で知ったご近所の人達は、彼の家族のことが話題に出ると、みんな嘆かわしそうに首をよこに振りながら聞いているのでした。

自分達では何ともできないという情けない気持ちになっているのです。

反省の色がみえないのも嘆かわしい限りだ

例えば、注意しても同じ失敗を繰り返す人のことを指して非難する時に使います。

会社で決められた手順に従って作業を行うことになっているが、時々手順を勝手に変更してしまい問題を起こす作業員がいます。

その度に作業が止まって仲間にも迷惑がかかるのですが、「気を付けます」と謝るだけで反省しているようには見えません。

リーダーもその都度きつく叱責するのですが、神妙に反省するのはその時だけのようです。

リーダーも彼を外したいのですが人員が不足して作業が進まないので、仕方なく使っているのです。

お昼休みに昼食を食べながら、別のグループのリーダー仲間と一緒になったのですが、問題の彼の話題になるとしみじみと「反省の色が見えないのも嘆かわしい限りだ」とボヤいているのでした。

いくら注意しても変化が見えないことに、悲しみと憤りを感じているのです。

嘆かわしい事態であるとコメントを出した

今や日本は少子高齢化時代に突入しているので、人口に占める年齢バランスが大きく偏っているところがあります。

高齢者が極端に多い地方もあるのです。

ある過疎地の住民の話題がTVで取り上げられ、65歳以上の住民の占める割合が50%を超えて、しかも独り暮らしの世帯が多いそうでした。

困るのはスーパーやお医者さんが近くにないことです。

車にも乗れない人もいるので、陸の孤島状態になっているようです。

今はボランティアの人の協力に助けてもらっているようですが、自立は難しいようです。

この現場を視察してきたレポーターは、「今や日本では、高齢化による嘆かわしい事態が進行しているようです。」と締めくくったのでした。

この場合の「嘆かわしい事態」とは、国や市町村の支援が行き届かないジレンマに悲しみを覚えて、非情に劣った状況がある事態に憤りを感じたのです。

はっきり言えないのは嘆かわしい

自分が思っていることを素直に言えない人がいます。

相手に遠慮しているのか、声を出して話すことが嫌なのか恥ずかしいのかは分かりませんが、ハッキリ言えないのです。

それと、嘘をついている時もあります。

本当のことを言うと、嘘がバレてしまうので自分が不利になってしまいます。

そこで、口をもごもごとさせながら、訳の分からないことを話すのです。

例えば、息子の友達の親から、自分の息子が喧嘩をしてお宅の息子に殴られて怪我をしたという抗議の電話でした。

改めて、息子に状況を確認すると喧嘩したことは認めましたが、その理由については言いませんでした。

つい父親は「本当のことを、はっきり言えないことは嘆かわしい」と呟いたのでした。

ハッキリと言えない理由があるのですが、それを明かさない態度を情けなく感じ、怒りを覚えたようです。

私には嘆かわしい考えに思えた

世の中には、それはないだろうというような行動をする時があります。

どれが正論かは分かりませんが、いろんな考え方があるものだということも分かりました。

例えば、野球が好きな人はよく理解できますが、高校野球では一塁に出塁すると、よく犠牲バントをさせて一塁ランナーを二塁に進めるのです。

なぜなら、次のバッターがヒットを打てば得点になるケースが多いからです。

一点差で緊迫した試合をしていた試合の7回で、たまたま相手のエラーで一塁に出たのです。

次のバッターは4番バッターで、この試合では長打を2本打っていた好調の選手です。

しかし、監督はバントを指示して、彼は忠実にバントをしてランナーを二塁に進めたのです。

しかし、結果は続くバッターはみんな打ち取られてしまい、得点を得ることができませんでした。

この時に、応援に来ていた人達は、好調な4番バッターの打力に期待していたので、まさかバントを指示するとは思いませんでした。

応援席からは、「あのバントの指示は、私には嘆かわしい考えに思えた」という声が聞こえたのです。

何にも増して嘆かわしいには理由がある

「何にも増して」とは、「他の何よりも一番に」という意味です。

何よりも一番い嘆かわしいと感じるぐらいだから、きっと何か大きな理由があるはずです。

人に言えないような大事な理由のことが気になっているのです。

嘆かわしいにも程がある

この言葉はよく使います。

「程がある」という表現は、限度を超えている状態に対して非難して言う時の言葉っです。

何かの行為に対して、そんな浅はかなことをして恥ずかしいと感じないのか、と呆れているのです。

嘆かわしい行為が耐える限界を超えていると大いに憤慨した時に、相手に対していう言葉なのです。

「もういい加減に気がつけよ!」と諭している言葉でもあるのです。

正しい意味を知って正しく使おう

人間関係というものは、まずは仲間を信じることから始まります。

そして、お互いを理解して信頼して付き合うことができれば、最高の仲間なのです。

遊び仲間でも、仕事のお付き合いでも、そして家族の間でも同じことです。

その信頼を誰かが裏切るようなことになれば、悲しく情けなくなってしまうのです。

この時の感情が「嘆かわしい」という表現なのです。

また、世の中の悪い風潮を見てしまうと、自分としてはどうにもできないというやりきれなさの気持ちに対して、嘆かわしいと表現するのです。

最近では、ある有名な人気バンドのグループのメンバーが、未成年者とのセクハラ事件を起こしてしまい、涙ながらの謝罪会見が行われたことはご存知と思います。

残りのメンバーにとっては、まさに寝耳に水の状況であり、嘆かわしいとしか言いようのない事態になってしまったのです。

事件を起こした本人の行動も「嘆かわしい」のですが、残りのメンバーの活動も自粛に追い込まれてしまうものも出てくるので、残りのメンバーにもファンの人達にとっても「嘆かわしい」事態になったようです。

嘆かわしいことが起こらないように願いたいものです。