子供のころに、何かで褒めてもらって嬉しかったことを覚えているはずです。

運動会で一生懸命に走って褒められたこと、絵が上手いので作品が市民ホールに展示されて褒められたこと、高い音の歌声がきれいと褒められたこと、などといろいろとあるのです。

褒められた時には、なんだかとても嬉しくて心もウキウキしたことは覚えているのです。

褒めてもらうとやる気も出て来るので、小さい子供にやる気を起こさせるひとつの方法として定着していたものです。

また、「子を褒めて伸ばす」というブームもありました。

子供の良い面だけを捉えてそこを褒めて成長させようという教育の方法でした。

現在でも、育児の場ではその方法が推奨されているようです。

しかし最近になって、教育の現場で指導している人達から、「褒めて伸ばす」方法は間違いではないかという疑問が出ていることです。

褒めないと子供な成長できないのでしょうか?親も忙しい時には、ついつい子供を叱ってしまいます。

褒めることよりも叱ることの方が多くなってしまうことはよくあることです。

こんな時に、親は自分の育て方は間違っているのでは、こどもは上手く成長しないのではと悩むことも多いのです。

しかし、褒めることを優先すると、何でもかんでも褒めちぎることになってしまいます。

食事の時にこぼさずに食べると「上手に食べたね!」、好き嫌いなく食べると「みんなきれいに食べたね」、宿題をひとりですると「ちゃんと宿題もできたね」などと褒めることが増えてきます。

褒めるというよりもおだてるということになります。

簡単なことなら頑張ればできるのですが、大きくなっていくほど勉強の内容も難しくなってきます。

それで子供が勉強から逃げ出すと、「頑張って勉強しなさい!」と口すっぱく強要することになるのです。

子のような状況になってくると、褒めるだけでは子供は成長しなく、つまりまじめに勉強しなくなるのです。

ということで、褒めるだけでは前に進めなくなるのです。

子供は自主的に勉強しなくなってしまうのです。

そこで、褒めるだけでなく、なぜ勉強が必要なのかを教えていくことが重要であることが分かってきたのです。

つまり、「勉強しなさい」と上から目線で指示することよりも、勉強することであなたが将来得をするのですよ、あなた自身に役に立つことなのですよ、とゆっくりと教えていくことも必要なことなのです。

頑張れば頑張るほど、何よりも自分のためになるということをしっかりと認識させていくことが「できる子」に育てる方法でもあるのです。

ここで言った「できる子」とは、勉強が良くできて優秀で、偏差値も高くて有名な大学に進学して、一流の企業に入社したリ公務員になって高級官僚になれるようなエリートの人間になる人のことを指しています。

では、小さい頃に悪いことばかりして勉強もしないで、先生にしょっちゅう叱られていた子供でも、立派な会社を経営して何十人もの社員を働かせている社長になっている人も多いのです。

中学生の頃に成績が良くなかった奴が、今は羽振りの良い社長に収まっているということが良くあります。

何十年ぶりの同窓会でよく話題になったりするのです。

このようなケースでは、小さい頃によく叱られていたのですが、そのことが何かで負けたくないという気持ちを奮い立たせて、お金儲けに頑張った結果だと思われます。

会社でも、社員の中には褒められて伸びる人と、叱られて伸びる人がいるようです。

褒められないと力が湧いてこない人、叩かれるとなにくそと反発する人、それぞれ特徴があるようなのです。

一般的には、叱られて伸びる人よりも、褒められて伸びる人のほうが多いかも知れません。

最近では、スポーツの世界でも体罰の問題がよく取り上げられています。

体罰で、つまり叱って伸ばそうという指導の仕方です。

強豪校と言われる学校では、何らかの体罰や叱ることでチームワークを保ち、ポテンシャルをあげるようです。

しかし、個々の人間の能力をあげるためには、短所を改善させることよりも長所を伸ばす方が成績が上がることが分かってきました。

つまり、長所を褒めて技能を上達させようという考え方です。

そのために、相手を褒めるということが主流になってきたのです。

とにかく人に褒めてほしい!


