皆さんは「考える」という行為を意識的にしたことはあるでしょうか?

人生は「考える」という行為の連続。

人は、より良い選択をするために、無意識に「考える」という行為をしているといえます。

しかし、現代では自ら考えるということをしない人々が増えてきているといえます。

もちろん、計算をしたり、文章を読んだりなどの「勉強」という点での考えるという行為は出来ている人が多いでしょう。

ですが、「応用」という点での考える行為が出来ていない人は多くなってきています。

「応用」というのは、経験してきたことや学んだことを活かして、自ら考えて、行動するという行為。

つまり、自主的に考え、行動ができる力を指します。

「応用」が身についていないと、自分で考えて行動するということを怠るため、指示待ちの人間になってしまったり、自分の意見を持つことが出来ず、他人の考えに任せきりになってしまいます。

仕事をしていく上で、「考える」力を身に着けるというのは、非常に重要。

この考える力が身についていない限りは、いつまでたっても一人前になれず、上司からの指示がないと動けない人間となってしまいます。

考える力を持っている人と、持っていない人では、成長する力が格段に違うと言っても過言ではありません。

とはいえ、いざ身に着けようとしても、なかなか身に着けることができない「考える」という行為。

そこで今回は「考える」という行為にテーマを絞ってお伝えしていきたいと思います。

考えることの必要性

「考える」という行為を身に着ける前に知っておきたいことは、考えることの必要性についてです。

この必要性を実感できない限りは、考えることを身に着ける意味がなかなか理解できなくなってしまいます。

学生時代というのは、学校に行けば、先生が勉強を教えてくれるため、教えてくれたことを暗記したり、計算方法を身に付ければよかったと思います。

また、親からも「勉強をしなさい。」と怒られたことはあっても、「自ら考えて行動しなさい。」と怒られた人は少ないといえるでしょう。

つまり、勉強は教えてくれても、「考える」ということを教えてくれなかったのです。

しかし、社会人になると当たり前ですが、1から10まで全てを教えてくれるということは少なくなります。

「〇〇をやっておくように。」という指示はありますが、やり方などを事細かに教えてくれるということは少なく、自ら考えるという力がなければ、仕事をこなすことが難しくなってしまうのです。

新社会人になって、「自主的に考える」という壁にぶつかり苦労をしてしまう人は多いと言えるのではないでしょうか。

1.現代では新しい課題に次々と直面するから

現代は情報過多な時代ともいわれています。

少し前までは、課題にぶち当たったときは、過去の経験から、どうやったら成功するかを考えるという行為が当たり前に行われていたでしょう。

しかし、現代は分からないことがあったら、インターネットで調べれば答えを教えてくれる時代。

情報過多な時代だと言っても過言ではありません。

答えを事前に教えてくれるというのは、スムーズな対応ができるという利点もありますが、そればかりに頼ってしまうと、答えが分からなければ仕事をこなすことができない、薄っぺらい人間に育ってしまいます。

