今回は「適当」という言葉について解説していきます。

「適当」の意味や正しい使い方を例文を使って説明していきます。

しっかり学習してボキャブラリーの幅を広げましょう。

「適当」の意味と使い方を学ぼう!

「適当」という言葉の正しい意味と使い方を学びましょう。

「適当」は日常会話でも頻繁に使われる言葉の一つです。

しっかり理解して間違いのない使い方をしましょう。

「適当」の読み方は?

「適当」の読み方ですが「てきとう」と読みます。

読み方は全く難しくありません。

「適当」には2つの意味がある

さて「適当」の意味に入りますが、実は「適当」には意味が2つあります。

まずはそのことから見ていきたいと思います。

「適当」の2つの意味

「適当」の2つの意味を説明していきましょう。

意味が違うだけに使う場面によって全く相手に伝わるニュアンスが変わってしまいます。

しっかりと理解していきましょう。

同じ文章でも大きく意味が変わる

「適当」の2つの意味の違いは、同じ文章であっても大きく意味が変わってしまい、こちらの意図が相手に正しく伝わらない事態を招いてしまうことになってしまいます。

同じ言葉で良い意味と悪い意味を持つ言葉などそう存在しないからです。

「適当」という言葉の意味を理解して、基本をしっかり押さえておきましょう。

1つ目の「適当」の意味


それでは「適当」の1つ目の意味について説明していきます。

性質や状態によく当てはまること

「適当」の1つ目の意味は、「ものごとの性質や状態によく当てはまっていること」となります。

例えば、服装。

結婚式の披露宴に招かれた時などは、その場に応じた服装をしてくことが求められますよね。

よって略礼服やドレスなどが適当な衣装となるのです。

それ以外の服装で行ってしまうと、場にそぐわなくなり「不適当」ということになってしまいます。

「適当」はそのものごとの条件を満たすための規格とでもいったらいいでしょう。

ちょうどいい程度や度合いのこと

または、「ちょうどいい程度や度合い」という意味にもとります。

料理の際、塩や砂糖の量というのは美味しくなるためのちょうどいい分量が決まっています。

このように、そのものごとが成立するための「量」や「程度」「度合い」といった基準ともいえるわけです。

2つ目の「適当」の意味


それでは「適当」の2つ目の意味について説明致しましょう。

いい加減な様子

「適当」の2つ目の意味は「いい加減」ということになります。

こちらの意味の方が、浸透しているイメージもありますね。

「いい加減」とは、ものごとをやり遂げたりしなかったり、必要なことを怠ったりする行為です。

仕事においても仕上げを大雑把にやってしまったり、チェックをせずにミスの多い仕上げ方をしてしまう状態をいいます。

このような状況をよく「適当だなあ」と言ったりしますよね。

「精魂込めない」ということにもなりそうですね。

雑で投げやりな様子

2つ目の「適当」な意味には、「雑で投げやりな様子」というものも当てはまります。

つまり正確さがなく気持ちが籠っていない様子ということになります。

人間の行う作業や仕事は、ミスや失敗がつきものです。

細心の注意を払って作業に取り組んでもミスは起こります。

それなのに心ここにあらずになって、注意力散漫な状態で事を行えば、目指すべき出来のいい仕事ができるはずがないでしょう。

つまり意識の問題になるのです。

気持ちをしっかり込めて目の前の作業に取り組めるか。

それもミスなしで。

となると人間の注意力は最高に発揮されるはずです。

但し、そのあと非常に疲れてしまいます。

そういった思いもしないで楽にやろうとう姿勢を「適当」というのです。

1つ目の「適当」の使い方と例文

それではここからは「適当」の使い方とそれを使った例文を紹介していきましょう。

まずは1つ目の意味の方からです。

良い意味で使用される

1つ目の「適当」は、主に良い意味で使われます。

一定条件にマッチした意味で使われるのですから一種の褒め言葉という評価が与えられているということになりますね。

話し言葉よりも書き言葉で使用される

「適当」という言い方は、会話においては話し言葉よりも書き言葉として用いられる事の方が多いでしょう。

話し言葉で「適当」と言ってしまうと、よくない意味の方に取られる可能性があるからです。

話し言葉の場合は「適切」「適度」など

