今回は、「追撃」の意味や使い方を例文でご紹介していくほか、類義語や対義語についてもみていきたいと思います。

「追撃」とは

「追撃」の意味とは、「逃げる敵を追いかけて攻撃すること。おいうち。」という事になります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%BF%BD%E6%92%83/より引用

つまり、かなり戦闘色の強い意味合いの言葉となります。

「追撃」の例文


それでは「追撃」の意味を更に理解深めるための例文を紹介していきましょう。

1.一度の攻撃では不安があったので、追撃した

この例文の「追撃」は、相手に止めをさすかのような意味合いが込められています。

そもそも、「追撃」した、というだけでは、それが一発目の攻撃なのか、二発目だったのか不明です。

そこを、「一度の攻撃では不安があった」、といっているのですから追加の攻撃を行ったことを意味しています。

もしかしたら、一度目の攻撃で十分、効果があったのかも分かりません。

この場合の「追撃」は、まさしく相手の息の根を止める狙いがあったのです。

2.追撃の手を緩めなかったことで勝利することができた

この「追撃」は、サッカーか何かのスポーツ競技なのでしょう。

団体競技において、勝つためには二重、三重にわたる波状攻撃を加えないと、なかなか勝てるものではありません。

それは相手も鉄壁の防御を引いているからです。

相手の防御ラインを突破して、敵陣に突っ込むためには追撃の手を休めてはいけないでしょう。

勝つための鉄則というわけです。

3.敵に逃げられたが、すぐに仲間に追撃の指示を出した

この「追撃」は、戦闘機がパイロット中に敵機を発見して、逃げる相手を仲間の戦闘機に支持を出して攻撃態勢に入ったさまを思わせます。

「追撃」とは、このように戦闘場面を想定させる言葉なのです。

4.追撃の判断は正しかった

こちらの例文の「追撃」は、後になってから、状況判断に間違いがなかったかどうかの反省を意味する使い方になっています。

いずれにせよ、この場合の「追撃」も、何らかの戦闘態勢時において発動されたものでしょう。

追撃したからこそ、自軍に勝利を引き寄せたのでしょう。

5.敵の追撃から逃れるために安全な土地へ逃げた

この「追撃」は、自らの命が敵からの攻撃に遭っている場面を表しています。

多くの場合、「追撃」とは、逃げる相手を容赦なく攻撃する行為です。

逃げないことには、自分の命が危険にさらされることになる、という訳なのです。

「追撃」の類義語


それではここからは「追撃」の類義語についてみていきましょう。

1.おいうち

「おいうち」とは、「負けて逃げて行く者を追いかけて討つこと。ついげき。弱っている者にさらに打撃を与えること。」となります。
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1より引用

逃げていくものを追いかけて攻撃の手を加えるのですから、「追撃」と何ら意味合い的には変わりません。

むしろ、弱っているものに対しても情け容赦なく攻撃を加えるのですから、「追撃」よりも更に卑怯な印象も受けるでしょう。

2.畳みかける

「畳みかける」とは、「相手に余裕を与えないように、立て続けに行う。」という意味です。

「畳みかける」は、強い相手に対して、こちらも手を緩めると逆襲されるので、勝つために取っている戦術、という印象があります。

「畳みかける」はスポーツの世界で頻繁に用いられる言葉といえるでしょう。

3.追伐

「追伐」とは、「討手 (うって) をさし向けて、賊を退治すること。」です。

つまり、相手が明らかに悪い集団であり、こちら側を守るために軍を差し向けてやっつけてしまう。という意味合いになります。

この場合、相手が逃げているかどうかは問題にしません。

初動攻撃が必要な時に行う行為といえるでしょう。

4.追い込み

「追い込み」とは、「追い込むこと。追い立てて中に入れること。」です。

自陣の中に敵を入れてしまって、四方八方、包囲して降参に持っていく戦術です。

よって、武力行使とまではいかず、頭脳戦の一端という見方もできるでしょう。

5.攻め立てる

「攻め立てる」とは、「激しい勢いで攻める。」という意味です。

「攻める」という意味では「追撃」と同じですが、逃げていく相手を追いかけて攻撃を加えるといった描写にはなっていないようです。

戦いの展開が有利になるように、手を緩めずに攻め続ける、といった表現になるでしょう。

6.とどめを刺す

「殺したあと生き返らないように完全に息の根を止める。」と、なります。

完全に息の根を止める行為ですから、「追撃」とさほど意味の違いはないのですが、「追撃」には敵に止めを刺す意味合いまでは想像できないため、この「とどめを刺す」という言葉は、かなり残酷な言葉だととっていいでしょう。

