時々、「こんな結果しか出せないのは会社の沽券にかかわる!」や「うちの沽券にかかわるから非常識なことは止めてほしい」など、「沽券にかかわる」という言葉を耳にすることがあると思います。

この「沽券」という言葉の意味や正しい使い方を、あなたはきちんと理解していますか?立場のある人や、大人が使うことの多い「沽券」について詳しくご紹介していきます!

「沽券」とは一体何?大人の言葉?

そもそも、「沽券」とは一体どんな言葉なのでしょうか?よくドラマや漫画、小説の中で使われることがありますが、大抵の場合は社会的地位や立場のある人が口にしていることが多いですよね。

そのため、「沽券って、大人が使う言葉なのかな?」と曖昧な感覚で捉えている人も少なくはないでしょう。

確かに子どもや学生、新社会人が使っているのを聞くことはほとんどありませんし、また若輩者の立場の人が使ったところで、それに違和感を覚えてしまう人は多いでしょう。

一方で、いい歳をした大人や年長者、立場のある人が使っている分にはしっくりくる、納得できる・・。

そんな不思議な「沽券」という言葉には、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?「沽券って何となく、使いこなせるとかっこいいな」と感じている人も、いざかっこよく自分が使いこなせるように、詳しく「沽券」について知っておきましょう!

「沽券」の基礎知識

「沽券」という言葉を聞いたことはあっても、詳しい言葉の意味や語源についてはよく知らない、という人は多いでしょう。

ひょっとしたら、日頃から「これはうちの沽券にかかわるなぁ」と小難しい顔をして発言している上司自身も、実は詳しい意味や語源まではよく分かっていないかもしれません。

何となくの曖昧な意味として使っている人は、「沽券」を自身や会社の「自尊心(プライド)」と捉えて使っていることも少なくありません。

また、言葉の意味は知っていても、その語源まではよく知らないという人もとても多いです。

どうせそれらしく言葉を使うのであれば、言葉の意味や語源についてもしっかりと知識を得ておきたいところですよね。

そこでまずは、「沽券」の基礎知識から理解しておきましょう。

意味


「沽券」にはいくつかの意味があります。

「土地や山林、家屋などの売渡の証文」という意味と、「人の値打ちや対面、品位」また「売値」という意味もあります。

どの場合にどの意味として用いられているのかは、会話の流れや前後の文章で判断することができるでしょう。

また、私たちや周りの年長者がよく使う意味としては、「人の値打ちや対面、品位」です。

とくに「沽券にかかわる」と表現する場合には、ほとんどがこの意味として使われていると判断してもいいでしょう。

例えば「会社の沽券にかかわる」と使う場合には、「会社の値打ちや品位にかかわる」と受け取れます。

また、「自分の沽券にかかわる」と使うのなら、自分の価値や値打ち、品位にかかわると受け取れます。

いずれにしても、会社や人の品位や体裁に関する意味だと理解できます。

読み方

「沽券」は「こけん」と読みます。

古辞書では「ウリケン」読みもされていますが、現代では「コケン」と読むのが一般的です。

また、「沽券」と書いて「ウリケン」と読んでいたのも、沽券の意味が元々は売買契約を交わすことに由来するからでしょう。

あえて昔の「ウリケン」読みをする人も中にはいるかもしれませんが、使われている言葉の意味が人や会社の品位、体裁に関係する場合には、やはり「コケン」と読むべきでしょう。

「沽券」は「估券」とも書きますが、一般的には「沽券」の文字で表されることの方が多いです。

語源

「沽券」とは元々、土地や家屋などの諸権利を家主が売却する際に発行する証文のことです。

平安時代の頃には既にそうした売買契約がされており、当初は家主ではなく、その土地の所有者である下級支配者が、土地を売却する際には上級の官司に解文と呼ばれる文を提出していました。

