「消息」という言葉の意味や使い方についてみていきましょう。

ニュースや新聞記事などでよく見かける言葉ですね。

馴染みはあるかと思います。

この機会に学んでいきましょう。

「消息」の意味や使い方を学ぼう!

「消息」という言葉は日常生活において頻繁に用いられる言葉です。

意味や使い方を正しく学びましょう。

「消息」の読み方

読み方は「しょうそく」です。

特に難解な読み方ではありませんね。

「消息」の意味

それではここからは「消息」の意味についてみてまいります。

人や物事のそのときの状況やありさま

最も多くの事例で使われる意味が「人や物事のその時の状況やありさま」という事になるでしょう。

よく、「あの人物の消息を辿ったところ」といったセリフをドラマなどで見聞きします。

つまり一種のアリバイのような意味合いになります。

ある年月のある時間帯にその人物が何を行っていたか、どこに滞在していたか、といった意味合いです。

例えば刑事ドラマ調でいくと「容疑者のAはその日は朝10時から11時までは自宅にいたようです」といった言い方ですね。

容疑者のその時の消息を辿った結果の報告となっています。

状況や用件を手紙などで知らせること

手紙などを使って自分の状況や用件などを連絡したり伝えたりするときにも「消息」という言葉が用いられます。

つまりは近況報告のような形態をとった意味合いになります。

例えば古い友人に宛てた手紙などがこの類に入ります。

10年近く会っていなかった自分が元気にしていたのか、どこでどう過ごしてきたのかが相手には分かりませんよね。

それらを手っ取り早く簡潔に伝える手段として「消息」という言葉で説明していくのです。

消えることと生じること

「消息」には「消える事」と「生じる事」という意味も持ちます。

この意味は「消息」という漢字の読み方そのままの意味といっていいでしょう。

「消息」という言葉が「消える」と「息をする〔生きる)」という意味が語源になっているところからきた意味合いです。

衰えることと盛んになること

先の意味と同じように「消息」には「衰えることと盛んになること」という解釈も成り立ちます。

これは消えることと生じる事の別次元の意味合いとなるでしょう。

かつて栄えていた名家と呼ばれていた家系も今では衰退してしまった。

このような事例を扱って「消息」ともいうのです。

他家に訪れて案内を請うこと

「他家を訪れて案内を請う」。

このような事も「消息」といいます。

ただ現代文ではあまりお目にかからない使い方になっているでしょう。

ただ、純文学での小説などでは用いられているケースは結構あります。

頭に入れておいたら物語の理解に役立つでしょう。

「消息」の使い方


それではここからは「消息」の使い方について説明していきましょう。

文章中では名詞として使用

「消息」は文章中で使う際は名詞として使用します。

これは「消息」が動詞的な使い方を行わないが故のルールですね。

例えば「消息する」とか「消息しながら」といった動きを表現する用い方はしないからです。

ただ、最近は日本語が乱れています。

元来の言葉の特徴を崩さないように注意しましょう。

よく見る使い方「消息を絶つ」

「消息」の使い方としてよく目にするものの一つに「消息を絶つ」という言い方がありますね。

ドラマや映画などである人物の行方が分からなくなったり飛行中の航空機が突如、レーダーから消えてしまったりした場合の表現です。

「消息」はあくまで名詞的活用ですから、そのあとに「絶つ」などの動きを表現する言葉を続けるのです。

これによってこの言葉は日常会話において成り立つのです。

「消息」の語源

それでは今度は「消息」の語源をみていきましょう。

「消」は死ぬこと

「消息」は「消」という漢字と「息」という漢字の2語で成り立っています。

このうち最初に使われる「消」という漢字は「死ぬ」という意味で使われているのです。

「消息」は対象となる人や物の「安否」、つまり生存確認を表している言葉ですから「消」は単に「消す」という意味だけでなくもっと過激になってくるわけなのです。

「息」は生きること

そうなってくると「消息」の「息」の方は「生きる」という意味に解釈されるという事になります。

「息」は「息をする」、つまり呼吸ですよね。

呼吸しているということは生きている、ということになるわけです。

「消息」は、対象物が生きているか死んでいるかの確認、ということにもなるわけです。

「消息」の例文


それではここからは「消息」についての例文をご紹介していきましょう。

愛猫の消息がわからないままでいる

この例文に登場する「消息」の対象物は「愛猫」になります。

恐らく家にいるはずのネコちゃんが行方不明になってしまったのでしょう。

近所を探してはみたのですが、発見できませんでした。

いつもなら決まった時間になれば家に戻ってくるのに、この日は戻らなかったからこんな騒ぎになったというわけですね。

私はその後の消息を尋ねることにした

この例文の「消息」の対象者はとある人物です。

恐らく主人公に関わりのある人なのでしょう。

主人公はこの人を探しているのです。

主人公が刑事や新聞記者だったら状況は説明しやすくなります。

ある事件を追っていたらこの人物に行き当たったのでしょう。

その人物の足取りを追うためにその関係者に質問しているという事ですね。

あの事件の被害者は未だに消息不明だ

こちらの例文も当事者関係を新聞記者などに置き換えれば状況は説明しやすくなります。

ある記者が、担当している事件の詳細を取材しているに当たって、行方が分からない被害者がいたのでしょう。

その被害者が今どこにいてどうなっているのかが不明なのです。

それで「消息不明」という言い方を行ったということですね。

旅に出ると言い残して彼は消息を絶った

この例文の対象者は「彼」です。

彼は恐らくこの文の主人公の友人なのでしょう。

「旅に出る」と一言言い残していなくなってしまったようです。

行き先も滞在日数も何も言い残していません。

言われた方は心配になるのが普通です。