7.攻め寄る

「攻め寄る」とは、「攻めて敵に近づく。」という意味です。

攻めているのですから、大儀でみれば「追撃」しているともとれます。

ただ、相手が逃げているかどうかは、分かりません。

五分五分の戦局であったならば、この言葉は有効に使えるでしょう。

その後に、敵が逃げ出したなら「追撃」という言葉が有効性を生んできます。

8.勝利を確定させる

「勝利を確定させる」とは、何らかの戦術や行動によって相手が退散し始めた行為をさしていいます。

よって、その後、攻撃を続ければ「追撃」という状況になります。

「追撃」したからこそ、勝利が確定されたともいえるでしょう。

9.奇襲

「奇襲」とは、「相手の油断、不意をついて、思いがけない方法でおそうこと。」「不意打ち」という意味があります。

相手が油断しているところを攻撃しますから、「追撃」とは全く同じ意味合いとはならないのですが、奇襲しているときというのは、相手は驚いていたり戦う準備が整っていませんから逃げるしか手がありません。

奇襲したあとに「追撃」していくのが、戦場の鉄則でしょう。

10.迫撃

「迫劇」とは、「目標に接近して撃つこと。」です。

接近して撃つ、という行為は「追撃」している状況と同じ状況かも分かりません。

よって、この両者は類義語扱いとして大丈夫でしょう。

「追撃」の対義語

それでは今度は「追撃」の対義語を紹介していきましょう。

1.退却

「退却」とは、「戦いに敗れてあとへさがること。」「物事の成り行きが不利になってひきさがること。」となります。

「追撃」とは正反対の意味になりますね。

勝つものと負けるものとの比較がよく分かる形容といえるでしょう。

本当の戦場では、退却しているものを、さらに「追撃」して決定的な勝利を掴む行為もしばしば、行われてきたのでしょう。

2.敗走

「敗走」とは、「戦いに敗れて逃げ走ること。」です。

これも勝者と敗者を分ける言葉です。

負けた側は、逃げるより手立てがありません。

そこに「追撃」の手を緩めずに攻撃をしかえせるかどうか。

指揮官の思惑に左右されることとなるでしょう。

3.退陣

「退陣」とは、「陣を構えていた位置から軍隊を後方にしりぞかせること。」です。

「退陣」という言葉は近頃では、政権を担っていた与党が選挙に敗れて去っていくさまを思い浮かべるケースの方が多いかもわかりません。

しかし、本来の意味は戦場において敗色濃厚になった際に、自陣を退いて引き下がる、という意味合いになるのです。

4.敗北

「敗北」とは、「戦いに負けること。戦いに負けて逃げること。」となっています。

つまり「追撃」の正反対というわけです。

敗北するということは、下手をすると命の保証もなくなるということになるのです。

どうせ戦うなら、誰でも敗北など味わいたくないでしょう。

それはいかなる勝負ごとにも当てはまる概念なのです。

5.退軍

「退軍」とは、「軍勢をまとめ、その陣地から退くこと。」となります。

「敗北」「退陣」と同様、戦いに敗れて逃げる、ということになります。

ただ、同じ「退軍」であっても、中には計算ずくでわざと陣を退いてしかるべき決戦の日に備えて態勢を立て直す意味合いも含みます。

今は、相手に負けたと思わせておいて、幾日か後には形成をひっくり返すこともあり得るかも分かりません。

6.逃走

「逃走」とは、「にげること。にげ去ること。」という意味です。

「逃走」も見事に「追撃」の対義語となっています。

追撃者からみたら、敗者はみな「逃走者」ということになるのでしょう。

戦いに敗れたものがたどる結末ということですね。

7.撤退

「撤退」とは、「軍隊などが、陣地や拠点を引き払って退くこと。」です。

ただ、撤退は解釈的に純然たる負けではない場合もあります。

つまり、戦局を俯瞰してここは一時、退散しておいたほうがいい、という場合もあるからです。

戦いというものは実に虚々実々の駆け引きがある、ということになりますね。

8.逃亡

「逃亡」とは、「逃げて身を隠すこと。」です。

「逃亡」は、ほぼ完全に負けを認めたあとの行動といえるでしょう。

形成が有利ならば逃亡する必要はないからです。

逃亡者には容赦ない追撃の手が追ってくるでしょう。

9.保身

「保身」とは、「自分の地位・名誉・安全などを守ること。」です。

つまり「敗色濃厚」だから自分の身の安全、つまり財産や地位などを守るための行動に走る、というわけです。

保身に走る者が、追撃されるのは仕方ないことなのです。

10.逃避

「逃避」とは、「困難などに直面したとき逃げたり、意識しないようにしたりして、それを避けること。」です。

こちらも明らかに敵から逃げる行為です。

追撃されてしまう側です。

正真正銘の「敗者」ということで異存はないでしょう。

「追撃」を正しく使おう

今回は「追撃」についてみてまいりました。

日常的には「追撃」という言い方は、あまり用いないかも分かりませんね。

しかし、ビジネスの現場や所属している組織次第では使う機会が増えるかも分かりません。

コミュニケーション能力を向上させるためにも、正しく理解しておくことはあなたの大いなる味方になってくれるでしょう。