わたしの友人は、いわゆる心配症というもので、何かにつけて心配しておまけに緊張しやすいのです。

わたしの性格は、その逆というのか非常に大雑把で細かいことまで考えることをしない性格なのです。

その友人からよく「あなたのような性格が羨ましいわ!あなたのように何も考えない人間にうまれたかったわ」と言われるのです。

しかし、その言葉の中の、「何も考えない人間」というのに引っかかって、「何も考えないということはないのよ!

これでもいろいろと考えているつもりなのよ」と反論するのですが、すると「でも、何をするにもあなたの緊張している姿を見たことがないわ。

緊張しないということは、何も考えないということの証よ」と言い合って、キリがないのです。

そのうちに、お互いが議論に疲れて「お互い、そう言うことで」と変な結末になって終わるのです。

確かに、緊張してしまって声がでなくなったり、身震いをしてしまうようなことは少ないのです。

大勢の前でスピーチをしたり演説をする時に、緊張しやすい人との個人差はあるとは認めますが、わたしも一応緊張することには変わりありません。

スポーツの選手にとっても、緊張で動きが鈍くなったり普段の練習通りにできなくて涙を流す人もいるようです。

先日開催されていたサッカーW杯ロシア大会でも、過酷な場面はPK戦の時です。

決勝トーナメントでは引き分けが無くて必ずPK戦で決着をつけるのです。

5人ずつ敵味方と順にPKを蹴るのですが、決めて同然のような雰囲気に飲まれてしまって、ゴールキーパーに止められてしまったりゴール枠を外してしまう選手もいました。

蹴る前の顔つきはみんなものすごく緊張していることが画面を通じて伝わってきました。

PKを外した時には泣き崩れ、決めた時には雄たけびを上げて喜びを表現していました。

蹴る前と決めた後では、その選手の表情はがらりと変わるのです。

日本チームでPKをしっかりと決めた香川選手は、ボールを自分で掴んで自分が蹴ると仲間にアピールしたのです。

その時の香川選手の顔つきは、自分が決めてやるという闘志が見えていて、終わってから言うのは何ですが、きっとPKを決めてくれると思ったものです。

もちろん緊張もしていたとは思うのですが、その緊張をポジティブに受け止めるような魔法の方法があるのでしょうか?

緊張しても本番に強い人、緊張しないような人、について考えてみました。

緊張をしてしまうことによるマイナスの効果

緊張しやすいとか緊張しないとか言いますが、人間である以上緊張しない人なんていないのです。

みんな緊張するのです。

宝塚スターでも、大物歌手でも、出番前の舞台の袖では緊張のあまり脚がガクガクと震えて喉も渇くのです。

台詞を忘れたらどうしようとか、歌詞を忘れてしまったらどうしようとか、さんざん悩みながら出番を待っているようです。

鼻歌を歌いながら堂々と待っている人など、聞いたこともありません。

でも、その緊張を解消するだけの練習を繰り返したリ、いつものおまじないをしてから舞台に出る人もいるのです。

何かの対策をして本番に望んでいるのです。

では、緊張するとどのようになるのでしょうか。

緊張で前日から眠れない

緊張しやすい人というのは、まじめな人が多いように思われます。

何事にも真面目であるため、簡単なことでも手を抜くことが嫌いなのです。

できる範囲で一生懸命に頑張りたいと思ってしまうのです。

だから、何かで失敗することに対して非常に敏感で、完璧にすることを頭に描いてしまうのです。

多くの人の前で話をすることを頼まれたりすると、話したいことを忘れずに、上手く話せるかと心配してしまうのです。

ひとりで、何度も話す練習をしてその時に備えているのです。

「ここで、こんな例え話をすればよく理解してくれるのでは?」とか「どのような服装で出かけたら良いのだろう」「マイクはみんなに聞こえるように設定してくれるのだろうか?」などと、考えるとキリがありません。

