「ストイック」ってよく聞きますけど、「日本語で説明してください」と言われたら、説明できますか?

几帳面とも違うし、マジメとも違うし、ドンピシャの日本語を当てはめられる人は多くない気がします。

もちろん英語なのでちゃんと和訳がある言葉です。

今回は、ストイックの意味と、どんな行動や人物を称するのか、そして、ストイックに憧れる人のために入門レベルの方法をご紹介します。

ストイックってどういう意味ですか?

とりあえず、いつ頃から日本で使われているのかな、と思って調べたところ、1923年初出の『小景ふるき市街の回想』(宮本百合子)や1936年初出の『流浪の追憶』(坂口安吾)などで使われていました。

起源までは不明ですが、明治時代から親しまれている英単語のようです。

文学作品を調べる中で気になったのは、島崎藤村の『夜明け前』(1929~1935年)。

この上巻に「エスイタ教徒の愛嬌と、ストイック派の樸直と、直進的な気性」という表記が出てきます。

また、太宰治の『花火』(1929年)には、酒も煙草もやるし、童貞も失っている男がストイックな生活に憧れるという描写がありました。

このあたりから、細かな意味を探っていきましょう。

ストイックとは?

英語ではstoicと書き、頭文字が大文字になる(Stoic)になると「ストア派」を意味します。

ストア派は哲学の額はの1つで、紀元前3世紀に始まりました。

その学派の主たる考え方は、破壊衝動に打ち勝つために自制心や忍耐力を高めるというものでした。

その一方で、過激な倫理はよしとせず、自由であることも重視していたといわれています。

また、当時には存在していた奴隷に対しても、奴隷としてではなく対等の人間と認めること、個人の道徳や倫理による幸福を追求することを説いていたようです。

意味

さて、stoicを英和辞典でひくと「禁欲的」という言葉が記載されています。

これは、ストア派の行動が、個人の幸福を追求し、自制心を高め、鍛練を主としていたことから来ています。

しかし、「禁欲的」だけでは、どこまでの欲望を禁じるかという範疇が曖昧です。

とくに日本においては性欲をイメージしやすく、酒やタバコ、自分の中にある食欲や物欲を否定することも含めて、ストア派の哲学とはズレを感じざるを得ません。

先述の言葉のルーツにのっとれば、「自制心と忍耐力をもって自立していること、個人の幸福を追求すること、またその行動」とするのが妥当でしょう。

使い方

「ストイックな人」「ストイックな生き方」のように「~な」をつけて使うのが一般的です。

正確に言えば「stoic」だけで「禁欲的な」を意味するため、「ストイックな人」ではなく「ストイック人」とするべきですが、まぁ語感が悪いし、どこかの国の人みたいな感じになるので「ストイックな~」「あの人はストイックだ」のように使いましょう。

現代においては、鍛練を欠かさないアスリート、忠実な仕事をするビジネスマン、規則正しい生活を続けている人、それらの行動を示す言葉としてよく使われています。

ストイックな人の特徴13個

意味についてはこれくらいにして、続いてはストイックな人物に焦点を当てていきます。

特徴の中には、本来のストイックの意味よりも広義なものが含まれていますが、一般的に「ストイック」と呼ばれる人物の特徴ではあるため、合わせて紹介します。

自分に厳しい


マイルールが尋常じゃない人です。

たとえば、お酒を飲むのが大好きで、週に5日は飲むけれども2日は休肝日にしているというマイルールの場合、ルールが緩いので一般的にはストイックと言わないでしょう。

ストイックと呼ばれるからには、月に1度の給料日しか飲まないとか、慶弔関係でやむなしの場合以外は飲まないとか、そういうレベルです。

それも、元々酒嫌いではなくて、むしろ大好きなのに禁酒をして初めてストイックと呼ばれます。

要するに、マイルールを厳しく守るという意識がなくなれば、すぐにでも諦めてしまうようなことを実行するのがストイックな人の特徴です。

他の例でいけば、運動部の大会に向けての厳しい鍛練を続けること、目標の体重になるまで食事を減らして運動すること、試験への合格を目標として1日8時間は勉強を続けること、などがあります。