誰でもそうですが、怒られるよりは褒めてもらう方が好きなはずです。

ちょっとしたことでも褒めてくれると嬉しいのです。

今から思うと、昔の褒め上手な先生は、どんな生徒でも褒めるところを探すのが上手だったような気がします。

友達をいじめて泣かせてばっかりだった悪ガキにも、その先生は「おまえは動物には優しいね。兎のエサやりも忘れずにしっかりやったし、掃除もしっかりとやっていたね。」と褒めると、その瞬間にその悪ガキはイキイキとして先生のことを見直したようなのです。

自分の行動をしっかりと見ていてくれたという気持ちだったのです。

誰でも、良いところは必ずあるはずで、そこを見逃さずに指摘して褒めてあげることは効果的なのです。

大人になっても、自分の行動をしっかりと見てくれて、良いところを褒めてもらうと嬉しいのです。

何か自分の存在感を認めてもらったように感じるのです。

大人になっても、とにかく人に褒めて欲しいのです。

褒めると伸びるタイプはその様な傾向が強い

大人でも子供でも、褒めると伸びるタイプと叱られて伸びるタイプがいるようです。

中には、自分は褒められると伸びるタイプだと自ら公言している人もいるようです。

叱られるよりは褒めてもらう方が気持ちはいいはずです。

仕事ではなかなか結果が出せないし、時々失敗をしてみんなに迷惑をかけてばかりの新人がいました。

上司もほとほとと困り果てて、簡単な仕事しか頼みませんでした。

しかし、どうしてもこの大手企業と取引をしたいと思っても、なかなかキッカケがなかった時に、その新人が「あの会社の役員の息子とは同級生なんです。聞いてみましょうか?」と言ってきたのです。

そこで、その新人に頼んで役員を紹介してもらったところ、話はトントン拍子に進んで行ったのです。

上司はその新人を呼び寄せて、「おまえは、何か大きな仕事をすると思っていたよ。素晴らしい提案をしてくれた。しかも、上手く先方の役員と繋いでくれた。コミュニケーション能力は抜群だ!」と褒めたのでした。

