筆者は、文学オタク歴史オタク。

相方は、文学オタク美術オタク。

ひょんなことから出会った私たちは「オタク」ゆえに意気投合し、

2倍にも3倍にも世界が広がって、いま、ものすごく、しあわせなカップルです。

オタクは本当に魅力がない?オタクであることは不利なことなのでしょうか?

いいえ!とんでもない!

オタクと恋をすれば、一生いっしょにいて飽きない、楽しい存在になれます。

オタクが恋愛するということは、自分の世界をシェアするということ!

自分といっしょに楽しんでくれるパートナーができたら……あるいはサポートしてくれる相方ができたら……。

世界が2倍、3倍になりますよ。

超エキサイティングです!

〈オタク〉その定義と長所・短所

そもそも〈オタク〉とは何でしょう?まずその定義からはじめていきましょう。

といっても、コムツカシイ学者さんたちの間でも、〈オタク〉の定義は確立されていません。

ときに蔑称として使われてしまう、〈オタク〉。

この記事では「漫画、アニメはじめとしたサブカルチャー、また特定の分野に対して強い興味関心を持ち、活動している人」とします。

ちょっとカッコイイ定義となりましたが、さてその〈オタク〉、長所と短所はいかに?

まずはそこから探っていきましょう!

オタクの長所「自分の興味あることに対する探究心が強い」!

時間、お金をはじめとしたすべてをささげ、我を忘れて没頭する……

ゆえに、オタクはある種のスペシャリスト的な側面すら持ちます。

オタクに語らせると、ディープで豊潤な世界が私たちの前に展開されます。

私もいろいろなオタクに出会ってきましたが、彼らは自分の愛してやまない分野のことについて語りだすと、

眼はキラッキラ、その様子は夢にあふれ、聞いているこちらも(多少引くときもありますが)楽しくなるときがあります。

オタクといると、世界が広がる。

これはもう、間違いのない事実です。

オタクの短所「興味あること以外への関心が薄い」

執着が薄い、とも言えます。

一番わかりやすいのが、お金の使い道。

「服買う金があるなら、新しいフィギュア買うぜ!」

「アクセサリー買う金があるなら、新刊買ってやるわ!」

といったふうに、まず身なりよりも自分の興味あることに、自分の持てるすべてをつぎ込みます。

そして、どうしても付き合う範囲、人種がクローズドになりがち。

オタク同士、たとえばギャルゲー好きの男子同士とか、二次元好きの女子同士とか……。

あるいは異性同士で語りあう仲間がいても、相手を男性として、女性として見られなかったりするかもしれません。

付き合いがクローズドになりがち、というのも、自分の語りたい話題が、めったに他人と合わないから。

それで、報われない相手に何してもムダだよね、と、さらに執着が薄らいでいくのです。

オタクが「モテない」理由を徹底分析!

ズバリ「話題が合わない」です!

最初に結論を言ってしまいましたが……。

「話題が合わない」、その根本にある理由は、ようするに「相手を見ない」から。

その実例をいくつかご紹介しましょう。

どれも「オタク」のプロトタイプ的なイメージですが、これらをまず改善しなければなりません。

逆に言えば、以下の2つさえおさえれば、わりとなんとかなるのです。

さて、見ていきましょう。

原因1. オシャレしないオタクは、もてない

オシャレは礼儀です。

たとえば、久しぶりに親しかった友人と会うとき。

こちらはよそ行きの服を着て、化粧もしていったのに、むこうは普段着の毛玉がついたセーターに、ボサボサの髪。

「相手が君だからいいと思って」と言われたら、どうですか?

「こいつ、オレのことなめてないか……?」

「私ってこの人にとって、その程度の人なの……?」

オシャレは礼儀。

なっていないと、相手に屈辱感すら与えます。

しかしオタクの最優先事項は、自分の興味あるジャンルの物への投資。

時間もお金も、オシャレよりもずっと大切なものに費やしたいものです。

「服買うくらいなら……」「美容院行くくらいなら……」という心理が働いてしまうものでしょう。

私もそうでした。

しかし心配ありません!

デフレを乗り越えるために知恵を絞った日本には、100均も300均も、しまむらもユーズドショップも、ユニクロやGUもあります。

コーディネートはネットで研究すればいいだけ。

ヘアカットが高い!というのなら、カットモデルという手段もあります。

オシャレを安上がりに仕上げる手段は、山のようにありますよ。

あとはアパレルショップへ行って店員さんにコーディネートを頼めば、適当によい服はみつくろってもらえます。

せめて普段着のほかに、よそ行き用のコーディネートを1~2セット持っておきましょう!

