日頃から人の前に立つような仕事をしている人はたくさんいますよね。
役者さんだったりモデルの方、ビジネスマンとしてスピーチの機会が多い人、そして今はやりのコスプレイヤーなどもそうですね。
このような人たちにとって、衣装を綺麗に保存するのはとっても大切なことですよね。
自分の商売道具でもある数え切れないほどの衣装、これを適当に放置してしまうと、すぐに生地がダメになってしまって使い物にならなくなってしまいます。
衣装をダメにしてしまうと、また新しい物を買うか作らなければいけなくなってしまいます。
舞台やコスプレなどを仕事にしている人は、衣装がなければ仕事をすることすらできなくなってしまいます。
今回は、衣装をとっても大切にしているという方々のために、衣装の保管に関する注意点と、長期保管に役立つグッズなどを紹介していこうと思います!
今まで大切に保管してきたのに衣装がダメになってしまった人、これだけはずっと使っていきたいから綺麗に保管したいと思っている人は、ぜひこれを読んで正しい保管方法で大切に守ってくださいね。
大切な衣装を大事に保管しよう!
自分にとって分身かのように大切にしている衣装。
舞台役者やコスプレイヤーにとっては、衣装がひとつ違うだけで全く異なる印象になってしまいますよね。
少しよれていたり傷んでいるだけで、お客さんが受ける印象は全く変わります。
衣装ひとつで仕事が決まると言っても過言ではなく、そんな衣装を傷つけてしまうのはもってのほかなのです。
そんな大切な衣装は、ちゃんとした正しい方法で保管しなければいけません。
コスプレイヤーなどの衣装には、特別な素材が使われていることもしばしばあります。
普段は使われないような生地が使われていることもあり、普通のものと同じようにクローゼットに入れておくだけでは、確実に傷んで悪くなってしまいます。
大切な衣装は正しい方法で大切に保管、これを心がけてずっと使っていけるような衣装保管を目指しましょう。
大切な衣装といえば?
さて、大切な衣装とは一体どのようなものがあるのでしょうか?その人の仕事柄によって使う衣装や大切にする衣装は変わってきます。
お笑い芸人なんかはなんの変哲も無いTシャツが実はトレードマークでとっても大切な衣装だったりしますよね。
では、特に大切に保管されなければいけない衣装の例を見ていきましょう。
あなたの職業はこれらの衣装を使うものでしょうか?そうだとしたら、適当に保管してないかもう一度考え直してみてくださいね!
コスプレ衣装
コスプレイヤーにとって命と同じぐらい大切なもの、それがコスプレ衣装です。
コスプレイヤーはコスプレしてそれを着こなすというのが最大の役目です。
多くのコスプレイヤーは自分で衣装を手作りしている人も多く、意外にも脆い作りであることが多いです。
また、コスプレ用に作る衣装はゲームのキャラクターなどが一般的です。
ゲームの中のキャラクターと言えば、金や銀の鎧をまとったり、なかなか見つけられないような生地を使っていたりします。
実際これを作るとなると、かなりの労力とお金がかかることも少なくありません。
そんなコスプレ衣装となると、ちゃんと正しい保管方法を知っておかないと、すぐにダメになって大金がパーになってしまいます。
もう一度作るにもお金と時間がかかりすぎるので、諦めなければいけなくなってしまいます。
そんなのは絶対に嫌ですよね。
コスプレ衣装は特に念入りにその保存方法を調べて、丁寧に長期保管するようにしましょう。
舞台衣装
舞台俳優にとっての舞台衣装は、役を演じる上で絶対に必要なものです。
役者として自分を変えて演じるのですから、衣装がなければ話になりませんよね。
舞台衣装はレンタルとして貸し出しになっているときもあれば、自分で用意しなければいけないときもあります。
貸してもらえるならまだいいですが、自分で買うとなったときに毎回汚れたらくしていては、何着あってもお金が追い付きませんよね。
舞台衣装として使われる衣装は様々です。
その衣装によっては毎回クリーニングに出さなければいけないようなものも多くあります。
特別な素材でできている舞台衣装も多く、汚れたらクリーニング代もばかになりません。
浴衣
舞台衣装にはいろいろなものがありますが、浴衣もその中の一つでしょう。