よって、話し言葉で「適当」を使いたい時は「適切」や「適度」といった言葉に置き換えて使った方が正しく相手に意味が伝わります。

以下で紹介する例文でその辺りのコツを掴んでいきましょう。

料理は適当な分量でつくることが大切です

この例文の「適当」は、美味しい料理を作るための正しいレシピに該当する表現となっています。

美味しい料理のコツは、何といってもそれぞれの食材や調味料の分量を守ること。

つまり塩なら塩、砂糖なら砂糖の最も適当とされる分量のことです。

ただ、この表現を話し言葉で使うと、相手に「簡単でいいよ」とも解釈される可能性があります。

その辺をよく考慮してこの言葉を使いこなしたいものです。

適当な対応をすれば良い結果になるはずだ

この例文に出てくる「適当」も、良い意味で使われているものです。

この例文では結果が求められています。

それも良い結果が。

そのためにも対応を抜かりなく十二分以上に行わなければなりません。

それらの対応が「適当」なもの、ということになるのです。

逆に手を抜いた対応をすれば期待した「適当な対応」にならないという事を暗に知らせているのです。

その場に合った適当な服装を選ぶべきだと思う

こちらの例文に出てきます「適当」も、場の雰囲気を壊さないために用いられています。

よって良い言い方の「適当」となります。

その場、すなわち結婚式であったり、新商品発表会であったりと様々な「場」があります。

それぞれの場に似つかわしい服装をすることがその場で行われている催しを引き立てる効果になるのです。

もし、フォーマルな服装が望まれるホテルでのパーティーにラフすぎる格好で参加したらどうなるでしょう?無論、そのパーティーの威厳も名誉もボロボロになってしまいますよね。

このように「適当」には、その場の状況、条件にピッタリとはまる、といった意味合いも含まれているのです。

責任者として適当な対応が思いつかなかった

この例文に出てくる「適当」は、責任者の取るべき対応の度合いについて触れられています。

どのような組織においても、その組織を任される責任者にはそれ相応の責任が付いて回ります。

その代わり、責任者には権限というものが与えられ、自身の組織が円滑に職務遂行できるようにされているのです。

その権限を使ったのに良好な結果が出なかったりした場合、責任者は責任を取らなければならなくなります。

部下に対する指示の不徹底における対応。

クレームが起こった際の対応など、様々な対応が求められるのですが、それぞれに応じた適当な対応が行われないと組織は違った方向に向かってしまうという訳です。

責任者には義務と権利というものを背負います。

そのバランスをとることが「適当」な判断となって却ってくるのです。

彼は読書好きだから適当な本をプレゼントしよう

読書好きな彼にとって、本は最高の宝物。

その彼が両手を挙げて喜んでくれそうな本こそが、この例文の「適当」に当たります。

つまり彼の興味・関心に触れるような本の事を指しています。

全く興味のないジャンルや知識欲を満たしてくれないような本では「適当」とは言えないということですね。

2つ目の「適当」の使い方と例文

では次に参ります。

今度は「適当」の2つ目の意味について説明していきましょう。

悪い意味で使用される

「適当」の2つ目の意味は、悪い意味で使用されるという事です。

世間的に認知されている「適当」の意味は、こちらの意味の方が多いかも分かりませんね。

書き言葉よりも話し言葉で使用される

悪い意味の方の「適当」は、書き言葉よりも主に話し言葉で使用されます。

通常の会話の中で使われる「適当」にダーティーなイメージがあるのはこのせいだったのです。

書き言葉の場合は「いい加減」「大雑把」など

悪い意味の「適当」は、書き言葉で使用すると「いい加減」「大雑把」といった意味に解釈されます。

よって、書き言葉で用いれば、まだそれほど悪い意味という側面が緩くなるでしょう。

それでは悪い意味の方の意味の「適当」の例文を、ご紹介していきましょう。

いつも適当なことばかり言ってると信用を失うよ

この例文に出てきます「適当」は、嘘や流言飛語の類か冗談や噂話の類を指して言っています。

人間同士の付き合いには正しい情報のやり取りが不可欠です。

なのに、片一方の人がいつも中身のないことやどうでもいいようなこと、あるいは悪ふざけの類の事ばかり言って来たら、聞かされる方のこちらとしてはたまったものではありませんよね。

