この記事では「どこ吹く風」という言葉についてみていきたいと思います。

意味や使い方をしっかり勉強していきましょう。

「どこ吹く風」の意味や使い方を学ぼう!

「どこ吹く風」という言葉の正しい意味や使い方を学んでいきましょう。

「どこ吹く風」の読み方

「どこふくかぜ」と読みます。

漢字も難解ではありませんし読み方もそのままですね。

「どこ吹く風」の意味

それでは「どこ吹く風」の意味についてみていきます。

自分には関係ないと知らん顔をする様子

意味の1つ目は「自分には関係ないと知らん顔をする様子」です。

例えば、男の子が相撲を取っていたとして、相手の子は何とか勝とうとして動き回ったり引いたり押したりしてきます。

しかし対戦相手の子は、そんな動き全く自分には関係ないと言わんばかりに動じず、悠々と取っている様をいうのです。

つまりは「泰然自若」とでも言いましょうか。

岩のようにドンと構えていて一切の奇襲や攻撃に動揺しない様ということがいえそうですね。

何を言われようと全く気にかけない様子

意味の2つ目は「何を言われようと全く気にかけない様子」です。

これも自分に自信があるからゆえの態度といえます。

例えばボーリングのゲームで1投目にガーターをやってしまいました。

2投目も外してしまったら恥ずかしい事この上ないですよね。

そういったとき、周りからのちょっとした掛け声が気になってしまい余計に緊張するのはよくあることです。

しかし、結果を気にせず「どこ吹く風」という心境ならさして緊張もしないでしょう。

何を言われようが自分のスタイルを貫ける。

これが「どこ吹く風」の原理なのです。

人の言動や忠告を全く無視する様子

「どこ吹く風」の意味の3つ目として「人の言動や忠告を全く無視する様子」もあります。

この3つ目の意味は先に出た2つの意味と違ってきているのが分かります。

つまり態度の差です。

3つ目の態度は明らかに生意気でとっつきにくい感じがします。

しかし上の2つは自信の表れがその人の長所となっているようにも見えます。

「どこ吹く風」の様子は、見せ方によって相手に与える印象が変わってくる、という事になりますね。

「どこ吹く風」の語源


それでは次に参ります。

「どこ吹く風」の語源について紹介していきましょう。

どこを風が吹くのか自分の知るところではない

「どこ吹く風」の語源は、風がどこに吹いていても自分には知る由もないというところからきています。

本来、風というものは人にとって影響のあるものです。

しかし、風がどこから吹いてきているかをいちいち調べてみたところで当てにはならない。

つまり風向きは直ぐに変わるからです。

それを気にしていたら何もできないから、風がどこから吹こうが自分には関係ない、という解釈になっていったようですね。

「風」が人の様子を表す言葉は多い

「どこ吹く風」意外にも「風」にまつわる様子を表す言葉はあります。

それらをここでみていきましょう。

風当たりが強い

「風当たりが強い」とは、自分にとって周囲からの意見や批判が強いさまを言います。

周囲と溶けこめていなかったりスタンドプレーがひどすぎると、人はその人物に対して風当たりが強くなってしまいます。

組織に所属する一員ならばルールを逸脱するような行動は慎むべきでしょう。

冷たい風

一般的に「冷たい風」とは、身体が感じる寒い、あるいは肌を震えさせるような寒気をさします。

また「冷淡」「よそよそしい」「思いやりの欠如」など人間関係が良好にいっていない様子もさしていいます。

風の吹き回し

「風の吹き回し」だけではピンと来ないでしょうが、この言葉の先頭に「どういう」をつければすぐにピンとくるでしょう。

「どういう風の吹き回し」とは、普段起こらないようなことが珍しく、または思いがけなく起こるさまをいいます。

普段はぶっきらぼうな人が突然、優しくしてくるような時に使いますね。

「どこ吹く風」の使い方

それではここからは「どこ吹く風」の使い方についてみていきましょう。

慣用句表現として使用する

「どこ吹く風」はそれ自体、慣用句表現として多くの場面で使われています。

