今回の日本語の解説は「アテンド」という言葉です。

「アテンド」、どこかで聞いたことがあるような、ないような。

日常会話の中ではあまり使われそうな感じもしませんが、場所や立場が変われば頻繁に使うようになる言葉かも分かりませんね。

と言う事で今回は身近な感じはするもののどこか縁遠い感じもする「アテンド」という言葉に注目してみていく事に致しましょう。

「アテンド」とは?

それではまず「アテンド」という言葉の意味について探っていくことにしましょう。

付き添って世話すること

「アテンド」は今や日本語の「カタカナ語」のような扱われ方をしている嫌いもありますが、元をたどれば立派な「英単語」であるのです。

アテンド、英単語でスペルをみると「attend」という事になります。

意味は「~に出席する」というものが最も一般的な意味なのですが実は英単語には根本的な意味を持つものと別の意味合いを持つものとに分かれるのです。

「attend」の持つもう一つの意味は「~に付き添う」「~の世話をする」です。

ということはこの英単語は、全く別の意味を持つ英単語、という解釈をしておかなければならない、という事になりますね。

今の日本において広く知らしめされている「アテンド」の意味は、「付き添って世話をすること」という方が世の中に浸透している、という事になるようですね。

接待すること

では「アテンド」の意味である「付き添って世話をする」をもう少し掘り下げてみていきましょう。

「付き添って世話をする」、つまり「接待すること」という意味になっていきます。

「接待」、これはもうビジネスの世界に通ずる言葉になってきますね。

そこで私も思いだしました。

以前勤めていた業界でよく耳にしたのです。

「だれそれをアテンドしてください」といった言い方です。

その時思いました。

「アテンド?アテンドって一体何?」という疑問です。

で、今ここにして疑問は解消されました。

「アテンド」イコール「接待」。

しかし、ちょっと待ってくださいよ、と言いたいですね。

何で普通に「接待」と言わないでわざわざ「アテンド」という言い方をするんでしょうね。

しかし、これが今の日本の実態なのでしょう。

元々使い慣れていた言葉を使っていたのでは「ダサい」と思われる時代なのかもしれません。

もしくは露骨に「接待」と言うとよくないイメージが拡散して具合が悪くなるからでしょうか?

いずれにしても今の時代は接待とは言わずに「アテンド」という言い方をしておいた方が職場でもスムーズにコミュニケーションが成り立つようですね。

全く「カタカナ語」が蔓延している今の時代、昭和の私にとったら英和辞典がなければちんぷんかんぷんの時代になってしまったものです。

で、全く接待についての説明が成されていませんでした。

「接待」は主にビジネスの世界において役割を果たす行動の一つです。

お客様を、とにかくもてなすのです。

決して不快な思いをさせてはいけません。

よって「接待」に人格は存在しません。

これからビジネスの世界に身を置こうとする方々、一応の覚悟をもって臨んでくださいね。

介護する


「アテンドする」のもう一つの意味は「介護する」です。

「介護」についての説明は今更必要ないでしょう。

今の時代において「介護」を切り離すことは全く出来ません。

国民の平均年齢が上がり、出生率は減少の一途。

高齢化社会に歯止めがかからないのは日本の抱える重大な問題の一つとなっています。

よって「介護」に対するイメージを少しでも和らげようという考えを持つのもやむなしと思います。

どちらかといえば「介護」の世界もキツイ世界です。

生半可な気持ちで職業として選択したら、とんでもない結果を招きかねないのが現状です。

つまり一昔前に言われていた「キツイ・汚い・危険」と大差ない業界だからです。

ただ、だからといって「介護」を「アテンド」と言ってしまうのも少々、本質を違うところに持って行くようで嫌らしい感じはしますね。

どちらにしても「アテンド」には「介護」という意味も含まれます。

誠心誠意、自由に生活を送れない人達のためにその人の手となり足となって働くのが「介護」の世界です。

それをカタカナ語にして言ってしまうのはちょっと違うな、と感じるのは私だけでしょうか?

