「推奨」という言葉についてみていきたいと思います。

意味や使い方を理解していきましょう。

また「推薦」や「奨励」とはどう違うのかについても理解していきましょう。

「推奨」について詳しく学ぼう!

「推奨」という言葉は社会人になれば頻繁に登場してくる言葉です。

なかなか難しいイメージを伴う言葉のようにみえますね。

「推奨」を正しく正確に理解していきましょう。

「推奨」の読み方

「推奨」は「すいしょう」と読みます。

読み方を間違えずにしっかり覚えましょうね。

「推奨」の意味


それでは「推奨」の意味について紹介していきましょう。

人や物事を褒めて、人にすすめる

「推奨」の意味を理解する最も重要なポイントは「誰かにそのものごとをやらせたい」という意図があることです。

この点を理解しておけば「推奨」の意味は把握できるはずです。

ある人物やある物事を褒めて、それらをすすめたい人間に認めてもらったりやってもらいたい、という意図が込められています。

この場合の「すすめる」は買ってもらうとかやってもらう、取り入れてもらうなどといった意味が込められています。

優れている点を述べて人にすすめる

その物事の優れている点をある人に対して述べて、その人にその物事を受け入れてもらうという意味になります。

この場合の「すすめる」は相手にやってもらうという意味になります。

例えばスポーツにおいて体を鍛える良い方法があるからそれを相手に認めさせて実際にやってもらう、という意味合いになります。

良いところをあげておすすめをする

「推奨」の意味の3つ目として「良いところ」をアピールして相手にすすめる、というものもあります。

こちらの意味も先に紹介しました2点と大きくかけ離れていません。

要するにすすめたいものを相手に取り入れて行ってもらいたい、という点が込められているかどうか、という事になります。

「推奨」の使い方


それでは次にまいります。

今度は「推奨」の使い方についてみていきましょう。

「推奨」を使うシチュエーション

「推奨」という言葉を使うには当然ながらそれに相応しい場面、つまりシチュエーションが成り立っていることが必要です。

そのような状況があってこそこの言葉は意味を成してくるのです。

良いと思った物事を教えたいとき

一般的には良いと思った物事が何かある時でないと「推奨」を使うシチュエーションにならないでしょう。

そして教えたい人物のことを認めているかどうかも重要になってきます。

つまりいくら良い物事があってもそれを嫌な相手に教えたくはないという心理が働いてしまうからです。

この際の「教えたい」には相手の成長に対する希望や期待感があるからそうしたいわけです。

相手のことを尊重し信用しているから起こる衝動なのです。

「推奨」という言い方は家庭内ではあまり用いません。

家族間には最初から「信用」「信頼」があるから、という事になるからです。

なにか人におすすめをしたいとき

「推奨」の使い方として「おすすめ」というワードが重要になってきます。

「おすすめ」とはそのものに良い面があるので誰かに推薦したい、という意味になります。

漢字は「お薦め」あるいは「お勧め」が該当します。

是非とも使ってみてください、といったように自分も役に立ったからあなたにもきっと役に立ちますよ、といった相手の気持ちを思いやる行為・行動といえるのです。

物事の方針や方向性を決めるとき

「推奨」には物事の方針や方向性を決めたいときにも使い方の用途が発生します。

一般的に「方針」や「方向性」といったものは企業などの組織体で採用されるものです。

そういったところでは組織の皆が納得できるものが採用されないと組織が円滑に回らなくなる恐れが出てきます。

そこで社長や外部の由緒ある意見や考えなどが取り入れられるのです。

「推奨」はこのように何か権威を持つものを採用するという風潮があります。

ビジネスなどかっちりした場面で

「推奨」はビジネスなどのかっちりした場面などに取り入れられます。

そういった場面というのは冗談や不真面目な態度は全く通用しないお堅い世界です。

だから何か権威のある「旗頭」のような存在が必要になるのです。

「推奨」された事柄はとりあえず行動の指針として取り入れられます。

「推奨」されるものは一種の規則でありルールのようなものという位置づけになるでしょう。

文章としての「推奨」

それではここからは文章としての「推奨」についてみていきたいと思います。

「推奨」は名詞として使用

「推奨」という言葉は名詞として使います。

それは「推奨」が対象とする事柄が商品や行為など名前を特定させやすいものを取り扱っているからです。

「推奨」+動詞が一般的

文章として「推奨」を書いていく際には必ず何らかの動きを示す表現を使います。

文章上で「推奨」とだけ表現してもそれが何を表していて何を行うものなのかが分からなくなるからです。

例えば珠算協会推奨のそろばんなら、使いやすいそろばんを使うことが主目的になりますよね。

このようにどのような動作や行為を行うかを特定できるような表現にしないと文章として成り立たなくなるというわけです。

「非推奨」なら真逆の意味

一方、「非推奨」という表現になっていたら「推奨」とは全く真逆の意味となります。

つまりおすすめしていませんよ、という意味になるということですね。

この場合「推奨」を打ち消す意味に使われる文字は「非」です。

「否」や「不」といった文字ではありません。

よく学習しておいてくださいね。

「推奨」の例文

では次にまいります。

今度は「推奨」を使った例文を紹介していきましょう。

会社はオンラインでの会議を推奨している

この例文で推奨されているものは「会議」。

推奨した提案者は「会社」ということになり推奨されている対象者は「社員」です。

このように「推奨」はすすめた側とすすめられた側があることで初めて成り立ちます。

