仕事を探す上で、総合職か一般職か、または専門職かによって自分が探す職種が変わってきます。

転勤やさまざまな分野の仕事をこなしながら、将来的に幹部候補を狙っていくのなら総合職ですし、マニュアルに従って一般的な事務作業などの仕事をするのなら一般職が向いているでしょう。

しかし、一つのことを長期間かけて専門的に極めたいという人は、他には目もくれず専門職を目指すべきでしょう。

専門職にはどんな職種があるのか、また専門職を選ぶ上でのメリットやデメリットなどをご紹介します!

専門職とは?

専門職とはその名の通り、専門性を有する職種のことです。

国家資格が必要となる業務や、長期間かけて専門的な技術を学ぶような仕事が専門職と呼ばれています。

専門職はスペシャリストとも呼ばれ、専門職で働く人はその道のプロとして周囲の人の尊敬を集めることも多いです。

誰にでも出来るわけではない難しい仕事も多いため、大学や専門学校で資格を取ってから就職したり、または働きながら資格を取ったりすることも多いです。

専門職と聞くと、大抵はIT関連の仕事や医療、コンサルタント、インストラクターなどの職種を想像する人は多いでしょう。

他にも国家資格を要する警察官や自衛官、教師やその他の専門技術職などがあり、恐らく一般的に想像されるよりも多種多様な専門職が世の中には存在しています。

これらの専門職に勤める人がいるからこそ、私たちは日々社会で安心して生活出来ていると言ってもいいでしょう。

専門性を必要とする職のこと

専門職は、専門性を必要とする職のことです。

例えば一般的な事務仕事であれば、マニュアルに従ってやれば誰にでも作業が出来るでしょう。

しかし、例え授業の進め方のマニュアルを渡されたからといって、それですぐに教壇に立って授業が出来るかというと、それは無理でしょう。

また、マニュアル通りに電話の受け答えをすれば、一般的な事務仕事がやれる人が多いです。

その一方で、顧客からの問い合わせがプログラミングに関する専門的な内容の場合には、いくらマニュアルがあっても自分で理解していなければ顧客の対応は不可能でしょう。

専門職は一般職や総合職に比べれば、かなり仕事内容が専門的です。

だからといって他の職種よりも優れているというわけではありませんが、そうした専門職に日々従事している人たちは、やはり他の人よりも人一倍勉強をしたり、経験を積んだりしていることが多いです。

だからこそ普通ではやれないような専門的な仕事にも就けているのでしょう。

体型的な知識を長期間学ばないと就けない職業であること

専門職は体型的な知識を長期間学ばなければ就けない職業です。

例えばプログラマーとして働きたいと思ったら、ちょっとパソコンに詳しい程度では仕事に就いて早々に分からないことばかりで困ってしまうでしょう。

プログラマーの場合は、大学や専門学校で情報処理や開発言語の基礎知識などを学んでからでないと、入社当初からバリバリと仕事をこなして活躍するのは難しいでしょう。

とはいえ、プログラマーになるには資格は必須ではありませんので、独学でプログラミングを学んだ人であれば、素人やまったくの未経験でも仕事に就くこと自体は可能です。

また、最近ではプログラミングをするための環境がスリム化されてきているため、昔よりは業務内容が簡単になってきています。

そのため独学でプログラミングを勉強した人や、個人的な趣味でHTMLのホームページを作成したりしている人からすれば、実際にはさして仕事内容は難しくないかもしれません。

けれども、やはりある程度は時間をかけて専門的に学んだ人の方が、会社では有利に働くことが出来るでしょう。

このように資格が必要とされない専門職もありますが、警察官や弁護士など、多くの専門職では資格が必要とされていますので、その資格を取るためにはやはり長期間学ぶ必要があるでしょう。

