生きるに当たって衣食住はとても重要なポイントです。

その中でも住居については大人になるにつれて様々な考え方が出てきますよね。

特に自立して一人暮らしを始めたり、結婚して家族を持つと「借家に住むのか?」「持ち家を買うのか?」というのは誰もが一度は考えるものです。

この記事では借家にスポットライトを当てて、借家に住むメリットとデメリットを紹介していきます。

借家を選ぶ人が増えている

近頃では晩婚化が進み、未婚を選ぶ人も少なくありません。

その為、大きなローンを抱えて分譲住宅を購入するよりも実家をリフォームして家を継いだり、生涯賃貸物件で過ごす事を決めて貯蓄をする人も多くなってきました。

マイホームを持つ、という事を人生の目標とする人が減ってきているという調べもあります。

将来は海外に住みたいという声も

社会のグローバル化が進み、将来的に日本を出て海外で生活をしたいという人も増えてきているようです。

日本より物価の安い国にいけばある程度の貯蓄で裕福な暮らしをする事も可能です。

その為に、日本に持ち家を持たないという選択をする人もいるようですね。

借家に住むメリット7選

敷金礼金などを支払い、毎月決まった賃料を支払い大家さんから住まいを「借りる」のが借家です。

借家に住むに当たっては以下のようなメリットがあると言えます。

1.返済に追われない


持ち家として購入する事を考えるとどうしても高額の支払いが求められる事になります。

現金払いで購入できるならまだしもですが、そんな人は滅多にいませんよね。

家を買う大半の人がローンを組み長い年月をかけて高額な支払いをしていく事になります。

返済は当たり前の義務ですが「返済があるから、今後の見通しが効かない転職が出来ない」などの持ち家を購入する事へのデメリットも発生してしまいます。

その点、借家に住んでいれば元から支払える範囲での家を契約しているので支払いに困る事はないですし、状況が変われば賃料の安い借家に引っ越しする事も選択肢の中に作る事ができます。

ローンを組まなくていい

敷金礼金は基本的に一括払いが基本ですし、普段の収入から支払える賃料の借家を選ぶ訳ですからローンを組む必要はありません。

ローンには様々な審査も必要ですし、一度ローンを組めば今後何か大きな買い物をする際のローン審査にも関ってきます。

特に今後事業を起こしたり転職をしたいという時に大きなローンを抱えていてはリスクが大きいと言えます。

ローンが無い分身軽に人生の選択をする事が出来ると言うメリットがありますね。

大きな負債への不安がない

人生には様々なトラブルがつきものです。

職を失う事もあれば大きな怪我をしてしまう事もあるかもしれません。

そんな時に、大きな負債を抱えていると返済が出来ずに何もかもを失ってしまう事も考えられるでしょう。

家は一生の買い物になるものです。

大きな負債を抱えるのには不安がつきものです。

借家に住んでいれば、そんな不安を感じなくても良いという点では気が楽ですね。

2.修理費いらず

借家の管理は基本的に大家さんや管理会社に責任があります。

その為、トイレや給湯器、備え付けのクーラーやガスコンロなども備え付けられているものであれば壊れてしまった時に大家さんや管理会社に連絡すればすぐに修理や交換の手配をしてくれます。

自分に大きな過失が無い限り、それらの修理費を払わなくても良い所も借家の大きなメリットであると言えますね。

トラブルがあった際に直ぐ対応して貰える

持ち家となると、トラブルの対応や修理の依頼など全て自分で業者を選び依頼して対応して貰う事になり、修繕までに時間がかかる事も少なくありません。

また修繕内容によっては大きな金額を用意しなければいけない事もあります。

しかし借家なら大抵の場合、提携している業者があり迅速に対応して貰える事が多いと言えます。

故障などの連絡を入れれば、後は自分の予定を合わせて直ぐに修繕を行って貰えるのも借家のメリットですね。

引越の際、敷金で補修


借家は基本的に、契約を終了して引っ越しする際に原状回復として借りた時の状態にして退去する事が契約内容含まれている事が殆どです。

しかし、生活をしている上で自然とついたクロスの汚れやフローリングの傷などは基本的に仕方の無いものとして原状回復の内容には含まれません。

万が一、何かを破損してしまっていたとしても入居時に敷金を入金していればそこから修繕費を支払う仕組みになっています。

何も修繕する所がなければ、敷金がそのまま手元に返ってくるのも嬉しいポイントですね。

3.移動が簡単

仕事上転勤の多い人などは移動の際にも簡単に住居を変える事のできる借家を選ぶ人が多いです。

持ち家ともなると、引っ越しをしてもローンの支払いは残っていたり、誰かに賃貸として貸すにしても不動産会社との契約や借主との契約など様々な面で手がかかってしまいます。