「慣用表現」とは習慣的な使い方ということになります。

つまり、相手の話や行為を聞き流したりする際の常套手段的な表現方法ということになるのです。

人の様子を表現したいとき

「どこ吹く風」という言葉は、人の様子を表したり表現したりする際にも使われます。

周囲を気にかけない人

例えば「周囲を気にかけない人」という意味の表現として使われます。

周囲がどのように騒がしくとも我関せず、どこ吹く風、という態度を取っている人に対して用いられるのです。

いくら風が吹こうが、吹いてくる場所をいちいち探してみても埒が明かないから。

といった意味合いになるようです。

自分の軸がとても強い人

自分の軸がとても強い人も「どこ吹く風」の表現に応用されます。

すなわち、些細なことでは動じない部分が「軸」の強い人物という例えになっているからです。

何が起こっても悠然としていられる人は確かに「どこ吹く風」の心境と同じということになるのです。

マイペースで楽観的な人

マイペースで楽観的になれる人も「どこ吹く風」の表現に当てはまります。

マイペースで楽観的とは何が起ころうとも動じることなく自分の普段のペースを惑わすことなく行動できる人のことを指していいます。

「どこ吹く風」の意味合いにかなう表現というわけですね。

余裕を感じられる人

終始、余裕を感じられる人も「どこ吹く風」を表現した人になります。

何か困った事が起こったとしても動じることなく慌てる素振りも見せず、余裕を持った行動が出来る。

まさに「どこ吹く風」を体現した行動といえるでしょう。

物事に関心を持たない人

物事に関心を持たない人も、「どこ吹く風」という表現が当てはまります。

関心を持たない人というのは泰然自若。

慌てる素振りも全くありません。

それはむしろ関心を持っていない振りをしているだけなのかも分かりませんね。

結局、人間というもの、慌てて動いたらろくなことがないという結果の表れです。

だから、わざと関心がない振りをして物事を悠然と行おうという態度を表現しているのです。

「どこ吹く風」の例文


それではここからは「どこ吹く風」の例文を紹介していきましょう。

どれだけアドバイスをしても彼にはどこ吹く風だ

この例文に登場する「彼」は、相当自信を持っている人なのでしょう。

例えば彼は野球の選手だったとしてポジションはピッチャーです。

バッテリーを組むキャッチャーは彼のノーコンぶりに四苦八苦しています。

ベンチからもしきりにタイムがかかって彼にいろいろなアドバイスを飛ばすのですが、肝心の彼は全くどこ吹く風の風情。

「みんな、何をそんなに慌てているの?要は僕が0点に押さえれば文句はないんでしょ?」と言わんばかりの顔つきです。

自信たっぷりなのか、それとも事態を理解していないのか分かりませんが、周囲のハラハラをよそに彼は自分の道を突き進むだけの態度をこのあとも取り続けて見事に0点に抑えたのでした。

トラブルにもどこ吹く風で淡々と作業をこなす

どんな仕事にも予想外のトラブルは付き物です。

トラブルの大きさ次第によっては、仕事の進行に大きな影響を与えかねません。

ところがある仕事の現場において、起こってほしくないトラブルが発生したのに、その現場の作業は滞るどころか、いつもと変わらないスピードで進行していました。

トラブルを気にしていたら仕事なんてできない。

ここは何も気にせず納期に向かって黙々と作業をこなすだけ、という姿勢で仕事を遂行しているのです。

まことに「どこ吹く風」という表現がピッタリの風景ですね。

上司に説教されてもどこ吹く風と聞き流していた

上司に説教される立場ですから、この例文に登場する主人公は会社などに所属している人なのでしょう。

さて、この人物。

上司が直接、説教しているのに全く動じていないようです。

まさしく「それがどうかしましたか?」という装いをしているようです。

これぞ「どこ吹く風」の見本のような振る舞いですね。

ただ、自信があるからかどうかは別にして、組織の上司から直接、説教を受ける事態になったのなら今行っている作業を中断して上司の言葉を聞き入る姿勢を作らなければならないでしょう。