専門職はいわば、長年の努力が実を結んだ結果就ける職業のようなものでしょう。

自己の利益追求よりは公共への奉仕を指向していること

専門職の多くは、公共への奉仕を指向しています。

例えば車の開発を手がけている会社の場合、多くの人が安全で安心に乗れるような車づくりを目指して日々研究を重ねています。

また、警察官や自衛官は、日本の人々が安全で安心して日々を生活出来るように、その身を張って己の業務に従事しています。

教師や弁護士、看護師などのあらゆる専門職のほぼすべてが、不特定多数の人々の役に立つためのものです。

日頃はあまり実感することがないかもしれませんが、私たちの日々の平穏な生活は、多くの専門職によって成り立っています。

専門職と聞くと、「インテリで頭が固い」「プライドが高くて自分たちの職種は特別だと思っている」などの悪いイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし現実として、専門職で働く人たちがいなければ、私たちの生活はすぐにでもまともに送れなくなってしまうでしょう。

具体的な職業は?


専門職というと、漠然としたイメージで一体どんな仕事があるのか想像し辛い人もいるでしょう。

専門職の中には資格を有するものもあれば、必要としないものもあります。

また専門学校や大学で学ばなければ就職出来ない仕事もあれば、学歴に関係なく素人や未経験でも働ける仕事もあります。

さまざまな専門職の中から、今回は警察官や教師などのよく知られた職種ではなく、専門職の中でもかなりの専門性を有する職業を以下にご紹介していきます。

聖職者

聖職者とは、神官や僧侶、司祭や牧師、主教などの聖職に就いている人を指します。

キリスト教、仏教、神道などのあらゆる宗教の中で、祭祀の執行や教団の運営、信徒の教育などに従事しています。

聖職者になりたいと思う人の多くは、その宗教の神学校に通い、神の教えやあらゆることを学びます。

神学校の卒業資格があればそのまま聖職者に就くこともできますし、その宗教によってはとくに資格を必要としないものもあります。

ただしどの宗教にも共通しているのは、神に祈りを捧げ、信仰心を持つことと、多くの人の悩みや苦しみを受け止めるだけの度量が必要とされます。

ただ信仰心を持つだけであれば、どんな人にも可能でしょう。

けれど、神への祈りや信仰心を多くの人に伝えることができるのは聖職者だけです。

また、聖職者になるとその宗教の教えに厳格に従う必要がありますが、一般的な会社のように給料が発生するところもあれば、無給で従事するところも少なくはありません。

お布施という形で信者から寄付を募ることはあっても、そのほとんどは教会や寺院などの運営資金に周り、個人的な金銭の受け取りはしないことも多いです。

法律家

法律家は、法律の専門家です。

弁護士や裁判官、法律学者などを指します。

法律家になるためには、必ず司法試験に合格しなければなりません。

そのため法律家を目指す人たちは、法学部に進学したり、法科大学院で勉強したりして、司法試験に臨みます。

大学や大学院を出なければ司法試験を受けることも出来ませんので、すでに社会人になってから法律家を目指そうと思ったら、かなりの時間がかかってしまうでしょう。

法律家は基本的に、裁判や訴訟に関与できる職業に就く人のことを言いますので、法律家になったら主に個人や団体から依頼を受けて弁護をしたり、もしくは裁判官として判決を下したりすることになるでしょう。

民事裁判から刑事裁判まで、さまざまな弁護を受け持つことになりますので、幅広い法律の知識が求められます。

とはいえ、例えば弁護士の場合には、弁護士によって法律の得意分野が違ってきます。

ある弁護士は離婚裁判における弁護を得意とし、またある弁護士は殺人事件のような刑事裁判の知識が豊富でそうした弁護を得意としています。

自分がとくにどの分野で仕事をしたいかにもって、同じ法律家でも目指すべき職種は変わってくるでしょう。

法律家は深い知識と相手を納得させるだけの巧みな弁舌が必要とされますので、法律を学ぶのが好きな人や、人前で堂々とプレゼンが出来る人、そして何よりも正義を信じ貫ける人に向いた職業でしょう。

医師


医師は私たちにとっては身近な存在です。

町の小さな診療所から、大都市の大病院まで、あらゆる場所でたくさんの医師が活躍しています。

一口に医師とは言っても、外科や内科、脳外科や神経内科、歯科や耳鼻科など、実にさまざまな専門分野に分かれていますので、医師を目指す人たちは具体的に自分がどの分野の医師になりたいのかを勉強しながら決める必要があります。