従来の会社でのやり取りは会議室などに対象社員を詰め込んで行うものでした。

ところが2020年になって流行してしまった新型コロナのために狭い空間での「密」が禁止となってしまいました。

オンライン会議はそういった時流にのった「推奨」なのです。

その方法はダメとは言わないが推奨しない

この例文では何らかの方法に対して「推奨」しないと言っています。

提唱者はその方法を頭から否定はしていませんがおすすめもしていません。

つまりもっといい方法が他にある、ということを言いたいわけです。

そのもっといい方法の方を「推奨」したいという事でしょう。

この本は先生が読書感想文に推奨していた

この例文は読書感想文を果たすということですから、学校でのお話なのでしょう。

先生は生徒に読書感想文を宿題として与えるのですが、読む本はどんな本でもいいというわけではないようです。

先生がしっかりと本の指定をしています。

確かに採点する側としたら課題の本が多すぎたら大変です。

そこで2~3種類程度の本に限定しているのでしょう。

また、生徒には読んでためになる本でないといけません。

そういった意味において先生の方であらかじめ本をピックアップしてそれを「推奨」という形にしたというわけです。

髪の傷みにはこのヘアオイルを推奨します

髪の毛というものは様々な要因によって傷みます。

そこでこの例文ではヘアオイルをその対策品として「推奨」しているのです。

ヘアオイルは髪に潤いと栄養補充を与え損傷を防ぎます。

恐らくこのヘアオイルをすすめてきたのは行き着けの美容院のスタッフかショップの販売員なのでしょう。

商品をすすめる行為は立派な「推奨」という行為になるわけです。

好きな芸能人が推奨していたアプリを使う

スマホにあれば便利なアプリ。

それを自分の好きな芸能人が使っていればいい気分になれますし、そのアプリを「推奨」という形ですすめていたら大きく満足できる結果になるでしょう。

ファン心理として好きな芸能人が使っているものは自分も使いたくなるし同じものを持ちたくなるものです。

そうすることによって一体感というものを持って、その芸能人と近い距離にいれるし何か特別感というものも感じられるからです。

ただ、話の裏側を探れば本当にその芸能人がそのアプリを自分の意志で推奨しているかどうかは確かではないでしょう。

その芸能人が行っているCMなどのスポンサーの供給品かもわかりませんからね。

「推奨」・「推薦」・「奨励」の違い

それでは次にまいりましょう。

今度は「推奨」によく似た言葉である「推薦」と「奨励」についてみていきたいと思います。

「推奨」と「推薦」の違い

まずは「推奨」と「推薦」の違いについてみていきましょう。

「推薦」の意味

「推薦」の意味を紹介いたします。

しっかり理解して「推奨」とこんがらないようにしましょう。

「推薦」は特定の物事を指す

「推薦」もすすめるという行為を含むのですが「推奨」とは意味の違いが明確に存在します。

「推奨」の方のすすめる内容はかなり広範囲であり特定されていないことが多いのに対して「推薦」は、「他より優れていて条件や地位にふさわしいと思う人や物を他者にすすめる行為」を指していいます。

つまりすすめるものが限りなく限定されているということになります。

特に人物の推薦といったケースになれば「1人」という数字が相場になってきます。

2人も3人も推薦するといった使い方は行わないのです。

しかし「推奨」ならば同時に複数名を指定することも可能ということになります。

「推奨」と「推薦」の使い分け理解できましたでしょうか?

「推奨」と「奨励」の違い

今度は「推奨」と「奨励」の違いについてみていきましょう。

「奨励」の意味

「奨励」の意味について説明していきます。

「推奨」との違いをはっきり区別して理解しましょう。

「奨励」は強調されたニュアンス

「奨励」とは、その事柄がいいことだと認めたうえで、人に強くすすめる行為を指していいます。

人にすすめる行為自体は「推奨」と同じなのですが、相手に対して強くすすめる行為が「奨励」と「推奨」とでは大きく異なってくる点を理解しましょう。

例えば、「健康のために禁煙を奨励します」というとたばこをやめれば健康にいいから是非ともやめてください、という一種の拘束力に似た作用のある言い方になります。

反対に推奨だと「健康のために禁煙を推奨します」となり、拘束力は大きく後退したニュアンスとなります。

また「奨励」という行為には、その成果の報酬として「奨励金」といったものが支払われることもあります。

このように「奨励」には何が何でも目標を達成させる、といった強い意志が働いており、その目的達成のためならば金品を報酬として分け与える行為も有する、ということになるでしょう。

「推奨」を正しく使いこなそう!

今回は「推奨」という言葉を取り上げてまいりました。

「推奨」という言葉は社会人となれば日常的に接する常識的な言葉となりますので意味の完全なる理解が求められます。

特に先ほど紹介いたしました「推薦」や「奨励」と混同しやすい言葉ですから、より一層、注意を払って意味の理解に努めなければなりません。

しかし、現実問題として社会人となった人間でも「推奨」と「推薦」「奨励」を区別することなくひとまとめにして使用している人も多くいます。

社会に出たということは給与をもらう一人前の人間ということです。

それが学生時代の延長のように間違った言葉づかいで通用させようという認識ではこの先が思いやられるでしょう。

社会人には責任というものがついて回ります。

給与を受け取っているのが権利とすればそれを全うさせるための「義務」というものも発生するのです。

たかが言葉の使い方ひとつ間違ったくらいでどうってことない、と気持ちを緩めていたら本当に痛い思いをすることになってしまいかねません。