学生時代に嫌でも覚えさせられたあの“四字熟語”…。
今となっては「もっと勉強しておけばよかったな」と感じている人もいるのではないでしょうか?
なぜならば、大人になってから使う機会が増えるからなんですよね。
しかし、人によっては学生時代に習っていた“なんとなくのニュアンス”であったり、四字熟語を構成している漢字から意味を想定して、その四字熟語を使っている人もおられるでしょう。
では、あなたは“千差万別”という四字熟語を使うことはできるでしょうか?
また、その言葉の意味をしっかりと納得して説明することができるでしょうか。
できる人はできるでしょうし、これまでにまったくもって「千差万別」という言葉を使用してこなかった人はそれがわからなくて説明することもできないでしょうね。
しかし、このような四字熟語というのは使うのにとても便利なんですよね!
とはいっても、「千差万別」というよく聞くような、よく見るような言葉の意味がわからないとどうしても使いたくはなくなるものです。
それどころか四字熟語を使っている書物などを避けてしまう人もいるでしょう。
しかし、それじゃあなたの知識を増やすこともできませんし、あなた自身を成長させることができません!
ということで、この記事では四字熟語の中でも特に見聞きする機会の多い「千差万別」という四字熟語について特集しています!
それらの言葉にはどのような意味があるのか?また、どのようにして使うのが正しいのか?
などなど、この記事を読めば「千差万別」という言葉についての意味を理解するだけではなく正しく使うことができるようになるはずです。
よく使う言葉だからこそ、今まで使っていた意味をおさらいして本当に正しい意味で使える大人になりましょう。
「千差万別」とは
あなたはこれまでに「千差万別」という言葉を聞いたことはありますか?
または、なにか会話の中などでこの言葉を使った経験があるでしょうか。
四字熟語を会話の中にもりこんでいる方というのは、おそらくご自身の語彙力に自信があるのでしょう。
そうはいっても、そのように自分の知識に対して自信を持っている人でもその言葉の意味を間違って使ってしまっている人というのは、この世の中にたくさんおられます。
周りの人が「この人使い方間違ってる」とか「意味がちがってる・・」と気付いたとしても、相手のプライドを傷つけることが分かっているためになかなか指摘することができず、そのままその本人は間違った意味で「千差万別」という言葉を使い続けることになってしまうんですね。
そのような場合ですと、とても恥ずかしく感じるかもしれません。
また、なかには学生時代の国語や現代文の授業がとても苦手で、それでいて読書も苦手なために四字熟語を避けてきた人もいることでしょう。
そのような人は、「千差万別」という言葉すらその存在を知らなかったかもしれないですね。
ということで、まずは「千差万別」という四字熟語がどんな意味を示しているのか、またどのような読み方をするのか…などなど基本事項を確認していきましょう!「千差万別」なんともかんたんそうに見えるけれども、奥深そうなこの言葉…。
あなたの思っている意味と合致するのでしょうか?
読み方「せんさばんべつ」
あなたは「千差万別」という四字熟語をどのように読んでいますか?
また、これまでにどのように読んできたでしょうか?
おそらく「せんさばんべつ」と読んできたことでしょう!
まさにその通りで「千差万別」という言葉は「せんさばんべつ」と読むことができる言葉になります。
ですから「せんさまんべつ」とは読みませんし、「ちさまべつ」なんて読み方もしません。
読み方があっていないとスマホやパソコンの予測変換にも登場しませんから、必ずまずはこの読み方を覚えるようにしましょう。
意味
では、今回特集している四字熟語の「千差万別」という言葉には、どのような意味がるのでしょうか?
あなたは、これまでにどのような意味でこの言葉を使ってきましたか。
おそらく、何かしらの意味を思ってこの言葉を使ってきたはずです。
お恥ずかしながら、筆者は中学生の頃の国語の先生がとても苦手で授業をほぼ聞いていなかったので、高校生になってからこの言葉の意味を知らなくて損をしたことがあります。
テストにおいて高校生の頃の現代文担当の先生が“サービス問題”として出していた問題である四字熟語の意味をあてることができなかったんですよね。
よくもまあそんなレベルで高校生になることができたな、と感心することもできますが、“誰でも知っている”を前提にされているからこそ、読めるだけではなくしっかりとその言葉の意味までも理解できるようにしておきましょう。
「千差万別」といういろいろな意味が含まれている漢字が使われているこの言葉…。
どんな意味なのかを確認していきましょう!