医師になるには、医師国家試験に合格しなければなりません。

某有名漫画のように、もぐりの医者が活躍出来るような場面は現実ではまずありえませんし、試験を受けず、資格も持たずに医療を行えば当然犯罪になります。

医師国家試験を受けて医師になるためには、大学の医学部か、医大を卒業している必要があります。

医師になるためには当然深い知識を身に付けなければなりませんし、医師として働くようになるまでには莫大な費用もかかるでしょう。

誰もが気軽になれる職業ではありませんし、人の命に関わる大変重要な仕事ですので、専門的な技術や知識が求められます。

科学者

科学者は一般的に、科学、とくに自然科学を研究する人を指します。

物理学や生物学、化学や天文学などの分野を研究しており、実験などを通して新たな知見に関する研究内容を論文にまとめたら、学会でそれを発表するということを行っています。

人類の進化や発展は日進月歩です。

そしてその多くに科学者が関わっています。

例えば宇宙船を打ち上げて宇宙の謎を解き明かすのも科学者の仕事ですし、身近な道具を使ってまったく新しいことを発明するのもまた科学者です。

科学者はいわば、宇宙にまで広がる無限の可能性を、一つずつ拾い上げては追究していく探究者です。

そのため物事を突き詰めるのが好きな人や、さまざまな観察、実験結果から新たな知見を広めていくのが好きな人、好奇心が旺盛な人などに向いているでしょう。

科学者は自分の進みたい方向によって、資格が求められたり、不要だったりします。

大学や専門学校であらゆることを学び、そのまま研究者や科学者の道を目指す人は少なくありません。

ただしいざ科学者になったのなら、世の中や人類にとって有益となることを研究しなければ、研究費を負担してくれるスポンサーは付きません。

そのため人によっては、本当に自分のやりたいことではない分野を渋々研究する人もいるでしょう。

しかしながらそれが世の中の役に立つことであれば、十分にそれを研究する価値はあるでしょう。

技術者

一口に技術者といっても、その職種は実にさまざまです。

車の技術者もいれば電気系統の技術者もいますし、原子力発電の技術者や建築関係の技術者もいるでしょう。

世の中にはたくさんの技術者がいて、技術者のおかげで私たちの日々の生活は安全で安心に送れています。

技術者を目指す人たちは、自分がどの分野の技術者になりたいのかを考えながら、それに相応しい専門学校へ行ったり、資格を取得したりして必要な知識と技術を身に付けていきます。

芸術家

芸術家も専門職の1つです。

芸術家といえば画家や音楽家を想像する人は多いでしょう。

しかし実際には、漫画家や小説家、詩人や劇作家なども芸術家と言えるでしょう。

芸術家とは芸術作品の創作活動を行う人で、自分の創作作品によって収入を得ている人を指します。

いくら自分では驚くほどに素晴らしい芸術的な作品が完成したと思っても、それを見る人が価値はないと思ったら、いくらも値が付きません。

自分の好きなものだけを創作して、それが世に認められて売れるのが理想的ですが、それには自分の作品を認めてくれるスポンサーを見つける必要があるでしょう。

芸術家は時に医師や法律家を目指すよりも莫大な作品活動費がかかることがあります。

作品が売れれば広いアトリエで仕事が出来ますが、売れなければ貧乏暮らしになることでしょう。

芸術家になるのに特別な資格も学校を出る必要もありませんが、誰でも目指すことは容易な反面、世に認められて売れる確率はごくわずかの厳しい世界でしょう。

専門職の3個のメリット

専門職に就くには専門的な知識や技術を身に付けなければならないため、それなりに時間もお金もかかりますし、また誰でも簡単になれるわけではありません。

自分が就きたい職種によっては、大学や専門学校で長期間学ばなければならないこともありますし、国家資格を受験したり、また実務経験を何年も必要としたりすることもあります。