これだけ練習して準備万端だから、今夜は早めにゆっくりと寝ようと考えますが、自分では気が付かないのですがこの時点で既に心に大きなプレッシャーをかけてるようです。

心の中には、大きな負担と不安が溜まってしまうのです。

いつも通りに眠ればよいのに早めに寝ようと決めたことは、ひょっとして眠りにつけなくなるのでは?と心配している証拠なのです。

ですから、いつもとは違う雰囲気では、容易に眠ることもできずに悶々として眼が冴えてしまうのです。

緊張すると、前日から眠れない状態になってしまうことが多いのです。

本番で失敗することばかり考えてしまう


緊張する人は、何事もネガティブに考えてしまう傾向があります。

そして、一度同じような場面で失敗した経験があると、その失敗の場面を繰り返しイメージしてしまうので、失敗することばかりが頭を占拠するのです。

そして、周りの人もその人が緊張しやすい性格だと知っていることから、ついその人の行動に目を向けてしまうようです。

緊張する人は、そんな視線を感じてしまい、余計にいつもより力が入ってしまうようです。

さらに、緊張する人の特徴として、失敗した時の後のことまで考えてしまっているようです。

もしも、失敗したら周りの人に迷惑をかけないようにとの配慮なのですが、その段取りの良さに「初めから失敗するつもりで準備しているのでは?」と思われてしまうのです。

本番で失敗することが少ない人は、どうなのでしょうか。

そのような人は、上手く行くことを前提として、その先の行動をイメージしているようです。

ポジティブな考え方と言えますが、いつも通りの気持ちと行動で、難なくクリアーしているのです。

上手く行った後の対策まで、先手先手とイメージしているようです。

子rでは、失敗すると思う人と、普段通りに対応してその先を見据えている人では、スピード感がかなり異なっているようです。

本番でいつも通りのことが出来なくなってしまう

本番になるといつも通りのことが出来なくなってしまうという話はよく聞きます。

それも、何か自慢するかのように「本番では、絶対に失敗してしまうんだ!」などと声を出します。

前もって失敗することになるかもと、みんなに周知させているかのようです。

周りの人に、驚かないように念を押しているのです。

多少の失敗なら、誰でもあることなので、それほど大きな問題ではないのですが、緊張しやすい人と言うのはある意味「完璧主義者」なのです。

いい加減な結果では満足しないのです。

そこで、完璧にやり遂げようという気持ちが強いので、何かの原因で大きな失敗をしてしまうのです。

いつも通りのやり方で、そこそこの結果を残せばよいのに、完璧にやり遂げたいと思ってしまうところに、失敗をしない人との差があるのです。

失敗しない人というのはそこそこの結果でもOKで、それよりも次の行動をどうすれば結果がもっと良くなるかを考えているのです。

そして、その次の最善の行動をすぐに取るのです。

失敗して止まってしまうような、無責任な行動はとらないのです。

本番でいつも通りのことができなくなる人は、絶対にやり遂げてやろうという覚悟が無いとも言えるのです。

大切な時にイメージ通りに出来なくなってしまう

緊張する人は、誰かに自分のことを期待されていると思い込んでいるようです。

周りの人の期待というものが、自分の中のイメージとして頭に刷り込まれているのです。

それに答えようという気持ちが重圧となってしまうのです。

「上手く行けばいいかな?」というぐらいの期待を受けても、「完璧にすることを期待されているんだ」と勝手に考えてしまっているのです。

だから、細かいミスも絶対にできないと思い込んでしまい、大切な時にイメージ通りに出来なくなってしまうのです。

緊張しな人は、そんなに真剣には考えないようです。

「上手く行ったらもうけもの」ぐらいの軽い気持ちでやるので、筋肉も硬直せずにスムーズに動くことができて、まずまずの結果を残すようです。

緊張をしない人がやっている簡単な4個のこと

多くの人の前に出て話しする時にも、緊張しないで堂々とスピーチする人がいます。

仕事でのプレゼンでも自己紹介でも、緊張するような素振りさえ見せないのです。

しっかりとユーモアを交えて話す態度には憧れてしまうものです。

緊張しやすい人から見ると、緊張しない人というのは不思議な存在であるしかありません。

心の中で「なぜあの人は、みんなの前でも緊張しないのだろう?」「何か、特別な訓練をしているのかなあ?」と考えてしまいます。

緊張する人にとっては、何か簡単なヒントでもほしいと願っているのです。

緊張すると心臓がドキドキと激しく音を立てて動くし、手に汗が吹き出てべとべとになるのでハンカチを握りしめ、額にも汗が吹き出して化粧も崩れてしまうのが気になるのです。

