最近会社に入ってくる新人といえば…さとり世代と言われる人たちですよね。

そんなさとり世代の後輩に、手をこまねいている人もいるのでは?

実はさとり世代の彼らには、指導するときに気をつけておきたいポイントがあるんです!

つまりポイントをおさえて指導すれば、彼らを一人前に育てていくことも出来るということです。

そこで今回は、『さとり世代の後輩を指導するときに意識したい4個のポイント』をご紹介していきます。

さとり世代の後輩にどう対応していいか分からなくて困っている人は、ぜひ参考にしてください。

さとり世代の後輩と関わること、ありませんか?

物欲がない世代と言われ、上昇志向が必要な競争社会の中では、ちょっと指導が難しいさとり世代。

さまざまな年代の人が一緒に働く会社では、そんな「さとり世代が後輩」というパターンも少なくないはずです。

価値観は年代によって違いがあるとは分かっていても…また新たな価値観を持ったさとり世代に戸惑う人も多いのでは?

でも、人心掌握は上司や先輩の務め。

さとり世代を理解して、上手に人間関係を構築しましょう!

さとり世代とは?

さとり世代の後輩との関り方を考える前に、まず知っておきたいのがさとり世代のことですよね。

ゆとり世代をようやく理解してきたと思ったら、今度はさとり世代…。

彼らの世代とは、一体どんな世代なのでしょうか?

さとり世代の言葉の成り立ち

さとり世代は、『2ちゃんねる』で誕生し広まった言葉のようです。

山岡卓氏の著書『欲しがらない若者たち』について語るスレッド内で“さとり世代”という言葉が誕生。

その後2013年に朝日新聞がさとり世代を特集したことで、一般的にも広まっていったとされています。

この“さとり”とは“悟り”のことで、仏教などで「さとりを開く」「さとりの境地に達する」などとしてよく使われる言葉です。

主に“物事の真理に気づくこと”などの意味で使われる、あまり若者を表すには似つかわしくない言葉ですよね。

しかし、物事を悟っている今の若者を、端的に表現している秀逸な言葉とも言えるのです。

さとり世代の年齢

さとり世代と聞いて、老人を指しているのでは?と思った人も多いはず。

それくらい、“悟り”という言葉と若者は結びつきません。

普通は…。

しかし、物欲がなく、物事を悟っている現代の若者たち。

彼らの世代には、何があったのでしょうか。

さとり世代は、ゆとり世代のように正確な年代が定義されていないものの、1990年代生まれあたりを指すのが一般的なようです。

ゆとり世代は1987~1996年生まれのゆとり教育を受けた世代なので、さとりとゆとりは、実はかぶってもいるんですよね。

ゆとり世代の次の世代とする説もありますが、定義は曖昧になっています。

ただ、はっきりしているのは“生まれた時から不景気”の時代を生きてきた世代だということです。

不景気だから物欲より貯金!派手な暮らしより堅実主義!にならざるを得なかった世代なのです。

前の世代の失敗や負の遺産を目の当たりにさせられて、色々悟った。

それが、さとり世代という言葉に表れているわけですね。

さとり世代の後輩に指導をする時に意識したい4個のポイント!こんな指導をしよう!

色々悟っているがゆえに、後輩にさとり世代がいるとちょっと困ってしまうのが、上司や先輩の立場に居る人たちです。

一筋縄ではいかないさとり世代の後輩は、どう育てていけばいいのでしょうか。

ここからは、さとり世代の後輩に指導をするときに意識したい4個のポイントをご紹介していきます。

指導が上手くいかないと感じている人は、ぜひ参考にしてください。

1.実際にやりながら説明をする


さとり世代の後輩に指導するときに意識したいポイントその1は、『実際にやりながら説明をする』ことです。

言葉だけで説明せず、実際にお手本を見せながら説明をする。

さとり世代は、まさに“手とり足とり”面倒を見るのが得策だということです。

でもなぜ、さとり世代には丁寧に説明をしなければならないのでしょうか…?