転勤などで単身赴任を選んでしまえば生活費が二重でかかってしまうというデメリットもありますよね。

それに対して借家であるならば、気軽に引っ越しをする事ができるので転勤の多い職業の人や、色々な場所に住んでみたいという人に向いていると言えるでしょう。

家具家電が備えつけられている物件も

引っ越しと言えば、自分の荷物や家具家電などを全て移動させる訳ですから大仕事です。

特に仕事柄全国転勤などがあって中々同じ土地に定住できない人などはなるべく荷物を少なくして身軽に引っ越しをしたいという人も多いですよね。

そんな人に人気の家具家電付きの借家もあります。

家具家電付きなら生活雑貨だけを移動させれば直ぐに新たな生活を始められるという事で、頻繁に引っ越しをする人にとても人気があります。

引っ越し業者に依頼する事無く少量の荷物を移動させるだけで良いのも家具家電付き賃貸物件の大きな魅力ですね。

気軽に引越できる

借家であれば「特に理由もないけれども引っ越しをしたいな」と思った時にも気軽に引っ越しをする事ができます。

また住む場所を決めたのは良いものの、隣人との間にトラブルがあったり内見では気付かなかった環境の悪さなどを入居してから知ってしまった際にも、借家であれば気軽に引っ越しを検討する事ができます。

好きな地域に移ることも

借家に住んでいれば、住居を移動する際にも気軽に動けるという点でとても大きなメリットがあります。

「脱サラして田舎に住みたい」「好きな地域に住んでみたい」「ゆくゆくは地元に帰りたい」など将来的に違う土地で暮らしたいという人にとっても、借家の方が気兼ねなく希望を叶える事ができますよね。

特に近頃では「定年退職後は都会を離れて田舎暮らしをしたい」という人が多く、元から持ち家を持たずに借家住まいを選択する人が増えています。

4.所得が下がっても安心

仕事をしていれば、景気の良し悪しによって給料に変動があるのも仕方の無い事です。

特に月給は低いけれどもボーナスが大きく総合的に見た時に年収が高いという給料体系の人は景気の波を直接的に受ける事になりやすくボーナスがカットされれば大幅に年収が下がってしまう事もあり得るでしょう。

持ち家のローンは毎月固定で変動する事が無いので、そういった場面で生活が苦しくなってしまうリスクが大きいと言えますね。

その点、借家であれば所得に変動があっても柔軟な対応が可能であると言えます。

家賃の安い住まいに変更

万が一、所得が下がり家賃の支払いが苦しくなった時には家賃の安い借家に引っ越しする事ができるのが借家に住んでいるメリットです。

大抵の場合退去の1ヶ月前に手続きをすれば退去できますし、その後家賃の安い部屋に引っ越す事が可能です。

その時々で収入に見合った家賃の部屋を選べるのは借家ならではですね。

勿論収入が上がった事で、今よりグレードの良い家に引っ越しする場合もありますし、「収入が上がったから今より良い所に引っ越ししようかな」と考えられるのは借家ならではです。

