男女が差別なく働ける世の中になった今、仕事が忙しくて毎日家でご飯を作れない人も増えています。
外食だけでは栄養不足になるしお金もかかる、かと言って家でも満足に料理できない、、そんな人たちが今取り入れてるのが、「中食」です。
外食でも自炊でもない食事の取り方であり、特に時間のない若者や働く人々が利用するものです。
自分の生活サイクルに上手く中食を取り入れて、負担なく栄養補給・節約を実行することができるのです。
今回はそんな中食について、その素晴らしいメリットをご紹介していきたいと思います!
中食とは
中食といっても、なかなかピンとこない人も多いのではないでしょうか?
中には間食と勘違いして、朝食と昼食の間に食べる料理のこと?
なんて思う方もいるかも知れません。
中食という言葉自体初めて聞いた人がほとんどでしょうし、そもそも一体なんのことかさっぱりですよね。
実は、この中食とは誰しもが一度は経験したことのある身近なものなのです。
むしろ毎日中食をとっている人もかなり多くなった今、この「中食」という名称だけが知られていないだけなのです。
では、そんな現代人に不可欠な「中食」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
内容を聞けばきっとあなたも「あー!そのことか!」と納得するはずですよ。
調理済みの食品を家庭で食べること
中食とは、すでに調理されたものを家に持ち帰って食べるごはんのことを指します。
外食のように外で食べるわけではなく、自炊のように自宅で一から料理をするというわけでもありません。
調理済みの食品というのは、ある程度料理がしやすいように下処理をされている食材というわけではありません。
魚などの魚介類はスーパーでも「下処理済み」なんてものが多いですよね。
中食は、もうそのままで食べられるようになっている「食事」を外で買って家で食べるということです。
お弁当やピザ、スーパーのお惣菜やテイクアウトの料理なんかがこの中食に当てはまるのです。
内食と外食の間
この中食とは、レストランなどのご飯屋さんに食べにいくわけではありませんし、かと言って食材を買ってきて家で料理をするというものでもありません。
いわば、外食と内食の間のような位置付けであり、それ故に「中食」と呼ばれているのです。
外食はお店に行ってシェフが作った料理を食べるということもあり、自炊よりもかなり経済面で劣ると考えられます。
さらに、レストランに行けば料理以外にも結局飲み物やサブメニューなどを頼んでしまい、全く節約には繋がらないというのが苦しいところです。
逆に、自炊はお金を最大限に節約できますが、時間がない人や料理が苦手な人にとっては非常に負担となりますし気がすすまないですよね。
また、自炊は自分の好きなものばかりを作ってしまう傾向にあるので、どうしても栄養面で偏った生活になってしまうというのが本当のところです。
これらに比べて、中食は作る手間も省ける上に外食ほどお金もかからず栄養もしっかりと取ることができます。
コンビニの普及に伴い中食が増えた
そんな中食ですが、利用者が増えた背景としてコンビニの普及が挙げられます。
今や全国どこに行ってもあるコンビニエンスストアは、なんでも売っているという便利さと気軽に寄れるということから爆発的にその数を増やしています。
コンビニが普及したことに伴い、サラダやカップラーメン、さらにはホットスナックやお弁当などわざわざ大きいスーパーに行かなくとも買えるようになりました。
お弁当屋さんやおにぎり屋さんなどの専門店では決まった食事しか買えない一方で、コンビニでは色々なものを少しづつ買うことができます。
栄養を考えてサラダにチキン、スタミナをつけるために焼きそばも一つなど、食事を好きなように選ぶことができるコンビニは、人々の中食文化を発展させていったのでしょう。
年々中食をする人が増えている
中食という言葉があまり浸透していない一方で、実際中食をする人は年々増えているのが現実です。
コンビニなどの普及や節約志向の広がりとともに、人々は外食や自炊よりも中食を多く取るようになっているのですね。
特に、学生などの若い世代が頻繁に中食を取っていることも、中食の利用者の増加に繋がっていると考えることができます。
コンビニは比較的新しい文化ですが、その利用者達が親になり、子どもに中食をとらせる。
そして、その子ども達もまた日常生活で中食を取るようになった、というサイクルができているのです。
このままもっと手軽に料理を楽しむことができるようになれば、一層中食文化は発展していくと考えられるでしょう。
日本の孤食文化が影響している
また、この中食が増えた原因として日本の孤食文化も影響していると考えることができます。
少し前までは、家族揃って朝食・夕食を取ることが当たり前だとされていました。
昼食は学校の友人達や職場の同僚と食べることが多く、家にいる家族はみんなで食べていました。
今でもそうした家庭が全体に対して多いのは変わりありませんが、それでも一緒に食べる頻度やそうした家族の数は減ってきているのが現状です。
誰かと食べたいとは思っているが、忙しくて時間がなかったり食べる人がいないというこのことを「孤食文化」と呼ぶのです。
中には一人の時間が好きだという人も多いですが、女性も外に出てバリバリ働くようになった今、家庭でご飯を作って全員揃って食べる、という人は少なくなっているのでしょう。