現代で例えるなら、賃貸物件を売却する際に、その物件を借りている住人ではなく、土地の地主が売却することと言えます。

それが平安中期になると、売主が直接買主に対して沽券を渡すようになります。

「沽券」とは、元々は歴史に関わる慣用句であり、またその語源もかなり古いことが分かります。

「沽券」は「売券」や「売券状」などとも呼ばれ、土地や家屋などの売買の際に用いられてきましたが、次第にこれが人の値打ちや価値なども示すようになると、現在のように人の体裁や価値などを示す意味としても用いられるようになりました。

こうした語源についてまでは知らない人も多いため、知っておくとどこかで役に立つことがあるかもしれませんね。

類義語

「沽券」という言葉には、いくつかの類義語があります。

「人の値打ちや対面、品位」の意味としての類義語では、「矜持」「尊厳」「貫禄」「品」「気品」「自尊」などがあります。

どれも人の品位や尊厳を意味する言葉ですので、似た意味として言葉を言い換えて用いることもできるでしょう。

例えば「自分の沽券にかかわる」を「自分の尊厳にかかわる」と言い換えることもできますし、また「自分の矜持を保つ」「気品を守る」などの言葉で言い換えることもできます。

「沽券」の意味や使い方を正しく理解しておけば、その場その場で最も相応しい言い方を選んで用いることができるでしょう。

プライド

「沽券」をプライドという意味として使っている人も多いでしょう。

確かに「プライド」は「沽券」と類語と言えますので、「沽券にかかわる」と使うよりも「プライドが傷つく」と使った方がしっくりくるという人もいるでしょう。

特に若い人にとっては、「沽券」という言葉に古臭いイメージを覚える人もいるため、わざわざ「沽券にかかわる」と言うよりも、「プライドが傷つく」と手軽で身近な言い方を好むことが多いです。

とはいえ、「沽券」は年長者や社会的な立場のある人がよく使う言葉ですので、「沽券」の意味や使い方自体はきちんと知っておいた方がいいでしょう。

その上で「プライド」の方を好んで使うのであれば、その場に合わせて言葉を言い換えることもできます。

「沽券」の使い方


「沽券」はどんな場面で、どんな使い方をすればいいのでしょうか?「沽券」の意味が分かっても、正しい使い方ができなければ、下手に使って恥をかいてしまいかねません。

新社会人の内に何度も使えば偉そうな印象になりますし、かといって役職の立場になってから間違った使い方をしても、余計に恥をかいてしまうだけでしょう。

正しい使い方や使う場面をきちんと理解していれば、間違った使い方をして恥をかくこともありませんし、周囲から冷ややかな反応をされることもなくなるでしょう。

どのような使い方をするのが正しいのかをご紹介していきます。

①評判

「沽券」は、自身に関係する評判に対して使われることが多いです。

例えば頭がいいか悪いかで言えば、誰だって「あの人は頭が悪い」と悪い意味で評判になるのは避けたいですよね。

または、仕事が出来る、出来ないという場合でも、仕事が出来ないことで悪い評判になってしまうよりは、仕事が出来る人間だと評判になった方が、自分のキャリアアップにも繋がりやすくなるでしょう。