しかし、それだけ難しいことも多い専門職に就くことで、さまざまなメリットを得ることができます。

専門職にはどのようなメリットがあるのでしょうか?以下に具体的なメリットを挙げていきます。

1.転職がしやすい

専門職はいわば即戦力の仕事です。

専門的な知識や技術を必要とする分、それらを持っていれば就職や転職はしやすいでしょう。

また、専門職だからこそ、人手不足の会社も多いです。

総合職や一般職の場合には、その時代の景気に左右されて、就職がしやすかったり、困難だったりしますが、専門職ではそれらの波はさして関係ないところが多いです。

とはいえ、資格や学校への通学を必要とせずに就くことが可能な専門職の場合には、その時の人気や倍率によっては就職するのが難しいこともあります。

誰にでも開かれているからこそ、やってみたいという応募者も多く、タイミングによっては就職するのに狭き門となってしまうこともあるでしょう。

一方で何年も大学に通ったり、研修を受けたり、国家資格を取ったりする必要のある専門職の場合には、いざ就職するための必要条件を満たすまでに時間もお金もかかりますので、必然的にそこまで応募者も人数も多くなく、また会社の方も人手不足のところが多いでしょう。

そのため必要な知識や技術、資格などを身に付けてからであれば、比較的就職や転職がしやすいでしょう。

また、今の就職先から別の専門職へと転職する際にも、既に必要な知識や技術、資格に加えて、実務経験も持っているなら即戦力になりますので、転職先の会社も受け入れてくれやすいです。

同業他社に移りやすい

転職する際には、同業他社へ転職するのが最も移りやすいでしょう。

例えばあるプログラミングの会社に勤めていた人が、事情があって他の会社へ転職を考えた時に、すでに自分が持っている技術や経験、ノウハウなどが活かせる別のプログラミングの会社で転職先を探せば、即戦力となりますので転職希望先の会社も採用を考えてくれやすいでしょう。

転職を希望する本人にとっても、これまで仕事でやってきたことを同じように活かせる同業の会社なら、面接でも堂々と自信をもって自己アピールができることでしょう。

何よりも、せっかく時間やお金を使って身に付けた貴重な知識や技術を、まったく畑違いの会社へ転職して使わなくなってしまっては、能力を持て余してしまいもったいないでしょう。

専門スキルがあれば転職先での給料も最初から高いこともありますので、転職するなら同業他社を探すのが一番でしょう。

2.自分にしか出来ない仕事がある

専門職は、誰にでも出来る仕事ではありません。

選ばれた人というよりは、自ら困難な道のりを選び、その先で限られた人しか出来ない仕事を掴みとった人が専門職に就いている人たちです。

マニュアル通りの誰にでも出来る仕事の場合、一生懸命に仕事をやったところでそれが当たり前だと思われてしまうことも多く、せっかく頑張ってもその努力を認めてもらえないこともあります。

しかし専門職では、最初から出来る人が限られた仕事ですので、会社内ではそこまで評価されることはなくても、会社外の人たちには一目置かれたり、認められたりする機会も多い仕事でしょう。