これらは全て「まぁ、別に達成しなくてもいいか」と自分が思えば終わりにすることができるため、実践し続けることができればストイックな人と呼ばれるでしょう。

真面目で一途

テキトー人間がストイックな人になれないことは確実です。

テキトーなことは悪いことではありませんし、臨機応変な対応ができるので、接客や営業、マネジメントなど人と関わる場面においては力を発揮します。

しかし、技術職や専門性の問われるものにおいては、真面目であること、一途であることが求められます。

ストイックという言葉の本来の意味からすれば「真面目で一途な人間=ストイックな人」ではなく、真面目で一途な人間性ならストイックな行動が多い、と捉えられます。

頑固で考えを曲げない

とにかく自分の考え方だけに固執する救いようのない頑固者は置いておくとして、ストイックな人は己が信じた道を突き進むという点で頑固な側面を持っています。

たとえば、「司法試験に合格するぞ!」と偏差値40の人が宣言したとすれば、周囲の人たちは「無理だ、やめとけ」と言うでしょう。

でも、ストイックな人はそれらの言葉に左右されることなく、目標を達成するまで、意志を曲げずに突き進みます。

ただ、良い面ばかりではありません。

融通が効かないという部分で、時たま周囲に迷惑をかけます。

一度「良いこと」「やるべきこと」と意思決定してしまうと、よほどのことがない限り行動を変更できないからです。

先の例でいけば、ストイックな人にとっての絶対的な目標が「司法試験に合格すること」だったとしても、親からすれば「早く働きに出てほしい…」だったり、友達からすれば「あいつだけいつまでも学生気分でいいかげん話が合わないよ…」と思っているかもしれません。

しかし、ストイックな人にとって「勉強を中断して働く」という選択肢は見えていないので盲目的に勉強だけを続けるのです。

この場合、自立という意味ではストイックではありませんが、個人の幸福を追求するという意味ではストイックといえるでしょう。

責任感が強い

ストイックな人はやると決めたことを途中で放り出したりしないため、責任感が強く見えます。

ただし、自分がやると決めたことにストイックなだけですから、仕事全般に対してもストイックかどうかは不明です。

上司に言いつけられた仕事よりも筋肉を鍛えることにストイックなら、仕事が終わっていなくてもジムに行ってしまうでしょうし、自らのスキルアップにストイックなら急に全てを放り出して海外留学に行ってしまうこともあるでしょう。

その人の「やるべきこと」が周囲の「やってほしいこと」と合致していた場合に限って、誰よりも責任感の強い人に見えるというわけです。

逆境を好む

逆境をプラスに考えられる人でないとストイックにはなれません。

一度やると決めたことがあったとしても、不都合なことは必ず生じるからです。

筋肉を鍛えよう、ボディビルダーのような身体を目指そうと決めても、仕事が繁忙期に突入して残業ばかりになれば普通の人なら帰ったらすぐに寝てしまうはず。

でもストイックな人は「試されている」と感じて真夜中でもジョギングに出かけたりします。

仕事でこのプロジェクトを成功させようと決めたなら、状況が変わって来期まで延長するのが妥当ではないかという提案が出たとしても、その提案を逃げ場とせずギリギリまで打開策を模索します。

このときはアドレナリンがガンガン出ている状態なので、自分の精神や体力の限界には無頓着です。

その分、目標を達成すると反動で風邪をひいたりします。

常にベストコンディション

目標がかなり高いレベルにあるタイプは常にベストコンディションを維持します。

ストイックな人と一括りにしても、目標の位置でその行動は大きく違うのです。

先述のように、1つのプロジェクトを成功させることにストイックなら、それが完了したときには気が抜けるでしょう。

でも、もし目標が「社長になること」であれば、そのプロジェクトの成功もステップにすぎないので、まだまだ驀進します。

人が見ていないところで努力する

「意識高い系(笑)」と揶揄される人というのは、努力している自分を周囲にアピールすることで自己顕示欲を満たすのですが、ストイックな人は自分の幸福を追求しているという意識があるため、周囲へアピールする必要はないと考えています。