浴衣は保存にかなり頭を悩ませる人が多く、比較的価格もお手頃に手に入るので、その分適当な保管状態で放置して今う人もかなりいます。
その結果、すぐに生地が傷んでしまったりシミや色落ちなどが発生してしまって、結局買い替えなければならなくなるのです。
浴衣の生地は普通の服とは違う素材からできており、汗染みなども吸収しやすいです。
また、シワもつきやすくなっており、一旦放置するといらないしわが付いてしまって取れなくなるなんてこともよくあります。
浴衣の価格とその生地のもろさから、毎回買い替える人もいるようです。
しかし、どうせならちゃんと保管して大切にずっと使っていきたいですよね。
浴衣を舞台衣装にしている人は、もう一度自分の保管方法を見直してみましょう。
着物
浴衣よりももっと特殊なのが着物です。
舞台で着物を着るという人はかなり多いと思いますが、着物は保管がとっても大変です。
浴衣よりも生地が繊細で高価な上に、クリーニング代も高くなるので何をしてもお金がかかってしまいます。
一着買うのにも結構なお金が必要になってしまうので、保管せずに使い捨てるというような、浴衣と同じ方法もなかなか取ることが出来ません。
着物を舞台で着ると決まったときは、前もってその保管方法を調べておくといいでしょう。
生地によってもベストな保管方法は変わり、特に着物となると一枚一枚異なる繊細な生地でできていることがほとんどです。
適当に放置してしまうと、すぐに傷んでシワができたり、もう使い物にならなくなってしまいます。
コンサート衣装
舞台衣装といえば、コンサート衣装も代表的なものですよね。
アイドルはもちろん、歌手やダンサーの方々、その他バンドを組んでいる人なんかもコンサート衣装は必ず持っていることでしょう。
コンサート衣装は普通の布とは違って、サテンやスパンコールなどの特殊な素材を使っていることが多いです。
普段は服に使われることのないような素材を衣装として使うため、洗濯や湿気などに弱い素材であることが多いのです。
また、コンサート衣装は形が普通の服とは違って面白い形をしていることが多いです。
それ故、ちゃんとした形でキープしておくことが難しく、専用のハンガーにかけてしっかりと保管しておかないと、すぐに型崩れしてしまうのです。
衣装の長期保管で起こりがちな出来事
衣装の長期保管は色々なトラブルを引き起こします。
普通の服でもしばらくタンスやクローゼットの中に入れておくと、色々なトラブルが起きてしまいます。
ちゃんと正しい方法で保管してあればそんなことはありませんが、大抵は適当にしてしまってトラブルを避けられなくなるのです。
それが特別な衣装、浴衣や着物やその他繊細な生地でできているものであれば尚更です。
傷むのも通常より早く、もう二度と着れなくなってしまうこともしばしば。
衣装を長期間保管した時に起こりうるトラブルとして、特に多いものをご紹介していきましょう。
あなたの衣装はこれらと同じ状態になっていませんか?もしなっていたとしたら、その保管方法を見直した方がいいかもしれません。
シミの発生
衣装を長期保管するとシミが発生してしまうことがあります。
シミができてしまうと衣装は台無しです。
もう二度と着ることができないなんてとっても悲しいですよね。
シミができてしまうのには大きく分けて二つの原因があります。
一つ目は、シミが無色透明だったために、その部分をシミ抜きせずに長期保管してしまった場合です。
シミはそのとき透明だとしても、時間がたつと黄ばんできて目に見えるようになってしまいます。
これが、シミの原因になっているかもしれません。
もう一つは、長期保管中にシミができてしまったパターンです。
長期保管しているとカビが繁殖しやすくなるのですが、綿やシルク、ウール、天然繊維などはカビが生えやすい生地となっています。
これは、カビがこれらの生地を栄養として生きていることが原因なのですが、これを放置するとしみとなって取れなくなってしまうというわけです。
そのほかには、熱やアクセサリーの鉄粉によってシミができることもあります。
しかし、たいていの場合は上の二つのうちどちらかが原因でシミができてしまったと考えられるでしょう。
虫食い
衣装の長期保管で起こりがちなことで、虫食いもかなり上位に位置してくるでしょう。