そういった事を言う人間に対して、警告を発しているのがこの例文の特徴といえるでしょう。

彼は適当な仕事ばかりするからフォローが大変だ

「適当な仕事」。

つまりミスや失敗の多い不完全な仕事ということです。

そんな仕事をされていたら、かえって仕事の量が増えてしまうということです。

誰か別の人間が、適当な仕事をした人間の尻拭いのようなことをやらされる、という構図です。

仕事にはミスも付き物ですが、相手に納品したりする時はそんなミスを全てなくしてから渡すのが礼儀であり常識です。

それをやらないような人のところには、今後まともな仕事は回ってこないということになるでしょう。

やるからには適当に終わらせるなんてありえない

何事にしても、一旦着手して取り掛かった事に対しては、最後まで責任を持ってやり通す。

それが人間に求められることです。

この例文で取り上げられている「適当」はまさにその部分のことを指して言っているのです。

「適当」に終わらせるということは、全ての作業工程を完了していないのと同じことです。

例えば、店舗などにおける掃除作業。

掃除作業にもきちんとしたマニュアルがあったなら、やらなければいけない作業箇所が細かく記されているはずです。

ところがいい加減にやってしまえば、当然ながら隅々まで掃除が行き届かない状態になっているわけです。

そんな適当な掃除で済ませてしまっていたら、いずれその店舗は掃除の徹底していない不衛生なお店、というレッテルを貼られてしまうでしょう。

このように「適当」に終わらせるということは「手抜き」作業ということになるのです。

仕事にしろ作業にしろ、やらなければならない工程は何をおいてもきちっとやる。

それがプロの仕事なのです。

色んな人が集まるから適当に食材を買っておいて

この例文で使われる「適当」からは、「面倒くさいから」といった悪い意味合いが多分に伝わってきます。

そもそも、来客というものは大切な人たちを表します。

おもてなしするのが当然の礼儀です。

それを「適当に買っておいて」ですからね。

やってくる来訪者たちに対する敬意というものが感じられなくなるのも致し方ないでしょう。

「適当に食材を買っておいて」という文面からは、取りあえず食卓に何か、食べられるものが色々並んでいたらそれで満足する連中、というニュアンスが伝わってきます。

人間というものはもてなされた時の食べ物に差をつけられると、一生そのことを忘れない性質の生き物です。

よく食べ物の恨みは恐ろしい、と言いますよね。

お客さんに対して差をつけると、あとでとんでもないしっぺ返しが来るかもわからないのです。

とりあえず適当に返事をしておけばなんとかなるよ

この例文に使われている「適当な返事」という表現の仕方。

いかにも相手を見下した上から目線がありのままに表れています。

確かに忙しい時などは、満足に相手を出来ない時もあるでしょう。

しかし、そこはお互いの礼儀が後々、関わってきます。

食べ物の恨み同様、無礼な振る舞いも人の心に遺恨を残すのです。

いくら多忙とはいえ、最低限の礼儀だけはしておかないといけないという事なのです。

「適当」はその状況によって意味を見極めるべし

今回は「適当」という言葉についてみてまいりました。

「適当」は確かに扱うのに骨の折れる言葉かも分かりません。

良い意味で使うよりも悪い意味で使う言葉としての方が世の中に認知されているからです。

ですので、この言葉を使う時は、使う相手や場面をよく考慮して使いたいものです。

特に相手が上司や顧客関係の方の場合は、注意が必要でしょう。

しかし、意味を正しく理解してきちんと使いこなせたら非常に使い勝手のいい言葉でもあります。

しっかり学習してあなたのコミュニケーション能力向上のために役立てましょう。