むしろ、周囲の人などどうでもいい、というのが本心です。

自分がやると決めたからやる、ただそれだけのことで、それが故に周囲に反対されようと笑われようと努力し続けることができます。

アピールこそしないにしても、近くにいる人間ならその努力が見えますから、憧れの対象になったり、精神的に強く見えたりします。

意識せずに禁欲している

「こんなに我慢して頑張っているぞ!」と思ったりはしないようです。

一番わかりやすいのは筋トレ大好きな人。

筋トレにストイックな人は、低カロリー高タンパクな食事を良しとするため、ササミばっかり食べたり食事をプロテインに置き換えたりします。

これらの食事は一般的な人からすると、本当は焼肉でご飯をモリモリ食べたい、お菓子が食べたいという欲望を我慢して行うものですが、ストイックな人にとっては、筋肉に良いものが食べたい、なので禁欲を意識しているわけではありません。

自意識が高い

自意識過剰な人とはちょっと違います。

自意識過剰というと、見られたい自分と他人から見た自分とのギャップに苦しんだり、苛立ったりするのが特徴ですが、ストイックな人の自意識は他人との間に成立するものではないです。

自分のことを諦めない、といった方が的確でしょう。

現状の偏差値が40しかないのに司法試験を目指すとしたら、周囲の人は「無謀」と言うでしょうが、本人からすれば「やればできる」と思っています。

自分の可能性を自分で潰さないという、良い意味での自意識の高さが見られます。

自分磨きに生命をかけている

比喩表現ではありません。

ガチで命をかけている人がいます。

嵐が来てるっていうのに田んぼを見に行く人、津波が来るかもしれないのにサーフィンに行く人、一歩間違えば死んでしまう山に登るような人です。

彼らにとって、それらの行為は「やるべきこと」の範疇であり、自らの命よりも「やるべきこと」が優先されます。

簡単に「死ぬ気でやります」とか「命かけます」と口にする人間ほど信用のならない奴もいませんが、彼らに限ってはその言葉がしっくりきます。

健康に非常に気を遣う


「腹が減っては戦ができぬ」です。

何をするにも健康という基礎がないと、どうにもなりませんから、体調には気を遣う傾向があります。

栄養バランスを重視し、十分な睡眠をとり、運動をします。

逆に言えば、これらが整わない環境で力を発揮するのは難しいと考えるため、無意味な残業に縛られ睡眠不足に陥ると「これじゃいつまでたってもパフォーマンスは向上しないよ」と早々に見切りをつけるでしょう。

彼らにとっては「会社に尽くすこと」が行動原理になることは無く、自らの幸福のための手段として働くことが位置づけられていることが多いですから、その会社の働き方が自分の幸福と反していれば頓着しません。

ストイックが習慣化している

赤ちゃんの頃からストイックな人なんていないでしょう。

つまり、持って生まれた性格がストイックなわけではないのです。

しかし、常々ストイックな行動が出来る人は、早い内からストイックに行動することを覚え、それがいつしか習慣化して、性格の一部と化しています。

こうなると、ストイックな状態が日常になっているため、不規則な生活の方がむしろ不自然。

ストイックな行動が苦ではなくなっています。

向上心がある

向上心もないのにストイックなんて無理ですよね。

筋肉をつけたいという気持ちがないのに筋トレするのは意味不明だし、プロジェクトが失敗してもいいやと思っているのに仕事に打ち込むのは理解不能です。

向上心の先にある目標の大小はともかくとして、何かしら自分の中で掲げているものがあります。

そこに向かう方法論がストイックな行動として表れていると理解しましょう。

このことに基づくと、「筋トレして自分を痛めつけるのが好き!」というM気質や「勉強している間だけ全部忘れられるから…」という人は、行動こそストイックに見えても、精神的にはストイックではないということです。

ストイックな生き方で得られるものとは?