誰でも悪い評判は広めたいと思わず、良い評判を広めようとするものです。

そうした評判に関する話題のときに、「この結果では自分の沽券(評判)にかかわる」と使うことがあります。

つまり、「沽券にかかわる」と口にするときには、今自分がしていることの結果によっては、周囲から自分への評判が左右されてしまう状態にあるということです。

そのため、「沽券にかかわる」と呟く人の多くは、その顔が小難しく真剣なものになっていることでしょう。

何せ自分の評判に関することなのですから。

②品位

「沽券」は、自分の品位に関わることでもよく使われます。

先に挙げた評判と同様に、周囲に自分の品位を悪く捉えられるよりは、誰でも良く捉えられたいと思いますよね。

品位とは、その人の言動や態度、一挙手一投足に現れるものです。

言葉遣いが乱暴な人や、立ち振る舞いが下品な人、仕草が不作法だったり態度が悪かったりする人は、とてもではありませんが品位があるようには見えません。

一方で、言葉遣いが丁寧で立ち振舞いが上品な人、その場の作法に則った行動が出来て、態度も穏やかな人は誰から見ても品位があるように思えるでしょう。

品位としての沽券を気にする人は、とかく周りの人からの自分に対する評価を気にするものですので、常に周りの目を気にして、良い印象になるように心がけて行動しています。

そんな人にとっては、適当な箸の使い方をしたり、マナー違反をしたりすることは、まさに「自分の沽券にかかわること」なのです。

③プライド

「沽券」をプライドという意味で使っている人はとても多いです。

「沽券」とはその人の値打ちや対面、品位を表わす言葉ですので、その人自身のプライドといっても過言ではないでしょう。

そのため、「プライドにかかわる」という意味で「沽券にかかわる」と使っている人が多いのも自然なことかもしれません。

誰でもプライドは持っていますが、特に「人から良く見られたい」「何でも完璧にやりたい」という評価やこだわりが強い人ほど、プライドも高くて融通の利かない性格をしていることが多いです。

自分自身に対してプライドが高い人は、周りの評価に関係なく、「自分が必要だと思うから行動する」ことを大切にしています。

例えばマナー意識が強く、「ごみは必ず持ち帰る」と自分でルールを決めている人は、誰も見ていなくても決してごみをポイ捨てすることはありませんし、近くのごみ箱に捨てることもしないでしょう。

一方で、あくまでも体裁面を強く気にしている人の場合は、誰も見ていなければごみをポイ捨てすることはありますが、一人でも見ていれば相手からの評価を気にして面倒でも決してポイ捨てはしません。

そうしたプライドの高い人ほど、自身の「沽券」に対しても強くこだわっていることが多いです。

今も昔も共通する?沽券が高い人の特徴

どのようなことに対して「沽券」が高いのかは人それぞれですが、今も昔も沽券が高い人には共通する特徴があります。

個々人の性格は異なっていてもその特徴は似通っていることが多いですし、加えて沽券の高さに年代のギャップはあまりないでしょう。

もちろん時代の変化とともに、個人がこだわる沽券の内容は細かく変わってきますが、それでも大元の沽券の高さは変わらないものです。

では、どのような人が沽券が高くなりやすいのでしょうか?沽券が高い人の特徴を詳しくご紹介していきます。

自意識過剰

自意識過剰とは、自分自身に関係することで何かと過剰な反応を示すことです。

例えば友達同士がひそひそと噂話をしていたら、こちらを見ているわけでもないのに「まさか自分の噂話をしているのでは?」と自分が関係していると思い込んでしまう人っていますよね。

ネガティブな意味で思い込んでしまう人も多いですが、これも自意識過剰の行動の一つと言えます。

また、反対に友達が誰かのことを褒めていたら、「ひょっとして自分のこと?」と勘違いをして喜んでしまう人もいますが、これはポジティブな意味の自意識過剰な行動です。

自意識過剰とは、自分に関係する事柄で何かと過剰になることですので、そこにはポジティブさもネガティブさもどちらも含まれています。

そして、自信過剰な人は周囲から自分がどう見られているか、思われているのかを常に意識していますので、その分「人から自分がどう見られているのか」を自らの沽券としている人が多いです。

ネガティブな人は悪い意味で自意識過剰になってしまいやすいですが、本心では「周りから良く思われたい」と考えています。

だからこそ、より自分の沽券にかかわることには必死になってしまうことが多いです。

自尊心が強い

沽券が高い人は、自尊心も強いです。

自分の中でのこだわりや独自のルールなど、自分が「これはこうあるべきだ」「こうでなくてはいけない」といった気持ちが強い人ほど、自尊心も強く、沽券が高くなりやすいです。

例えば周りの人たちから、「あの人はできる」と思われたい気持ちが強い人は、周りに「できる人」だと思われることによって、自尊心を大いに満足させています。

しかしそれは、言い換えれば「できる人間だと思われなければ自尊心が満足できない」ということですので、もしも理想の自分でいることができなければ、その人にとっての沽券にかかわってくるでしょう。

