論理的な話し方をする人は、いつも話の起承転結がしっかりしています。

何があって、どんな理由でどのような結果になったのかを、分かりやすく要点をまとめて話すため、会話の相手も話が聞きやすいですし、論理的に話す人も自分の伝えたいことを的確に相手に伝えることが出来ます。

一方で論理的な話し方が出来ない人は、ダラダラと事の始まりから結論までを長々と全て話そうとしますので、話にまとまりがなく、何が言いたいのかもさっぱり相手には伝わりません。

論理的に話すための8個のテクニック!

話す時間が限られている時や、ビジネスシーンのように重要な場面では、相手に伝えたいことを明確に、かつ簡潔に伝えることが必要とされますので、社会人は必ず論理的な話し方を身に付けておくべきでしょう。

とはいえ、論理的に話せるようになるには、どのように努力をすればいいのでしょうか?
以下に論理的に話すためのテクニックをご紹介していきます。

1.聞きやすい空気をつくる


論理的に話をするためにも、まずは周りの人に自分の話を聞いてもらえるような場の雰囲気づくりをしなければなりません。

どれだけ論理的な話し方を身に付けたとしても、他の人がそれを聞いてくれなければ一向に話は伝わりませんし、テクニックを身に付けた意味もありません。

そのため、まずは相手が自分の話を聞きやすいような空気をつくりましょう。

一対一の話し合いでも、一対多数で発表する場合でも、自分が話をする前に、まずは周りが自分の話を聞ける態勢になっているかどうかをきちんと確認しなければなりません。

相手が携帯を弄っているのなら話をしたところで聞き流されてしまいますし、余所事をしていればこちらの話に集中してはくれないでしょう。

こちらが話をし始める前に、まずは相手が何か他所事をしていないかを確認した上で、話を聞きやすい空気をつくるように努めましょう。

注意を惹きつける雰囲気

例えば大人数でざわざわと賑わっている空間で、自分の意見をその場の人たちに聞いてもらおうとした時、あなたならどのように周りの注意をひきつけますか?両手を叩き合わせたり、物を使って大きな音を立てたりして注意をひきつけようとする人もいるでしょう。

また、周りの人たちを使って伝言ゲームをしていき、時間をかけてその場の人たちを自分の方にひきつけるという人もいるかもしれません。

どのような方法であれ、周りの人たちの注意をまずは自分の方へとひきつけなければ話をすることは出来ませんので、いかに自分の方へと注意を惹きつける雰囲気を出すかということを第一に考えて行動しましょう。

話しに集中してもらえるきっかけを与える

人は何かのきっかけがなければ、ある物事へと意識を向けたり、それに集中したりすることはありません。

学校の授業で例えると、チャイムがなり、先生が教室に入ってきて話し始めることがきっかけとなって、生徒は集中して先生の話を聞くようになります。

また、仕事で例えるなら上司が口を開けばそれがきっかけとなって、部下はきちんと話を聞く姿勢になりますし、プレゼンのような場では誰かが前に立って話し始めることがきっかけとなり、その場の人たちは発表者に意識を集中させるでしょう。

このように、人が集中して話を聞こうとする時には、必ず何かしらのきっかけがあります。

そのため聞き手に対して、話に集中してもらえるきっかけを与えることが出来れば、相手もこちらの話に集中して聞いてくれることでしょう。

聞く態勢を整えてもらえるように

相手が例えこちらの話を聞いてくれていたとしても、頻繁に余所に意識を向けたり、別の方向を見たりしているようでは、しっかりと話の内容が頭には入らないでしょう。

試験勉強に集中しなければならないのに、部屋の中にあるマンガやゲームなどに気を取られてつい勉強をサボってしまうのと同じように、人の話を聞く時にも、周りに気を取られてしまうような状況では、こちらの話を相手にきちんと伝えることは難しいでしょう。

そのため、話をする際にはできるだけ集中出来る場所で話をするように努めます。

そうすることで相手にも話を聞く態勢を整えてもらうことが出来るでしょう。

2.話の構成をしっかり考える


例えば発表の場で、「3分間でこれまでの人生を振り返り、今後の抱負について語って下さい」と言われたら、誰でも急いで頭の中で、3分間分の物語を作り上げようとするでしょう。