種々様々あって、違いもいろいろであること
ずばり、種々様々であって、違いなどもいろいろとあること…という意味を持っています。
あなたの職場を思い浮かべてみてください。
あなたの職場にはあなたのような性格の人もいれば、明るい人、暗い人、おとなしい人、いつも元気でパワーあふれる人、さらには冷静沈着な人、何を考えているのかわからない人…などなどいろいろな人がいるのではないでしょうか。
それってそれぞれの人々の“個性”ですよね。
個性はその人がもともと持っているものなので、根本的には変えることはできません。
それって“様々な種類がある”ということでも意味が通じるかと思います。
それに違いがありますよね。
金子みすゞの言葉で「みんなちがって、みんないい」なんて言葉がありますが、そのように同じ組織に属していても全員がすべて同じ性質を持っているとは限りません。
そのような“違い”が見受けられるということを“千差万別”という言葉で示すことができるんです。
もしもあなたの職場に同じようなタイプの人しかいないのであれば、あなたがいつも乗っている電車の車内を思い浮かべてみましょう。
流行のファッションに身をまとっている者もいれば、音楽をずんちゃかずんちゃか聞いている派手な人、地味な人、ご年配の方、学生…などなどいろいろな人がいますよね。
それぞれが個性を持っているからこそ、そのような違いがうまれています。
そのように“別々の個性を持っているもの”としてとらえておくとわかりやすいでしょう。
千種万様
また、「千差万別」という四字熟語は「千種万様(せんしゅばんよう)」という四字熟語と同じ意味を持っている言葉になります。
意味はさきほどお伝えしたように、すべてがそれぞれの個性を持っているということ、そこに違いがあるという意味になります。
「千種万様」という言葉をもっとよく見てみましょう。
「千種類ある」という言葉、そして「万様」という言葉が含まれていますね。
“万”というのは“1万人”などの単位をあらわす言葉になります。
そして「様」というのは、そのような“様子”という意味での言葉になりますね。
つまり、この世界には千種類、万種類のものが存在している様子を意味していることになり、それは「千差万別」でも同じ意味をいうことができるということになります。
たしかにこの世界には、いろいろな動物もいれば、さまざまな人種の人が暮らしていますものね!
由来
今回特集している「千差万別」という言葉に限らず、どんな言葉でも“由来”や“語源”があるものです。
では、「千差万別」という言葉はどのようにして誕生したのでしょうか?
その由来を知ることによって、さらに意味合いを理解できるようになるものです。
さっそく「千差万別」という四字熟語の由来について詳しく確認していきましょう!
千と万は数を表している
さきほど「千種万様」の言葉をお伝えするときにもお話ししましたが、これらの四字熟語を構成している「千」と「万」というのは数を表しています。
1万、2万なんていう“万”と、「1千、2千」なんていう「1000」ですね。
つまり、それくらいの数のものが存在している世の中であるという意味になるんですね。
千も差のあるものが存在し、さらには万もの別のものがある
では「千差万別」の“差”は何を示しているのでしょうか?
ずばり、千あるもの、万あるものが存在していたとしてもすべてが同じということはなく、それぞれに“差”=“違い”がありますよ、という意味になります。
もっと簡単にお伝えしますと、千も差のあるものが存在しているし、それに万という数でも別のものが存在しているということになります。
要するに「千種万様(せんしゅばんよう)」でお伝えしたようにたくさんの数がある中でも“差”があるし、それぞれ“別のもの”であるということなんですね。
異なるものがたくさんあるという意味から成り立つ
これまでにお伝えした由来をまとめてみると、異なるものがたくさんあるという意味として理解することができます。
千種類も万種類ものなにかが存在していて、それでいてすべて同じではなくとても小さなところにでも違いがあるという意味になります。
それが「千差万別」という言葉の由来になったということですね。
現代社会で足りない?
