保護犬とは、何らかの理由で飼い主が手放してしまい、行き場を失って保護されている犬のことをいいます。

保護されている先は動物愛護センターや動物病院などです。

保護犬は新たな飼い主である里親との出会いを待っています。

1つの命である保護犬、受け入れるにあたっての9個の準備と注意点に触れます。

保護犬の受け入れを検討しているあなたへ

保護犬の受け入れを検討しているあなたへ伝えていことがあります。

保護犬は私たち人間と同じように命を持ち、感情を持っています。

保護犬が命を全うするまで守り抜くという気持ちを第一に、保護犬を探してください。

興味本位で里親になると、また同じように悲しい思いをする保護犬が出てきてしまいます。

少し重く感じるかもしれませんが、それだけたくさんの保護犬たちが悲しい気持ちで現在も保護されている現実をまずは知ってください。

里親を待っている保護犬はたくさんいる


保護犬の数自体は環境省の統計資料によると減少傾向でありますが、今もたくさんの数の保護犬が里親を待っています。

保護犬で検索するとさまざまなタイプの保護犬が紹介されます。

1歳くらいの小型犬、10歳くらいの大型犬、ワクチンを摂取していて去勢手術も済んでいてすぐにでも引き取りできる犬、さまざまなタイプの保護犬がいます。

保護犬それぞれに個性があり、苦手なものや得意なものなど色々なものがあります。

里親を待っている保護犬はたくさんいるので、まずは保護犬と出会おうとすることからスタートしてみてください。

どこにいるの?

保護犬は民間のNPO団体など(保健所で殺処分される予定だった犬を保護し、里親を探す施設。治療なども行う)や動物愛護センター(行政が運営する保健所で殺処分される予定だった犬を保護し、譲渡や育成を行う施設)で出会えます。

「保護犬」で検索すると、全国津々浦々の保護犬を保護している団体の公式ホームページを閲覧することができます。

保護犬の健康状態、ワクチン接種、去勢手術、個性などを確認することができます。

直接連絡を入れて団体に出向いたり、開催されている譲渡会に行ったりすることで保護犬に出会うことができます。

いつでも会いに行けるの?

保護犬には運営している団体が空いている時間帯であれば、いつでも会いに行くことができます。

保護犬を実際に受け入れるとなると、あらかじめ書類を提出し、犬との相性確認を行い、飼い主の適正チェック(自宅の点検や健康面の確認など)を行う手続きを必要とすることがあります。