それは、さとり世代には納得と理解が最も重要なことだからです。

さとり世代は、それをやる意味が分からないと動けません。

もちろんそれは、無駄なことをしたくないからです。

そのため、何をやるにも深く理解して、納得してやる必要があるのです。

また、実際にやって見せながら説明するのは、さとり世代の新人に上司として信頼してもらうためでもあります。

今までなら、どちらかといえば新人が上司に信頼してもらうために必死になったところですよね。

上司:「これやっとけ!」新人:「はい!終わりました!」上司:「違うだろ」新人:「すみませんっっ!やり直してきます!」みたいな小気味いいテンポがあったものですが、さとり世代の場合はそうはいきません。

きっと…上司:「これやっとけ!」さとり:「どれですか?」上司:「これだよ」さとり:「どうすればいいんですか?」上司:「ちょっとくらい自分で考えろ」さとり:「…(意味わかんね~)」という感じ。

さとり世代は、物事の意味を感じないと動かないし、信用していない人の言うことを簡単には聞きません。

“上司=言うことを聞かなければならない人”という価値観は持っていないので、上司は信頼できる人にならなければ指導もまともにできないのです。

言葉だけで説明をしない

言葉だけで説明すること。

もしくは、ろくに説明もしないこと…。

ひと昔前までは、そんな「自分でやり方を盗んでモノにしろ」みたいな指導法が当たり前に行われていました。

若者は少しでも早くその状況から脱して上に行きたいため、必死で盗み、先輩の背中を追いかけて成長していったものです。

でも、実はこのやり方、あまり良い方法ではないと言われていますよね。

いまだに話題になる“体罰による指導”も、昔は当たり前のように行われていました。

これも最近は、体に叩き込む指導は、指導ではないと見直されてきています。

今はくらいつく若者が少なくなったために、指導法を変えざるを得ない時代とも言えますが、そもそも指導は、できるように育てるのが目的です。

実際にやって見せながら説明するというのは、視覚的に理解できるので最も分かりやすく、理にかなった効率的な指導方法なのです。

一緒に作業をすることで理解をしてくれる

指導する側が、実際に作業をやって見せると、言葉で説明するよりも、より多くの人が理解しやすくなりますよね。

言葉の理解力による差を少なくできるので、やって見せるのは理にかなった方法なのです。

また、先輩がやって見せて、意味を説明して、一緒に作業してみて理解を深めていくと、実際にそれをやってきた先輩を”できる先輩”として尊敬することができますよね。

口で指示するだけで、「この人実際仕事できるの?」なんて思ったこと、あなたもあるのでは?

そんな風に思ってしまえば、その人の言うことも聞きたくないし信用もできませんよね。

さとり世代は、きちんと意味を説明できる人を尊敬し、逆に意味や価値を見出せなければ、仕事へのやる気すら失ってしまうのです。

「とりあえずやっとけ」っていうのは、さとり世代には論外なんです。

自分たちが放って置かれた世代なら、「さとり世代への教え方は優しすぎる!」なんて思うかもしれませんね。

「自分たちのころは…」と言いたくもなるでしょう。

でも、さとり世代に通用しないのはここ。

「あなた達の世代のことは知らないし、あなた達の憂さ晴らしを後輩にしないで!」というのが、さとり世代の声です。

それが効率的ならまだしも、先輩としての優位性を見せつけたいがために新人いじめをするのは、さとり世代にとっても実は自分にとっても、何の意味もないことなのです。

会社に入ってきた新人を育てるのは、先輩や上司の役目ですよね。

放っておけば辞めてしまうさとり世代をどう育てるか。

それは、指導する側の能力が問われているということです。

新人を育てなければ自分の評価が下がってしまうのですから、そのためには、先輩風を吹かせているよりも同じ目線で、同じように体を動かして切磋琢磨し、仕事の喜びを体験させてあげることのほうが有効なのではないでしょうか。