また、インターネットが普及された現代では、新しい課題というのが次々に出てきます。

新しいサービスというのもたくさん出てきており、新たな発想をするためには、既存サービスの上をいくものを次々に考えていかなくてはいけません。

また、新しいものが生まれるたびに、今までの「答え」というのは書き換えられる可能性もあります。

「答え」と記載されているものが「答え」ではないかもしれないということもありうるのです。

新しい課題に直面をしたときに、乗り越えることができるのは、過去の「答え」に固執せず、自ら考えて行動できる人達だけ。

テンプレート通りの行動しかできなかったり、指示通りにしか動けない人は、課題を解決することはできないといえるでしょう。

2.正解のない問題もあるから

また、正解のない問題もたくさんあります。

現代の人は、何か課題にぶち当たると、インターネットで調べて答えを導きだそうとする癖があります。

しかし、仕事や人間関係、家族の問題など、正解のない問題というのは世の中に沢山あります。

例えば、人間関係の課題にぶち当たったときに、インターネットで検索をすれば、同じような体験をしている人の投稿を見つけることができるかもしれません。

しかし、自分と全く同じ状況など存在はしません。

人間関係の課題を解決するためには、相手の状況も考える必要も出てきますし、解決方法というのもその状況に応じて異なるのです。

自分で判断をせず、インターネットに転がってる答えに頼ってしまっては、人間関係が悪化する可能性も高くなるため、気を付けた方が良いと言えるでしょう。

自分で答えを出さなければならない

インターネットというのは便利なものです。

しかし、インターネットに記載されている「答え」が必ずしも正しいものではありません。

インターネットという世界の情報は数えきれないくらいあります。

ただし、答えている人のほとんどが「プロ」ではなく素人です。

個人の見解や間違った情報である可能性もあります。

そのため、インターネットに転がっている情報というのは参考程度にしなければ、誤った行動をしてしまうこともあるのです。

そして、自分で答えを出すという行為を身に付けないと、たくさんの情報に押しつぶされてしまって、身動きが出来なくなる可能性すらあるのです。

3.過去に例のないことが増えてきているから

現代は、新しいサービスがどんどん生まれてきています。

モノもヒトも進化してきており、過去の常識が、現代の常識ではなくなってきているのです。

だからこそ、自分で物事を考え、判断し、行動しなければ、時代に取り残されてしまいます。

時代に取り残されるということは、新しい時代で生き抜く力が身についていないということ。

そして、生きづらい人生となってしまいます。

既存の知識だけでは対応できにくい

現代は既存の知識だけでは対応し難くなってきています。

当たり前の常識が塗り替えられ、その常識に対応するためには、自ら考えて行動するという力を身に着けるという行為しかありません。

例えば、少し前までは、会議といえば会議室に集まって行うことが当たり前でした。

しかし、現代では、リモート機能などを使って、遠隔地でもインターネット上で会議が出来るようになっており、会議室に集まるということが少なくなってきています。

そして、これらの新しい常識に対応できない人達は、どんどん時代から取り残されていき、稼ぐことすらできなくなっていってしまうのです。

論理的に考えるだけではだめ

よく、「考える」という行為を、論理的に考えることだと勘違いしている人がいます。

しかし、論理的に考えるだけでは、ただの評論家です。

論理的に考えることができても、行動に移すことが出来なければ何の意味もないのです。

行動に移すことができ、結果が出せる人が価値があるのです。

論理的に考えるという行為は誰でもできます。

現実を考えたときに、どういう答えを導き出し、どういう行動をするかを考えることができるのが、「考える」という行為なのです。

うんちくばかり語っているのでは何の意味もないのです。

考える練習方8選

とはいえ、考えるという行為をしてこなかった人々にとっては、考えるという行為は至難の技だといえます。

誰かの指示に従って動いたり、マニュアル通りに対応をすることは、自分の頭を使う事がなく、非常に楽に業務をこなせます。

しかし、現代ではAI化も進んでおり、ロボットが業務をこなすことが出来る時代。

指示通りに動くだけ、マニュアル通りに対応するだけなのであれば、ロボットが対応できるのです。

簡単な仕事しかできない人は、その仕事をいつしかロボットに奪われてしまいます。

そして、ロボットに職が奪われてしまったときに、他の仕事が見つからないようでは、路頭に迷ってしまいますよね。

少し前までは、レジ打ちは人がやっていましたが、最近では商品を入れれば自動に計算をしてくれるセルフレジも増えています。

また、簡単な文字入力やルーティン作業などはロボットが対応できるようになりました。

つまり、簡単な仕事はどんどんなくなっていき、仕事は「考える」ことができる人しかこなせない時代となっていくのです。