自らの自尊心が傷つくことをとても恐れていたり、嫌がっていたりしますので、少しでも自分の自尊心が傷つきそうな相手や状況の場合には、何とかしてそれらを回避して、沽券の高さを保とうとすることも多いです。

自分が一番正しい

自分が一番正しいと信じ込んでいる人は、決めつけや自分勝手な行動、また勘違いなどをすることも多いです。

神様でもない限り、何でもかんでも自分がいつでも一番正しいなんてことはあり得ませんよね。

自分にとっての常識が、他人にとっては非常識であるように、自分が正しいと信じていることでも、別の人からすればそれが間違っていることもあります。

それらの考えの違いを認めることができずに、「自分はいつだって正しいんだ」と思い込んでいる人は、根拠もないのにプライドばかりが高いことも多いです。

そしてプライドが高いということは、すなわち沽券も高いということですので、自分が一番正しいと思い込んでいる人にとっては、その考えを覆すような人の存在は、自分の沽券に大いに関わってくることでしょう。

プライドが高くても、自分の間違いを素直に認めて、その都度柔軟に対応できる人は、沽券が高くても周囲から疎まれることはあまりないでしょう。

しかし、周りの指摘や意見には耳を貸さずに、自分だけが正しいと思い込んでいる人は、沽券の高さが周りに悪影響を及ぼすことも少なくありません。

完璧主義

沽券が高い人の中には、完璧主義の人も少なくありません。

「これはこうでなくてはいけない」「これはこうあるべきだ」といった自分特有のこだわりがとても強いため、こだわっていることに関してはとにかく最初から最後まで完璧にやり通そうとします。

さらに柔軟性がない場合には、一つでも上手くいかなくなると、途端にイライラしたり、パニックに陥ってしまったりします。

時々職場でも、一人で焦っている人や、イライラしている人がいますよね。

仕事の納期にはまだ余裕があるのに、やたらと慌てている人がいれば、その人が完璧主義故に、自分のペースで仕事ができないことで焦っているのかもしれません。

そんな完璧主義の人は何事も求めるレベルが高いため、基本的に自尊心も強いです。

そのため当然、沽券も高いと考えられます。

失敗したことがない

誰しも人生で、一度や二度は失敗をしたことがあるでしょう。

試験勉強で失敗した人もいれば、仕事で失敗をした人もいるはずです。

また、人間関係で失敗した人もいれば、恋人選びを失敗したという人もいるかもしれません。

そんな失敗は誰にでもつきものですので、自分のことを棚に上げて、他人の失敗ばかりを責められる人というのもそうはいないと思います。

しかし、世の中には常に順風満帆で、失敗らしい失敗を一度もしたことがない人もいます。

生まれ育った環境や、周りの人間関係に恵まれている人は、無茶をせずに慎重に一つずつ行動していれば、大きな失敗をすることはそうないでしょう。

だからこそ、「自分は失敗したことがない」という事実は大きな自信に繋がります。

自信満々な人は挫折を知らないため、少しでも自分の沽券に関わるようなことがあれば、「自分の完璧な経歴に傷をつけるわけにはいかない」と必死になって何とかしようとします。

それが上手くいけばさらに、沽券が高くなっていくことでしょう。

ミスを人のせいにする

ミスを人のせいにする人も、沽券が高いことが多いです。

沽券が高い人は、自分の体裁や評判を人一倍気にするため、「自分だけは汚点がないようにしたい」という考えを持っていることがあります。

もちろん沽券が高い人全員がそうした考えを持っているわけではありませんが、中にはそのような考えを持っている人もいます。

そして、そんな考えを持っている人の場合、仕事で何かミスがあれば、本当は自分がミスの原因だったとしても、巧みに他人に責任転嫁をして自分は責任逃れをしようとします。

ミスの責任を擦り付けたい対象がその場にいなければより好都合で、「それは〇〇さんがやっていました」と適当に上司に告げ口をして自分は知らん顔をすることもあるかもしれません。