そこで、そんな緊張する人が知りたいこと、すなわち「緊張しない人がやっている簡単な4個のこと」をまとめてみました。

「こういうことなのか」「できるかな?」と思ったら、実践してみてください。

少しでも緊張が和らげば幸いです。

1、練習で工夫をする

有名なアスリートは、本番で緊張して失敗しないように努力しています。

その一つは、何回も練習してより良い動きができるように工夫を重ねているのです。

人前では練習している姿をほとんど見せませんが、実は陰では血の出るような特訓をしているのです。

随分昔の話ですが、世界のホームランバッターである王選手は、和室の畳の上でも素振りを何度も何度も繰り返し、畳の足元はすぐにボロボロにめくれてしまったのです。

そして、真剣で素振りもおこない実際に藁の束をスパっと切り落とす練習もしたのでした。

真剣を振る時にも腰をしっかりと固定して、バットでボールを打つときのタイミングを身に付けたのです。

つまり、真剣での素振りでボールを捉えるコツを掴む工夫をしたのです。

これは古い話なので、ほとんどの人はご存知ないと思いますが、実績のあるアスリートというのは、失敗しないようにそして緊張しないようにいろんな方法を考えて練習で工夫しているのです。

すると、だんだんと失敗が減っていき自信が湧いてきます。

このことによって、緊張感が少なくなっていくようです。

服や場所を本番に近いもので練習をしておく

先日のサッカーW杯の時もそうですが、試合前には実際のグラウンドでの練習を行っています。

グラウンドによって芝の特徴があるからです。

実際のユニホームを着用して、本番用のグラウンドで芝の状況も、ボールの転がり方も体感しておくのです。

ミュージシャンじも同じです。

本番のホールで実際に行うようにリハーサルを重ねます。

照明の仕方、音響効果の確認、舞台の袖口の様子も全て本番並みに準備して練習しておくのです。

ちょっと違和感を感じたり疑問を感じた時には、徹底してみんなで議論して、小さなことでも見逃さないようにしているのです。

あくまでも、本番でまごつかないように繰り返し練習をしておくのです。

完璧だ、と思ってからもまだ練習をしておく

何事も完璧には終えることはできません。

周りの人は完璧だと思っていても、本人はまだまだ不満に感じていることもあるのです。

舞台で演じる人にとっては、途中でやり直すことはできません。

良くても悪くても、始まってしまうと途中で止められないからです。

だから、自分が納得するまで、何回も何回も繰り返し練習するのです。

完璧にできたと思っても、何かの拍子に狂ってしまうことも経験しているからです。

緊張というものは、自分の意識で消すことができても、脳の記憶の中には生きているのです。

その脳の作用で動作がぎこちなくなったりすることが無いように、完璧だと思ってからもまだ練習することが多いようです。

2、リラックスをする


「わたしは緊張しやすいタイプなの」と緊張している人の様子を観察してみてください。

気が付くポイントがあるはずです。

その一つは「呼吸」です。

緊張している人の呼吸はほとんどが浅い呼吸を繰り返しているようです。

だから、その時の声は喉から絞り出す軽い声で、緊張で声も上ずっているように感じられるのです。

浅くて早い呼吸と、上ずった声が緊張している特徴なのです。

もちろん、心臓の動悸も汗も激しいはずです。

そこで、ここで紹介した浅くて早い呼吸を改善してみることを考えてください。

浅くて速い呼吸というのは、言い換えるとリラックスできていないことなのです。

このように、自分でも呼吸が浅いな?と感じたら、一度リラックスさせる工夫をしてみてください。

リラックスするには、一度深呼吸することです。

話が逸れますが、現代人は呼吸の仕方が浅くなっているようです。

満員電車の車内ではジッと息をひそめて過ごし、PCを見たりスマホをいじくっている時には、呼吸はひとりでに浅くなってしまうようです。

これでは、リラックスできないのです。

眠くなった時のあくびもそうですが、深呼吸で十分な酸素を取り入れて、酸素を全身に行き渡らせることも緊張の防止にも役立つのです。

深い呼吸をして、リラックスできるようにしてみてください。