このように人間社会では、どこかに何かの用事で出かける時はその人の関係者にきちんと連絡しておくのが普通です。

消息が分からない。

つまり生きているのかどうかが判明しない状況を作ってはいけないということです。

いつも2人はメッセージで消息を交わしている

メッセージという手段を使って例文に登場する2人はお互いの消息を確認し合っています。

つまりお互いが今、どこにいるか、元気でやっているのかといったことを連絡として交わし合うことで互いの安否について知らせているのです。

よほど仲の良い2人なのでしょうね。

彼女は業界内部の消息に通じている

この例文に出てきます「消息」は、業界内部の事情という意味になります。

つまり彼女はその業界の事情通であり知らないことはほとんどない、ということになります。

もちろん、業界内における人間関係についても精通しています。

歯向かうととんでもないことになってしまう人物などをよく知っているということですね。

「消息」の類語

それでは次に参りましょう。

今度は「消息」についての類語を紹介していきます。

便り

「便り」とは文書を使った知らせであり、手紙ともいえます。

つまり何らかの手段を使うことによって自らの安否を他者に知らせるということです。

また「便り」は慣習的な行いでもそのように認識される例もあります。

例えば毎年、春先になれば海の向こうからツバメが飛来してきます。

その姿を確認出来たら「春の便りがきた」と思えるわけです。

便りはモノ以外にも季節を感じさせる現象でも言い表せるのです。

報せ

「報せ」とは何らかの手段を使って自分などの存在や安否を連絡する事態をいいます。

最も一般的な「報せ」は電話やメール、手紙などを使った手法でしょう。

いずれにしてもどのような手段を使っても、自身の消息を知らせる手立てであることに変わりはありませんね。

報告

「報告」は主に口頭で相手に状況や情報・連絡事項などを知らせる行いです。

一般的に「報告」という手段は企業や組織においてよく用いられる伝達手段です。

「報告」を行うことによって自身の安否や消息が速やかに分かる、ということが期待できます。

声息

「せいそく」と読みます。

意味は連絡、音信、消息となります。

まさしく「消息」の類語として使うことができる言葉なのです。

ただ、日常的にはあまり使う頻度はないでしょう。

使うならば先に紹介しました「便り」や「報せ」の方がはるかに頻度が高いでしょう。

音沙汰

よく「音沙汰がない」という言い方を耳にしますね。

つまり「便り」や「連絡」がないということを意味しています。

「音沙汰」はいろいろな本や手紙などでよく用いられます。

しっかり暗記して自分の言葉にできるように活用しましょう。

動静

「どうせい」と読みます。

「どうじゃく」と読まないようにしましょうね。

物事の動きや様子を表します。

「世の中の動静」。

「動静を探る」といった言い方を使います。

使い方としては個人を対象とするよりももっと大きなもの。

世間や会社などを指して使うことが多いでしょう。

状況

「状況」という言葉は今や公私の区別関係なく幅広い範囲で使われる言葉です。

また広い意味においては「消息」と類語扱いでもいいとは思いますが、「消息」よりももっと広範囲な意味にとれますので、使われるシーンが本当に限定されません。

是非とも「状況」という言葉は自分のものにしてください。

恐らく社会に出たならば頻繁に使う場面が出てくるはずです。

特に会社関係になれば上司から「状況を説明してください」などと問われるシーンも出てくるはずです。

その時のあなたの行動全般が「消息」ともつながってゆくという訳になるのです。

事情

「事情」も広く世の中全般で使われる言葉です。

「事情」とは、あるものごとがある状態になるまでの理由や状況を指していいます。

「こんな結果になってしまった事情を説明してみなさい」という感じで会社の上司から問われたりします。

「消息」にも「状況」という意味が入っていますから広い意味でとらえれば「事情」ということにもなります。

ただ使われるシーンにおいて意味合いが変わってきたりもしますので、よく状況を踏まえたうえで使い分けましょうね。

通信

「通信」とは電話や無線などを使って特定の相手と連絡などをやり取りする行為です。

現代ならば携帯電話が最も適した手段になっているでしょう。

もちろん、通信手段は自分の消息を証明できるものとなります。

よって「通信」も「消息」も意味的には類語として扱っていいでしょう。

ただ、日常会話ではニュアンスが違ってることも出てきます。

その時の状況に応じて使い分けましょう。

音信

「音信不通」といったりしますよね。

「音信」とは対象者の消息や安否のことであり、「消息」とほぼ同じ意味合いの言葉となるのです。

連絡をとりたくても取れない。

携帯電話をかけてもいつもつながらなかったり留守番電話だったり。

そしてその対象者から全く連絡が返ってこない。

このような状態が「音信不通」です。

このような事態に陥っている人物を「消息不明」とも言うわけなのです。

伝言

「伝言」とは何かの伝達手段を使って自身の所在や居場所などを報せる手立てです。

よって「消息」とは類語扱いになってきます。

ただ、使う場面がかなり違ってくる印象はあるでしょう。

「私の消息を明らかにするために伝言をお願いします」といったような言い方が一般的になってくるでしょうか?

インフォメーション

「インフォメーション」は「通知」「伝達」「案内」といった意味で世間に認識されている言葉です。

よって「消息」とは広義の意味で類語扱いになります。

この「インフォメーション」も「消息」の動詞的扱いで使うことによって意味がよりはっきりとしてきます。

その点に注意して使っていきましょうね。

「消息」の意味や使い方、わかりましたか?

今回は「消息」という言葉について説明していきました。

「消息」は名詞的な言葉であるためその言葉だけを使って相手に意味を理解させるのは正しい使い方になりません。

必ず「消息」と一緒に動詞の言葉を使って使用するようにしましょう。

正しい日本語の習得は基本を忠実に守るところから始まりますからね。