もちろん責任転嫁された側の人とは関係が険悪になってしまいますが、それでもその場しのぎで自分の経歴や立場、周囲からの評価には傷がつかないように上手く立ち回ろうとするでしょう。

人に頼めない

完璧主義な人や責任感の強い人、また気の弱い人では、自分一人では手に余ることがあったとしても、それを中々人には頼めないことが多いです。

例えば仕事の雑務が大量にあって、自分だけでは残業になってしまうような場合には、要領がいい人は上手く誰かをつかまえて仕事を手伝ってもらい、残業せずに終わらせることができるでしょう。

しかし、完璧主義の人や責任感の強い人は、「これは自分の仕事だから、他人に頼むわけにはいかない」と考えてしまいがちで、どれだけ時間がかかっても一人で雑務をすべて終わらせようとします。

残業で帰宅するのが遅くなってしまったとしても、「誰かを巻き込むよりは良かった」と考える人は、常に同じような判断や行動をし続けるでしょう。

また、気が弱い性格の人は、頼み事をして相手に嫌がられないかを気にしてしまって、中々頼み事ができないことが多いです。

完璧主義、または責任感が強い故に人に頼めない性格の人は、何でも自分で片付けてしまうため、それだけ「自分でやる」ことに対するプライドも高いです。

自慢話が多い

自慢話が多い人っていますよね。

根拠のあるなしは人それぞれですが、自分に自信があって、他人よりも自分の方が上だと感じている人ほど、自慢話をする傾向があります。

誰しも承認欲求は持っていますので、時には自慢話をしていい気分に浸りたいこともあるでしょう。

しかし、それが毎回のように多いと周りからは嫌がられてしまいますし、無意識に話を誇張して、嘘つき呼ばわりされてしまう人もいます。

自慢話が多い人は、それだけ自分が「周りから注目されたい」「すごいと思われたい」といった承認欲求が強いです。

そしてまた、周りから尊敬されるようなすごい自分でいたいという気持ちが強いため、それだけ自分の沽券に関わることを気にする傾向があります。

ブランド志向

ブランド志向の強い人は、自分がブランドに囲まれることで優越感や充実感を得ることができます。

物や人、社会的な立場などブランド志向はさまざまですが、どのブランド志向でも「ブランドを得ている自分自身」に対して優越感や満足感を抱いています。

そのため、好き嫌いに関係なく、自分のブランド志向を満たすためにブランド品やステータスとなる人物を周囲に集めようとしたり、自らもブランドそのものになろうとしたりします。

そしてまた、ブランドものを身の回りに集めるということは、それによって周囲から羨ましがられたり、尊敬されたりしたいという承認欲求でもあります。

そのため、ブランド志向の強い人も沽券が高いことが多いです。

役職・学歴重視

経歴や職歴は、その人自身の歩んできた歴史を表わすものです。

誰がどんな経歴や職歴を持っていても、本来はそこに優劣がつくことはありません。

しかし、学校や会社といった、ある程度人材を絞って募集しているような場所では、より高学歴や高経歴を持った人ほど、採用に有利になるという現実があります。

優秀な人材が欲しいと考えることは自然ですので、社会の中で学歴や経歴にある程度格差が出てしまうことは仕方がないかもしれません。

そして、そうした学歴や役職を重視する人は、そのことで周囲と差を付けたい、上に立ちたいと考えていることがよくあります。

役職や学歴を重視する人もまた、それらを自分のステータスの一つと捉えているため、沽券が高いことが少なくないでしょう。

融通が利かない

沽券が高い人の中には、融通が利かない人もいます。

特に完璧主義者や自分特有のルールを持っている人は、常に自分で決めた行動を予定通りに完璧に行わなければ気が済まないため、周りの意見やその場の状態に対して臨機応変に対応することが苦手です。