現代社会では「右に倣え」というのが当たり前の社会になってきていますよね。
本当は自分は周りの人とは別の意見を持っているというのに、それを伝えることができず、というか主張をするとすぐに白い目でみられ“おかしな人扱い”されることになるので主張することができないんです。
そんな心境を某アイドルグループが歌にして、長くヒットしましたよね。
“嫌われたっていい、それでも自分には自分の意見がある”というニュアンスの歌詞でした。
その違いこそが新しいものを生み出すきっかけにもなりますし、それに社会を大きく変えていくんですよね。
しかし、そうしてはいけない風潮があるため、現代社会には“千差万別”の考えがとても重要になるといえます。
「千差万別」の類語や関連語
これまでに「千差万別」という言葉の意味だけではなく、その言葉の由来を見てきましたね。
また、現代社会での問題点としてもお伝えしてきました。
そのような基本事項を確認してもまだまだ「千差万別」という言葉を理解できない!という人もいるでしょう。
もっと理解を深めたい!と考えている人もおられることでしょう。
そのような方は、ぜひとも類語や関連語句を確認してみましょう。
それらの言葉というのは、その言葉を深く知るためにはもってこいの言葉になるんですよね!
ということで、「千差万別」の類語や関連語にはどんな言葉があるのかを見ていきましょう。
1.目立つ異種性
あなたの周りには「なんだか目立つなぁ」と感じるような人はいませんか?
そのように周りの人とは少し違った雰囲気を持っていて、異質なオーラを放っているような人のことも「千差万別」という言葉で説明することができます。
では、そのような言葉を表している言葉にはどのようなものがあるのかをさらに詳しく見ていきましょう。
数々
「私たちの周りには数々のビルが立ち並んでいる」「数々の事例を確認したきた」なんていう文章の中で使われるのが“数々”という言葉ですね。
この言葉は“種類がひとつではなくて、いろいろな、そしてさまざまなものがある”という意味を指しています。
つまり、それぞれに存在しているものはすべてが同じということではなく、どこかに違いがみられるということなんですよね。
要するに“千差万別”と同じ意味になります。
さきに記した例文で確認するのであれば、「千差万別の事例を確認してきた」と言い換えることが可能です。
バラエティー
バラエティ番組、「バラエティに富んだ会話をしてきた」なんて使うことができますね!
バラエティというのは、英語にて「いろいろな」という意味を持つ言葉になります。
それが日本ではよく使われるようになっています。
バラエティ番組などもそうですし、なにかたくさんの種類があるということを示す際には使える言葉になりますね!
「いろいろなもの」というのには、「いろいろな種類」ということで「千差万別」という言葉と同じ意味ということができます。
つまり、「バラエティに富んだ話をしてきた」というのあれば「いろいろな話題を持ち掛けてきた」という意味になり、「あの人は千差万別な話をしてきたんだよね」と言い換えることが可能です。
多用さ
ひとつ前の項目において「バラエティ」という言葉でもお伝えしましたが、「千差万別」という言葉にはいろいろな種類があるという意味まで含まれています。
では、いろいろな種類ってなんなのでしょうか?
さきほどお伝えした金子みすゞの言葉にあるように「みんなちがってみんないい」状態ですね。
つまり、それぞれに違いがあるということになります。
それを大きく見渡してみると「多様性がある」ということができるんです。
“多様性”というのは、ひとつの種類だけではなくさまざまな種類があるということ、そしてその様子を表しています。
例えば、クラスメイトや会社の同僚なんかを思い出してみてもなにひとつ同じ人はいないですよね。
それにどの会社でも―同じ分野やジャンルの仕事であっても―どこかに必ず違いがあるものです。
ずばり、そのような点を多用さということができ、「千差万別」の意味と同じになります。
例文でいいますと「この書類は多用さがあっていいね」なんて使うことができます。
これは、いろいろな見方をすることができていいね、いろいろな使い勝手があっていいねという意味になるので「この書類は千差万別なところがあっていいね」と言い換えることができます。
千姿万態
いろいろな姿がある…という点で「千姿万態」という言葉を使うことができます。
「千姿万態」とは、“せんしばんたい”と読み、「いろいろな」「それぞれに違った形や姿がある」という意味を持っています。
まさに今回特集をしている「千差万別」という言葉と同じ意味だと理解できるのではないでしょうか。
「この世界に存在する昆虫は、千姿万態だ」というのであれば、この文章は「この世界に存在する昆虫は、いろいろな姿をしているものが存在している」という意味になりますね。
また、この文章を「千差万別」という言葉で言い換えることもできます。
どのようになるかといいますと「この世界に存在する昆虫は、千差万別だよね」です。
これも、この世界に存在する昆虫にはいろいろな種類がいて、それでいてそれらはそれぞれ別の違った形や機能を持っているということを表していますよね!