時間に限りがあると最初から分かっていれば、誰でも当たり前にその時間内に収めようと話の構成を考えることでしょう。

しかし、時間の限りがない場合には、話す前にしっかりと話の構成を考えてから口に出すという人はそう多くはないでしょう。

思いついたことをそのまま口に出す人もいれば、自分が感じたことを最初から最後まで伝えようとする人もいるでしょう。

ゆっくりおしゃべりをする時間がある時には、ダラダラとまとまりのない話をしていても問題にはならないでしょう。

しかし、職場で忙しい時に上司や同僚に話をする場合には、要点をまとめて簡潔に伝える必要があります。

自分は話す時間があっても、相手は忙しくてゆっくり話を聞いている暇がないことも多いので、相手の様子に合わせて短く話をまとめて伝えるテクニックも身に付けておかなければなりません。

そのためにも、日頃から頭の中で話の構成をしっかり考える癖を付けておきましょう。

誰かに話したいことがあった時には、そのまま口にするのではなく、まず頭で起承転結の構成を考えて、それから必要な情報を相手に伝えるようにします。

相手の反応によっては、もっと詳しく情報を伝えることもありますが、相手がそれ以上求めてこない場合には、必要な情報だけを伝えることで相手は十分に理解してくれるでしょう。

結論を先に

論理的な話をする際には、結論を最後に言う場合と先に言う場合とに分けられます。

例えば仕事でミスがあり、修正の必要があることを上司に伝える時には、「仕事でミスがあったため、修正にお時間を頂きたいです。」と話す内容を短くまとめて最後に結論を持ってくることで、上司は現状とこれからの部下の行動について直ぐに把握することが出来ます。

一方で、具体的な修正内容や仕事でどんなミスがあったのかを細かく伝える場合には、どうしても伝える内容が長くなってしまうため、先に結論を言った方が良いでしょう。

例えば「課長、今回の納期ですがもう少しお時間を頂きたいです。」と先に結論を伝えると、上司は必ずその理由を問うてきます。

そこで「実は取引先との間で商品の発注数で誤解が生じていることが判明したため、これから発注数の変更手続きをさせて頂きたいのです。」と詳しく理由を伝えることで、上司の理解を得ることが出来るでしょう。

この場合、先にダラダラと理由を話そうとすると、上司から「結局何が言いたいんだ!」と一喝されてしまうことになりますので、場合によっては結論から先に伝えるようにしましょう。

相手に理解してもらえるように

論理的に話すことの最大のメリットは、自分の伝えたいことを相手にきちんと理解してもらえることです。

自分が話したいことがあっても、それを上手く伝えられなければ相手はこちらの意図を理解してくれません。

こちらはきちんと伝えているつもりなのに相手が理解してくれないと、それが原因で口論になったり、トラブルになったりすることもあります。

「自分はちゃんと伝えている」と自信がある人ほど、案外聞く側からすると「何が言いたいのかよく分からない」ということがありますので、伝えたいという気持ちがある人ほど相手に理解してもらえるようにきちんと上手く言葉を使いこなす必要があるでしょう。

そうした必要性からも、論理的な話し方を身に付けるのは大切なことですので、話をする際には相手に理解してもらえるように意識しましょう。

3.重要な部分は明確に

話をする時には、自分が最も重要だと思う部分は特に明確に相手に伝えましょう。

例えば誰かと約束をする時には、時間と場所が最も重要になりますので、「〇月〇日の〇時に〇〇で待ち合わせね。」とハッキリと相手に伝えます。

この時にもし相手が話半分に聞いているようだったら、再度どこかのタイミングで日時と場所の確認をしてもいいですし、その場で「しっかり覚えてね」と釘を刺して相手にきちんと内容を覚えさせてもいいでしょう。

せっかくこちらが重要な部分を明確に伝えようとしても、相手がきちんと話を聞いていなければ、後になってトラブルが生じる可能性があります。

そのため明確に伝えながらも相手がしっかり聞いているかを確認することも忘れずに行いましょう。

重要な部分を明確に話すためには、ダラダラと長く話をせずに要点だけを簡潔にまとめて相手に伝えるようにします。

話が長いと、その内のどの部分が重要なのか相手に伝わり辛くなってしまいますし、自分でも話していて重要なところが分からなくなってしまうこともあります。

そのため必ず話の構成を考えて、要点をまとめた上で重要な部分を明確に相手に伝えるように心がけましょう。

言葉数を減らす

言葉数がたくさんあると、その中に重要な情報が埋もれてしまいます。

「今日は天気が悪いから、傘を持って出かけてね。」と一言で済む話を、「この前も急に雨が降ってきて大変だったでしょう?服が濡れて洗濯ものが増えたし玄関も水びたしになったから・・・」などと余分な世間話を交えてしまうと、全部の話が終わる頃には「傘を持って出かける」という本来の目的を相手が忘れて出かけてしまうかもしれません。

