シングルマザーの貧困は、最近でこそ社会問題として認識されるようになっていますが、まだまだその実態は明らかになっていません。

今も一人で貧困に悩み、苦しんでいるシングルマザーの人は多いでしょう。

そうなってしまうのも、人に言えない環境や、貧困になるしかない社会の仕組みに原因があるのだと思います。

ただ、だからといって何もしないわけにはいきません。

自ら脱出しようと行動しなければ、貧困から脱出することはできないのです。

そこで今回は、『シングルマザーの貧困脱出方法』をご紹介します。

シングルマザーの貧困問題は、決して自分ひとりの問題ではありません。

子供も同じように貧困になってしまうことを忘れないようにしましょう。

自分の行動次第で子供の将来も大きく変わります。

子供のためにも、もちろん自分のためにも、貧困状態を脱出する方法を考えてみてくださいね。

シングルマザーの人は貧困で苦労している

離婚、未婚、死別…。

さまざまな理由から、シングルマザーになった女性たち。

自分の意思でもそうではなくても、女性なら誰もに、シングルマザーとなる可能性があるのだと思います。

そして…シングルマザーとなった女性の多くが「貧困で苦労している」という事実は、決して他人事ではありません。

もしかしたらあなたも、危機感を感じているひとりなのでは?

厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査」(2016年度)によると、ひとり親世帯は約142万世帯。

そのうち、父子世帯は約18.7万世帯で、母子世帯は123.2万世帯です。

つまり、ひとり親世帯のほとんどが母子家庭。

というのが実態です。

離婚、未婚を含め、女性が子供を引き取るケースが多いということですよね。

もちろん、父子家庭も全体の1割程度あり、ひとり親家庭では同じように苦労が多いでしょう。

父子家庭には父子家庭の悩みが、母子家庭には母子家庭ならではの悩みがあると思います。

ただ…シングルマザーの場合には、父子家庭とは比べ物にならない大きな問題を抱える人が多いのです。

それが、貧困問題です。

なぜ苦労する?