このように四字熟語から四字熟語に言い換えることができるものって実はたくさん存在しているんです。
もっと多くの「千差万別」に言い換えることのできる―連想することのできる―四字熟語についてものちほどご紹介しているので、ぜひ参考になさってくださいね!
2.多く、そして様々な
次にお伝えしていく類語や関連語の意味は「多い」そして「さまざまな」という意味があります。
「千差万別」という言葉には、それぞれ存在しているものにそれぞれの違いがみられるという意味の他に“多い”、“その多さと比例するくらいに様々な様子が存在している”ということも意味しています。
さきほどにもお伝えしたかと思いますが、いろいろな種類が存在しているということは、それぞれに個性があるということになりますよね。
そのようなニュアンスで使われる言葉でもあるということなんです。
では、この「多く、そして様々な」という意味で使うことのできる「千差万別」の類語や関連語を確認していきましょう。
区区たる
あなたは「区区たる(くくたる)」という言葉を耳にしたことはありますか?
難しい表現が好きな方は、この言葉を聞いたことがあるでしょう。
ずばり、この言葉は「さまざまな」「まちまちな姿」「まとまりがない様子」という意味を持っています。
つまり、3人存在しているのであれば、その3人には共通点がひとつも見られないということ、そしてそれもまとまっていないのではたから見るとちょっとクオリティが低く見えてしまいうようなことを指しています。
「あの区区たる書類をどうにかしなさい!」なんて使うことができますね。
これはどのような意味をしめしているでしょうか?
ずばり「あのまとまりのない文章をどうにかしなさい」という意味ですね。
要するにちょっとでも違いがみられる、それもまとまりのないものだからこそまとめてほしいということになります。
「千差万別」という言葉でも、それぞれ存在しているものにはそれぞれの個性があるという意味を持っています。
その場合、ポジティブな意味合いで使われることが多いですね。
この「区区たる」という言葉は、「千差万別」ほどにポジティブな意味を持っている言葉ではありません。
そのため、マイナスなイメージ・ニュアンスで「いろいろな種類があるとき」に使われる言葉だということを頭に入れておきましょう。
色とりどり
「色とりどりの絵を見た」「色とりどりの折り紙がある」なんて使い方をします。
この言葉は「いろいろな種類がある」という意味になります。
そのままですね!これって「千差万別」という言葉の意味とほぼ同じだと思いませんか?
つまり、同じ個性あるいろいろなものが存在しているということになり、「千差万別」という言葉から想定することができるようになるということですね!
3.連想される言葉
これまでに「千差万別」という言葉の類語についていくつかご紹介してきましたね!そのなかで四字熟語が出てきたかと思います。
そのように四字熟語を連想する、さらに別の四字熟語というのが存在しているんです!
また、これまでにご紹介してきた言葉以外にも連想される言葉というのはたくさんありますから、ぜひともその言葉も確認しておきましょう。
連想することができるということは、類語ほどではないものの、「千差万別」という言葉が持っている意味を示している言葉になります。
あなたは現時点で「千差万別」という言葉から、別の言葉を連想することができるでしょうか?
さっそく連想される言葉を見ていきましょう。
百人百様
「十人十色」という言葉をご存知ですか?
それは、10人存在していれば10通りの生き方や性格、人生があるという意味を持っています。
つまり、それぞれに別々の個性があるということになりますね。
これをさらに人数を増やした状態を「百人百様」ということができます。
この文字を見ればすでに意味を察することはできているかと思いますが、「100人いれば100通りの生き方がある/人生がある」という意味になりますね。
つまり、「千差万別」の意味にある“それぞれの個性がある/別々の異質性がある”という意味を連想することができます。
また、百人百様という言葉は、いろいろなタイプの人がいるということだけではなく、いろいろなものが存在していることも意味しています。
例えば「アイドルグループといえども、百人百様だよね!」なんて使うことができます。
これは「いろいろなアイドルグループがあるけど、すべてどこか違っているよね」という意味になりますね。
三者三様
三者三様とは、これまでにお伝えしてきた「十人十色」「百人百様」とほぼ同じ意味合いになります。
つまり、3人いれば三通りの生き方がある、3つの個性が存在している…という意味になるんですね!
あなたの仲の良い友達や同僚などを思い浮かべてみてください。
それらの人たちとあなたは、必ずしも同じものを得意としていることはないでしょうし、好きなものがすべて同じということもないですよね。
そのように存在しているそれぞれのものに個性があるということを「三者三様」という言葉で示すことができるんです!