ストイックな生活をするからには、その先に個人の幸福がなければいけません。

それがなければ続きもしませんよね。

ストイックな生活で得られる幸福とは何か、代表的な2つをご紹介します。

充実感や達成感

ストイックな生活を続けた先にある目標の達成、それに伴う充足感が挙げられます。

とはいえ、これはストイックな生活そのものにあるわけではない、と認識しておきましょう。

なんでもすぐに諦めて放り出してしまう人と比べれば、目標に向かって行動し続けられるストイックな生き方のほうが成功しやすいということです。

精神的な強さ

自制を続けるのは生半可な覚悟では難しいですから、それを続けられたのなら精神的な強さも身に着くでしょう。

精神的に強い人がストイックになれるわけではなく、弱くても意識的に鍛練を積むことで強さを手にできるのです。

筋肉と一緒ですね。

ストイックな人になるためには?

さて、ストイックになろうと決めてなれるものなら、憧れの対象にはなりません。

ストイックな生活を1週間やっただけで身に着くとは思えないし、誰かにアピールするわけでもないので褒められることもなく、自力でモチベーションを保ち続けるのは難しいです。

それでもストイックな人に憧れるなら、次のような方法を試してみましょう。

目標を決める

とりあえずは、手早く達成感が得られそうな目標を立ててみましょう。

最初から壮大な目標を立てると挫折します。

既にストイックな生活が染みついている人なら燃えるんでしょうけど、初心者には無理無理。

どうせすぐに「ま、明日やりゃいいか」ってなります。

たとえば今ウエストが80cmある人が「来月までに60cmになるぞー!」ったって無理なわけで、新入社員が「社長になるぞー!」って言ってるのと大差ない。

それが最終目標だったとしても、もっと細かく目標を定めないと達成感が得られなくなってしまいます。

達成感や充足感を得られなくても長期的に継続できる精神力が身に着くまでは、自分に甘くすることが大切なのです。

短期と中長期は分けて決める

「年間の売上目標は12億です。去年の倍ね。じゃ、頑張って」と言われたらどうでしょう。

これを単純に12カ月で割って、初月が終わる頃に「うわぁあああ1億に到達しなかった!来月頑張るぞぉ!」じゃ、ただのバカですよね。

年間の売上目標を最終目標とした場合、売上が伸び悩む季節や時期を考慮して、より達成しやすい計画を立てるのが通常です。

プロジェクトごと、単月、週ごと、あるいは準備期間や注力期間に分けて細かく計画を立てていきます。

こうすることで、短期的に結果を分析でき、手段に間違いがないかの反省やアプローチ方法の変更が検討できます。

目標は、高く掲げておしまいというものではありません。

それを実行するための細かな計画があってこそ機能するため、中長期の目標を定めたら短期目標も設定しましょう。

ふんわりした目標は失敗しやすい

細かく目標を立てましょう、と記したのはこれが理由です。

ダイエットに挫折する多くの人は「痩せる!」を目標にしています。

しかしこれだと、結果をいつ見たらいいのかもわからないし、何をもって成功したと位置づけるかがわかりません。

いつまでたっても「まだまだ」と自分を許せなくなり、やる気が萎えてきます。

あるいは、病気と見なされるまで痩せはじめる人もいます。

短期にしろ中長期にしろ、目標は明確にしましょう。

最善を尽くす

「頑張ってるんだから給料上げてくださいよぉ!」って部下が言ってきたらどう思います?その部下はたしかに頑張ってはいるけど、ミスばっかり、売上ノルマは最低ランクだったとしたら。