ひとり親世帯の内、なぜシングルマザーに貧困で苦労する人が多いのでしょうか…?その原因は、いくつもの問題が重なって起こります。

稼ぎがどうしても少なくなってしまう

シングルマザーに貧困で苦労する人が多くなってしまう理由のひとつは、「稼ぎが少ない」ということです。

それならもっと稼げる仕事に転職するなりすれば?と思う人もいるかもしれませんが、シングルマザーの場合、そう簡単にはいきません。

まず、日本の実態として、男女の収入格差があります。

最近でこそ女性活躍社会などと叫ばれるようになりましたが、実際にはまだまだですよね。

実際に男性同様の立場で活躍できて、男性同様の収入を得ている人は、数パーセントにすぎないと思います。

しかも、男性以上に頑張らないと、男性と同じ立場にはなれないというのが実態。

日本の社会においては、まだまだ男女平等の世の中ではありません。

それを表しているのが、シングルマザー、シングルファーザーそれぞれの就業率の内訳です。

シングルマザーでも約8割は就業しているそうですが、そのうち正規雇用は約44%。

それ以外はパートやアルバイトで、シングルマザー世帯の平均年収は348万円。

対してシングルファーザー世帯では、就業率約8割のうち、正規雇用が約68%です。

ただでさえ男女間の収入に格差がある上に、就業スタイルまで大きな差があるのです。

こうなってしまう理由には、そもそもの男女不平等もありますが、他にもシングルマザーが働けない理由があります。

ひとり親世帯になったときの末子の年齢を見てみると、シングルファーザー世帯では平均6.5歳なのに対し、シングルマザー世帯では平均4.4歳。

子供が小さければ小さいほど、子育てがあるから働くことができません。

こうした違いがあるのは、未婚で子供を産む女性や、子供ができてすぐに離婚するケースなどがあるからでしょう。

小さい子供を引き取る確率は、出産をする女性のほうが多くなってしまうのです。

シングルマザーは働けず、どうしても稼ぎが少なくなってしまう。

そんな状況が生み出されやすくなっているのです。

全て1人で何とかしないといけない

シングルマザーにさらに追い打ちをかけるのが、核家族化が進んでいることです。

ひと昔前ならシングルファーザーやシングルマザーになっても、自身の親と同居していれば子供の面倒を親に見てもらうことができました。

親に子供を預け、フルタイムで働くこともできたでしょう。

しかし核家族化が進んでいる現在では、全て1人で何とかしなければならない状況になりやすく、経済状況はどんどん悪化していきます。

先ほどシングルマザー世帯の平均年収は348万円とご紹介しましたが、実は親との同居がなく、母と子のみの母子世帯の平均年収は243万円なんです。

1人で頑張るシングルマザーほど、どんどん追い詰められていくのが、数字からも明らかになっていますよね。

少ない収入でやりくり

シングルではない家庭の平均所得は545.4万円。

子供がいると平均707.6万円ですから、シングルマザー世帯は貧困層としか言えません。

その少ない収入でやりくりしていくのは、想像するだけでも大変なのがわかるでしょう。

子供が多ければ、さらに大変な思いをすることになると思います。

ただ、シングルマザーでも養育費の支払いがあるのでは?と思う人もいますよね。

しかしこの実態も悲惨なモノ。

養育費を今も受け続けていると答えたのは、全体の24.3%でしかないのです。

また、養育費の平均月額は4.3万円程度。

年間50万円程度の養育費があっても、貧困から抜け出す収入には遠く及びません。

養育費が支払われないケースがあるのは、日本の養育費への意識の低さ、そして、養育費を支払う側の男性が非正規雇用なことも挙げられるようです。

日本の経済状況の不安定さが職業難を生み、それが雇用の不安定さを生み、シングルマザーの貧困も招いているということですよね。

もちろん、未婚や死別した場合は当然養育費もありません。

やりくりしようにもできない…。

切羽詰まった状況に追いやられていくのが、シングルマザーなのです。

物が少なく生活に困ることも

少ない収入でやりくりするには、相当な節約をしなければなりません。

最低限の洋服を着回し、食事もバリエーションを増やせない。

高い食材は買えないから、お米ではなく小麦製品に頼ることになる…。

さらに辛くなるのが、子供が成長していくとき。

幼稚園や小学校、中学校へと通うにつれて、制服や備品、給食費など、貧困じゃない家庭と同様の支払いを求められるのです。

自分だけなら貧困もなんとか我慢できても、子供に辛い思いをさせるのが苦しい…。

それに悩むシングルマザーの人は多いようです。

子供もいると更に辛くなる

子供に辛い思いをさせたくない。

その思いとは裏腹に、収入がないことで追い詰められる母親が後を絶ちません。

以前にも、貧困から自身の愛する子供に手をかけた母親の裁判がありました。

子供に苦労をかけたくないからと、友達同様に洋服を買ってやり、携帯を買ってやり…。

周囲からは、とても貧困で苦しんでいるとは思えなかったという母子家庭。

しかし経済状況は悲惨なもので、ついに打つ手がなくなった母親は、愛してやまない我が子を手に欠けてしまうのです。

県営住宅の家賃を滞納し、明け渡しの強制執行が行われる日の朝のことでした…。

シングルマザーの家庭が、どれだけ追い詰められているかは、きっと傍から見てはわかりません。

貧困をなかなか人に相談できず、パソコンがないことから救済制度を知らず、利用できない人も多いと言います。

でも、子供がいる以上、子供を育てる責任があるのがシングルマザー。

貧困に危機感を感じているなら、八方塞がりになる前に、貧困から脱出する方法を考える必要があるのではないでしょうか。

シングルマザーの貧困脱出方法6選!こんなことをしてみては?