これは意味からしても「千差万別」と同じであるとわかりますよね。
盛りだくさん
これまでに何度もくどいといわれるくらいに「千差万別」という言葉の意味をお伝えしてきましたね。
その言葉の意味には必ず“いろいろな種類がある”とか“それぞれの個性が存在している”という意味を持っているとのことでした。
つまり、それって「盛りだくさん」ということができるのではないでしょうか?
想像してほしいのは、居酒屋のグランドメニューに必ずあるような“お刺身の盛り合わせ”とか“おつまみの盛り合わせ”ですね。
それにはたった一つの種類のお刺身やおつまみだけではなく、いろいろな種類のものがのせられていて、それsぞれの味を楽しむことができます。
つまり、そのようにいろいろな種類のものがドデーンとのっかっている、そのような様子で存在しているのも「千差万別」という言葉で言い表すことができるんです。
つまり「盛りだくさん」という言葉も「千差万別」から連想されることのできる言葉だということになります。
綺麗にする
あなたは、まとまりがなくて、それでいてどこかごちゃごちゃしているようなところを見たらどうしますか?
人によってはそのまま放置してしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの方が“掃除”しますよね。
そのまとまりのない、混とんとしているところをきれいに整えることになるかと思います。
つまり、「千差万別」という言葉から「綺麗にする」ことも想定することができるんです。
特にきれい好きの方、なんでもそろっていないといや!と感じる方は「綺麗にする」ようにするのでは?
そんな自分の状況に当てはめてみると、「千差万別」という言葉の意味を理解することができるようになりますよ!
一定でない
「千差万別」という言葉には、存在するそれぞれにそれぞれの個性がある、異質性があるというような意味が含まれていますね。
つまり、“一定ではない”ということになります。
もしも一定なものであれば、そこに違いをみることはできないですよね。
そのため、「千差万別」というのは、一定ではなく、いつも変化し続けていたり、どこかに必ず違いが存在する状態をさすことになります。
そのため、「千差万別」という言葉からは「一定ではない」という言葉も連想することができるんですね!
一掃する
さきほどもお伝えしましたが、汚いところ、混沌としているところ、ぐちゃぐちゃしていてまとまりのないところというのは、人によっては目障りに感じてしまうものです。
つまり、そこを綺麗にしたくなることもある…とのことでしたよね。
それを言い換えると「一掃する」ということができます。
どこか一部をきれいにしてまとめるのではなく、全体的に綺麗にしてしまおうと感じる人もいますよね。
そのため、「千差万別」という言葉からは「一掃する」という言葉までも連想することができるのです。
「千差万別」の使い方・例文
これまでにいろいろな角度から「千差万別」という言葉を理解しようとしてきました。
言葉について理解できたのであれば、次に「千差万別」という言葉を実際にどのように使えばいいのかを例文で確認していきましょう!
親子関係は千差万別だ
この文章は「親子関係というのは、それぞれ違っている」という意味になりますね。
あなたと親御さんの関係はどんな関係ですか?仲良しの親子もいれば、仲の悪い親子もいますね。
それに仲が良いからと言って、必ずしもすべての親子が深い話をするほどの仲良しになっているということもありません。
つまり、それぞれに違いがあるということになります。
このように、何かの違いを伝えるときに「千差万別」という言葉を使います。
千差万別の影が周囲を固めた
この文章は「いろいろな種類の影が周囲をかためた」という意味になります。
忍者などを思い浮かべてみるといいかもしれないですね。
そのような人たちが夜道で戦いをするときというのは、きまって周りに“人影”が無数に立ち並んでいるものです。
それに人というのは必ず同じような体系をしていることはありません。
背が高かったり、低かったり、それに太っていたり痩せていたりいろいろな人がいますよね。
それらを意味している文章になります。
その感じ方は千差万別で、決してひとつの枠でくくることはできない
この文章は「その感じ方というのはいろいろあるものだから(人によって違うから)、決してひとつの枠でくくることはできない」という意味になります。
なにか対象としていることに対して、感じ方って人それぞれですよね。
それを表している文章になります。
千差万別を正しく使おう
今回は「千差万別」という言葉についてお伝えしてきました!
いかがでしたか?
よく見かけたり、よく使われる言葉だからこそ、その言葉の意味をしっかり理解しておくべきです。
そして間違った意味で「千差万別」という言葉を使わないように正しく使えるようにしていきましょう!