原因2. 理想が高すぎる

特に二次元をこよなく愛するオタクに多い傾向ではないでしょうか。

イケメンで性格もよく、キャラ設定もブレないし、裏切ったりもしない、想像の中でなら、自分だけを見ていてくれる……

このすべてをこなす三次元の男はめったにいません。

いても、年齢とともに「劣化」したり、変化したりもします。

けれどもひるがえって、あなたはどうですか?

これは、ふつうに三次元のほうが好きという男女にも当てはまります。

イケメンでイクメン、年収1000万……美人で家庭的で、昼は淑女夜は娼婦……。

シンデレラはオシャレしてお城に行ったし、王子様はお姫様を守るだけの甲斐性があって、お金持ちだったわけです。

自分をさしおいて高望みしていては、運命の人は素通りしてしまいます。

もし恋を、あるいは結婚をしたいなら、もう一回自分を見つめ直してみませんか?

モテたければ、心も外見も磨かなければ、もったいないことに、光らないのです。

実録!オタクの私とオタクの彼が出会うまで

この章では、実際にオタク同士が出会い、恋を育み、結婚にたどり着くまでの実体験をご紹介。

ちなみに相方はイマイチどころかイマニな外見。

私もふかふか体型で持病持ち。

あれこれあって、結婚どころか恋愛もあきらめていた二人ですが、運命の女神様が急にご機嫌がよくなったらしく、あれよあれよとロマンスが展開。

ついに結婚までたどりついてしまいました。

重度の文学ヲタ2人はうっかりめぐりあい、今非常に幸福です。

さあ、オタク同士の恋とはいかに?

「文章に惚れた」「知識にときめいた」SNSの出会い

私はインターネットのサイトで文章を投稿しています。

主に本のレビューやエッセイです(もちろんコアな作品ばかり)。

それをSNSなどで発信しています。

その日もネットのコミュニティ(無論オタクばかり)でディープな(理解が難しい)話をガンガンに語らっていました。

そこに登場した、新参者。

それがのちの相方でした。

彼は私のアカウントから私の記事を見、それでメッセージを送ってきます。

「メッセージを送った段階ですでに、好きだった」とのちに自白しています。

「この人の文章はすごいなと思った」と……平安時代かいッ!

当時少々体を壊していた筆者。

その相談にも乗ってくれた、のちの相方。

メッセージ(2回目)でこんなことを言います。

「デートとかすると、元気になるんですけどね!」……迂遠ですね。

その後、愚痴を聞いてもらったり、本の話や記事の執筆の相談などにのってもらう関係になった我々。

すると、すごいんですよ。知識量が。オタクレベルに、いや、それ以上に。

当初あっけにとられた私でしたが、私のために力をつくしてくれる姿を見て、胸キュン。

「なにこのひと……かっこいい」

やがておたがいの気持ちを確認。

ちなみに愛情表現が迂遠な相方の尻をひっぱたくように、私が「好き」という言葉を引っ張り出しました。

おそるべきオタクトークの日々@Skype

「ダンセイニの『妖精族のむすめ』のこの話がおもしろくて……」

「ラヴクラフトの創作論っていうのが……」

「マッケンの『パンの大神』は翻訳が出ていないけれど、ネットにフリーのやつが……」

出会ってから、メールとSkypeで相方が繰り広げるのは、こんな感じの話題ばっかり。

そして私はこの手の話についていける系女子だったのです。

要するに、私もオタク。

「この人についていける女子は、私くらいしかいないんだろうな」

そう思うとふいに、ものすごい愛着がこの男にわいてきたのです。

私たちの関係は、ある意味シンプル。

私の話をじーっと彼が聞き、次に彼の話をじーっと私が聞く。

相手の話にウンウンと相づちを打ち、その話題についていくべく、おたがい本を読んだりネットで検索したりして、勉強する。

毎日、よそではなかなか見られない(と思われる)オタクトークが繰り広げられるのです。

そして私のほうが知識量が少ないので、男的にはオイシイ「女子を教え導く」というポジションに相方はなることができたのです。

私も自分をサポートしてくれる相手を見つけることができました。

いつのまにか、おたがいがおたがいにとって、なくてはならない存在に。

……あ、我々の話題の内容がわからないあなたは、ふつうです。

心配いりません。

初オフ会=初デート!そして……

はじめて実物で見る、のちの相方は(私が事前に要望したとおり)ちゃんとそつない格好をしていました。

思ったよりも、外見はよろしくありませんでしたが、しかし!

予想以上に礼儀正しいヒトでした。

フードコートでは私のぶんまでお冷を持ってきてくれ、空き缶が落ちていたらゴミ箱へ。

何よりも感動したのは、観光地の墓標にしみじみと手を合わせたところ。

言動の端々、行動の数々から「この人は人間として間違いのない人だ」そういう確信が私の中で生まれたのです。

1ヶ月もしないうちに、2人の間では自然に「結婚」の話題が出ていました。

現在両親への顔合わせもすませ、9月には入籍予定。