そうした「誰にでも出来る仕事」ではなく、「自分にしか出来ない仕事」だからこそ、やりがいを感じられて一生懸命に頑張れるというメリットがあります。

そのため他の人とは違うことを仕事にしたい人や、仕事で人から認められたいという意欲が強い人ほど専門職に向いているでしょう。

他人からの評価を得られる

専門職は、それなりの知識や技術を身に付けなければ勤めることの出来ない仕事です。

例えば医者や弁護士なら、何年も学校に通い、きちんと卒業して必要な国家資格を取得した後で、さらに何年か研修を積まなければ一人前として働くことの許されない仕事です。

そこまで時間をかけて専門職に就くのは誰にでも出来ることではありません。

また、学校へ通っても無事に卒業したり、試験に合格したりしないと就職することも出来ません。

それだけ難しい過程を経て専門職に就いたのですから、周りの人からはその仕事に就いているというだけで認められたり、評価を得られたりすることが出来るでしょう。

さらにそこで一人前となり、しっかりと仕事をこなせるようになれば尚のこと、自分の勤める会社や周りの人から評価が得られるでしょう。

3.収入に恵まれている

専門職は、就職するまでに学校に通ったり国家資格を取ったり、また研修を経たりと、実際に働くまでに長い時間を要することもあります。

とくに医師や弁護士といった専門職の場合には、学校を出て資格を取ったからといって、すぐに一人前として働き始めることは出来ません。

ある程度研修を行うことでようやくまともに働けるようになるため、総合職や一般職と比べるとどうしても働き始めるまでにはある程度の時間がかかってしまうでしょう。

しかし、だからこそ専門性を要する仕事の場合には、それだけ収入に恵まれていることもあります。

誰にでも出来る簡単な仕事ではなく、出来る人が限られる特殊な仕事内容のため、その仕事が出来る人は自然と優遇されて、一般の会社よりも収入が多くなるでしょう。

実際に働き始めるまでには時間がかかるものの、一度働き始めればそれなりの高収入を望めますので、バリバリ専門的に働いて稼ぎたい人にはおすすめの職種です。

安定性

専門職は、誰にでも出来る仕事ではありません。

そのため、就職活動では困難どころか、むしろ引く手あまたなことも珍しくはないでしょう。

また、専門職は働ける人が限られていますので、元々会社が定員オーバーになることも少なく、反対に激務のために人が辞めてしまったら人材不足に困ってしまうことの方が多いです。

専門職とはいっても、資格も学歴も要さないような職種の場合には、人気になると就職活動が困難なこともあります。

しかし、専門の学校を卒業し、国家資格が必要とされる職種の場合には、そこまで就職に手間取ることもないため、苦労せずに就職出来ることもあります。

そして一度就職してしまえば、よほどのことがない限りは人件費削減のためにリストラをされたり、クビになったりするようなこともなく、安定して働き続けることが出来るでしょう。

時間当たりの収入が高い

専門職では、時間当たりの収入が高いです。

例えば一般職の場合には、毎日8時間同じような仕事を繰り返し、またその内容もマニュアルに従うことが多いため、時間当たりの収入はあまり高くはないでしょう。

事務職のような一般職は人気が高く、また誰かが辞めればいつでも替えの人材はいますので、それだけ個人に対する時間当たりの収入は低くなりがちです。

そこへ勤続年数や役職などの社内の立場によって、少し収入が上がることはあるでしょう。

一方で専門職の場合には、そもそも仕事を行う人が限られていますので、社員一人ひとりに対する時間当たりの収入は高いです。

仕事でマニュアルが用意されていたとしても、そのマニュアルに従って作業をするためには資格が必要なことも多いですし、また個別に専門的な仕事を行っている場合には、個人に対する時間当たりの収入は当然高くなるでしょう。

そのため、同じように会社で仕事をしていても、一般職の人が時間当たりの収入が仮に1000円だとすると、専門職の人の時間当たりの収入は3000円ほどと明確に差が出ます。

専門職の3個のデメリット

専門職は誰にでも出来る仕事ではないので、専門職に勤めているだけでも周囲の人から認められたり、評価されたりすることはあります。

また、仕事内容が難しい分も、収入が多く、やればやっただけ収入が増えていくことも多いです。

しかしその一方で、専門職で働くことでデメリットもあります。

専門職に憧れて勤め始めたのはいいものの、実際にはメリットよりもデメリットを感じることが多く、せっかく努力して知識や技術を身に付けたのに、結局は一般職へ転職してしまうという人も決して少なくはありません。

苦労して専門職に就いたのに、いざ働き始めてから後悔しないためにも、予めデメリットについても知っておき、冷静に専門職への道を目指すかどうかを決めるようにしましょう。