シングルマザーの皆さんにとっては、決して他人ごとではない貧困問題。

一歩足を踏み入れると、脱出するのは大変です。

働きたくても子供の面倒を見る人もいなくて働けない。

かといって、働かなければ子供に食べさせることができない…。

その状況から脱出するにはどんな方法があるのでしょうか。

今貧困で困っている人も、危機感がある人も、いざというときに自分には何ができるのか、知っておくことも大切です。

何よりも忘れてはいけないのが、一番大事なものは何かを見失わないこと。

一番大事な子供、そして命を守るために何をすべきか。

よく考えてみましょう。

ここでは、貧困に苦しむシングルマザーの人が、どう貧困状態を脱出できるのか、そのさまざまな方法をご紹介します。

1.親に面倒を見てもらう


シングルマザーの貧困脱出方法その1は、『親に面倒を見てもらう』ことです。

親が健在なら、親に子供の面倒を見てもらうことで、少しは時間に余裕がでるはずです。

親が協力的なら、経済的な援助もしてくれるでしょう。

また、親に子供の面倒を見てもらいながら、フルタイムで働くこともできますよね。

シングルマザーの人は、つい自分だけでなんとかしようと頑張ってしまうところもあるようです。

でも、本来は父親と母親、ふたりで協力して家庭を守っていくもの。

たった一人では限界があることも、自覚したほうがいいのかもしれませんね。

親にとってあなたは、かけがえのない子供です。

あなたが子供を大切に思うように、親はいつだって、あなたのことを心配しているのではないでしょうか。

強がってばかりではなく、辛いときは親を頼ってもいいんです。

貧困状態なら尚更、まずは子供のために、そして自分のためにも、協力者を持ちましょう。

少しの期間というのが前提

親に面倒を見てもらってシングルマザーの貧困から脱出するのは、とても有効な方法だと思います。

ただ、親に頼りっぱなし。

というのは考え物です。

「子供にとっての親は自分」という意識を忘れてはいけません。

子供のことに対し、責任を取るのは自分です。

親に頼むときは丁重に、感謝の気持ちを持って面倒を見てもらうようにしましょう。

そのため、親に面倒を見てもらうのも「少しの期間」と考えてください。

一生親に面倒を見てもらうつもりでいると、甘え癖がついてしまいます。

すると今度は、親ありきの生活から抜け出せなくなります。

そうなると、親が居なくなった時、また貧困に逆戻りすることになるでしょう。

親に面倒を見てもらうのは、貧困から脱出するための手段にすぎません。

面倒を見てもらっている間にしっかり生活基盤を整えて、大丈夫になったら自分たちだけで生活していくことを考えるのもひとつです。

長く面倒を見てもらうと親としてみてもらえない?

シングルマザーだからと、親に頼りっぱなしにしないほうがいいのは、子供にとって自分が親であることが示せないからでもあります。

親が面倒を見てくれるからと仕事帰りに飲み歩いたり、休日は子供と遊ばずに友達と遊びに行ったり…。

そんなことをしていたら、子供に親と認識してもらえません。

親からも、「親として失格」なんて言われてしまうかも…。

貧困から脱出するには、親に面倒を見てもらうのは大事なことですが、決して自分に親としての責任があることを忘れないようにしましょう。

2.親の家に一緒に住む


シングルマザーの貧困脱出方法その2は、『親の家に一緒に住む』ことです。

もし今、親と同居していないのなら、可能であれば親との同居を考えてみてはいかがでしょうか。

ご紹介したように、親と同居せず、母子のみで生活するシングルマザーの貧困は深刻です。

それだけ、母子だけで生活していくことは経済的にも厳しくなりやすいということです。

少し考えてみればわかるはず。

アパートを借りて住むのと、親と同居するのでは圧倒的に生活費に差がでますよね。

生活をひっ迫させるのは、毎月でていく家賃や水道光熱費。

やりくりしようにもどうしようもない固定費をできる限り抑えることが、貧困から脱出するには大切なことです。

もしかしたら、親と住めない事情があるのかもしれません。

親に頼りたくないのかもしれません。

でも貧困に苦しんでいるとき、一番大事なのは?

生活を安定させ、子供の養育環境を整えることではありませんか?

離婚のことで親と喧嘩していたり、もともと親と反りが合わなかったりしても、ここは頭を下げて頼るのもひとつです。

親にとってもかわいい孫のこと。

文句を言いつつでも、面倒を見てくれる人は多いと思います。