期待とは、「人に対し、あなたがして欲しいことを“してくれるのを当てにして待つ”」ことを意味します。

その対象は、他人であることもあれば、自分の場合もあります。

期待は、それがモチベーションとなることもありますが、過剰な場合は危険だとも言われています。

その理由はいくつかありますが、過剰な期待は、期待する側にとっても期待される側にとっても良いことはひとつもありません。

期待が高ければ高いほど、両者を苦しめてしまうのです。

そこで今回は、『過剰な期待をしないほうがいい6個の理由』をご紹介します。

過剰になると何が起こるのか、どんな不都合が起こるのかを理解して、過剰な期待で苦しめることを辞めましょう。

また、今回は過剰な期待をしないようにする方法についても解説するので、期待しすぎてしまう人はぜひ参考にしてください。

過剰な期待をしないほうがいい6個の理由!過剰なのは危ないです

親が子に、彼女が彼氏に、上司が部下に期待する…。

期待は、さまざまなシーンで様々な人に対して行われます。

基本的に、その対象は身近な人であることが多く、期待が過剰になると人を苦しめてしまうことが良くあります。

もちろん、期待してしまうのは他人に対してばかりではありません。

自分が自分に、過剰に期待してしまうこともあるでしょう。

期待された人は、その期待に応えようと努力を惜しみません。

期待がモチベーションになり、頑張る力を与えることも事実です。

しかし、過剰に期待されすぎると、その期待に押しつぶされてしまうことも多いのです。

もちろん、期待する側にとっても害があります。

過剰な期待は、する側にもされる側にも、「百害あって一利なし」なのです。

ここでは、『過剰な期待をしないほうがいい6個の理由』を解説します。

他人や自分に過剰に期待しすぎて苦しさや怒りなどのネガティブな感情を持っている人は、期待することによる自分への弊害を知っておきましょう。

1.裏切られることが多い


過剰な期待をしないほうがいい理由その1は、『裏切られることが多い』ことです。

相手に何かを期待して、その期待通りに行動してくれることを待つのが期待なわけですが、相手はあなたの期待通りに動いてくれるとは限りません。

なぜなら、期待は一方的なモノだからです。

期待するということは、あなたの理想を相手に求めるということですよね。

ただ、その理想は、相手に伝わっているとは限りません。

あなたが勝手に期待しているだけで、相手はあなたに期待されていることすら気付いていない可能性もあるのです。

もちろん、「期待しているよ」と伝えれば、相手にはあなたの期待が伝わります。

それでも、あなたの期待度を、相手がどれだけ重要なモノかに気付いていなければ、伝わっていないのと同じですよね。

このように、期待感はあなたと相手とで差があるものです。

となれば、期待してもその通りに行動してもらえない…つまり裏切られることが多くなるということです。

期待をすることで裏切られたときのショックが大きい

いくら期待しても、相手はあなたの期待通りに行動してくれるとは限りません。

それを理解できずに期待感ばかりが膨らめば、相手の行動が伴わないときに「裏切られた」と感じてしまいます。

裏切られたとなれば、あなたはショックを受けることでしょう。

ショックの大きさは、その期待度に比例します。

過剰に期待すればするほど、大きなショックを受けることになるのです。

期待が大きいほどその時になると悲しい気持ちになる

期待して裏切られてショックを受けたとき、人は悲しみや怒りを感じますよね。

思い通りに行動してくれなかったことで、あなたの心はネガティブな感情で一杯になってしまうのです。

ネガティブな感情を抱いているときは、人は幸せを感じることができません。

つまり、過剰な期待をするほどに、あなたは不幸を感じることになるのです。

人は人に期待をするものですが、それは期待であり、約束ではありません。

それが理解できていないと、過剰に期待すればするほど裏切られたと感じ、不幸になってしまうでしょう。

本来期待は、あなたが勝手に期待して待っているだけのことであって、相手があなたに約束してくれたことではありません。

ですから、「裏切られた」と思うのは筋違いでもあります。

このように、過度に期待することで裏切られたと感じてしまうから、過剰な期待はしないほうが良いと言えるのです。

2.損をすることがある

過剰な期待をしないほうがいい理由その2は、『損をすることがある』ことです。