いわゆる融通の利かない性格をしている人は、自分が周りに合わせて柔軟に対応するのが苦手ですし、また周りに合わせて自分が変化することに抵抗感を持っています。

自分が決めたことだけを常に完璧にこなしてきた人ほど、それに対する自信が大きいため、自らの沽券に関わることには敏感で、かつ中々融通が利かない性格をしていることがあります。

周囲の友人が離れていく

自らの沽券に関わることに対して敏感な人は、一方で自分の沽券とまったく関わらないことに対しては無関心であることが多いです。

極端に言えば、「自分以外はどうでもいい」というスタンスをしています。

自分の沽券に関わることに対しては人一倍敏感で、自分の沽券の高さを保つために、時には周りを利用したり、騙したりしてでも自分だけはいい立場でいようとします。

自分に対してだけでなく、周りに対しても同じように接するのならばまだしも、いつも自分のことだけしか考えずに行動している人は、次第に周囲の友人たちが離れていってしまう可能性があります。

沽券が高い人というのは一見立派に見えますので、最初はそんな姿に尊敬して近づいてくる人もいます。

しかし、一緒にいたところで周りを大事にするでもなく、常に自分のことだけしか考えていないのでは、すぐに周りがそれに気づいて、離れていってしまっても仕方がないかもしれません。

大きな失敗をしたら落ちる

沽券が高い人というのは、その沽券を保っている間はある意味無敵状態と言えます。

自分に自信があり、周りから尊敬されることもあって、そんな自分に対して満足感も覚えているでしょう。

しかしその一方で、一度でも大きな失敗をしたら、それがきっかけとなりとことん落ちてしまうこともあります。

特に日頃から人一倍沽券が高い人ほど、一度大きな失敗をすればそこから先の人生でずっと落ち込み続けてしまうこともあります。

沽券が高い人というのは、常に自分の体裁を取り繕う事に必死ですので、ある意味ではとても打たれ弱くて、脆い存在でもあると言えるでしょう。

客観的に物事を見れない

沽券が高い人は、常に自分のことが何よりも最優先で、最重要だと捉えています。

それはつまり、いつでも自分の視点で物事を見ることになるため、客観的に物事を見ることができないということです。

物事を客観的に見れないと、現場の状況を把握しづらくなり、また周りの人たちがどんなことを考えて何をやっているのかについても観察力が鈍くなってしまいます。

すると周りの人たちと協力体制を取ることが難しくなり、「あの人はいつもワンマンプレイだね」などと陰口を叩かれてしまうこともあるでしょう。

ある程度周りと歩調を合わせて行動しなければ、社会では上手く生きていくことはできません。

沽券が高い人はそうした意味では、社会で生きるのに難しい性格をしていると言えるかもしれません。

人当たりが冷たい

沽券が高い人は、いつでも自分のことを最優先に考えて行動しがちです。

すると他人に対してはどうしても人当たりが冷たくなってしまうことが多く、周りからは自分勝手で冷たい人という印象になってしまうことも少なくはありません。

他人のことまで考える余裕はありませんし、そんな余裕があれば自分のことにもっと時間を割くでしょう。

その態度や行動がさらに、人当たりの冷たさを助長してしまうことがあります。

沽券が高い人にならないようにしよう!(まとめ)

沽券が高い人というのは、良く言えば自分のことにはしっかり者で、自分の人生についてはきちんと舵取りをしようとします。

しかし、悪く言えば自分勝手で自己主張が強く、周りと上手く協調することができません。

また、他人を見下して常に自分が優位に立とうとすることもあるでしょう。

自分の人生は自分だけのものですが、そこには大勢の人たちが関わってきます。

そして人生を送るということは、人間社会という集団の中で上手に溶け込みながら生きていかなければならないということです。

沽券が高いと結果的に自分の人生を好きに送れなくなってしまうことが多いため、沽券が高い人にはならないように気をつけながら日々を送っていきましょう!