そうなってはせっかく伝えた情報も意味がなくなってしまいますので、重要な部分を伝える時には全体的に言葉数を減らすようにしましょう。

言葉数が少なければ、相手は耳にした言葉のすべてをきちんと頭に入れてくれます。

相手がきちんと話を聞く態勢になっているのを確認したら、必要なことだけを伝えて理解を求めましょう。

ストレートな表現で

日本人は昔から、「八つ橋にくるんだ言い方」もしくは「オブラートに包んだ言い方」をします。

ハッキリと告げてもいい時には隠さずに相手に伝えますが、相手を注意、指摘、非難する時などにはやんわりとぼかした言い方をして、相手を傷つけないように気を遣うことがあります。

人によっては、曖昧な表現をすることで自分が嫌われないようにしようと考えている人もいるかもしれません。

どちらにせよ、曖昧な言葉の表現は、自分が本当に伝えたいことが相手に上手く伝わらない可能性があります。

すると何かトラブルがあった時に、「自分はちゃんと伝えた」という意見と「そんな話聞いていない」という意見とで対立することになるでしょう。

そうならないためにも、言いたいことは出来るだけストレートに相手に伝えるようにしましょう。

容姿や相手の能力などに関してまでストレートに言ってしまうと、相手が酷く傷ついてしまうことがありますので、仕事や役目などに関係のないことで、あまり直球で伝えるのは控えた方がいいでしょう。

しかし仕事のやり方など、重要な物事の場合にはストレートな表現をする必要があります。

「傷つけたらどうしよう」と悩むのなら、ハッキリと伝えた後で、「きみがいつも頑張っているのは知っているよ。それは本当にすごいと思う。」など、フォローの言葉をかけてあげることで関係は悪化せずに済みます。

気を遣い過ぎると伝えたいことも相手に伝わらなくなってしまいますので、必要な場合にはストレートな表現を用いましょう。

4.自分の意見を主張しすぎない

論理的に話をする上で、自分の意見を主張しすぎないということも重要です。

例えどんなに自分の意見の方が相手よりも正しかったとしても、「こっちの方が正しいんだ」と主観的な発言を押し付けてしまうと、相手は嫌がって話を聞く気がなくなってしまうでしょう。

論理的な話し方とは、出来るだけ客観的な言葉を交えて話すことです。

「自分がこう思うからこうなんだ」「自分はこうしたいからそっちもそうしてくれ」と自分勝手な意見を主張してしまうと、どんな人でも不愉快な気持ちになりますし、そんな言い方をする人のために自分が動きたいとも思わないでしょう。

また、自己主張が強すぎると、それだけ相手への説得力もなくなってしまいますので、論理的に話をしようと思ったら、自己主張は抑えめに話すようにしましょう。

考えと事実の区別をつける

自分の意見のほとんどは主観的なものです。

「自分がこう思うからこうなんだ」や「自分はこうしたい」などの「自分」を主体として考えていますので、それが必ずしも現実で起こった事実というわけではありません。

そのため自分の意見や考えが、実際にそれとは異なる事実になることも多いため、客観的な事実と比較すると、主観的な考えは不確かで曖昧なものと言えます。

例えば「自分はこの商品を1500円で買いたい」と思っても、現実はその商品には3000円の値段が付けられていることもあります。

また、例えば「今日は上司が休みだから適当に仕事をしてもいいだろう」と自分では考えていても、実際には急遽上司が出勤することもあるでしょう。

自分の考えというのは、必ずしもそれがいつも正しく事実として起こるわけではないため、自分の意見を話す際にも、主観的な考えと事実との区別をきちんとつけて話すようにしましょう。

そうすれば聞き手も、「主観的な考えは何で、事実は何なのか」がハッキリと理解出来るようになります。