「アテンド」の類語や関連語

では次に参りましょう。

今度は「アテンド」に対する類語や関連語についてです。

「付き添って世話をする」という解釈となっていますから、広い意味でとれば様々な類語や関連語が出てくるでしょう。

何かのために働く、使用人である

「アテンド」は「付き添って世話をする」という意味になっていますので、これを広義に解釈すれば「何かのために働く」、あるいは「使用人」という意味にも解釈できるでしょう。

そうなってくれば「アテンド」という言葉の拡大解釈はどんどん広がっていきます。

力添え

「アテンドの類語・関連語」の1つ目は「力添え」です。

「力添え」とは何かを行おうと思っている人に対して、本人の協力要請の有無を問わず、酷的達成のために自らの能力や力を貸してあげる、つまり力添えをする行動、という事になります。

力添えという行為はそれを行おうと思っている人の意思が明確に相手に対して「尊敬」や「リスペクト」あるいは「信頼」「友情」といった概念があって初めて成り立ってゆく行為であるといえるでしょう。

つまり、「あいつには俺の力など絶対に貸さないよ」という意思があったならなし得ない行動だからです。

力添えしたいと思う人間の行いに賛同し、共通した目的意欲があって初めて自分の力を相手に貸したい、と思えるわけです。

それに反する考え、行動規範だったらば「力添え」という行動は起こさないはずですからね。

補助

「アテンドの類語・関連語」の2つ目は「補助」です。

「補助」とは、何かの行動に対して、その達成を助け補うための行為です。

そして「補助」は自発的、受動的など自らの意思に反して行わなければならない場合も含まれるしょう。

ということは「補助」する人にとったら、される相手に対して「尊敬」や「リスペクト」の意思は「力添え」の時ほどは強くない、とも言えるでしょうね。

つまり、上からの指示で止むを得ず補助役に回る可能性もありますから。

まあ、どちらにしても目的達成までの間は己の能力を相手の成功のために貸しているわけですから大きくみたら「アテンド」の境地と同じでしょう。

ただ、補助する人には「責任感」が大きく欠ける部分もあります。

これも第三者から指示されて行う故の問題といえるでしょう。

補佐

「アテンドの類語・関連語」の3つ目は「補佐」です。

「補佐」は先ほど出てきました「補助」とは役割も責任感も大きく異なることを申し上げておきます。

ビジネスの世界ではよく「補佐役」と呼ばれるポストが存在します。

これは経営者クラスの人を補佐して経営に支障が起きないように職務に邁進する人の事を言うのです。

言うなれば社長の分身クラスの力量を持った人のことです。

右腕程度の部下的な人の事を言ってもいいのですが、本来の「補佐」の役割というのはもっと大きく思いものだと思っていただいていいでしょう。

よって「補佐」を任される人物は経営者に匹敵するくらいの力量を持ち合わせていないと、とても務まりません。

そういった意味では「アテンド」の中でも上位にランクされるくらい重い重責、と言えるでしょう。

サービス


「アテンドの類語・関連語」の4つ目は「サービス」です。

「サービス」の定義は広範囲に渡ります。

お店で販売するのもサービス。

お客様の重い荷物を運んであげるのもサービス。

おまけに1個、余分にアイスをくれるのもサービス。

サービスの種類は特定できないほど多種多様にわたっているのです。

よって「付き添って世話をする」という意味合いに照らし合わせたら、それはズバリ「サービス」と言ってもいいかもしれません。

ただ一般的な解釈では、サービスというものは何かの利益追求のために追随して行われる補足的な行い、とも言えます。

よって無償の行いによる行動は「サービス」とは一線を画して考えた方がいいでしょうね。

服事

「アテンドの類語・関連語」の5つ目は「服事」です。

「服事」の意味は「仕える」という意味になります。

そういった意味では「付き添って」の部分と全く同じ意味となりそうです。

ただ「世話を焼く」という意味あいは少々、薄れそうですね。

それは「服事」には「主従関係」というものが存在してくるからです。

いわゆる「契約」ですね。

雇用関係を築けば自ずと雇い主のために自身の能力、技能を惜しみなく使いきって雇い主からいい評価を受けることが重要となります。

それが「服事」というものの本質となるでしょうね。

連想される言葉

それでは次です。

「アテンド」から連想される言葉を考えてみましょう。

対応

アテンドから連想される言葉の1つ目は「対応」です。

アテンドは「付き添って世話をする」という意味を持っているのですから、そのためには当然ながら相手との接触、つまり「対応」が欠くことの出来ない要素の一つとなってきます。