場合にはよっては賃料の交渉ができる場合も

貸主によっては、賃料の値下げ交渉をする事ができる場合もあります。

賃料は基本的に貸主が設定するものなので、貸主が「値下げする」と言えば値下げできるものです。

貸主との間に信頼関係があり、事情を説明して理解を得られれば場合によっては値下げ交渉が可能という事ですね。

これも借家ならではと言えるでしょう。

5.その他にお金をかけられる

持ち家を買ってローンを組む場合、頭金などの金額によっては月々のローン金額が借家の賃料を下回る場合もあります。

しかし、いざ設備が故障した際の積み立てや固定資産税の支払い等を考えるとどうしても月々の支払い額や積立額は大きくなってきてしまう事でしょう。

借家住まいならそれらの心配はなく、賃料や管理費を支払うだけなので出費としては押さえる事が可能です。

家賃を押さえて、その他の事にお金をかけたいという人には借家の方が向いていると言えるでしょう。

家族が好きなものに

借家で住居にかかる金額を押さえる事で、家族で過ごすレジャー費用などを充実させる人も少なくありませんね。

住居費を節約した分の費用で年に数回、国内や海外旅行に行ったりと家族で過ごす楽しい時間の為に貯蓄をする事も可能です。

趣味に没頭も

特に1人暮らしの人は住居に拘りが無い人も少なくありません。

その為、借家住まいを続けて住居にお金をかけず趣味にお金をかけていたいと言う声もあります。

住居費を節約する分、お金のかかる趣味でも十分に楽しめ充実した毎日を過ごす事ができますよね。

分譲住宅の購入資金を貯める為に借家を選ぶ場合も

分譲住宅を購入する際、全額は無理でもいくらかの頭金を入れる事で月々のローン支払い額が安くなり無理なく返済をしていく事ができます。

また、ローンには限度額もあるので自分の支払い能力に見合ったローン金額以上の物件を購入しようとする場合頭金としてローンを組めない分の金額を現金で支払う必要があります。

それらの頭金を貯める為に、賃料の安い借家で貯金をする人も少なくありません。

将来のマイホームの為に、賃料の安い借家を選ぶ事でマイホーム購入資金を作る事ができるのです。

6.おしゃれな家に住める

借家でとても人気が高いのがデザイナーズ物件などのおしゃれでデザイン性に富んだ物件です。

使い勝手よりも、見た目のおしゃれさやデザイン性を重視している事から借家ならではとも言えます。

特に若い人の1人暮らしなどで人気が高く、雑誌で特集されているような凝ったインテリアに囲まれたおしゃれな生活をしたいという人にとっては、とても良い環境であると言えます。

実用性よりデザイン性に拘れる

持ち家を買うとなると一生の買い物になるので、デザイン性よりも実用性を重視する事が多くなります。

その家に何十年と住み続ける訳ですから当たり前の選択とも言えますよね。

しかし、借家住まいなら実用性よりもデザイン性を重視して家を選ぶ事も可能です。

少々不便でも問題無いという間はデザイン性の高いデザイナーズ物件などでおしゃれな生活を楽しみ、バリアフリーなど実用性を重視したくなれば引っ越しする事も可能です。

一度はおしゃれなデザイナーズ物件に住んでみたいという人も多く借家ならではの選択であると言えます。

7.利便性の良い場所に比較的安く住める

都心や駅の近くなど利便性の良い場所には、賃貸物件が多いと言えます。

分譲の際には土地から買い上げる為に利便性の良い場所を選べば選ぶ程土地代が高くなります。

つまり、利便性の良い場所であればある程総額として購入額が高くなっていくのです。

しかし、賃貸住宅の場合利便性の良い場所に格安で住む為に一部屋一部屋を狭くする事で入居者数を増やし高額になる筈の賃料を分散する事ができます。

その為、分譲住宅に比べると比較的安く利便性の高い場所に住む事ができるのです。

借家に住むデメリット8選

借家住まいでのメリットをご紹介しましたが、反対にデメリットがある事も忘れてはいけません。

借家に住むにあたってのデメリットは以下のようになります。

1.リフォームができない

借家は基本的に退去時、原状回復させる必要があり借りた時と同じ状態にして返すという事が契約に含まれているものです。

その為、長く住んでいる中で不便だなと感じる点においてもリフォームなどをする事が出来ないのがデメリットと言えるでしょう。

特に事故や病気、加齢によって自分自身の行動が制限されてきた時に、バリアフリーなどのリフォームなどをする事が出来ず生活しにくい状況でも我慢を強いられる事が少なくありません。

自分好みにできない

近頃はDIYなども流行していますが、借家では出来る事に限りがあります。

特に壁紙などのクロス類に関しては過度に穴が開いていたり剥がしてしまったりしていると退去時に修繕費を請求されてしまう恐れがあります。

近頃は、借家住まい向けのDIY方法なども多く紹介されていますが、あまり大袈裟な事は出来ないというのが現状です。

体が不自由になった際に困る

事故や病気、加齢によって体が不自由になってしまった際、エレベーターの無い賃貸アパートに住んでいたり車椅子の入らない狭い玄関の借家に住んでいたりする場合引っ越しをしなければ生活に問題が出て来てしまう事もあります。

分譲住宅であればマンションでもある程度バリアフリー設計になっている事が多く、戸建て住宅ならリフォームが可能ですが借家はそういう訳にはいきません。

いざとなったら住まいを変えるのではなく、自分が移動しなければいけません。