虫食いは見るからに穴が開いてしまってとても隠せるものではありませんので、すぐに使い物にならなくなってしまいます。
虫食いはその名の通り、衣類につく虫が繊維を食べてしまうことで発生するものです。
とくに、クローゼットの中のような常に暖かくて密閉されているような場所では、害虫が繁殖や住みやすい場所になってしまうので、すぐに虫食いが起こってしまうのです。
衣類に付く害虫は、家がキレイかどうかに関係なく繁殖します。
むしろ、きれいで温度も快適な家の方が、虫にとっても住みやすく虫食いが起こりやすいのです。
しわ
衣装の長期保管で起こりやすい問題として、しわもその一つに挙げられます。
衣装にしわがついてしまうと、場合によってはなかなかしわが伸びずに結局新しいものを買わないといけなくなってしまいます。
しわが付いてしまう大きな原因は、その服に合ったハンガーにかけられておらず、本来あるべきではない型がついてしまうためにそこがしわとなってしまうのです。
通常ですと、ハンガーにかけておけばしわはある程度軽減されるのですが、衣装となると特殊な形をしていることも多いですよね。
普通の服と同じようなハンガーにかけておくと、それだけで変なしわがついてしまい、その特殊な繊維から全くしわが伸ばせなくなってしまうなんてこともよくあるのです。
しわがついてしまわないためにも、保管用のハンガーも用意しておく必要があるのですね。
臭い
衣装の長期保管をしたあとに起きると困ることとして、独特の臭いがついてしまうということもあります。
臭いは目に見えるものではなく、頑張ればそのまま着ることもできます。
しかし、周りの人から嫌がられたり、自分自身が気分が悪くなってしまうので、できることならしっかりと臭いもない状態で保管しておきたいですよね。
長期保管で臭いがついてしまう原因としては、洗い切れていなかった汚れが原因の場合がほとんどです。
独特な臭いは汚れが参加した臭いであり、ずっとクローゼットに入れていた服などはほぼ同じ臭いがするのです。
また、汗などをかいた衣類を通常の洗濯方法で洗った場合も、汚れがのこっていることが多くそれが臭いにつながってしまいます。
変色
衣装の長期保管で最悪なのは、変色してしまうということです。
変色してしまうと、広範囲にわたって生地がダメになってしまうということなので、どっちにしろ再現できなくなってしまうのです。
服が長期保管中に変色してしまうのは、空気中にある物質が原因と考えられます。
主に硫化水素や窒素酸化物と呼ばれるものが原因で、これには工場の煙や自動車の排気ガス、ストーブの燃焼ガスなど身近な空気に含まれているものが服を変色させてしまうのです。
これも家がきれいかどうかは関係なく起きてしまうもので、空気が引き起こしてしまうので防ぐにはちゃんと適切な処理を施していないといけないのです。
シミや虫食いなどは、その部分をなんとか対処すればもう一度着ることも可能ですが、変色は一度起きてしまうと元に戻すことができません。
くれぐれも気を付けるようにしましょう。
衣装を保管するためにやっておきたいこと
衣装を長期保管するときは、いろいろなリスクがあることがわかりました。
家が汚かったり、ちゃんと洗っていないわけでもないのに、こうした危険は常に起きてしまうのです。
では、どのように対応すれば大切な衣装をきれいなまま保つことができるのでしょうか。
長期保管では確実にすべての害を防止するというのは難しいことですが、できるだけ長持ちさせることは可能です。
まずは、衣装の保管でやるべきことをピックアップいたしましたので、これを参考に大切な衣装を丁寧に保管するようにしてみてくださいね。
クリーニング
衣装の保管に欠かせないのは、しっかりとクリーニングに出してその生地にあった方法できれいに洗ってもらうことが一番大切です。
シミ抜きやアイロンなどもすべて生地に合わせてやってくれるので、自分でやるよりも確実にきれいに汚れを落とすことができます。
クリーニングは生地や枚数によってはかなり価格が上がってしまうこともありますが、もう一度衣装を買うよりかは絶対に安く済むはずですよね。
保管する前には特に、お金を惜しまずすべての工程をしっかりやってくれるコースでクリーニングに出すことをお勧めします。