「プディング」という言葉を耳にしたことがありますが?

もしかしたら聞き慣れていない言葉かもしれませんし、「プリン」と混同してしまっているかもしれませんね。

今回は、「プディング」と「プリン」、この違いを分かりやすく解説していきます。

プディングってなに?プリンじゃないの?

「プディング」とはそもそも何なのでしょうか?そしてよく耳にする「プリン」と同一のものではないのでしょうか?まずはこの疑問からみてまいります。

プディングとプリンは実は別物!

プディングとプリンの違いについて紹介していきたいと思います。

プディングとプリンは完全に別物になります。

プディングの意味、調理法、歴史、語源などについて詳しく説明してまいります。

プディングとは

それでは「プディング」について説明してまいります。

牛乳や卵を使って蒸した料理の総称


「プディング」とは牛乳や卵、小麦粉などの食材を加熱したり蒸したりしてできあがる料理の総称をいいます。

または調理法といってもいいでしょう。

「何だ、それならばまるでプリンではないか」とおっしゃる方も多いと思います。

確かにプリンも材料は牛乳や卵、砂糖を使っており焼いたり蒸したりしてできあがります。

しかし今のところ日本においては「プリン」とはデザートやスイーツとしてのものであり料理の総称として認識される「プディング」とは別物扱いしているのが一般的です。

プディングの材料

プディングに使用される材料は上記でご紹介いたしました「牛乳」「卵」「砂糖」以外に「肉」や「野菜」「果物」「香辛料」など料理として使われるものを多く含みます。

プディングの材料を正しく理解することができたら、プディングとプリンが決定的に違うもの、という認識が起こることでしょう。

プディングの調理法

プディングの調理法は「焼く」「蒸す」がメインです。

そして上記の食材紹介にもありますように、その食材を使って焼いたり蒸したりしてできあがった料理の全てがプディングということになります。

よって調理法はご家庭にあるフライパンやお鍋でプディング料理が出来上がるというわけです。

通常通りのイメージであるデザート類は勿論のこと、肉料理もプディングの一種ということがご理解いただけると思います。

プディングの歴史

プディングの歴史をさかのぼると本家発祥の地であるイギリスに行きつきます。

イギリスでは古くからプディングが食べられていた、ということになります。

5世紀ごろには卵や牛乳を用いて簡単なプディングが作られてた事が明らかになっています。

ただ庶民の口に浸透していたわけではなく、貴族階級や修道院といった上流階級において広まっていったのが起源のようです。

それが年月を経て一般階級にも普及していったのでしょう。

プディングの語源

プディングは英語で表すと「pudding」となります。

元々の語源は「puduc」と言うらしく、和訳すると「腫れ物」という意味のようです。

また別の地域では動物の内臓を指す言葉のようであり「プディング」という腸詰め料理法が語源である、という説もあります。

いずれにしても固めて焼いたり蒸したりする料理法ですから、語源の変遷が現在において活かされている料理といえるでしょう。

プディングが産まれた国

プディングが産まれた国はイギリスです。

5世紀ごろには卵や牛乳を使って肉料理に添えたりおやつがわりに使われていました。

またクリスマスのシーズンには欠かせない食卓の定番となったようです。

このプディングがアメリカにも広まり、やがてアメリカ経由で日本に伝わるのです。

プディングの日本伝来

プディングが日本に伝来したのは江戸時代の後期から明治時代初期のことです。

正統派のプディングとして伝来したのはイギリスでしょうが、現在の「プリン」というデザートとしての位置づけで伝来されたのはアメリカからのようです。

お菓子としてのあの甘い食感と口当たりの滑らかさの「プリン」は広く万人に受け入れられたのです。

料理としての「プディング」が一般的になっていくのには、まだ時間を必要としたようです。

プディング料理のあれこれ

それではここからはプディング料理を紹介していきましょう。

意外とバリエーションの広いことに驚きを感じるかもしれません。

甘いスイーツばかりではない

プディング料理は甘いスイーツばかりではありません。

本家本元のイギリスでは牛肉や豚肉、野菜などを使って家庭の伝統料理として重宝されています。

プディングはスイーツの一つ、という固定観念をいつまでも持っているようではプディング料理の本当の奥深さを知る由もないかもしれません。

スイーツのプディング

スイーツとしてのプディング料理の代表格がカスタードプディング。

つまり日本名でいうところの「プリン」です。

スイーツとして使われる際は材料に砂糖が多く含まれます。

皆さんも甘い食感のプリンを食べたご経験はあるでしょう。

あの口一杯に広がる甘みと、ホイップのとろりとした食感が非常にマッチしていることは言うまでもありませんね。

スイーツとしてのプディングは広く一般家庭に浸透している料理といえるでしょう。

肉料理のプディング

肉料理として使われるプディングの代表例に「ヨークシャープディング」が挙げられます。

そもそもプディングとは小麦粉に卵と牛乳を混ぜ合わせて調理したもの。

用途によって何を混ぜても合うのです。

牛肉や豚肉を混ぜることによって食卓のメインディッシュにすることも容易なのです。

先に紹介いたしました「ヨークシャープディング」につきましては後程説明させていただきますが、肉料理に合うイギリスの食卓の定番といえるメニューなのです。

野菜料理のプディング

野菜料理としてのプディングも人気があります。

一例がほうれん草をヨークシャープディングに入れて調理したもの。

卵の栄養分と野菜が同時に取れる合理的なメニューです。

朝食や小腹が空いた時の間食がわりにいけそうですね。

プディングの種類

さてここからはプディング料理の具体的な種類を紹介してまいりましょう。

意外と多いバリエーションがプディング料理の奥深さを物語ってくれますよ。

カスタードプディング

プリン型の容器の底にカラメルソースを入れ、卵・牛乳・砂糖・香料を混ぜ合わせたカスタードを注いで蒸すか、オーブンで蒸し焼きにして完成させたものが皆が大好きなカスタードプディングです。