過剰な期待をすることで損をするなんて、なんだか不思議に思えますよね。

どちらかというと、期待に応えられなかった人のほうが損しているように思う人が多いのではないでしょうか。

確かに、期待に応えられなかった人は評価が下がる可能性があり、損をするかもしれません。

でも、過剰な期待をする側も、実は大きな損をしているのです。

たとえば、前項で挙げた「過剰に期待することで裏切られてショックを受ける」という事実も、損することのひとつです。

人に裏切られたり、大きなショックを受けたりすることは、どう考えても得なことではありませんよね。

どちらかといえば嫌な気持ちにさせられるので、損していることになります。

もっと分かりやすい例を挙げると、ギャンブルがあります。

競馬やパチンコなどをするときは、大当たりすることを期待してお金を賭けますよね。

もちろん、その期待が大当たりして儲けることもありますが、期待を裏切られると大損をしてしまいます。

ギャンブルなどは、期待の大きさに比例して賭ける金額も大きくなりますから、過剰な期待が大きな損に繋がることが実感できる事例なのではないでしょうか。

自分自身が損をすることがある

過剰な期待は、物理的にも心理的にも損をします。

相手よりも、むしろ自分が損することの方が多いのかもしれません。

何より、相手があなたに期待されていることに気付いていないのだとしたら…?期待するだけ損ですよね。

そもそも、期待はあなたの感情であり、相手とはリンクしていません。

それなのに相手はあなたに勝手に期待されることで、信用を失ったりガッカリされたりするのです。

これほど道理に適わないことはないでしょう。

その結果、あなたが相手に失望する以上に、あなた自身が相手に嫌われる可能性もあります。

過剰な期待は百害あって一利なしとは、まさにこのことです。

過剰な期待を手放すことで、あなたも相手も幸せでいられることに気付きましょう。

3.期待をした行動をするとNG

過剰な期待をしないほうがいい理由その3は、『期待した行動をするとNG』なことです。

人は相手に期待するばかりではなく、期待して行動してしまうこともあります。

前項でお話しした、ギャンブルがそう。

競馬で、ある馬に期待し、お金をかけてしまいますよね。

過剰に期待するほど、その額は大きなものとなるはずです。

でも、期待した通りの結果を出してくれるとは限りません。

期待通りの結果にならなければ、あなたのかけた金額は無駄になってしまいますよね。

期待した行動をするのがNGな、典型的な例です。

期待をした行動をして結果無駄になることも

期待して行動することは、ギャンブルだけではありません。

たとえば夫婦間で、「今日は結婚記念日だから早く帰ってきてくれるだろう」と期待し、「もしかしたら、サプライズプレゼントがあるかもしれない」と期待することがありますよね。

特別な日だからこそ、その期待度もかなりのものになるでしょう。

夫が帰ってくるまでにと1日かけて豪華な食事を準備したり、プレゼントのお返しを用意しておいたり。

ワクワクしながら一日を過ごしたとします。

しかし、夫は早く帰ってきてくれるどころか、結婚記念日すら忘れているかもしれないのです。

その時の落胆と言ったら…。

ガッカリするよりも先に、「私はこんなに準備してまっていたのに!」と怒りが湧いてくるのではないでしょうか。

密かに期待して行動することは、大きな落胆を生む可能性があります。

行動したことそのものが、無駄になることもあるでしょう。

過剰に期待するほど、無駄な労力や時間を使ってしまったことに怒りを感じることになるのです。

確かに、結婚記念日を忘れてしまった夫にも非があるかもしれません。

しかし、過剰に期待して行動し、それが無駄になったからと怒りをぶつけるのは、ちょっと違うのではないでしょうか。

自分都合しか考えていない点では、お互い様なのです。

夫のほうは、結婚記念日を忘れるほど、仕事が忙しかったり悩みを抱えていたりするのかもしれません。

覚えていたのに、仕事のトラブルに追われるうちに忘れてしまったのかもしれません。

そもそも、記憶力が悪くて覚えられないのかもしれませんよね。

もちろん、覚えているだろう、気を遣って早く帰ってきてくれるだろうと期待するのは、悪いことではありません。

ただし、過剰に期待して裏切られたと怒るのは、自分都合でしかありません。

行動が無駄になって怒るくらいなら、事前に「今日は結婚記念日だからご馳走用意しようと思うけど、早く帰ってこれそう?」と聞いてみるのも良いのでは?