まず、保護犬に会ってみるだけであればいつでも会いに行くことができます。

ワクチン接種や去勢手術が済んでいないと保護していても会えない保護犬もいますが、健康面で問題のない保護犬はいつでも会いに行くことができます。

大きなドッグランのある施設など面白いところがあります。

ぜひ、自宅から行ける範囲の場所で色々調べてみてください。

譲渡会に参加しよう

保護犬を受け入れるにあたり、譲渡会に参加してみてください。

保護犬の譲渡会は、保護犬を保護している施設によって定期的に行われています。

そこで、保護犬に出会うこともできます。

保護犬を実際に受け入れるとなると手続きを踏むため、即日自宅に一緒に帰ることはできません。

実際に色々な保護犬に出会うことで、自分が保護犬を受け入れることができるかどうかを考える機会にもなります。

保護犬のバックグラウンドは様々

保護犬のバックグラウンドは様々です。

色々な事情があって飼い主のもとで飼えなくなり、保護されています。

中には心に大きな傷を抱えている犬もいるので、それも踏まえて受け入れてあげるハートが大事になります。

成犬から小型犬までタイプもさまざまです。

穏やかで大人しいタイプの犬から、わりと自己主張の激しそうな犬もいます。

まずは保護犬を保護している施設の公式HPを確認の上、実際に会ってみて相性を確かめるのが一番です。

保護犬に出会って驚くことのないよう、いくつかの保護犬のバックグラウンドを理解しておきましょう。

飼い主に捨てられた犬も

保護犬には飼い主に捨てられた犬もいます。

飼い主が転居、健康面の理由、家族関係の変化など色々なやむを得ない理由で飼えなくなり、捨てられた犬もいます。

いったん保健所で保護され、行政や民間が運営する各種の保護団体で保護されています。

飼い主に捨てられた犬は過去にトラウマを抱えていることが多く、お互い心を通わすまでに少し時間が必要な場合もあります。

譲渡会や施設でたくさんの保護犬と出会い、飼い主に捨てられた犬を受け入れようと思える気持ちを持ってください。

生まれたての子犬もいる

保護犬には生まれたての子犬もいます。

保護犬の中には飼い主が思っていたよりも繁殖してしまい、自宅で生育しきれないため手放される子犬もいます。

子犬が成犬になるまでには、トイレのしつけ、食事のしつけ、散歩のルール、掃除など色々なコミュニケーションを通じてしつけをしないといけません。

飼い主の自宅では飼いきれなくなり、やむを得ず手放してしまったのだと思います。

生まれたての犬は性格が定まっておらず、いちから信頼関係を築くことができます。

そして、同時にしつけも保護犬を受け入れたと同時にスタートします。

病気や怪我を持っている子も


保護犬には病気や怪我を持っている子もいます。

保護された時点ですでに病気や怪我を持っていたり、保護された時点ですでに高齢で病気や怪我が出てきたり、色々な事情があります。

残された大事な人生を飼い主と一緒に過ごして欲しいという保護団体からの願いで、保護犬として里親を募集しています。

自分に受け入れられるのか不安かと思いますが、まずはたくさんの保護犬と出会うことからスタートしてみてください。

ペットショップで買うより保護犬の受け入れを是非検討して!