そうしないことには、いくらあなたが強気で自信たっぷりであってもいつか組織内で浮き上がる存在になってしまいます。

自分居場所は安易に壊してはいけないのですよ。

「どこ吹く風」の類語

それでは次にまいりましょう。

今度は「どこ吹く風」の類語について紹介していきます。

気にもせず

「気にもせず」とは、相手からの助言や忠告などを聞いている体をとっているだけで全く頭の中に取り込んでいない様をいいます。

つまり、全く相手のことや周囲の状況などを無視しているということになりますね。

人間の自信などというものは一般的にいって根拠がありません。

多くの場合、その人の主観によって決められています。

よって世の中において「気にもせず」という姿勢をとり続けているといつかその反動が自分自身に手痛いしっぺ返しとして返ってくるのがおちということを認識しておきましょう。

お構いなしに

「お構いなしに」とは、「自分は間に合っていますから、どうぞ余計な世話は焼かないでください」という内容になります。

つまり他者からの好意や接触を拒む姿勢です。

「どこ吹く風」の姿勢とほぼ同じ内容といえるでしょう。

ただ、言い方はかなり柔らかいです。

相手の立場をかなり尊重した丁寧な言い方になっています。

そういった意味では「どこ吹く風」の態度よりもまだ組織的な印象は受けます。

「お構いなしに」は時と場合に応じて適宜、使い分けましょう。

特に相手が仕事上の付き合いで大事な方であった場合は、この言葉を上手に組み合わせてその場を和やかにかわすようにしたいものです。

我関せず

「我関せず」は「どこ吹く風」をさらに強めた感のある言葉といえます。

つまり、いくら周りから要請を受けたりお願い事を頼まれたりしても全く受け入れない態度や姿勢を指しています。

よってこのような強硬的な態度を組織において行うことは、本人にとって必ずしも良い結果が招かれる確率を著しく減少させてしまうでしょう。

もちろん、そのような心配は組織の構成員となっているときの話でもあります。

例えば、職人として独立していて世間から広く認められた腕を持つ優秀な人物であると認めらていたなら話は別でしょう。

つまり「希少性」という部分が強ければ「我関せず」も通用する場合があるということです。

ただ一般的にはこのような振る舞いは世間から逃避してしまう結果になるでしょう。

「我関せず」の姿勢もほどほどにしないといずれ自分の首を絞める結果になるということなのです。

遠慮せず

「遠慮せず」とは自身の言い分や要求などを我慢せずに行動するスタイルといえます。

よって行動スタイルの核心の部分は「どこ吹く風」と同じニュアンスになってくるでしょう。

確かに相手に対して気を遣ったり配慮したりする素振りがない状況は全く同じといえるでしょう。

「どこ吹く風」も相手に対する遠慮など全くありませんからね。

ただ「どこ吹く風」には強いものを褒め称える意味合いも含んできます。

自分が応援しているスポーツ選手などが強くあり続けるためには、対戦相手の挑発や奇襲に対しても「どこ吹く風」状態でいてもらわないと困るわけです。

よって細かい意味で考えれば「遠慮せず」と「どこ吹く風」は似ていて非なる部分もあるということになるでしょう。

相手にしない

「相手にしない」はまさに書かれている通りの意味になります。

相手の言い分や要求、あるいはいたずらやけんか腰の罵詈雑言などに対して、全く歯牙にもかけないさまをいいます。

そういった意味では「どこ吹く風」と全く同じ意味合いとなるでしょう。

まさしく類語として扱われるということです。

「相手にしない」という状況が成り立つためには双方の力関係にかなりな隔たりがあることが求められます。

つまりけんかをしかけてくる相手の力が弱ければ全く動じる必要はないからです。

反対に相手が強すぎるのならけんかをしかけるという暴挙もないでしょう。

世の中はこういった力関係のバランスが成り立っているからむやみにいざこざが起こったりしないのです。

「どこ吹く風」を正しく使いこなそう!

今回は「どこ吹く風」という言葉について紹介してまいりました。

「どこ吹く風」という言葉を正しく理解して正しく使うことを意識しましょう。

上手に使えればきっとあなたのボキャブラリーを増やしコミュニケーションを上達させてくれる手助けになりますよ。