2.優しすぎないようにする

さとり世代の後輩に指導するときに意識したいポイントその2は、『優しすぎないようにする』ことです。

手とり足とり指導をしてあげたほうが良いことを考えれば、優しくしてあげることが一番のように思えますよね。

でも、さとり世代の場合、そう単純ではありません。

優しすぎると捻くれてしまう

さとり世代は、何かと悟ってしまうということをお忘れなく。

小手先のテクニックで「さとりは優しく誉めてやればいい」なんて思っていると、それも見透かされてしまいますよ!当然「バカにされた」と感じて、捻くれてしまいます。

さとり世代は欲がないと言われますが、承認欲求は強いほう。

しかも若いうちから悟ってしまっているのですから、その感覚は大人と同じ。

ですから、ひとりの大人として認め、対応することが大切なのです。

さとりだから、ゆとりだからと一緒くたにするようでは、人として信用してもらえず、言うことも聞いてもらえません。

注意するときは注意をする

さとり世代の後輩と接するときは、「優しくしたほうがいいらしい」という固定観念で接しないことが大切です。

さとり世代は、ひとりの大人として対等に接してもらうことで、承認欲求が満たされて自信を持つことができます。

ですから、教えるときはきちんと教える。

注意すべきことは注意する。

そうした当たり前のことを丁寧に行いましょう。

新人だから、さとり世代だからと子供扱いしたり、人扱いとは思えない行為をしたりするのではなく、人として当たり前の接し方をするのです。

普通に接していれば、さとり世代も心を開いてくれるでしょう。

3.面倒だと思われない行動をする


さとり世代の後輩に指導するときに意識したいポイントその3は、『面倒だと思われない行動をする』ことです。

先ほどの“優しすぎないようにする”こともそうですが、腫れ物にさわるように対応されると、逆に面倒に感じてしまうのがさとり世代です。

とはいえ、先輩風を吹かせて横暴な振る舞いをしてくる人も面倒…。

面倒なことを心底嫌うさとり世代には、「めんどくさい上司」と思われないように行動することがポイントなのです。

自分の仕事を相手に押し付けない

めんどくさい上司とは、立場を利用して自分の仕事を押し付けたり、無意味な仕事をわざとやらせたりするような上司です。

仕事をする以上は、会社の一員として認められたいのがさとり世代。

新人だから、さとり世代だからと決めつけて、損な役回りをやらされるのを最も嫌うのです。

逆に相手が遅れているのであれば手伝う

仕事を押し付けられるのが嫌なのはもちろん、自分ひとりだけが仕事しなければならない状況にも納得できないのがさとり世代です。

ですから、さとり世代がひとり残業しなければならない状況のときは、手伝ってあげましょう。

さとり世代は、一緒に仕事をしていくことで心を開き、仕事に精を出してくれるタイプです。

彼らが困っているときに手を差し伸べられる先輩であれば、よい関係を築いていくことができるでしょう。

4.コミュニケーションを取る

さとり世代の後輩に指導するときに意識したいポイントその4は、『コミュニケーションを取る』ことです。

さとり世代とのコミュニケーションはちょっと難しい部分もありますが、だからと言って放置するのもNGです。

丁寧にコミュニケーションを取っていけば、次第に心を開き、本音で話せるようになれば良い仕事仲間になれるのがさとり世代なのです。

さとり世代とコミュニケーションを取るのが難しいのは、彼らが本音を隠してしまうからです。

子供のころから我慢を強いられてきて、あきらめムードの中で成長してきたこともあり、「言ってもしょうがない」「言っても聞いてもらえない」と、言う前から諦めてしまうのです。

でも、さとり世代にも言いたいことはちゃんとあります。

世の中を悟っているくらいなので、考え方もしっかりしています。

大人にならなきゃいけない環境が彼らをさとり世代にしたのであって、本音ではたくさんの感情や欲求があるのです。

ですから、さとり世代の後輩がいるなら、まず彼らが本音を言いやすい環境を整えてあげることが大切です。

心を開いてくれるまでには時間がかかりますが、とにかくガッカリさせないこと。

そのために、一緒に切磋琢磨したり、その人を良く見て評価してあげたり、ひとりの大人として同じ目線で接することが大切になってくるのです。