犬を飼うなら、ペットショップで飼うより保護犬の受け入れを是非検討してみてください。

ペットショップに行けば、自分好みの品種の犬とスムーズに出会うことができます。

そして、同じ場所で犬に必要な道具やエサ、トイレのためのグッズなどを購入することができます。

それでも、犬を飼いたいと願うなら里親を探している保護犬を保護してあげて心にできた穴を埋めてあげてください。

私たち人間の都合で飼い、人間の都合で手放した保護犬の穴埋めは私たち人間にしかできません。

自然と共有するという意味でも、保護犬の受け入れを是非検討してほしいです。

保護犬を受け入れるための9個の準備と注意点

保護犬を受け入れるための9個の準備と注意点があります。

保護犬は私たち人間と同じように、1つの命を持った個性と意思のある生き物です。

最後まで守り抜くという揺るがない気持ちがないと、続きません。

面倒くさいから途中でやめたいということはできません。

一度決めると、保護犬が命をまっとうするまで生活は続きます。

犬のお世話は思っている以上に大変です。

一日2回程度のお散歩、食事、排泄のルールのしつけ、犬や周辺のお掃除など結構体力が必要です。

具体的に保護犬を受け入れるにあたっての準備と注意点を知り、それでも受け入れられると思った人に保護犬を保護してもらいたいです。

絶対に最期までお世話する覚悟を持って

保護犬は絶対に最期までお世話する覚悟を持ってください。

一度何らかの理由で飼い主が手放した保護犬は、心に何らかの傷を抱えています。

もう一度同じように飼い主が手放してしまうと、保護犬はもう二度と立ち直ることができなくなるかもしれません。

犬はおおよそ10~15年くらい生きます。

将来的に転勤して犬の飼えない環境に住むことが分かっていたり、健康面に不安を持っていたりする人に保護犬のお世話は向かないかもしれません。

自分の生活環境がどのように変わったとしても、最期までお世話をする覚悟を持ってください。

数年先ならまだしも、数十年先は誰しも予想するのはむずかしいです。

たとえ自分が犬のお世話をできなくなっても、自分と同じくらい犬のお世話をできる家族がいるかどうかを考えてみましょう。

途中で投げ出すタイプの人は絶対に飼ってはいけない

保護犬は途中で投げ出すタイプの人は絶対に飼ってはいけません。

犬は大きな怪我や病気のない限り10年以上生き、そのお世話は毎日続きます。

生まれたばかりの犬であれば排泄のしつけ、食事のしつけなど教えることも数多くあります。

ただ可愛いと見守るだけではなく、毎日一緒に生活してお世話をするとなると結構パワーが必要です。

楽しいことばかりではありません。

うまくいかないことが多く、自分が疲れていても体力を消耗しながらお世話することもあります。

どんなにイライラしていても、犬に八つ当たりすることはできません。

最初から最期まできちんとお世話してあげないといけません。

面倒くさいから今日はやめた、飽きたからもう手放したいといったことは通用しません。

最期まできちんとできる自信のある人に保護犬を保護してもらいたいです。

自分の今の状況をしっかり鑑みて

保護犬を受け入れるにあたり、自分の今の状況をしっかり鑑みてください。

自分の今の状況、仕事が激務で自宅にはほとんど帰らない、健康面に不安なところがあって時々サポートを受け入れているといった余裕のない状態だと、保護犬を受け入れることはむずかしいと思います。

保護犬という命ある生き物を受け入れ、保護犬のしつけやお世話を一通りするには飼い主は自分のことは一通りできて、さらに余裕があったほうがいいです。

やっぱりやめた!ということがまったくできないので、自分に厳しすぎるくらい自分の今の状況をしっかり鑑みてください。

自分の年齢や健康状態でその犬を最期まで飼える?

自分の年齢や健康状態でその犬を最期まで飼えるかどうかも確認してください。

先に自分が体調を崩してしまうと、保護犬はまた悲しい思いをすることになります。

犬は大きな怪我や病気をしない限り、10~15年と長生きです。

自分の年齢や健康状態に不安があり、最期まで飼える自信がないときは考え直してください。

保護犬を受け入れたいという気持ちはすごく大事です。

しかし、いざ犬のお世話を全てするとなると理想論だけでは語れなくなります。

シビアに考えてみても、その犬を最期まで飼えると言いきれる人に保護犬を保護してもらいたいです。

経済的に余裕があるか?

保護犬を受け入れるにあたり、経済的に余裕があるかどうかを振り返ってください。

血統書付きでない犬でも、毎日の食事代、排泄のためのグッズ、お世話グッズなど日用品のコストは積もると大きいです。

ワクチン接種もコストが高く、定期的に動物病院で受ける必要があります。

犬は毎日の散歩が必要ですが、飼い主が長期出張や長期旅行で自宅を空けるとなると犬の預け先が必要です。

ペットショップなどになりますが、わりとコストは高くなります。

自分の生活だけでいっぱいいっぱいではなく、貯金できるくらいの経済的な余裕があるかどうかを振り返ってください。

特に病気の時は多額の治療費がかかる

犬は特に病気の時は多額の治療費がかかります。

動物は私たち人間のように健康保険の適用がありません。

そのため、すべて実費となります。

私たちが思っている以上に多額の治療費がかかります。

診察料金は動物病院で自由に設定することができます。

公式HPで料金体系をオープンにしている動物病院だと安心感が持てると思います。

軽い病気だとさほどに治療費がかからない場合もありますが、重い病気で手術や入院となると大きな出費となります。

健やかなるときも病めるときも共に過ごす気持ちがあるか、人生のパートナーと同じくらいの覚悟が必要です。

犬のためのペット保険もあります。

保険料をかけておき、大きな出費の時に安心材料とすることもできます。

ペット保険はネット検索すると、扱っている会社が表示されます。

色々な会社の保険内容を比べてみて、犬に合うものを選んであげてください。

暴力やストレス解消のはけ口にしないか

保護犬を暴力やストレス解消のはけ口にしないか振り返ってください。

人間は保護犬よりも知識もパワーもあります。

自分よりも立場が弱くて何も言い返すことができない保護犬を暴力やストレス解消のはけ口とはしない自信がありますか?振り返って考えてください。

言いたいことは言うようにして、ストレスを溜め込まないようにするといった心がけが大事です。

何かしらの楽しみや趣味を持ち、ストレスを解消することも大事です。

犬を暴力やストレスのはけ口にすることで、怒った犬から仕打ちをうけることもあります。

犬も感情を持っているので、怒ります。

決して、一度飼い主から手放されて心に傷を持っている保護犬を同じ気持ちにならないようにしてください。

最期まで守り抜いてください。

気持ちに余裕を持って犬と過ごせるようにしましょう。