プリンと呼ばれるスイーツはこのカスタードプディングの日本式の呼び方です。

老若男女問わず広い世代に好まれるスイーツの王様です。

チョコレートプディング

牛乳にココアと削りチョコレートを溶かして、卵とコーンスターチでとろみをつけ冷やして固めて完成させるのが「チョコレートプディング」です。

こちらもプディングを代表するスイーツの一つとなっています。

チョコレートの濃厚さに滑らかな食感が相まって、まさしく「大人のための至極のスイーツ」に仕上がるからたまらないのです。

ご家庭でもボールと鍋さえあれば挑戦できます。

是非とも本場の味に挑戦してみましょう。

ライスプディング

ライスプディングは牛乳と卵に砂糖を加え、メインのお米を混ぜて蒸すか蒸し焼きにして作ります。

甘さの加減を調節すれば朝食替わりにもなりますし、甘みを強くすれば立派なデザートとして十分いただけます。

また3時のおやつとしてもいけます。

主食としてもいけますし、デザートにも代用できる万能のプディングなのです。

サマープディング

本場イギリスの夏に欠かせない定番デザートです。

ベリー類をたくさん使うのがサマープディングの特徴です。

またプディング作りの定番、牛乳と卵を使用していないのもサマープディングの特徴といえるでしょう。

ベースは食パンですから腹持ちもいい。

甘酸っぱい味は夏の疲れを吹っ飛ばしてくれる。

美容にも良さそうなプディングといえるでしょう。

クリスマスプディング


イギリスのクリスマスケーキに該当するのが「クリスマスプディング」です。

日本のようなクリームたっぷりのケーキとは様相が違い、ドライフルーツをたっぷり使ったスポンジケーキの小さな圧縮版といったいでたちです。

使用している材料は卵・小麦粉・牛乳・砂糖・ラム酒・ブランデー・ドライフルーツ・ナッツといったところ。

こじんまりとしたプリン状の出来栄えは、まさしく本家イギリスの風情を感じさせるデザートなのです。

ヨークシャープディング

ヨークシャープディングは肉料理の付け合わせとして、イギリスではよく利用されているシュークリームの皮のような形をしたプディングです。

材料は卵・小麦粉・牛乳と肉汁です。

砂糖は使っていません。

肉料理の肉汁を浸して食べるので、他のプディングのように甘いと料理に合わないのです。

発祥地はイギリスの中部に位置するヨークシャー地方です。

肉料理の肉汁を捨ててしまわないようにしたイギリスならではの食事法といえるでしょう。

ホワイトプディング

ホワイトプディングとは小麦粉、玉ねぎ、スパイス、ハーブに血の混じっていない豚のソーセージを加えて完成します。

主にスコットランドやアイルランド地方において人気のあるプディング料理となります。

ブラックプディング

ブラックプディングは上記のホワイトプディングとほぼ同じ中身なのですが、違うのは豚のソーセージに血が混じっていることです。

なので出来上がりは血のおかげで黒いプディングとなっています。

ホワイトプディングもブラックプディングもこれだけでも十分、主食として楽しめるものなのですが、その他の料理の添え物としていただいたら美味しさも倍増するでしょう。

柿プディング

柿プディングはスイーツ系に属するプディングです。

完熟した柿の実をつぶして裏ごしして、そこに小麦粉・卵・重曹・香辛料・バターを混ぜて生地を作りオーブンで蒸し焼きにして完成させます。

アイスクリームやホイップクリームなどを添えていただく、とってもポップなお味のプディングです。

プリンについても詳しく

それでは次にまいりましょう。

今度はプディングと混同されがちな「プリン」について説明してまいりましょう。

プリンは日本人による造語

まず、プディングは蒸し料理でプリンはスイーツである、という違いを認識しておきましょう。

そして「プリン」は日本で生まれた言葉なのです。

江戸時代に伝わった「プディング」という言い方がどうも当時の日本人にはうまくなじめず、いつしか「プディング」から「プリン」という言いやすい呼び方に変わっていったのです。

発音し辛さから「プリン」に

日本人にとって英語の発音は難しいです。

プディングが日本に伝わったころは、きっと多くの日本人がその発音の仕方に四苦八苦したことでしょう。

そして時間の経過とともに日本人が発音しやすい「プリン」という言い方に変化していったのでしょう。

もし日本においてプディングが定着しなかったなら、プリンという言い方も生まれなかったかも分かりません。

それだけプディングという食べものが日本人の口にも合った証拠となりますね。

海外でプリンをオーダーする時は?

一方、海外でもしプリンをオーダーしようと思ったらどのように頼めばいいでしょうか?

「pudding」と言って頼んでしまったらお目当てのプリンはやってきません。

プリンを頼みたい時は「flan」と言いましょう。

「flan」が海外では私たちが思っている「プリン」になります。

プディングの秘密、分かりましたか?

今回は「プディング」について説明してまいりました。

「プディング」と「プリン」は全くの別物であるということがおわかりいただけたと思います。

プディングは小麦粉や卵、牛乳を使用しているため想像したよりも腹持ちもよく栄養面でも優れています。

お子様の3時のおやつにしたり、朝食のメニューの一つとして取り入れれば豊かな日々のうるおいが生まれてくるかもしれませんよ。