以下に専門職のデメリットを挙げていきます。

1.高い要求をされる

専門職は、専門的な知識や技術が要求される仕事です。

長い時間をかけてそれらの知識や技術を身に付けますので、仕事を依頼するクライアントからは、当然のように高い要求をされることが多いです。

例えば少しパソコンに詳しい程度の人に、「ホームページを作成して欲しい」と依頼するとします。

すると、まったくの素人ではないためそれなりの形にしてホームページを作ってくれることでしょう。

その仕事の出来栄えに多少の粗があったとしても、元々プロではないため、依頼した側も「まあこの程度だろうな」と仕事振りに納得を示すでしょう。

一方で、もしも同じ依頼をされた人が専門職に勤める人だった場合には、クライアントは「専門分野なのだから」と当然のように事細かにホームページの内容を指定してきます。

そしてその出来栄えも、まったく粗の一つもなく、完璧な状態を求めてくることでしょう。

専門職とは普通の人には出来ない仕事ですので、依頼をする側も当たり前のようにそれだけ高い要求をしてきます。

また、何かトラブルがあれば「それでもプロか!?」とすぐにクレームも入ります。

専門職は勤めているだけで周りから評価されることもありますが、その仕事の完成度は高くて当たり前だとも思われていますので、頑張っていいものを作っても、「当然だろう」とさして仕事振りを評価してもらえないこともあります。

要求ばかりが高く、頑張りがいまいち認められないことに、精神的なストレスを感じてしまう人もいるでしょう。

技術の維持

専門職では、技術の維持も求められます。

例えば会社に入り立ての新人と、会社に勤めて10年のベテランとでは、その実力に差があって当然でしょう。

一般職や総合職では、新人の頃には仕事が出来なくても多少は目を瞑ってもらえることもあります。

専門職の人も同じ会社内では、新人はまだ優しく扱ってもらえるかもしれません。

しかし、社外から仕事を依頼してくるクライアントからしたら、新人だろうがベテランだろうが同じ専門職に勤める技術者です。

経験の差に関係なく、ベテランに依頼するのと同じようなレベルのものを新人にも求めてきます。

そのため、新人は出来るだけ早くしっかりと仕事が出来るようにならなければなりません。

その一方で、長年専門職をしていても、段々と技術が低下してくることもあります。

体力的な問題や年齢的な問題などで、仕事の出来に差が出てしまうこともあります。

専門職の場合には常に高い技術を維持しなければならないため、それに達することができないどのような事情も通じないことも多いです。

専門職に勤めることで、常に完璧を求め続けられるプレッシャーに耐えられなくなってしまう人もいるでしょう。

2.組織から専門領域が無くなることも

専門職は、会社組織の中に専門の領域があるからこそ活躍出来ます。

しかし、その組織から専門領域が無くなってしまった場合には、突然仕事を失ってしまうこともあります。

また、これまでは専門領域で働いていたのに、いきなり一般事務の仕事に回されることもあり、そうなると畑違いの領域で一から仕事を覚えて働かなければならなくなってしまうでしょう。

3.専門外の知識がない

専門職で働く人は、自らの専門分野においては他のどの一般職や総合職にも勝る知識や技術を誇っています。

同じものを作らせたら、当然のように専門職の人のものが、一番出来栄えが良いでしょう。

しかし、専門職は専門分野だからこそ強みがあるのであって、反対に言えば専門外の知識はほとんどないと言えるでしょう。

そのため専門職で何年もトップで働いていた人が、転職して一般職に就いた時には、まったくの畑違いになりますので突然まったく仕事ができない立場になってしまいます。

これまでとはがらりと変わる仕事内容や周りの対応に、自尊心が傷つけられたり精神的なストレスを感じてしまったりすることもあるでしょう。

どのような働き方を目指すか

働き方は人それぞれです。

無難にマニュアル通りの仕事をこなしたいのなら一般職に就くのがいいですし、ゆくゆくは幹部にまで上り詰めたい野望があるのなら総合職を目指すと良いでしょう。

専門職は専門分野に強い職種ですので、それを目指すことでさまざまな知識や技術が身に付きますし、また仕事が出来るようになれば安定して高収入を得ることも可能でしょう。

専門職であれ一般職であれ、どんな職種にも働く上でのメリットやデメリットがあります。

それらをよく考えた上で、自分の働き方を決めていきましょう。