それでも、頑張っていることを理由に給料を上げてあげますか?
何が言いたいかというと「頑張りゃいいってもんではないぞ」ということです。

自分を痛めつけるだけなら誰だってできます。

最低な会社で最低な仕事を苦労しながら続けて、心身ともにズタボロになってもストイックと呼ばれたらそれで良いのでしょうか。

そうではないですよね。

ストイックになるためには、一度やると決めたことをやり遂げることは大切です。

しかし、同じ方法を続けるということではありません。

自分の目指すこと、幸福に向かってどうアプローチしていくかは、都度変更しましょう。

今やっていることが一番正しいのかと常に疑問を抱えながら最善を尽くすべきです。

継続する

全く同じことを継続するというよりは、目標に向かって進むことを止めない、と考えましょう。

ダイエットで説明するとわかりやすいです。

「引き締まった身体」を目標とした場合、手段としては、食事制限、室内運動、ジョギング、エステなど色々ありますよね。

ストイックになりきれている人は、おそらくこの全てを継続できるでしょう。

でも、初心者にはハードルが高すぎるので、これらのどれかを1日1回やればいい、くらいから始めるのがコツです。

勉強にしても、全科目を毎日網羅するのは難しいです。

でも「何かしらは毎日30分勉強しよう」なら継続できそうですよね。

まずは「継続できる自分」を作ってあげることが大切。

そこから始めて徐々にハードルを上げていけば上手くいきます。

ストイックな人と一緒に過ごす

他者に影響されやすい性格だという自覚があるならストイックな人と一緒に過ごしてみましょう。

最初は一緒にいるだけで疲れると思います。

持っている熱量の違いに圧倒されますし、ついていくのは不可能だと感じるでしょう。

しかし、ストイックな人と一緒にいると、何かに挑むこと、続けようとすることのハードルは下がります。

学校などで周囲の空気が「ガリ勉はダサイ」なら、勉強を頑張ることへのハードルは高く感じられますが、周りが勉強熱心な人ばかりだと、自分だけ勉強しないことに焦りが出てくる、といったものです。

テキトーな人々と一緒にいれば、その気楽さを良いものだと考えるし、ストイックな人と一緒にいればストイックであることが良いことだと思えます。

どちらにも良いところと悪いところがありますが、憧れる側の人と一緒にいれば、その色に染めてもらえるはずです。

ストイックになりたい?でも注意して!