付き添って世話をするのですから、自分の行いが相手にどのような気分を与えているのか、それを掴みながら行動を起こしていかなければなりません。

相手が嫌がっているのにそれに対してお構いなしに同じ行動を取っていたら介護を行う職業の人は「失格」になってしまうでしょう。

それほど「人の世話を焼く」という行動は口で言うほど簡単なものではないのです。

常に相手の心情を顧みながらこちらの行動を行って行く。

これが「対応」するという事になるのでしょう。

接遇

アテンドから連想される言葉の2つ目は「接遇」です。

「接遇」という言い方は日常ではあまり使わない言葉ですよね。

概略的に意味を考えてみますと「接しながら相手の境遇を鑑みる」とでもなるのでしょうか。

「接待」にしても「介護」にしても必ずや相手がいて初めてその行為が成り立ちます。

「接遇」はそういった行為を行う時に相手とのコミュニケーションや顔の表情・態度などを通して相手の気持ちを推し量る行動、という事になるでしょう。

「接待」も「介護」も人と人が行う行為です。

そこには当然ながら「感情」というものが交錯してきます。

相手の気持ちを考慮し、どうやったら相手が喜んでくれるのか。

それを掴むために「接遇」しながら相手のニーズを掴み取っていかなければならないのですよね。

取り扱う

アテンドから連想される言葉の3つ目は「取り扱う」です。

「付き添って世話を焼く」と言う事は当然ながら「取り扱う」という行動が付随してきます。

これがないことには「接待」も「介護」も機能しなくなるという事です。

ただ、簡単に「取り扱い」と言いましたが取り扱う相手が人間でる事を忘れてはなりません。

あなたの「取り扱い」の態度の良し悪しによって相手が受ける感銘度は大きく変わってくるからです。

そもそも「取り扱い」という表現は機械や道具類に対して用いる言葉です。

人間が相手なら「おもてなし」という事になるでしょう。

心を込めて最高の接客やサービスを提供するのが「おもてなし」です。

「お取り扱い」などと思ってかかっていたらとんでもない失態を起こしてしまいますからね。

アテンドの様々な場面での使い方

それでは次に参ります。

今度はアテンドの様々な場面での使い方です。

全部で3個のご紹介となります。

1.取引先をアテンド

アテンドの様々な場面での使い方の1つ目は「取引先をアテンドする」です。

ビジネスの世界でこの「アテンド」という言葉を用いるのは今や常識と化しているでしょう。

利益を上げていかなければならない企業にとってお客様の対応は永遠のテーマであり今後も不変のテーマとして後進の人達に受け継がれていくでしょう。

広くは接待という意味で使われる

企業が取引先をアテンドする、というのは直訳すれば「接待する」といった意味になるでしょう。

企業にとって接待の場は今後もなくなる事はないであろう永遠の仕事の一つに数えられるのです。

「企業」つまり「会社」と呼ばれる団体・組織は誰からも資金援助を受けているわけではありません。

公務員の世界のように毎年何をしなくても決まった予算が転がり込んでくる世界とは根本的に違っています。

会社員が毎月、受け取る「給料」は会社が社員に支払っているように見えますがその原資はすべて「お客様」から払われているのです。

この原理原則を理解していなかったらなら、「接待」つまり今風に言う「アテンド」に対する認識も大きく変わってくるでしょう。

だから「接待」というものは全身全霊を込めてお客様に「いい思い」をしていただかなければならないのです。

企業同士で深い付き合いを行っている関係というのは昨日、今日に始まったものではありません。

先代から脈々と受け継がれてきた貴重な労力と時間の賜物なのです。

取引先をアテンドする、という言葉の重み、多少はお分かりいただけたでしょうか?

様々な場面で相手をサポートする

取引先をアテンドする、という意味には「様々な場面で相手をサポートする」といった要素も含まれてきます。

ビジネスの世界で用いられる「アテンド」は単に接待だけ、といった意味ではありません。

取引先というのは会社にとっては命の次に大切な存在です。

よっていついかなる時でも疎かな態度を取る事は許されません。

最大限の誠意とマナー・モラルをもって対応していかなければならないのです。

そのためには様々な場面で臨機応変な対応で相手をサポートしていく能力が必要とされてきます。

これこそが「ビジネスマナー」であり「マンパワー」の試しどころなのです。

取り引き先との良好な関係なしでは企業の活動は停滞してしまう、ということを胆に銘じましょう。

そのような事をなくすためにも取引先をアテンドしていかなくてはならないのですよ。