では、「考える」という行為を身に着けるためには、何に心がけるべきなのか。

「考える」ことを身に着けるためのコツについてお伝えしていきたいと思います。

1.課題を見つける


まず、考えるときに重要なポイントは、課題を見つけることです。

最善の結果に導き出すためには、何が課題となるのかに目をつけ、その課題を解決するための方法を考えていくことが必要です。

その時に重要なのは、課題を解決するということが、ゴールとならないこと。

最善の結果を導き出すことが目的です。

そのため、課題を解決していくと、別の課題にぶち当たる可能性もあります。

課題を解決することにだけ注力をしてしまうと、新しい課題を見逃してしまうこともあるので、目的を忘れないようにしましょう。

考えることが苦手な人の多くは、課題も分からず、答えだけを考えてしまうという傾向にあります。

しかし、課題が分からなければ、当たり前ですが、答えなど導き出すことはできません。

最善の結果を導き出すためには、課題を抽出し、課題を解決するための方法を考えるということが重要なのです。

考える目的

課題を見つけるということは、考える目的にたどり着くことができます。

課題が分かれば、最善の結果を導き出すために、重要なことや、考慮しなくてはいけないこと、リスクになることなどが考えることができるようになります。

課題を見つけるというのは、ゴールまでの「道筋」をつくるということです。

考えることができない人の多くが、「道筋」がないまま、考えもせず、闇雲に走るため失敗するのです。

2.物事を観察する

課題を見つけるためには、物事を観察するということも非常に大切です。

そもそも、物事をすぐに理解できる人というのは、よっぽどの天才しかいません。

また、天才になるためにも、経験というものを積む必要があり、経験を積むためには、物事の本質を理解するため、観察をするという必要が出てくるのです。

観察をすることで、課題を見つけることができたり、抱えている問題などが発見できるようになります。

そのときに重要なのが、物事の傾向を掴むという事が大切です。

傾向が分かれば、そこから、課題や問題などが導きだすことができます。

単に情報を集めるだけにしない

考えることができない人に多いのが、目的もなく情報を集め、その情報に翻弄されるパターンだといえます。

情報を集めるためには、まず「必要となる」情報は何なのかというのを考える必要があるのです。

単に集めるだけでは、情報を整理することが出来ず、物事を混乱させてしまうので注意が必要です。

情報を集めるときには、まず「どのような情報を必要としているのか。」ということを考えることが重要です。

そのためには、物事を観察し、傾向を掴むことが大切。

その上で、更に必要となる情報をリストアップして、掘り下げて調べていくということが重要です。

細かい作業となるので、一見遠回りに見えるかもしれませんが、情報が絞られていくため、答えを導き出すための一番の近道になるはずですよ。

3.主観的な視点を意識する


物事を考えるときは、主観的な視点を意識することも非常に重要です。

考えることが苦手な人にありがちなのが、周りの意見やインターネット上の情報に左右されてしまい、考えがぶれてしまい、物事の本質が理解できなくなってしまうこと。

自分の考えに固執し過ぎるのも良くないのですが、ある程度自分なりの見解を持ったうえで、物事を理解しようとすることが大切だといえます。

主観的な視点を意識すると、周りと意見が違った場合、冷静に物事を考えられるようになります。

自分となぜ考えが違うのかということに意識を向けると、物事がより深く考えるようになるのではないでしょうか?

また、ここで重要なのが、自分の考えに固執をし過ぎると、人の意見が頭に入らなくなってきます。

固執をするのではなく、「意識をする」ということを心がけること。

意識をすることができれば、人との違いというのも自然と理解できるようになっていきます。

そして、意見交換ができれば、人との価値観も共有することができ、自分の考えをより広げることができるのです。

自分なりの視点を心がける

自分なりの視点を心がけることは、考えを深めるためには、非常に大切なことです。

考えることが苦手な人は、自分なりの視点を持っていないことが多く、人の意見に左右されてしまったり、視点が定まらなくて、物事の本筋が見えていないケースが多いといえます。

自分なりの視点を心掛けることができれば、考える幅というのは広がります。

人との視点の違いに気づくことで、自分の考えを深めることができたり、自分の考えが正しいのかというのをより考えるきっかけにも繋がります。

大抵の人は、自分なりの視点を持つことに自信がないと言えます。

しかし、自分なりの視点を持たなければ、いつまでも周りに流されたまま、物事の本筋も理解できないままとなってしまいます。

まずは、自分なりの視点をもつことを心がけることが、「考える」という行為に必要な一歩だと言えるのではないでしょうか。