「ストイックになりたい」を肯定的に話してきましたが、世の中の“自称ストイック”たちのせいでイメージが悪くなっている部分に触れないわけにはいきません。

イメージだけでストイック気取りをやっている人たちが陥りやすいものを、注意点としてまとめてみました。

他人を巻き込まない

ストイックの目指す先が“個人の”幸せである以上、他人を巻き込むのは間違っています。

「他人」というと納得できる人が多いのに、「身近な人」だと巻き込んでしまう人がとっても多いので、心にしっかり留めておきましょう。

1人でできること以外を目指さないで

個人と他者との境目を混同しがちな事例をいくつか挙げてみます。

・チームで行うプロジェクト
OK:自分ができることを考えて実行しよう
NG:みんなの最適な行動を計画してあげよう

自分が上司で、部下に指示を与えるべき立場ならまだしも、勝手に指揮をとろうとするのはダメです。

個々が考えを持ち寄って提案し合うなら相乗効果を得られるでしょう。

・学校のクラスメイト
OK:○○さんと仲良くなってみよう
NG:クラスみんなが仲良くなるために和を乱しているあの子を注意しよう

誰と仲良くするかなんて個人の自由です。

自分の理想のクラスを構築するために他人へ指摘をするのは間違っています。

・運動部
OK:チームの役に立ちたいから足腰をもっと鍛えて瞬発力を高めよう
NG:あいつは足をひっぱっているから鍛えてやろう

運動部でどの程度の成果を目指すか、どんな気持ちでやるかは個人の自由です。

大会で優勝を目指す人もいれば、放課後に運動したいだけの人もいるでしょう。

それを「大会で優勝を目指すべきだ!」などと自分の正義を振りかざして鍛練を強要してはいけません。

・我が子の勉強
OK:子供の手本になれるように自ら勉強を始めよう
NG:この子を有名私立中学校に進学させるために頑張ろう

お受験ママなんて言葉もありましたが、我が子というのは身近すぎるがために、自分の理想と子供の理想を混同している人が多いです。

お受験自体、子供が望んでいないことだってあります。

たとえ集団であっても、その中で一個人として何ができるかを追求するのがストイックであり、他者を巻き込んでまで何かを成し遂げようとするのは全く別物です。

他者を巻き込むのであれば、統率者としての力量、指導者としての心の広さ、他者を動かすに値する情報の裏付けなどが求められます。

他人をバカにしない

自称ストイック人間は、ストイックではない人間をバカにしてしまいます。

そもそも他人の行動にどうのこうの言っている時点で自立していないので、ストイックとは呼べないのですけどね…。

そりゃたしかに、しっかり3食をたいらげたあと、ポテトチップスの3袋目を開けながら「痩せたいんだけど、どうしたらいいの?」と相談してくる人がいたら、言われた側のほとんどが「お前はアホか」「それはギャグか?」と言うでしょう。

でも「痩せたい」とも言っていない人に対して「あんたは太りすぎだから痩せろ」「デブは自制心がない。

心を鍛えろ」などとイチャもんをつけてしまえば、それこそお前が心を鍛えてから出直してこい、という話です。

ストイックで得られる幸せもあれば、そうでなくても得られる幸せもあるのですから、自分が幸せならそれで良いじゃありませんか。

他人にまで幸せになる方法を教えてあげたい、と考えるのは、おこがましいにも程があります。

無理しない

過ぎたるは及ばざるが如し、ですよ。

自分の限界を超えるまで頑張りすぎたら、続くものも続きません。

無理難題な目標を立てると陥りやすいです。

足し算もできない幼稚園児が、微分積分を理解しようと教科書を開いたって意味がわかりませんよね。

なんでもステップというものがありますから、それを見誤らずに、できることから続けるようにしましょう。

たまに休憩する

ストイックになりたいと憧れている段階の人が休憩なしで驀進できるはずもありません。

たまには思いっきり自分を甘やかしたって、その後にしっかり切り替えられれば何の問題もないのです。

毎日ジョギングを続けていても、温泉旅行に出かけるときくらいは休んだっていいし、誕生日は思いっきり暴飲暴食したっていいし、勉強や仕事もたまには休んで遊びに出かけたっていいです。

苦しむことではなく、幸せになることがストイックの目標なのですから、自分を追い詰めないようにしましょう。

疲れて完全燃焼する

無理せず休憩をとっているつもりでも、心が疲れることはあります。

それは、ストイックに続けていることとは関係なく、仕事や人間関係などで落ち込んだり、夏バテや睡眠不足から来るものであったり、あるいはそれらの複合的な原因が積み重なったものかもしれません。

完全に疲れきって燃焼しそうな手前で自分を甘やかしましょう。

長い目で見れば、ときたま自分に甘くすることがストイックな生活を続けることにつながります。

いい意味で諦めきれない

自分にとっては「いい意味」かもしれないんですけどね…。

こればっかりはね…。

草野球を楽しんでいた40代の“お父さん”が「子供の頃からの夢だったプロ野球選手になりたいから会社辞めた!」って言い出したら家族はどうなることでしょう。

「それは、どうなのよ」って感じがしません?
さすがに極端な例でしたが、夢を諦めきれずないことで身近な人に大迷惑をかけてしまう人はいます。

30代にもなって親の脛をかじりながらバンドマンを夢見る人、ボランティア活動にハマって家族の貯金を使い込んでしまう人などなど…捨てていい責任と、守るべき責任との見極めくらいはしっかりやってほしいものです。

ストイックな人の特徴を知って、実践してみよう(まとめ)

ストイックの本当の意味から、それに該当する人の特徴、そうなる方法について見てきました。

他人からの批判や言動に惑わされず、個の目的を追求するのは、口で言うほど簡単なことではありません。

だからこそ精神力が必要となりますが、それはできることから始めていく内に鍛えられていきます。

とりあえず目標を決めて、実践に移してみましょう。