すると、それ以来大きなミスも無くなって成績も上がっていったのです。

もちろん、仲間の信頼も上がって人気者になったのです。

上司がタイミングよくみんなの前で褒めたことがきっかけなのです。

では、このように褒められると伸びるタイプの人とは、どのような人なのでしょうか。

そのような人の特徴について考えてみたいと思います。

叱られるより褒めてほしい

先ほども書いたように、誰でも褒められれば嬉しいし、叱られれば落ち込んでしまうものです。

そこで、社会人の約500人に「あなたは褒められて伸びるタイプだと思いますか?」という質問をぶつけると、約7割の人が「そうです」と答えたようです。

褒めたり叱られたりする前に、もうその気になっているようにも思えます。

細かいことにこだわって叱って伸ばそうとせずに、どんどん褒めて欲しいという願いでもあるのです。

褒めてくれると頑張りますよ、と宣言しているのです。

というのも、褒められて気持ちが良い時の方が、仕事に前向きになれるそうです。

良い気分になれる

昔からのことわざに、「豚もおだてりゃ木に登る」というのがあります。

あの豊満な豚でも、おだてりゃ木にも登るのでは?という意味です。

まさか豚が木を登ることはないのですが、人間でも褒め立ててご機嫌を取れば、意外な才能を発揮して思わぬ成果を生み出すことがあるというたとえなのです。

褒めておだてるテクニックも必要です。

到底できないだろうという思いがあった時に、できてしまうことで驚くさまを表現して知るのです。

ところが、当然できるのにも関わらず、まじめにしようとは思わない人を奮い立たせる意味でのことわざもあります。

先ほどのことわざと似ているのですが、「猿もおだてりゃ木に登る」です。

猿は木登りが上手なことはみんなが知っていることですが、木に登ろうとはしない時があるのです。

人間でも、十分にやれる能力があっても、あえてやろうとはしない人のことです。

しかし、そんな人ならできてあたり前のようなことを褒めておだてられると、つい調子に乗ってしまってみんなの前でやって見せるということです。

わざわざやらなくてもいいものを、調子に乗ってやってしまうという姿は、周りの人から見ると滑稽にも映ってしまうのです。

「周りの人におだてられて、あんなことをやっているわ!恥ずかしくないのかしら。」と軽蔑されてしまうのです。

褒めてくれるのは嬉しいのですが、このような猿にだけはならないように気を付けることです。

褒められることから始まって、必要以上におだてられることが無いように注意が必要です。

褒めて欲しい人の10個の心理!こんなことを思っている?


「たまには褒めて欲しい」、「他の人ばかり褒めずに、自分も何か褒めて欲しい」などと、口には出さないが褒めてくれるのを期待している人も多いはずです。

しかし、かって自分自身を褒めたマラソン選手がいました。

それは、ご存知かも知れませんが有森裕子さんです。

1992年のバルセロナ五輪で、女子マラソンで銀メダルを獲得した選手でした。

ロシアの選手と競技場に入る寸前まで競り合っていたのですが、わずか8秒差で負けてしまって2位だったのです。

しかしその後もマラソン金メダルを目標に頑張って、故障や挫折を経験しながら次のアトランタ五輪にも出場できたのでした。

この時も前回五輪の時に破れた選手にまたもや遅れを取ったのでしたが、結局3位で銅メダルを獲得したのでした。

ゴールまでまたもやデッドヒートを繰りひろげ、国民の熱烈な応援を受けたのでした。

そして、ゴール後のインタビューでは、「メダルの色は銅かも知れないが、今回も後で後悔しないように必死で頑張った。初めて自分で自分を褒めたいと思う」と言い切ったのでした。

この「自分で自分を褒めたい」という言葉は、その年の流行語大賞に選ばれたのでした。

このような事例は珍しいことですが、誰かに何かを褒めて欲しいと心の中で期待している人も多いのは事実でしょう。

ここでは、そんな褒めて欲しい人の心理について考えてみたいと思います。

1.プライドがある

褒められたいという気持ちが強い人は、別の表現をすると「認められたい」「承認してほしい」という気持ちが強いとも言えます。

つまり、承認欲求が強いのです。

しかし、人に褒められたいという気持ちが強すぎると、どうしても我がままになってしまいます。

それがもとで
仕事や付き合い、恋愛にも支障が出て来ることもあるようです。

先ほど書いた「承認欲求」という言葉は、人に褒められることで自分の存在を認めてもらいたいという欲求なのです。

初めて集まった何かの会合の時に、すぐに名前を覚えてもらって、リーダーから名前で呼んでもらうと嬉しいものです。

それは、自分という存在を認められたと感じるためです。

ちょっと名前を覚えてもらって、名前で呼ばれるだけで嬉しいと感じるとは単純なようですが、こんな単純なことでも褒められたいという人のプライドをくすぐっているからです。

褒められたいという人には、みんなの中でも特別な存在になりたいという心理、プライドがあるからです。

特別な存在だと認められると、褒められることと同じで、自尊心が満たされるのです。

褒められたい人は何かのプライドを持っていて、褒められることで自尊心を満たしたいと思い続けているからです。

他の人に負けたくない

褒めて欲しい人は、目立ちたがり屋でもあります。

女性なら派手なファッションを好んで、派手なメイクも平気なのです。

男性でも、特別なブランドにこだわって自己主張も強い性格なのです。

これは常に他の人には負けたくないという競争意識も旺盛なのです。

仲間と集まった時に、ちょっとお酒が入ると過去の自慢話や武勇伝をタラタラと話し出すのも特徴です。

本来の自分よりも大きく見せようと背伸びするためです。

ライバルの失敗や欠点を紹介して、自分の方が上だと認めてほしいのです。

他の人には負けたくないという気持ちが強いのです。