その日が無理なら、余裕のある日にきちんと約束をすれば“期待+行動”が無駄になることもないですよね。

このように、過剰な期待は無駄な行動を生み、無駄な怒りまで生んでしまいます。

ですから、過剰な期待はしないほうがいいのです。

4.計画が狂う

過剰な期待をしないほうがいい理由その4は、『計画が狂う』ことです。

前項でお話ししたように、人は期待すると、その期待に沿った行動をしたりします。

その行動は、“期待”をもとに立てた計画に添ったものであり、期待が外れれば計画そのものがくるってしまいます。

しかし、そもそも期待は期待であり、約束でもなければ確実なものでもありません。

期待して計画することほど、不確実なモノに基づいた計画はないのではないでしょうか。

計画の急遽変更

不確実な“期待”にそって計画を立てれば、その計画が崩れることも当たり前に起こるでしょう。

そのため、計画を急遽変更しなければならない事態に陥ることもあります。

きっとそこで、あなたはイライラしてしまうはず。

計画通りにいかなかったこと、計画通りに行動してもらえなかったことで、自分の計画が丸つぶれになるのですから。

しかも、急遽の変更を余儀なくされて、慌ただしく計画を立て直す羽目にもなりますよね。

期待に添って計画したことで、あなたは大わらわです。

しかし、それは誰のせいでもなく、自分の責任です。

その時には期待通りに行動してくれなかった相手ばかりに怒りが向くでしょうが、本来責めるべきは自分なのです。

そもそもが確実性の無い“期待”を勝手に思い込み、計画まで立ててしまったことに計画が狂う原因があるということです。

直ぐに変えないといけない

期待して計画すると狂う。

というのはよくあることです。

もちろん、期待することそのものが悪いわけではありません。

しかし過剰に期待して、そうなるはずだと思い込んで計画を立ててしまうと、計画通りに行かなかったときに臨機応変に対応することができませんよね。

信じるがあまりにプランはひとつ。

でも期待は確実なものではないので、計画変更も十分にあり得るのが“期待”なのです。

それが分かっていなければ、計画が狂った時に慌ててしまったり、相手にあたってしまったりするでしょう。

しかしいくら相手にあたろうと、忙しくなるのに変わりはないし、計画を変えなければならないことに変わりはありません。

全ては、過剰に期待したことでリスク回避ができなかった結果です。

このように、立てた計画が狂う可能性があるという点でも、過剰な期待はしないほうがいいと言えるのです。

5.辛くなる


過剰な期待をしないほうがいい理由その5は、『辛くなる』ことです。

これまでにもお話しした通り、過剰に期待すると裏切られたり損をしたり、何かと辛い状況に遭遇することになります。

過剰な期待をすることで辛くなるのなら、過剰な期待に良いことはありませんよね。

辛いという感情は、耐え難い苦しみです。

過剰な期待による辛さは、とくに精神的にダメージの大きいものとなるでしょう。

精神的なダメージがあると、悲しみや怒りなど、マイナスなエネルギーにしかなりません。

幸せな状態とは言い難く、ネガティブ思考が加速していくことになります。

期待することは、ある意味では「幸せを感じたい」という思いからするのではないでしょうか。

期待通りになると、大きな喜びが得られるからです。

しかし、期待することで得られる喜びは、確実性のないものなんですよね。

幸せを感じたくて期待するのに、期待したことで不幸になってしまうこともある、危なっかしい幸福感なのです。

ですから、過剰な期待はしないほうがいいのです。